2024.01.24
骨董品
2024.01.24
「骨董品(こっとうひん)」という言葉も現代において、それ程馴染みのある言葉ではなくなっているのかもしれません。
人々がいつも新しいものばかりと向き合っていると、骨董品自体、この世から姿を消してしまうことになるかもしれません。
骨董品とは、まさに、古さを私達に思い起こしてくれる言葉であり、文化を物語る大事な要素と言っていいでしょう。
私達の社会は、前へ前へと新しく前進していくことも大事ですが、一方で既に存在しているものを守ることも大事です。その結果社会は、無理のないペースで一歩ずつ前進することが理想です。
今回は、そんな骨董品について、また、骨董品の買取情報をお届けします。
骨董品のいろはを知りたいと思えば、ぜひ一読ください。
目次
骨董品は、古美術商など買取業者に査定を依頼すれば、高額で買取してもらうことができる可能性があります。
こんなもの……?と思っているものが、想像している以上の高価買取額になるケースも決して少なくはありません。
お金を得た方々も、なんでこんなものにこれ程まで高い買取価値が存在しているのか驚いているのではないでしょうか。
骨董品とは、希少価値が存在しているから、買取業者も意欲的に買取することができます。
単に、希少価値の存在している古いものに対して骨董品と言ってしまってもいいのですが、1934年にアメリカで制定された通商関税法では、製造された時点から100年を経過した「工芸品」であったり「手工芸品」「美術品」のことを骨董品というと定義づけしています。
単に骨董品というもののその種類は様々です。
ここでは、
の形で分類してみました。
絵画であったり、掛け軸と言ったものは、買取業者が積極的に買取している骨董品です。絵画や、掛け軸は、古美術品という扱いになります。
絵画で言えば、現代作家が描く現代アートの類も買取業者が積極的に買取する絵画なのですが、それは、ここでいう骨董品のジャンルということではありません。
やはり骨董品は古いものに対していい、100年以上前という定義に当てはめれば、もう既に亡くなっている画家の描いた絵画ということになってしまうのかもしれません。
また、絵画は、西洋で描かれた西洋画と、日本の日本画で大きく分類することができ、さらに、素材であったり技法で分類することができます。
また、掛け軸は、
の3種にジャンル分けすることができます。
骨董品であれば、かなり高価買取を期待することができますが、それでも価値は様々であるため、まずは専門家に査定してもらう必要があります。また骨董品の価値は、鑑定書などを確認するといいでしょう。
茶道具も、買取価値の存在している骨董品です。茶器だけではなく、水差しであったり柄杓、茶棚などと言った茶道に関するいろいろなモノが高価買取の対象とされています。
茶道具の骨董品としての買取価値もピンキリで、希少性の高い骨董品であれば数千万円の買取価値のこともあります。
また、焼き物も骨董品であり、高価買取される可能性があります。
たとえば焼き物である陶磁器は、陶器と磁器を総称した言葉です。陶器と磁器の違いは素材にあります。陶器の場合、土を主な素材とするのに対し、磁器の方は、石物が主な素材で作られています。
さらに、陶磁器は産地により、瀬戸焼、常滑焼、有田焼……など様々な種類があります。
その他、様々なものが骨董品に属します。
刀剣や甲冑類を大事に保管しているという方々もいらっしゃることでしょう。
終活をしなければならないと考えるのなら、そろそろ買取業者に査定依頼をするときではないでしょうか。
刀剣は、刀、太刀、槍と言った刀剣自体の種類であったり、古刀や新刀などと言った作られた時代によって、さらに細かく分類化されます。
また、甲冑は、胴体部を保護する「鎧」と頭部を保護する「兜」から成り立つ防具のことを言います。
さらに。象牙であったり、珊瑚、翡翠……と言ったモノも充分骨董品として買取価値をもたらすものです。
たとえば珊瑚は、赤珊瑚、桃珊瑚、白珊瑚の色彩で分類され、そのカラーの違い、種類で価値が決定されます。
骨董品は、充分古美術商などの買取業者に査定を依頼すれば、高価買取額を期待することができます。一方で、アンティークなモノは買取してもらうことができるか、素朴な疑問をもつ方々もいらっしゃるでしょう。
アンティークという言葉も頻繁に聞く言葉ですが「どんな意味ですか?」と聞かれ「ただ古いもの……」と答えるだけの方々が多いことでしょう。
実際に、アンティークは、イコール骨董品と考えていいでしょう。ですから、骨董品に買取価値が存在しているのであれば、アンティークにも買取価値はあります。
かつて、1870年ごろまでの時代では、古代ギリシャやローマの遺物をアンティークと呼んでいたようです。また、1934年に制定されたアメリカの通商関税法で定義しているのは、骨董品とともにアンティークに対してもです。つまり、骨董店同様にして、製造した時点から100年を経過する「手工芸品」「工芸品」「美術品」がアンティークです。
ただし、骨董品という場合、日本、中国、韓国などの東アジアで制作されたモノを指すことが多く、アンティークは、ヨーロッパあたりで制作されたモノを指すことが多いという違いがあります。伊万里焼のお皿は骨董品と当たり前に呼ばれていますが、アンティークと呼ばれることはほとんどありません。また、マイセンのカップの場合、骨董品ではなく、アンティークと呼ぶことが一般的です。
また、日本で作られたモノに対して、明治以前であれば骨董品と呼び、明治以降のモノであれば、アンティークと呼ぶ傾向も見ることができます。江戸時代に作られたからくり時計の場合、骨董品と呼ばれていますが、明治時代の懐中時計はアンティークです。
さらに一部にですが、骨董品とアンティークの定義がそれ程定着しておらず、100年経過していないものに対してアンティークの言葉が使われている例を見ることができます。
「アンティークウォッチ」は「手巻き」と「自動巻き」がありますが、自動巻きがはじめて発表されたのは1926年のことなので、自動巻きも正確に言えば100年に到達している訳ではありません。
そして、ビンテージは、骨董品やアンティークに近い言葉なのですが、ビンテージの場合は、100年は経過していない比較して新しいものに対して言います。その中でも、おおよそ1950年代から70年代のものに対してビンテージは頻繁に使用されている傾向があります。
解釈によってはビンテージとアンティークが重複してしまうこともあるのですが、それでも、ビンテージはアンティークと比較してややカジュアルであったり、機械的なニュアンスが付着しているようです。
実際問題どのような骨董品であっても、高く買取してもらうことができるのかと言えば、そうではありません。古美術商など買取業者では、しっかり持ち込みされた骨董品を鑑定・査定することによって、どの程度の価値が存在しているのかを判断します。
買取業者が査定で見極めているのは以下のポイントです。
まず、骨董品が高く買取される要素は、作家物かどうかです。作家物とは、著名な作家が作成した骨董品のことを言います。例えば、見た目全く同じような感じの壺の買取でも、それが柿右衛門の作品orそうでないかで買取価値は雲泥の差となります。
それは、それだけ柿右衛門の作品を、高いお金を出しても構わないから手に入れたいと思っている人たちが多くいるからです。
実際問題、難しく考える必要はありません。たとえば「HERMES(エルメス)」の刻印があるかないかで買取価値が大きく変わってしまうことを身近に感じている方々も多いことでしょう。価値の存在している骨董品とは「HERMES(エルメス)」の刻印のようなものです。
しかし、一般的にはそれ程知名度が存在していないようなものでも高く買取される可能性は充分にあります。例えば「杉山 寧」という画家のことを知らない……という方々も多いことでしょう。しかし、杉山 寧は古美術の世界では名が知られた作家であって、買取価値も500万円以上での取引されることがあります。
骨董品を売ろうと思っている方々は、おおかたそれ程骨董品に対しての知識もお持ちではないため、まずは、古美術商などの専門家に鑑定・査定してもらうという意識が大事ではないでしょうか。
古美術商など買取業者は、持ち込みされた骨董品を鑑定・査定します。骨董品が作家物かどうかを確認する方法は、落款(らっかん)であったり銘と呼ぶ刻印の様な印、また、サインです。
また、作品を収める共箱(ともばこ)であったり、作品の裏部、蓋の裏などに何らかの作家名と思われる名前の「刻印」があるか確認をします。それは、この作品が完成品であることを示したものであり、正式に自分が関わったという作家自身が発信したメッセージです。
ただし、昔のサインであったり落款は、とてもわかりづらい字体のものも多くあり、正確に骨董品の価値を調べることは難しいため、やはり素人目で判断するのではなく、専門家に依頼することをおすすめします。
いかがでしょうか。
今回は、骨董品について、また骨董品の価値について解説をしました。
骨董品が何かを理解した上で、私のお家は骨董品とは無縁……という方々もいらっしゃることでしょう。
一方では、そのような骨董品がお家にごろごろしているという方々もいらっしゃるかもしれません。
「お宝の山」を今まで全然気づかなかったということもあるのではないでしょうか。
骨董品は、古美術商などの買取業者に鑑定・査定依頼することで、かなり高額買取になる可能性があります。
まずは、積極的に専門家に依頼する姿勢が大事ではないでしょうか。