2024.01.19
古道具
2024.01.19
現代の日本において、火鉢はすでに使わなくなってしまった過去の日常の生活道具です。
しかし、古い家屋などの押入れや倉庫、納屋などから、火鉢が突然発見されることも多く、昔懐かしさを感じさせるような貴重な品物です。
一般のご家庭で火を取り扱う火鉢を使う場合は、使い方には十分な注意が必要です。
もし火鉢が骨董品のような価値を持っているものなら、骨董屋などで査定してもらい換金してもらったほうがいいかもしれません。
オール電化などが導入されるようになった現代では、火鉢の需要が極端に減ってきています。
見つかった火鉢を別の用途で再利用するのもいいかもしれません。
骨董品のような優れたデザインを持った古い火鉢の場合は、その真贋や値段を知るためにも、専門家による鑑定・査定を依頼してください。
この記事では、火鉢の再利用方法のほか、気になる価格の目安や買取相場など、偶然見つかった火鉢はどうしたらいいのか、といったことでお困りの方に向けての必要な情報提供を行っています。
美術品が趣味で、火鉢などもコレクションのひとつにしている方がいるかもしれません。
しかし、火鉢のコレクターをご自身で見つけるのはそう簡単なことではありません。
火鉢のことをまだよく知らない初心者は、火鉢の査定が可能で、高い価格で買い取れる信頼できる買取店に相談していただくほうがいいでしょう。
特に、ご自身が購入した火鉢ではなく遺品整理などで偶然発見された品物の場合、気になった方は、買取店に正式な査定を依頼し、現在価値を見直ししてもらいましょう。
火鉢の買取時は、その都度、複数の専門業者に正式な査定を依頼し現在の買取価格や相場をきちんと調査してください。
本記事では、火鉢の買い取りに関する情報、価格や買取相場の目安、査定時の注意点などについて解説しています。
もちろん、火鉢に興味のある方もいらっしゃいます。
火鉢のコレクターにとっては大切な思い入れのある品物にもなりますので、すぐに売れなくても諦めることはありません。
火鉢を処分したい・売りたい、と考えている方にとっての有益な情報提供を行っていきます。
目次
火鉢は、日常生活で使用する実用品です。
骨董品として見る前に、今はほぼ使わなくなってしまった「火鉢」とはどのようなものなのか?正しい使い方について押さえておきましょう。
この章では、よく知らない方のために、火鉢のことや火鉢の正しい使い方について解説します。
火鉢の種類は主に次の3つです。
木製とはいえ、内側には銅板が使用されています。木材をくり抜いて作られています。
蒔絵の装飾や引き出しが付属し、様々な形の火鉢があります。
陶器製の火鉢は今も製造されています。自由な着色によって多彩な火鉢が見つかることがあります。
金属製の火鉢は、鉄、銅、真鍮などが素材になっており、装飾も鮮やかです。アンティークっぽさが感じられます。
火鉢は、昔はストーブなどの代わりに使用されていましたが、今の暖房器具のような部屋暖房に代わる能力はなく、暖房には使えません。手あぶり用で屋外などで使用するしかないでしょう。
火鉢は、灰や炭、火箸、火起こし鍋などと共に使用します。
さらに、五徳、鉄瓶などがあれば、使用しなくてもインテリアとして飾ることができ、お部屋の雰囲気を盛り上げてくれます。
灰を使用する理由は、火鉢への熱伝導を抑えるためです。
また、燃え残りの炭を灰に埋めると消火できます。
炭は、備長炭、オガ炭、黒炭などがあります。
ただし、屋外用のものを使用してはいけません。
煙や臭いが出るものが多いため、必ず「室内用」の炭を使用してください。
香りを楽しめる炭があります。
※一酸化炭素中毒の危険性があるため、十分に換気してください。
炭に火をつけるために使用するのが、火起こし鍋です。これは火鉢の中で使用するわけではありません。炭に火をつける場合は、火鉢の外でコンロなどを使います。
火箸、灰ならし、鉄瓶、五徳は、実際に火鉢を使用する場合にあると便利な道具ですのでご紹介しておきます。
また、火鉢と共にこのような道具も揃っていると高価査定が期待できます。
火箸は、炭をつまむために使う金属製の箸です。安全に炭を動かすことができます。
灰ならしは、火鉢の中にある灰の表面をならすヘラのことです。
先端がギザギザになっており、灰の上に模様を描くことができます。
鉄瓶は、火鉢でお湯を沸かす金属製の道具です。
直接火にかけることができます。
鉄瓶を使用すると、わずかな鉄が溶け出し、お茶を淹れるとまろやかさや甘みなどが増し、とてもおいしくいただけます。
鉄瓶を使用するなら、五徳も必要です。デザインの凝った五徳があります。
蔵や古い家の押入れなどから火鉢が見つかった場合はどうすればいいのでしょうか?
特に他の骨董品と一緒に出てきた場合は、すぐに処分せずに、再利用できないかどうか、骨董的な価値のある火鉢なのかどうか、しっかりと見極めるようにしましょう。
火鉢は灰や炭を入れて使用するものです。
灰の塊やゴミなどが残っていないか確認し、清掃してきれいな状態にしましょう。
長い間使用していなかった火鉢の底は、ヒビ割れ、腐食、穴開きなどが発生していてすでに使えなくなっていることが多いからです。
修理も可能ですが、職人が少ないことや修理代が高額になることから、飾りとして使用することになるでしょう。
鑑定・査定前には、きれいに清掃しましょう。
掃除をすると破損状態がひどくなってしまうことがありますので、その場合は諦めてください。
火鉢の鑑定・査定を受け付けているところは少なく、需要もそれほどないことから、買い取り不可、引き取り不可といったところが多くなります。
そのため、火鉢の鑑定・査定ができる業者選びはとても重要です。
火鉢は火を取り扱うものであることや、炭や灰などが残っていることがありますので、梱包や運搬には十分にご注意ください。
底がきれいな状態なら、灰はフルイにかけた後、ビニール袋で梱包し、残った灰が飛散しないようにしましょう。
火鉢の清掃方法は、蜜蝋で表面を磨いたり、乾拭きしたりする方法があります。骨董品として売りたい場合は、特に外観などの見た目には配慮したほうがいいでしょう。
火鉢を売るには、買い取りできる相手が必要です。
一般のご家庭で見つかった古い火鉢の場合は、主に骨董屋で買取になると思われます。
貴重な品物かどうかの鑑定・査定は、素人には難しいのは当然です。
そこで、近場で無料で鑑定を行ってくれるお店を探すようにしてください。
ネットなどを使い、何店舗か探して、鑑定・査定を依頼し、一番高い価格で買い取ってくれるところで売却してください。
最近増えているのが、ネット上で骨董品などの簡易査定を実施しているお店です。
初めてでも誰でも手軽に利用できるのが最大のメリットです。
装飾が凝っていて骨董的価値があると判断できたら、古美術商が運営しているサイトでの鑑定・査定依頼をおすすめします。
ネットオークションは、客観的な値段を決めることが素人には難しく、適正価格の判断を誤ると、そう簡単に入札が入らない恐れがあります。
鑑定・査定のほか、売りに出す場合は、本体に付属していた灰以外の付属品も忘れないでみてもらいましょう。
火鉢よりも、鉄瓶や五徳などのほうが、高値で買い取りできることも多いからです。
この章では、火鉢の種類を元にした買取価格相場の目安について解説していきます。
このように火鉢は、その数が激減していますので、中古品やアンティークなどが多くなってきており、著名作家やブランド物など、品物によっては高値での買取価格がつくことがあります。
気になるようなら、一度専門家や骨董屋などに正式な鑑定・査定を依頼してみましょう。
火鉢は、古い火鉢なら、骨董品や古道具として買取業者でも鑑定・査定を歓迎しています。この章では、高値買い取りが期待できる火鉢について解説していきます。
火鉢は昭和でも使用されていましたが、100年以上も前に製造された古い火鉢なら、数万円の価格がつく可能性があります。
また、古い火鉢には高級素材を使用して、意匠性も優れた作品が多いため、美術的な価値があれば、そこそこの値段で買い取ってもらえる可能性があります。
火鉢の「素材」にも注目してください。
高級木材(紫檀や黒檀など)、金、銀、象牙、べっ甲、珊瑚、翡翠などの希少価値が高く、高級な素材を大量に使用している火鉢は高値価格で売れる可能性があります。
一部だけの使用でも査定額がアップすることがありますので、まずは火鉢の素材をよく確認しておきましょう。
美術品や骨董品と同様に、火鉢を手掛けたのが有名作家なのかどうかも大きなポイントです。
人気の作家の作品は、市場でも需要が高いため、本物なら高く売れる可能性が高くなります。
火鉢や付属する共箱のどこかに銘(サイン)がないか確認してください。有名作家の作品なら、高額な価格で買い取ってもらえるでしょう。入手経路がはっきりしている!
入手経路がわかる火鉢なら、高価での買い取りが期待できます。
例えば、骨董品収集家のコレクション、有名な骨董屋での購入、著名人からの贈答品などの場合は、価値のある品物と判断しやすくなり、入手経路がポイントとなって高価査定になることが多いからです。
本記事では「古い火鉢はどのくらいの価格で売れる?おすすめの売却方法、査定や相場について知っておくべきこととは?」
と題して、古い火鉢の価格や査定、買取相場、売却時の注意点などについてご説明しました。
お持ちの火鉢の査定や買取をご希望なら、信頼できる鑑定士や火鉢専門の鑑定士の他、火鉢の取り扱い実績の豊富な買取専門店などに正式な査定を依頼してください。
火鉢にも人気作家が手掛けた優れた作品があります。
このような人気作家が手掛けた火鉢を収集しようと考えている方も、火鉢を手放そうと考えている方も、火鉢の査定・買取を検討しているなら、ぜひ弊社にもご相談ください。