2024.01.24
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2024.01.24
「南部鉄瓶の買取における査定ポイントが知りたい。」
「南部鉄器の魅力や価値を押さえておきたい。」
「優良買取業者の見分け方を教えてもらいたい。」
このようにお考えの方に向け、今回は南部鉄器の買取に関する基本情報や具体的な売却方法を詳しくご紹介します。
南部鉄器は渋みのある姿のためか、価値を見落とされるケースも多いのですが、実は人気が再燃しており国内外で購入希望者は増加傾向にあります。
家の倉庫等に置きっぱなしにしている南部鉄器がある方は、思わぬ高額で買取をしてもらえるチャンスがあるかもしれません。
ぜひこちらの記事を参考にして、お持ちの南部鉄器を売却するための基本知識を身に付け、優良買取業者を探しましょう!
目次
「鉄瓶」で有名な南部鉄器ですが、購入者はどのような点に魅力を感じているのでしょうか。
昨今では南部鉄器は欧米や中国を中心に大ブームとなり、改めて国内でもその良さが見直されています。
まずはコレクターやファンが感じる南部鉄器の魅力について詳しく解説します。
南部鉄器は丈夫で壊れにくく、100年以上愛用できる物と考えられており、「大切にすれば孫の代まで使える」とも言われています。
また、南部鉄瓶は内側を洗わないことで、使う度に水中に含まれるカルシウムが定着していき鉄瓶の酸化を和らげてくれるため、使えば使うほどサビにくくなっていきます。
この「育てて使う」という愉しみ方ができるところに、魅力を感じているコレクターも少なくありません。
南部鉄器は、昭和50年10月17日に国の伝統工芸品に指定されています。
約900年ほどの歴史を持つ南部鉄器を使うことで、伝統や歴史に触れられるという趣きがあります。
南部鉄器はざらりとした独特の風合いを持ち、素朴ながらも重量感や味わいのある姿が美しく、美術的価値を感じて購入されるケースも多いです。
以前は黒い鉄器がメインでしたが、現在ではカラーポットと呼ばれるカラフルに色付けされた南部鉄器があり、現代の暮らしに合ったスタイリッシュさと昔ながらの上品さを併せ持つ製品が人気を集めています。
南部鉄器で調理をすると、鉄分が少しずつ溶け出すため鉄分補給をすることが可能です。
体に吸収されやすい二価鉄のため、貧血予防にも効果的だとされています。
また、南部鉄器を使うと料理がじっくりと温まるため、「味がまろやかになる」という実用品としてのメリットもあります。
弊社でも南部鉄器の買取を積極的に行っておりますので、買取業者にお悩みの場合はぜひお気軽にご相談ください。
南部鉄器に関する専門知識と鑑定経験が豊富なスタッフが丁寧に査定いたします。
南部鉄器はいつからどのような流れで人々に愛用されるようになったのでしょうか。
南部鉄器の歴史について重要な出来事を解説します。
現在、南部鉄器の二大産地として有名なのは岩手県の盛岡市と奥州市ですが、それぞれに起源があり成り立ちは異なります。
奥州は昔から鉄資源が豊富で鋳型材料が手に入りやすいことから鋳物業が栄えていました。平安時代後期に、藤原清衡が近江国(現在の滋賀県)から鋳物師を招き、鍋や釜を作らせたのが奥州での南部鉄器の起源だとされています。
一方、盛岡で南部鉄器が始まったのは江戸時代のこと。
南部藩主が京都から釜師の初代小泉仁左衛門を呼び寄せ、城下町で茶の湯釜を作らせたことからが起源だと言われています。
南部鉄器が始まった頃、奥州市は伊達藩、盛岡市は南部藩に属していたため、それぞれ各々の道を辿り発展していく流れとなりました。
奥州では奥州藤原氏の滅亡以降、日用品を鋳造するようになり、江戸初期には鋳物業が定着していきました。
以後、仙台藩の庇護のもと、鉄鍋や鉄釜等が作られるようになり、幕末には大砲も鋳造するようになりました。
盛岡では、当時の南部藩で茶の湯釜の鋳造を一任され、南部鉄器は献上品として扱われていました。
三代目小泉仁左衛門の頃に「南部鉄瓶」が作られるようになり、茶の湯釜より一回り小さく扱いやすい形のため、湯沸かしの道具として広く愛されるようになりました。
明治維新により南部鉄器は一時勢いを失いましたが、展覧会入賞などの名声を得てから再度各地からの注文が増えるようになりました。
1908年には、当時の皇太子の元で八代小泉仁左衛門が南部鉄器をつくり、その様子が新聞に掲載されたことからさらに知名度が上がりました。
戦後は、アルミニウム製品の発展に影響を受けて衰退しかけましたが、近年ではその良さが見直されており、伝統工芸品としても実用品としても人気を博しています。
南部鉄器が家にあったとしても、普段あまり使っていないという方も多いかもしれません。
かといって売却するにはどうすれば良いのか分からず、お困りの方も多いでしょう。
南部鉄器の売却や買取に関する基本情報をまとめました。
南部鉄器を売却するには以下のような方法があります。
・買取業者に売却
・リサイクルショップに売却
・フリマサイトやオークションサイトに出品
初心者でも安心な南部鉄器の売却方法は、プロの買取業者に査定を依頼する方法です。
買取業者には南部鉄器に関する専門知識が豊富な査定士がおり、出張鑑定、宅配鑑定、写真鑑定等にて査定をしてもらえるのでとても便利です。
一方、フリマサイトやオークションサイトに南部鉄器を出品する方法もありますが、購入希望者の対応や梱包・配送には専門知識を要するケースがあるため、初心者には不向きでしょう。
また、リサイクルショップもありますが、専門の査定士がいない場合は本来の価値を見落とされてしまう可能性があり、買取額が低くなるリスクがあります。
買取業者が南部鉄器を鑑定する際、以下のポイントをチェックして査定しています。
・人気の作家物や有名工房のものか(刻印を確認)
・人気のメーカー品か
・状態は良いか
・あられ、桜、菊模様等、デザインが良いか
・付属品(収納箱など)があるか
・サイズ
南部鉄器では、小泉仁左衛門、鈴木盛久、三巌堂 東仙、平舘清山等の作品が人気です。
メーカーでは、岩鋳や及源鋳造(OIGEN)等が有名なため高額買取が期待できます。
また、デザインは細かく美しいものの方が評価が高く、サビ、キズ、汚れ、割れ、変色などのダメージが少ないものの方が買取額が高い傾向にあります。
南部鉄器はどのくらいの金額で買取されているのでしょうか。
こちらの章では南部鉄器の買取金額と共に買取実例をご紹介します。
なお、買取金額は状態、人気、時期によって変動しますので、参考までにご覧ください。
・南部鉄瓶・虫食い蕾鉄瓶
特徴:二代 砂子沢三郎(秀仙)作
買取価格:1万円
・南部鉄瓶・日の丸形鐵瓶
特徴:鈴木盛久作
買取価格:4万5千円
・南部鉄瓶
特徴:桜 砂鉄
買取価格:7万5千円
・南部鉄瓶(道あ丸型銭瓶)
特徴:鈴木盛久作
買取価格:2万6千円
・南部鉄瓶
特徴:南部秀山作
買取価格:4万円
こちらの章では「南部鉄器を高く買取してもらうコツ」を解説します。
使ってないし重たいし手放そうかな、と思っている方はぜひ以下の内容を参考にして、お持ちの南部鉄器をできるだけ高く売却しましょう。
南部鉄器の場合、高価なものであればあるほど「共箱」と呼ばれる収納箱に保管されているケースが多いです。
共箱に入っている方が状態が良い場合が多く、作家名なども判明しやすいため、高額買取となりやすい傾向にあります。
専門知識が無い状態で自己流の修復やクリーニングをしてしまうと、南部鉄器にダメージを与えてしまい兼ねません。
柔らかい布で埃を払う程度にして、出来るだけそのままの状態で買取業者に査定をしてもらいましょう。
南部鉄器の買取を行っている業者は全国に数多く存在します。
中には、適当な理由を付けて安く買い叩くような悪徳業者もいるので、以下の点に注意して優良買取業者を選ぶようにしましょう。
・口コミやレビューが良いかチェック
・南部鉄器の買取実績が豊富かチェック
インターネット環境があれば、買取業者の口コミ等をチェックすることによって評判を確認することができます。
その際、買取業者の公式サイトだと良い口コミばかりがピックアップされている可能性があるため、必ずユーザ投稿型サイトで口コミを確認するようにしてください。
また、買取業者の公式サイトや店舗にて、「南部鉄器の買取実績が豊富かどうか」を確認しましょう。
買取実績が少ない業者には、南部鉄器に精通した査定士が在籍していない可能性があり、お持ちの南部鉄器の価値を見落とされてしまうリスクがあるため注意が必要です。
今回は南部鉄器の買取について、基本情報から優良買取業者の見分け方まで幅広く解説しました。
南部鉄器は、一見地味でただの実用品のようにも見えますが、実は味わい深い美しさのある姿や長年愛用できる質の良さ等の魅力から、近年では海外からの人気も集めています。
自宅に眠っている南部鉄瓶が、思わぬ高額で買取をしてもらえる可能性もあります。
あなたの手元では無用の品も、それが欲しい誰かの手に渡れば宝物に生まれ変わります。
弊社でも南部鉄器の買取を積極的に行っており、全国で買取が可能ですので、買取業者にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
鑑定経験豊富な査定士が丁寧に対応し、どこよりも高額で南部鉄器を買取いたします!