2025.06.25

着物・織物
2025.06.25
2025.06.25
「着なくなった着物、タンスに眠ったままになっていませんか?」
実は、状態やブランド次第では思わぬ高額で売れることもあります。
とはいえ、「どこに売ればいい?」「価値のある着物ってどれ?」と疑問も多いはず。
本記事では、初心者でも損せず納得して着物を売却できるように、【査定でチェックされるポイント】【高く売るコツ】【おすすめ買取業者】をご紹介。
まずはこちらの記事を読んでから売るかどうか決めましょう!
目次
着物とは、日本の伝統的な衣装であり、現代においても冠婚葬祭などのフォーマルな場で正装として着用されています。
その歴史は古く、奈良時代にまで遡ります。当時は貴族階級の人々が、中国の文化や服飾の影響を受けた衣装を身にまとっていました。平安時代には、女性が「単衣(ひとえ)」と呼ばれる帯のない着物を着ており、鎌倉時代になると女性も袴を履くなど、着物の形や着方は時代とともに変化してきました。
現在広く知られている着物の形は、主に江戸時代に定着したスタイルです。この頃の着物は、美しさだけでなく価値ある財産としての側面も持ち、親から子へと受け継がれるものでもありました。
一般的に、着物といえば正絹(しょうけん)と呼ばれる上質な絹で織られたものを指しますが、他にも木綿・麻・ウール・化学繊維など、さまざまな素材で作られた着物が存在します。また、形状や家紋の有無などによって、晴れ着・普段着・観賞用といったTPOが定められているのも、着物ならではの特徴です。
着物は、正しく保管し、手をかけるほど長持ちする「布の宝物」です。親から子へ、次の世代に美しく受け継ぐためにも、日頃からのケアを習慣にしましょう。
着物の種類には「訪問着、振袖、留袖、小紋、紬、浴衣、羽織、袴」が挙げられます。
素材や形で着用シーンも異なります。
訪問着は、肩から袖、裾にかけて絵羽模様が描かれている華やかな着物で、準礼装に位置づけられます。既婚・未婚を問わず着用でき、結婚式のゲストやパーティー、茶会などのフォーマルな場にふさわしい装いです。柄のつながりが一続きになるよう仕立てられており、格式と美しさを兼ね備えています。
振袖は、袖丈が長く華やかな未婚女性の第一礼装です。成人式や結婚式の列席、卒業式などでよく見られます。袖の長さによって「大振袖」「中振袖」「小振袖」に分類されます。
鮮やかな色柄と豪華な装飾が特徴で、若々しさと晴れやかさを表現します。
留袖は既婚女性の第一礼装で、上半身が無地、裾に模様が入っているのが特徴です。
黒留袖は五つ紋入りで、主に結婚式で親族が着用します。色留袖は紋の数によって格が異なり、友人や知人の結婚式にも着られます。格式高く落ち着いた印象があります。
小紋は、全体に細かい柄が繰り返し施されたカジュアルな着物です。
普段着として、食事会や観劇、街歩きなどに適しています。柄の種類や色によっては上品な装いにもなり、帯との組み合わせ次第でセミフォーマルにも着こなせる汎用性の高い一着です。
紬は糸を先に染めてから織る「先染め」の織物で、素朴な風合いと落ち着いた色合いが特徴です。
大島紬、結城紬など全国にさまざまな産地があります。元来は普段着とされていましたが、高級品も多く、近年では洒落着として人気があります。着心地が良く丈夫で、長く愛用できます。
浴衣は、夏祭りや花火大会などに着られるカジュアルな夏用の着物です。
木綿やポリエステルなどの軽やかな素材で作られ、肌触りが良く、汗をかいても快適に過ごせます。かつては入浴後の部屋着でしたが、今ではおしゃれ着としても定着しています。
羽織は着物の上から羽織るジャケットのような衣類で、防寒やコーディネートのアクセントとして使われます。
男女ともに着用でき、袷(あわせ)や単衣(ひとえ)など季節によって素材も異なります。
装いを引き締め、品のある印象を与えるアイテムです。
袴は、着物の上から履くスカート状またはズボン状の衣装で、伝統的な和装のひとつです。
男女ともに用いられますが、用途や形状に違いがあります。女性では、卒業式などのハレの日に袴スタイルで装うのが一般的で、振袖や二尺袖と合わせて華やかに着こなされます。
男性では、武道や神職、儀式の場面などで着用されることが多く、格式高い印象を与えます。
プリーツの入った「行灯袴(あんどんばかま)」と、馬に乗る際に適した「馬乗袴(うまのりばかま)」の2種類があり、使われる場や動きやすさによって使い分けられます。
着物の素材には「正絹、木綿、麻、ウール、ポリエステル」などがあり、季節や用途によって使い分けられます。
正絹とは、絹100%の上質な素材で、伝統的な高級着物の多くに使われています。しなやかで上品な光沢があり、肌触りもなめらかな点が特徴です。
フォーマルな着物に多く用いられ、振袖や訪問着、留袖などはほとんどが正絹製です。
吸湿性や通気性にも優れている一方で、水に弱く、保管や取り扱いに注意が必要です。
風合いの良さと格式の高さから、資産価値もある素材とされています。
木綿は綿花から作られる天然素材で、普段着や浴衣など、カジュアルな着物に多く使われます。
吸湿性・通気性が高く、着心地が良いのが特徴で、家庭での洗濯も可能なため、お手入れも簡単です。肌に優しく、日常使いに適した素朴で温かみのある風合いが魅力。価格も比較的手ごろで、着物初心者や日常着として人気があります。
麻は、夏用の着物や襦袢(じゅばん)などに用いられる天然素材で、吸湿性・通気性に優れており、さらりとした肌触りが特徴です。汗をかいてもベタつかず、乾きやすいため、暑い季節に最適です。
代表的な麻織物には「小千谷縮(おぢやちぢみ)」などがあり、独特のシボ(しわ感)が涼しげな印象を与えます。
一方で、シワになりやすくフォーマルには不向きですが、ナチュラルで風通しの良い着物として、近年ではおしゃれ着としても人気が高まっています。
ウールは、羊毛を原料とした保温性の高い素材で、秋冬向けの普段着やおしゃれ着として広く使われてきました。適度な伸縮性があり、動きやすく温かいため、寒い季節に重宝します。
デザインも多彩でカジュアル感があり、昭和中期には家庭用の着物として流行しました。
ただし虫に弱く、保管には注意が必要です。現在では生産量が減少していますが、レトロな雰囲気と実用性を兼ね備えた素材として根強い人気があります。
ポリエステルは化学繊維で作られた素材で、リーズナブルで手入れがしやすく、現代の着物で広く使われています。
シワになりにくく、色落ちしにくいため、雨の日や旅行、初めての着物体験にもおすすめです。
見た目は正絹に似せて作られたものも多く、デザインも豊富。フォーマル向けにはやや格式が劣るものの、日常使いやお稽古用、レンタル着物などで重宝される素材です。
着物には「紋・刺繍・金駒・友禅」といった独自の装飾があります。単に着物を美しく彩るだけではなく、着物の格や用途を決定づける意味もあります。
紋は、家や個人を象徴する家紋を着物に染め抜いたり刺繍で表現したもので、着物の格式や正式度を示す重要な要素です。
紋の数や位置によって礼装度が変わり、五つ紋入りの黒留袖は最も格式が高い第一礼装とされています。
紋は代々受け継がれる家のアイデンティティであり、結婚式や葬儀などの正式な場で着用される着物には欠かせません。
現代でも紋付き着物は格式ある装いとして重宝されています。
刺繍は、絹糸や金糸などで着物の生地に模様や絵柄を縫い付ける技法で、手仕事の美しさと細やかさが魅力です。
着物に華やかさや立体感を加え、高級感を演出します。
種類や技術によって様々な表現が可能で、季節の花や伝統的な文様が多く刺繍されます。
豪華な振袖や訪問着などに多用され、刺繍の質が着物の価値を高める大切なポイントです。
金駒刺繍は、金糸を用いて細かな模様を縫い付ける豪華な刺繍技法で、着物の格を一段と高める装飾です。
繊細な金糸の輝きが華やかさを演出し、結婚式や祝賀の場で着用される振袖や留袖に用いられます。
金駒は職人の高度な技術が求められ、手間と時間がかかるため非常に高価です。
着物の格式と美しさを象徴する伝統的な技法として重宝されています。
友禅は、江戸時代に生まれた日本を代表する染色技法で、着物の生地に下絵を描き、色糊を置いて絵柄を染め上げます。
手描き友禅は繊細な色使いやぼかしが特徴で、花鳥風月や四季折々の自然が題材にされます。
型染め友禅もあり、大量生産が可能です。
友禅染の着物は華やかで優美な印象を持ち、格式のある訪問着や振袖によく用いられます。染色技術の粋を集めた伝統工芸品です。
帯は、着物姿の印象を大きく左右する重要なアイテムであり、その種類によって格式や使い道が異なります。買取の際も、帯の種類や用途によって相場に差が生まれます。
帯の種類には大きく分けて「袋帯・名古屋帯・半幅帯」があります。
もっとも格式が高く、フォーマルな場に用いられる帯です。
金糸や銀糸を織り込んだ華やかなデザインが多く、特に西陣織や龍村美術織物などのブランド品は高額査定が期待できます。未使用品や保存状態が良いもの、作家物などはさらに評価が上がります。
普段着から略礼装まで幅広く使える帯で、実用性の高さから中古市場でも人気です。
柄のモダンさや流行によって価値が左右されることもあり、最近ではリメイク用素材としても注目を集めています。
カジュアルな装いに用いられる細めの帯で、浴衣や普段着の着物に合わせます。
買取相場は比較的低めですが、ブランド物や現代的なデザインのものは一定の需要があります。
帯の買取価格に影響を与える要素として、「状態」「ブランド」「作家名」は特に重要です。
折れやすい部分がしっかり保護されているか、虫食いやシミがないかといった保存状態は査定に直結します。
また、龍村美術織物、川島織物、となみ織物などの老舗ブランドや、有名作家の手がけた一点物はプレミア価格になることもあります。
和装小物は着物を引き立てる重要なアイテムであり、意外にも買取対象になるものが多くあります。中には高額査定がつくものもあるため、処分する前にチェックしておくとよいでしょう。
帯まわりの定番小物であり、正絹のもの、絞りや刺繍が施されたもの、作家物などは高く評価される傾向があります。特に帯締めは手組みの高級品や有名ブランド品だと単品でも買取されます。
未使用または使用感の少ない草履やバッグは、フォーマル用としての需要があり、セットでの査定では特に評価されやすいアイテムです。銀座カレンブロッソや岩佐といったブランド製品は買取相場も高めです。
アンティークや蒔絵、七宝焼、珊瑚、べっこうなどで作られた帯留めは、コレクター人気も高く、単品でも高値になることがあります。三分紐とのセットで実用性が増すため、組み合わせて査定に出すと効果的です。
鼈甲(べっこう)、象牙、蒔絵細工、珊瑚などの素材を使ったかんざしは、アンティークとしての価値が高く、高価買取の可能性があります。振袖や訪問着とのコーディネートを意識した髪飾りも人気です。
小物は単体だと価格がつきにくい場合もありますが、「帯締め+帯揚げ」や「草履+バッグ」など、セットで査定に出すことでコーディネートとしての価値が評価され、買取額がアップすることがあります。状態や格が揃っているセットは特に有利です。
名物裂(めいぶつぎれ)とは、茶道具の仕覆(しふく)や袱紗(ふくさ)に用いられてきた格式高い織物のことを指します。
元は中国やインドから渡来した貴重な織物で、桃山~江戸時代の大名や茶人たちに珍重されてきました。代表的な柄には「緞子(どんす)」「間道(かんどう)」「金襴(きんらん)」などがあります。
現在では、名物裂や古布はリメイク素材やコレクションアイテムとしての需要が高まりつつあります。状態の良いもの、希少な柄や時代物の裂地は高値がつく可能性があり、古い和箪笥や仕覆袋の中に眠っていることもあるため、見逃さないようにしましょう。
着物の価値は見た目の美しさだけではなく、素材や作家、保存状態などに影響を受けます。
ここでは特に重要視される4つのポイントをみていきましょう。
着物には、有名産地や伝統工芸、人気作家によって作られた「ブランドもの」が存在します。
たとえば、大島紬や加賀友禅、結城紬、京友禅といった地名ブランドは全国的に評価が高く、需要も安定しています。
また、「人間国宝」や伝統工芸士などの作家物には落款(らっかん)や作者名が入っており、それがあるだけで査定額が大幅に変わることも。
購入証明書や証紙があれば、より正確な評価が受けられます。
着物の素材はそのまま価値に直結します。
最も高価とされるのは正絹(しょうけん)で、手触り・風合いともに優れ、着物の格を高めます。
一方、木綿やポリエステルなどのカジュアル素材は安価に見積もられがちです。
また、友禅染や金駒刺繍、絞り染めといった伝統技法が使われているかも評価ポイント。
機械染めや量産品よりも、手作業による細やかな技術が施されているものほど高値がつきます。
柄の種類や使われている色・モチーフも重要な判断材料です。
たとえば、四季の花がバランスよく描かれた通年使える柄は人気が高く、特定の季節にしか着られない柄(雪や紅葉など)はやや査定に影響することがあります。
また、古典柄や作家独自の一点もの、手描きや絞りなど希少性の高いデザインも評価されます。
現代の感覚に合ったモダン柄や色合いであれば、若年層向けとして高く売れることもあります。
どんなに高価な着物でも、シミ・黄ばみ・カビ・虫食いなどのダメージがあると大きく価値が下がります。
特に裏地の変色や衿・袖口の汚れは査定時にマイナスポイントとなります。
また、仕立てが丁寧であること(寸法のバランス、胴裏や八掛の素材)や、仕立て直しされていない「一人仕立て」であることも評価基準となります。
購入後の保存状態が良好であれば、買取価格も大きく変わってきます。
着物の買取価格は、「種類」「素材」「産地」「作家」「保存状態」などによって大きく変わります。たとえば成人式で着るような振袖や、有名作家による加賀友禅、証紙付きの大島紬などは高く評価されやすい傾向があります。
一方、ウールや化繊素材、着用感の強いものはお値段がつきにくい場合も。ただし、状態や付属品の有無によっては、想像以上の価格がつくこともあります。
特に証紙や落款がある着物は、専門的な査定で評価が跳ね上がることもあります。
ご自宅に眠っている着物でも、思わぬ高値がつくケースは珍しくありません。値段がつかないと思っていたものが、数万円になることも。実際の金額は、プロの査定士の目で見なければわかりません。
まずは、無料で気軽に相談できる査定サービスを活用してみましょう。
着物を少しでも高く売りたい場合は、査定に出す前のちょっとした準備や工夫が大切です。ここでは、実際に買取価格に大きな差が出る3つのポイントをご紹介します。
有名作家や伝統工芸品の着物には、「落款(らっかん)」や「証紙(しょうし)」が付いていることがあります。これらは作家名や産地を証明する重要な書類・布札であり、あるかないかで査定額が数万円以上変わることも。
購入時の箱やタグなどに一緒に保管されていることが多いので、査定に出す前に必ず確認しましょう。
着物の査定では「状態の良さ」が何より重視されます。
たとえ小さなシミでも、あるだけで減額対象になることがあります。買取に出す前に、着物専門のクリーニング(京洗いなど)やシミ抜き、寸法直しなどを検討するのも有効です。
費用とのバランスはありますが、元が高価な着物であれば、事前の手入れで査定額が大きく改善することもあります。
帯・帯締め・帯揚げ・長襦袢など、セットで着用する小物類が揃っていると、まとめ買いを得意とする業者やリユースショップで好印象になります。また、購入時の箱やたとう紙(着物用の紙包み)が残っている場合も、保存状態の良さをアピールでき、査定がプラスになることがあります。
コーディネート一式をまとめて売ることで、個別査定より高値がつく可能性があるので、小物は一緒に査定へ出しましょう。
着物の価値を正しく見てもらうために、以下のような行動は避けましょう。
着物を売る方法は複数ありますが、それぞれに特徴や向き・不向きがあります。買取価格・手間・安心感を比較しながら、自分に合った方法を選びましょう。
全国チェーンの買取店(例:買取大吉、おたからや、大黒屋など)は、無料の出張査定や宅配買取サービスが充実しており、手軽さと安心感が魅力です。大手ならではの豊富な販路があるため、高級品や証紙付きの着物が高額になるケースも。
一方、地元の呉服店や骨董商が営む専門店では、地域ならではの伝統柄やアンティーク着物に強い目利きが期待できます。相場にない価値を評価してもらえることもあり、ユニークな一点物にはおすすめです。
オークションサイトでは、特に珍しい着物や作家物、アンティーク品が高値で売れる可能性があります。ヤフオクは国内向け、eBayは海外向けに販売できるため、グローバルな需要を活かしたい人に向いています。
ただし、出品・撮影・落札後の対応などには時間がかかり、トラブルやキャンセルのリスクもあるため、ある程度の経験がある方向けです。
メルカリやラクマなどのフリマアプリは、スマートフォンで簡単に出品でき、自分で価格設定できる点が大きな魅力です。リメイク素材やレトロ着物、浴衣などは需要が高く、相場より高く売れることもあります。
ただし、質問対応や梱包・発送作業が発生するため、ある程度の時間と手間がかかります。状態説明を丁寧に書くなど、信頼感のあるやり取りが求められます。
着物買取サービスでは、「宅配買取」と「店頭買取」の2つのスタイルがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぶことが大切です。
比較項目 | 宅配買取 | 店頭買取 |
メリット | 自宅から発送するだけで手軽国どこからでも利用可 | その場で査定・現金化できる対面で相談しやすい |
デメリット | 査定結果が出るまでに時間がかかる返送料がかかる場合も | 店舗まで足を運ぶ手間がある近くに店舗がないことも |
向いている人 | 忙しくて外出が難しい人地方在住の方 | すぐに現金化したい人直接相談したい方 |
状況に応じて、「出張買取」という第3の選択肢もあります。自宅に来てもらって査定・現金化できるため、大量に着物を処分したい場合や、高級着物を複数保有している方にはおすすめです。
着物は繊細な素材と染織技術によって作られているため、正しく保管し丁寧に手入れをする必要があります。
特に高温多湿の日本では、保管環境が劣化に大きく影響します。
以下のポイントを参考に、着物の保管とお手入れを心がけましょう。
着物にとって最適な保管環境は「温度15〜20℃・湿度50%前後」と言われています。
湿気が多すぎるとカビや黄変の原因になり、反対に乾燥しすぎると繊維がもろくなることもあるので注意が必要です。
そのため、エアコンで空調を整えるか、市販の除湿剤を活用するのがおすすめです。
特に梅雨時期や結露のある押入れでは、湿気対策が重要です。
理想的な保管方法は、通気性と防湿性に優れた「桐箱」を使用し、一枚ずつ「たとう紙(着物用の和紙包み)」に包んで収納することです。
桐は湿度を自然に調整する性質があり、防虫効果も期待できます。
たとう紙は定期的に新しいものに交換すると、紙の劣化やにおい移りを防げます。
着物は年に1〜2回、晴れた乾燥した日に「陰干し(虫干し)」を行うと良い状態を保てます。
風通しのよい室内に着物ハンガーで吊るし、直射日光を避けて2〜3時間程度陰干ししましょう。これにより湿気が抜け、カビや虫の予防になります。
黄変(黄ばみ)やカビは、汗や皮脂、湿気が原因で徐々に表面に現れます。着用後はすぐにたたまず、数時間陰干ししてから収納することで予防できます。
汚れが目立たない場合でも、年1回の軽いクリーニング(「京洗い」など)を専門店で依頼すると、風合いを保ちやすくなります。
このように、自宅での手入れとしては、柔らかい布でホコリを払う・防虫剤を布に直接触れないように配置するなど、基本を守ることが大切です。
だるま3では、着物の目利きに長けた査定スタッフが在籍しており、大島紬・加賀友禅・作家物などの価値をしっかり見極めます。
年式や保存状態に関わらず、伝統工芸としての価値や市場ニーズを総合的に評価するため、他社では値段がつかなかった着物にも価格がつくケースがあります。
長年の経験を活かし、和装小物・帯・反物なども一点ずつ丁寧に査定。
着物に込められたルーツや背景を大切にしながら、納得のいく買取価格を提示します。
「いきなり買取依頼するのは不安…」という方にも安心なのが、だるま3の無料WEB査定。
スマートフォンやPCから画像を送るだけで、経験豊富な査定士が仮査定を行い、相場感を事前に把握できます。
匿名・無料で利用できるため、「売るか迷っている」「まずは価値だけ知りたい」という場合にも最適。
もちろん、その後の出張買取や宅配買取への切り替えもスムーズで、強引な営業や勧誘もありません。初めての着物買取にも安心して利用できるサービスです。
着物を手放す際には、疑問や不安がつきものです。
ここでは、着物買取の現場でよく寄せられる質問と、その回答を紹介します。
A. はい、売れる可能性はあります。
状態が良く希少性のあるアンティーク着物や、人気のある産地(大島紬・結城紬など)や作家物は、古くても価値が認められることがあります。
ただし、劣化やカビがひどい場合は査定額が大きく下がることもあるため、状態の確認が重要です。
A. 査定は可能です。小さなシミや虫食い程度であれば、買取対象になることがほとんどです。
特に高級品や人気ブランドの着物であれば、補修を前提に査定してくれる業者もあります。
ただし、大きなダメージや目立つ汚れがあると減額の対象になる可能性が高いです。
A. 証紙や証明書がない場合でも、査定は受けられます。
プロの査定士が素材・織り・柄・技法などから総合的に判断してくれますが、証紙や作家の落款(サイン)があると、より正確な価値が伝わり高額査定につながる可能性が高まります。もし見つかったら一緒に出すのがベストです。
A. 基本的にはクリーニングせずに査定を受ける方が無難です。
専門業者によるシミ抜きや補修は高額なことが多く、その費用以上に査定額が上がるとは限りません。
むしろ、査定士が適切な処置を判断してくれるため、状態そのままで見せるのが一般的です。軽いホコリ落とし程度で十分です。
着物は、ただの衣類ではなく、文化や技術が詰まった「財産」です。だからこそ、売るときには慎重に、そして賢く選ぶことが大切です。
今回ご紹介したポイントを押さえて、損をすることなく納得のいく買取を目指しましょう。
信頼できる業者を見つけ、大切な着物にふさわしい評価を受けてください。