2023.11.30

医学書が高額な理由 売るためのコツを解説

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古書

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医学書が欲しい……と思うものの、実際に書店へ行けばかなり値段が高くて「買うことを断念してしまった……」という方々も、多くいるのではないでしょうか。

医学書は、数千円で購入することができるものもありますが、非常に価格が高いものまで様々あります。

医学書が欲しいというニーズに答えるためには、もっと医学書を売る人たちが増えてくれればいいのですが……。

今回は、充分売る価値の存在している医学書に注目して記事を書きました。

この記事では、

  • 医学書はなぜこんなに高い?
  • そもそも医学書は売ることができるのか……?
  • 売ることができなかった医学書の処分方法
  • 医学書はどの程度の価格で売ることができる?
  • 医学書をできるだけ高い価格で売るために
  • ISBNがない医学書は売ることができない……?
  • もはやアート的価値のある医学書を売る

について知ることができます。

ぜひ一読ください。

医学書はなぜこんなに高い?

日頃、医学の勉強をしている方々にとって、医学書は必要不可欠なアイテムです。

最近のことを言えば、なんでもネットで無料の情報を収集することができる世の中ですが、やはり価値ある貴重な情報は、そんな簡単に手あたり次第ネットで無料提供されるものではありません。

医学と向き合う方々、また、医学を目指す方々は当然、努力をして貴重な医学書を手に入れようとする訳ですが……。

しかし、本屋を覗けば、かなり医学書って値段が高い……とげんなりしてしまうことでしょう。

なぜ医学書が高額になってしまうのかと言えば、そもそも医学書というものは誰でも購入するものではなく、ごくごく少数の方々が手にする本であるためです。

医学書が欲しいと思っているのは、医者や医学部生はじめとし、医療従事者であったり医療系大学生、専門学校生……と言った人たちです。

結果、冊数がもともとある訳ではありませんので、おのずと希少価値が生まれることになります。

マンガであったり、小説などはヒットすれば刷られる部数も多くなるため、とても価値ある本であっても、価格は下がっていくことでしょう。

ただし、とても面白い本だからということで、多くの人たちに売る気持ちが起こらないと市場には段々と出回らなくなって高額になっていく可能性があります。

医学書はたくさん増刷したところで、それ程多くの需要が存在している訳ではありません。ですから、通常発行部数も少なく、部数が少ない分、印刷会社などでかかるコストを相殺することができなくなります。

<h2>そもそも医学書は売ることができるのか……?</h2>

実際には医学書が欲しいと思っている人たちは大勢いる訳ではありません。 ですから、医学書を売る立場の人たちも、「ひょっとしたら医学書って売れないかも……」

という心配もしているのかもしれません。

結論を急げば、医学書は一部で欲する人たちがいるため買取してもらうことは充分可能です。

  • 医学一般
  • 臨床学
  • 基礎医学
  • 薬学
  • 社会医学
  • 看護学
  • 畜産・獣医学
  • 医療関連の資格(医師・歯科医師・薬剤師・看護師・獣医師国家試験対策……)

……などと言ったものは高額買取強化中であり、おおかたほとんどの医学書が買取されていると言っていいでしょう。

また、現在、医学関連の職に就くため勉強しているという方々のため、予備校のテキストであったり、医学教材、また、CDやDVD教材……と言ったものも買取需要があります。

売ることができなかった医学書の処分方法

医学書を必要としていたけど、大学にも受かってもう必要なくなった……という方々もいらっしゃることでしょう。

実際問題、すべての医学書を売ることができるのかと言えば、例外もあるかもしれません。

専門業者に医学書を売ることができない場合、他の方法には、

  • 資源ごみとして処分
  • 知人にあげる
  • ネットオークションを利用する

などがあります。

資源ごみとして処分

そのような場合、一番手っ取り早い方法は資源ごみとして処分することです。

ごみの指定日に出すだけなので一番簡単な方法です。医学書を数冊出すだけなので別にそれ程労力もかからないでしょう。

ただし資源ごみとして処分してしまえば、自分の手元に一銭も入ってくる訳ではありませんし。もしも買取価値の存在している医学書であれば、本当にもったいない話しです。

貴重で、価格の高い医学書は、できれば必要でなくなった人から必要としている人へと、延々とつながっていただきたいものです。

知人にあげる

また、必要としなくなった本は、同じ志をもつ知人にあげるという選択肢があります。

「あげるのはちょっと惜しい……」というのであれば、安い価格で売るというのもいいのではないでしょうか。それでも知人には、市場価値よりも安い価格で医学書を手に入れることができるため、とても感謝されることでしょう。

そして、もしも売る側の人が医学大学に合格しているのであれば、買った知人はツキも一緒に手に入れることができます。

ネットオークションを利用する

さらに、最近はネット時代であり、医学書は欲しいと思っている人たちに、ネットオークションであったり、フリマで売ることができるかもしれません。

自宅からネットで気軽に買取交渉をすることができるので、いちいち苦労して買取してくれる専門業者のお店へ出向く必要もありません。

医学書はどの程度の価格で売ることができる?

医学書がいくら程度の価格で売ることができるのかは、とても気になる問題です。

そこで、ある医学書の買取相場ですが。

「ハリソン内科学 第5版」

定価:32,780円

買取価格:13,700円

「イヤーノート 2023 内科・外科編」

定価:26,400円

買取価格:10,000円

「今日の治療指針 2023年版[デスク判](私はこう治療している)」

定価:22,000円

買取価格:7,500円

「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2023 Vol.1~7」

定価:12,100円

買取価格:5,000円

このあたりの買取相場を参考にして、医学書を売るかどうかの最終的判断をしていただければいいと思います。

医学書をできるだけ高い価格で売るために

かなり買取価値の高い医学書であっても、いろいろな理由より買取価格が下がってしまうこともあります。

医学書をできるだけ高い価格で売るためには、以下のようなことを注意してみましょう。

  • 即売る意識
  • いい状態を維持
  • 書き込みはしない
  • 発送時に注意

即売る意識

医学書は、もう必要なくなった……と思えば即売る意識をもつようにしましょう。

なぜなら古いだけ医学書は、現在の情報と違ってしまっている可能性があり、ひょっとしたら医学書としてもう役に立たない……ということになってしまうかもしれません。

もちろん役に立たない医学書は、ほとんど売ろうと思っても期待通りの買取価格はつかないですし、売ることすらできない可能性があります。

医学書を含めた専門書は、一般的には発売された直後がもっとも価値が高く、高い買取価格を期待することができます。

実際問題このことは、参考書にも言えることであって、ちょっと年数が経過してしまった参考書の場合、買取してもらえないこともあります。

いい状態を維持

また、いい状態をキープしていることも売るためには大事な要件です。

やはり、次に買う人も、できるだけキレイな医学書を買いたいと思っていることでしょう。

そもそも書籍というものは、自分自身が丁寧に扱っている気持ちになっていたとしても、劣化が進行してしまうことは多々あります。

陽のあたる場所に本棚があれば、本は簡単に日焼けもしてしまうことになります。

また、湿度の高い場所にそのまま放置しておけば、本にはカビが発生してしまっているかもしれません。

医学書は今後売るであろうという気持ちがあれば、しっかりキレイな状態で保存しておく意識も必要です。

書き込みはしない

また、実際に医学書を勉強で使用する訳ですから、いろいろと本に書き込みをするという方々もいることでしょう。

非常に気持ちもわかりますし、やめることで勉強の能率が下がってしまうかもしれません。

ただし、残念ながら書き込みがされてしまった医学書は、買取価値が下がってしまう大きな要因です。

ただし、医学書は専門性が高く信憑性のある情報がすべであるため、多少の書き込みがあっても高い買取相場で査定する業者もあります。

発送時に注意

さらに宅配買取を利用する場合、配送している最中に医学書が傷ついてしまうことで、不運に買取価値が下がってしまうことがあります。

ですから、高く売りたいと思うのであれば、本ができるだけ傷つかないように、横向きでキレイに本を並べたり、緩衝材を入る、段ボールの底が抜けないよう補強……などと言った医学書に対しての思いやりが必要です。

ISBNがない医学書は売ることができない……?

「ISBN(International Standard Book Number)」とは、書籍を特定するための世界共通規格のことを言います。

毎年毎年、世界規模で発行される書籍の数は膨大になります。 膨大な数の医学書などを、どこの国のどの出版社のどのようなタイトルの医学書であるかを、世界的に見分けがつくようにした共通言語(記号)が「ISBNコード」です。

ISBNコードは、基本的には本の裏表紙に印字され、「978からの13桁の数字」or「4からの10桁の数字」で構成されています。

医学書だけに限らず、一般的に販売されている本は、ほとんどすべての書籍に「ISBN」は印字されています。

しかし、ISBNがない書籍もあり、そのようなISBNがない医学書は売ることができない場合があります。

ISBN がない理由ですが、ISBNコードが世界的に浸透したのは1970年からのことであり、また、日本で導入されるようになったのは1981年になってからのことです。ですから、日本で出版されている1981年以前の医学書にはISBNはありません。

そこで、医学書を確実に高く売りたいと思えば、あらかじめISBNの確認も必要です。

もはやアート的価値のある医学書を売る

医学書は、実際に現在の医学を勉強するために役立つものもあり、また、現在の医学とは直結はしないものもあります。

例えば、ヒポクラテスにより書かれた本です。

この本では、患者さんに対する事であったり、医療者としての心構えなどと言ったことが様々詳しく書かれています。

全くもって現在の医学と無関係ということではありませんが、大学の受験対策でヒポクラテスだけを勉強しましたという方々もまずおらぬことでしょう。

まさに、ヒポクラテスの全集は、歴史的価値が存在し、プレミアム価格を期待することができます。

既にあげた医学書の場合は、買った価格よりは実際に低い額での買取となりますが、

たとえば、エンタプライズ社発刊「ヒポクラテス全集全3巻」の場合は、現在、300,000円~という高い売却査定額がついています。

まさにそれはプレミアム本であり、一般の方々でもちょっと購入してお部屋に飾りたいと思うような本と言っていいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしょうか。今回は医学書を売ることを考えている方々のため記事を書きました。

医学書が欲しいけど、なかなか定価では購入できない……という苦学生の方々も大勢いらっしゃるでしょう。

そのような方々は、中古市場でできるだけ安い価格の医学書を、頑張って探しているのかもしれません。

医学書は、一定の需要があるのも事実です。もしも、手元に必要としなくなった医学書があれば、医学書を欲している人のため売ることも検討してみてはいかがでしょうか。



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