2024.05.23
作家名
2024.05.23
笹倉鉄平のシルクスクリーンは、高い人気があり、見たことがあるという人も多いでしょう。
写実的ですが、旅情があり、光にあふれた情景画が魅力です。見ていると心安らぐと笹倉鉄平の作品には多くのファンがいます。
笹倉鉄平のシルクスクリーンの買取価格がどのくらいか気になる人もいるでしょう。
笹倉鉄平の魅力や人気とそれぞれの買取価格について紹介します。
目次
笹倉鉄平は、1954年兵庫県生まれの画家です。「光の情景画家」と言われ、写実的ですが、表情豊かな光あふれる画風が特徴です。想像性に富んでいる画家と言われ、心安らぐ絵が人気となっています。
画家としてデビュー以来30年にわたって、220作品以上の版画や画集、詩画集、版画集、DVD作品集などがいろいろ出版されています。ポスターやポストカード、ジグゾーパズル、カレンダーなど馴染み深いものもあります。
日本人らしい優しさと美しさがあふれる情景画が世界でも人気です。フランス、中国、イタリアなどでの展覧会も好評を博している画家です。
「光の情景画家」と称される笹倉鉄平の作品は、彼自身が旅先などで得た印象や想い、自分なりの物語を表現しています。
笹倉鉄平は、国内外の多くの様々な風景を題材としていて、2000年まではヨーロッパなどの海外風景が多く描き、2000年以降は日本の風景も多く描いています。
実際の風景を写実的に描いている作品や想像の情景があり、どの絵にも、様々な表情の光、明るくて優しい光がたくさんあふれているのが魅力です。そのため、彼の作品を見ていると心が温まり、どこかほっとするようなやすらぎが魅力となっています。老若男女にファンが多い画家です。
笹倉鉄平の経歴についても詳しく見て行きますので、参考にしてください。
1954 兵庫県生まれ
1977 武蔵野美術大学商業デザイン科卒業後、グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとなる
1987 毎日新聞に「Romantic Gallery(ドイツの街々を描いた)」 シリーズを連載
1988 同紙に「ロマン色の街角(フランスの街々を描いた)」シリーズを連載
1990 東京、青山スパイラル・ギャラリーでの初個展開催から画家として制作に専念
1998 「大丸ミュージアム東京」にて、初の美術館個展を開催
2004 イタリアの芸術文芸都市のレカナーティ市主催による個展を開く
2005 イタリア、フィレンツェ市主催による、パルテ・グエルファ宮で個展
2006 北京の国立中国美術館で劉長順氏と日中友好を掲げた二人展を開催
2008 パリと京都で、京都市後援「京都市パリ市姉妹都市締結50周年記念」個展を実施
2015 京都とフィレンツェで、両市後援「京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年記念事業」の一環として個展を行う
2021 東京「上野の森美術館」で、画業30周年記念個展開催
これ以外にも国内でも多くの個展を実施している経歴があります。
また、現在は、東京に活動の拠点を置きながら、ヨーロッパ各地を訪問して多くの作品を発表し続けています。
笹倉鉄平は200を超える版画作品を発表しています。
買取価格では作品の技法によって買取価格が大きく変わります。
・直筆で描かれた水彩作品
・版画(リトグラフやシルクスクリーンなど)
直筆作品は、1点もののため何十万円などの高額な買取価格が付くのが特徴です。
一度にまとまった枚数が摺られる版画作品については買取価格が低いのが傾向となっています。
笹倉鉄平が直筆で描いたアクリルや、水彩などの原画はあまり流通していないため貴重です。買取価格は、描き込み具合やサイズなどによって決まります。版画作品になるような構図の作品は高い買取価格となっておすすめです。
市場には笹倉鉄平の多くの版画作品が出回っています。初期の作品はセリグラフ(シルクスクリーン)で制作されているものが多く、2000年前後からキャンバスに直接吹き付けて色を付けるジークレー作品が増加しています。
1991年に発表された「カダケス」は笹倉鉄平のデビュー作として有名で、初期の頃の作品は高い買取価格となっています。
笹倉鉄平の作品としては、次のようなシルクスクリーン作品が高額買取価格の作品として注目されています。
・横長で大きいサイズ(初期の作品に多い畳一畳ほどの大きさの物)
・海外の風景を描いた作品(2000年までの初期の作品に多い)
・DX(デラックス)版
「DX(デラックス)版」とは、版画の余白部分が特別なものです。通常は限定部数とサインのみなのですが、作家が直筆でイラストを描いている「リマーク」と呼ばれる手法が使われた作品や版画の上から直筆で色を加えた「手彩色(テサイシキ)」が施された作品がDX(デラックス)版として高評価です。
また、作家が来場した際に購入した場合、額の裏に簡単なイラストと日付を書く場合がありますが、この場合は買取価格にはあまり関係しません。
笹倉鉄平の版画作品は、タイトルによって相場があります。そのため、作品タイトルを見たり、教えてもらったりするだけで、買取価格がおおよそわかるのが特徴です。査定も割と簡単と言えるでしょう。
ただ、やはり状態によっても査定額は変わってきますので、状態がいいシルクスクリーンであることが大切です。
シルクスクリーン作品は、保管の際の環境が悪いと絵具が割れてきます。シルクスクリーンの絵具が割れた場合は、修復も難しいため買取価値が大きく下がりますので注意してください。
買取依頼の際は、絵具の割れがないかを確認することも重要です。
笹倉鉄平の代表作品と買取価格の相場についても紹介します。2000年までのヨーロッパの光景に人気作品が多く、初期以降などのシルクスクリーンの場合は、買取価格も安くなる傾向です。
・カダケス(1991年)
スペイン・バルセロナ近郊のリゾート地の名前「カダケス」をタイトルにしていた最初の版画作品で、18万円など高額な買取価格となっています。
・オンフルール(1997年)
600部限定と枚数が多い版画作品ですが、初期の頃の人気作品なため、買取価格は25万~30万円前後です。他のシルクスクリーンよりも高い傾向です。
・夕日の街イア(1998年)
シルクスクリーンで制作され、買取価格は4万円ほどとなります。
・きよしこの夜(1999年)
シルクスクリーンで作られた版画作品で、買取価格相場は6万円程度です。
・サン・ルーに降る雪(2002年)
フランス・パリのノートルダム寺院近くのサン・ルー地区のような作品になっていて、雪景色ですが温かみがあり、2000年以降の作品として最も評価が高い作品となっています。
・バイオリン工房(2004年)
シルクスクリーンで作られた版画作品で、買取価格は5万円程度です。
笹倉鉄平の作品を見てみたいと思った場合ですが、次の美術館で見ることができます。
・「笹倉鉄平版画ミュージアム」
神奈川県大和市にある美術館で、笹倉鉄平オフィスのオフィシャルミュージアムです。
デビュー作「カダケス」をはじめ、全ての版画作品を所蔵したミュージアムとなっています。最新作などもたくさん見ることができておすすめです。2つの展示室では常時30点ほどの版画作品を展示していて、豊かな自然の中で多くの作品に触れることができます。
・「笹倉鉄平オフィス & 笹倉鉄平 絵の展示室」
東京都中央区にある笹倉鉄平オフィスに隣接したスペースを「笹倉鉄平 絵の展示室」として絵の展示が行われています。企画展や常設展示がなされ、新作版画や近年発表された版画作品の展示販売がされています。
・「笹倉鉄平ちいさな絵画館」
笹倉鉄平が生まれた兵庫県にある絵画館です。西宮市にあり、小規模ですが「原画」を中心に企画展を常時開催しています。笹倉鉄平の原画に触れたい方にはおすすめです。
笹倉鉄平のシルクスクリーンの買取依頼をする場合ですが、版画を多く買い取っている業者がおすすめです。
版画の中でも、笹倉鉄平のような人気の作家の場合は高額買取となりますので、買取依頼してみるといいでしょう。
直筆サインや限定部数の記載があるもの、限定部数が割と少ない物などが希少価値があります。これまで笹倉鉄平のシルクスクリーンを買い取った実績のある買取業者に依頼してみるのがおすすめです。
「光の情景画家」と言われ、国内外で人気の笹倉鉄平について見てきました。作品の魅力や経歴や買取価格などを見てきましたが、温かみのある光の魅力がある作品には多くのファンがいます。
特に初期の頃のヨーロッパを描いた情景画の作品などは高価買取です。シルクスクリーンの作品は多く出回っていますので、タイトルによっても買取価格に差が出るでしょう。タイトルによっても、いつ頃制作されたのかもわかるため査定してもらうといいでしょう。
大きなサイズのものや初期の頃の作品ならば高額となる可能性もあります。
最近でも様々な新しい作品を発表している笹倉鉄平です。今も高い人気がありますので、版画のシルクスクリーンの買取依頼をされたい場合は、高価買取も期待できておすすめです。
笹倉鉄平の作品を持っていらっしゃる方は、気軽に買取査定と売却について相談されることをおすすめします。
癒される画風ですので、多くの需要があります。絵画、版画を専門に買い取っている実績のある買取業者に査定してもらうといいでしょう。笹倉鉄平の魅力には美術館などで触れられますので、魅力や人気作品などをよく知った上で、買取依頼を検討されてみるといいでしょう。
買取査定と売却について悩まれる場合は、版画の買取、売却にも実績のある弊社にお気軽にお問い合わせいただければと思います。高額買取も期待できますので、ぜひお尋ねください。