2024.01.19
象牙
2024.01.19
象牙製品は、希少価値が存在しているため、高い買取額がつく可能性が高いです。
象牙製品の希少価値、それは象が乱獲によって減少してしまったことと、それによる国々の管理によってもたらされることになります。
今回、この記事では、
について知ることができます。ぜひ一読ください。
目次
既に多くの人たちが、象牙製品は高い買取価値が存在している貴重なモノであるという認識の仕方をしていることでしょう。その考えに間違いはなく、象牙製品には希少価値が存在しています。希少価値が存在しているから、なおさら多くの人たちが象牙製品を欲しいと思ってしまうことでしょう。
今後も、そのような因果関係は変わらないと予測することができます。象牙製品に希少価値が存在しているのは、象牙取引問題とも関与します。
「象牙取引問題」とは、野生に生きる象の牙を抜いて市場に流すことで起こる世界的問題のことです。世界各国で象牙は高値で売れるため、アフリカ諸国あたりでは密猟が頻繁に起き、アフリカゾウはここ100年程度の期間で3%まで減ってしまい、絶滅の危機に陥ってしまったのです。
ただし、現在日本には、世界最大級規模の象牙市場が確立されています。日本では象牙の80%程度がハンコとして加工され、おおよそ8,000のハンコ屋さんが象牙を取り扱っています。そこで販売されている象牙の印鑑は、まさにハンコの中でも最高級の素材です。
日本で現在出回っている象牙は、1989年のワシントン条約以前に日本に輸入されていた象牙と、1999年と2009年に限定的に輸入されたモノだけとなります。なぜ、象牙の印鑑が最高級の素材と言われているのかと言えば、象牙は需要があれば自由に産出できる自由性がないからです。
象牙製品は、国際的にも厳しい取り締まりがあります。しかし、日本では、象牙製品を販売することも、買取することも法律的にも可能です。日本では、他の国から象牙を輸入することはできないものの、国内においての象牙取引は合法とされています。
実際問題、そのような甘い状況は、国際的に見て批判もされていることでしょう。しかし、それでも日本では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)の規定を行い、厳しく管理し「特別国際種事業者」として登録をしている業者であれば、象牙製品を販売しても構わないという取り決めをしています。
甘いと言われても仕方ないのかもしれませんが、それ程批判を受けるほどでもない甘さです。逆に言えば、特別国際事業者からであれば、私達は気軽に象牙製品を購入することができるという安心感がもたらされていることでしょう。
注意しなければならないのは、そのまま牙の形を残しているものを販売する場合です。
2017年6月、種の保存法は改正されることになり、象牙を扱う業者は、すべての全形象牙商品を登録することが義務付けされることになりました。「原木」であったり「彫象牙」など、象牙の形が残っているモノを売ろうと思えば、登録票が必要となってきます。登録票なしで販売した場合には、違法で罰せられるため呉々も注意が必要です。
ネットオークションであったり、フリマアプリで象牙製品を売ろうと思っている方々もいるのかもしれません。しかし、そのような場合も同じです。そのような場所で販売する場合でも、牙の形を留めている象牙製品は、登録票が必要です。
ネットオークションやフリマアプリを使用しているのは若い人たちが多く、そんなことは知らない……というのかもしれません。しかし、法律を前にして、そのような戯言は通用しないので注意をしてください。
なんで象牙製品が高く買取されているのかと言えば、そこには希少価値が存在しているからです。
象は、歴史的に見て乱獲され続けてきました。象自体数が減少しているため、希少価値が存在しています。希少価値が存在し、より象牙製品を欲しいと思う方々も増えてきてしまうことになるでしょう。そして、乱獲にも拍車がかかることになります。
象は、象牙製品のために完全に絶滅してしまうかもしれません……。本当にそのような事態が起きていいものでしょうか。
また、象牙製品に希少価値をもたらしているのは、ワシントン条約による規制です。ワシントン条約のルールに従い、安易に日本に象牙を輸入することができなくなってしまったのです。ですから、なおさら象牙の希少価値が高まり、象牙製品が高値で販売されるようになったのです。
今後の象牙製品の販売は、まだまだ続くと予測されています。しかし、ワシントン条約の取り決め以前に輸入された象牙のストックもまだまだ確保されています。また、実際に象牙製品を扱っている業者は、日本にはたくさんあります。
さらに、ストックがなくなってしまったときのことを危惧して、日本では象牙の国際取引の再開を求めているのです。象牙製品に対して今後、事態が大きく変化することも予測することができます。
しかし、そうは言うものの象の数は間違いなく減少していますし、世界的な動向としては、象牙の取引は依然禁止の方向に突き進んでいます。ですから、象牙製品を欲しいと思えば、できるだけ早い時期に購入すべきであるのかもしれません。
現在、様々な象牙製品が買取されています。象牙製品といえば、アフリカ象という印象をもっている方々もいるでしょう。一方で、インド象の象牙製品にはより高い買取価値があります。
一般的な象牙としては、アフリカ象の象牙が多く流通しているのですが、その他、アジア象であったり、インド象の象牙も人気です。その中でも、インド象の象牙は、最も高級品とされ、極上の象牙と呼ばれています。
インド象牙は、アフリカ象の象牙と比較して、牙が小さめで、密度も高く、硬さもあるため、とても美しく丈夫であることが理由です。また、牙が小さいため、一頭の象から採れる象牙の量もアフリカ象と比較して少量になってしまうこともプラスし、より希少性が高くなります。
ただし、現在、ほとんど取引もされていないため、インド象牙製品は「幻」とも呼ばれています。そのような象牙製品は、ひょっとしたらお宅の倉の奥に眠っているかもしれません。そのままの状態にされていることは非常にもったいないことではないでしょうか。
買取市場に多く流通しているのは、アフリカ象の象牙なのですが、同じアフリカ象の象牙でもハードタイプと、ソフトタイプの2種に分類する事ができます。アフリカ象が生息している場所によって象牙の硬度が変化するため、そのような違いがあります。象たちが普段食べている食べ物であったり、周囲の環境が大きく影響していると言われています。
ハード象牙は、コンゴやザイール、ガボンなど中央アフリカあたりに住んでいる象です。ちょっとピンクがかかったアイボリーの色合いで透明感のある光沢をもっています。 そのような象牙製品は現在品薄状態で、入手困難となっています。よって、かなり高い買取価格がつく可能性があります。
一方でソフトと比較して硬度があるため、彫刻するのに高い技術が必要とされています。
ソフト象牙は、ジンバブエであったりボツワナあたりに住んでいる象からとれる象牙のことです。ハードと比較して硬度がないため安価で取引されています。現在多く流通している象牙製品はソフトタイプが多く、手頃な価格で象牙製品を購入したいという方々は、こちらを狙うといいでしょう。
同じ一本の象牙の中でも部位によって買取価値が大きく変わってきます。基本的に、象牙の中心部は芯と呼ばれているのですが、芯に近い象牙製品は密度があり、硬度が高く、目が細かく、かつ美しく高い買取額になる傾向があります。中でも象牙の中心から一本しか取ることができない象牙の印鑑は、めったにお目にかかることができないとても貴重な印鑑です。
また、象牙の断面は、木の年輪のようにも見える模様で、どの部分を切り取るかで象牙製品の美しい色合いが表現されていきます。このような部位による微妙な違いも象牙製品の大きな魅力です。
象牙製品の中でも買取価値が高いのは、一本物です。
一本物とは、その名の通り、象の牙をそのまま加工せずに残したものです。重さやクオリティーによって買取価格が大きく変わりますが、一般的には1キロあたり8,000円から17,000円程度で買取されています。この買取額にプラスして、査定士の判断であったり、市場の動向によって変動していきます。
象牙製品である「一本物」を高く買取して欲しいと思えば、大事なポイントは、登録票の確認です。一本物の場合、ワシントン条約によって取引が規制されているため、登録票がなければ売ることができません。
リサイクルショップで家電などと同じように売ってしまいたい……という気持ちもあるのかもしれませんが、安易な売買は法的に罰せられることになるかもしれません。
登録票自体は、自然環境研究センターに申請すれば取得することができますが、手続きには多少時間がかかることになりますし、登録の費用も必要です。
また、現在、登録票がない……という場合には、一度買取業者に相談してみるといいかもしれません。買取業者によりますが、登録票取得を親切に代行してくれるところもあります。
次に、重要なのはクオリティーです。もちろん、専門の買取業者では、その一本物がどのようなレベルのモノであるのかを厳しい眼で見ています。
クオリティーを正しく判別するのには専門的なノウハウや経験値が必要になってきますが、素人目線でも、色や形や表面の状態などを見るとおおかたを判断することができます。
いかがでしょうか。今回は、象牙製品の買取について解説しました。
象牙製品は、希少価値が存在しているため、高く買取される可能性が高くあります。象牙製品は、法律で規制されているため、希少価値が存在し、需要がもたらされているのです。今後もしばらくそのような状況に変化はないでしょう。
特に、高い買取価格がつくのは、一本物です。そのようなモノをお持ちであれば、ぜひ買取業者に鑑定・査定を依頼してみてはいかがでしょうか。