2024.01.24
焼き物
2024.01.24
「徳田八十吉作の九谷焼の価値が知りたい。」
「九谷焼の査定ポイントを把握しておきたい。」
「徳田八十吉の作品を売却する方法が知りたい。」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
大切に保管されているものはもちろん、ご自宅や実家を整理していて発見する事も多いのが食器や磁器の数々です。
例えば九谷焼の代表とも言える徳田八十吉の作品は、中古市場でも高い人気を誇っています。
その中でも人間国宝である三代目徳田八十吉の作品は、「耀彩」と呼ばれる美しいグラデーションが特徴的で、国内外にコレクターやマニアが多数存在します。
こちらの記事では、徳田八十吉の作品をより高く売却する方法や、実際の買取価格等を詳しく解説します。
磁器の買取について、正しい知識を身につけ、高額買取をしてもらいましょう!
目次
徳田八十吉は、初代から100年以上も受け継がれてきた九谷焼の陶工(陶磁器を作る人)の名前です。
現在は四代目の徳田八十吉が活躍されていますが、今回は特に中古市場で人気の高い三代目徳田八十吉について、プロフィール、作風、代表作などの基本情報をご紹介します。
三代目徳田八十吉(初名は正彦)は、1933年に石川県にある九谷焼を代表する徳田家に生まれました。
金沢美術工芸大学短期大学の工芸科陶磁専攻に入学しましたが中退し、その後は初代と二代目から教えを受けて、1988年に三代目徳田八十吉を襲名しました。
30代に入ってからは次々と大きな賞を受賞しており、1997年6月には重要無形文化財「彩釉磁器」の人間国宝に認定されています。
従来の九谷焼の表現とは一線を画す三代目徳田八十吉の作品は、海外でも高い評価を受けており、中古市場でもコレクターから熱い眼差しを向けられています。
なお、三代目徳田八十吉は2009年8月に永眠しており、現在は三代目の長女がその遺志を引き継いで四代目として活躍しています。
従来の九谷焼では、人物、山水、花鳥風月などの絵柄が描かれている物がメインですが、三代目徳田八十吉の作品にはその様な絵柄はなく、色の濃淡のみのグラデーションで表現をする「耀彩(ようさい)」という技法を生み出しました。
耀彩は青系の透明感あるカラーリングが特徴で、紫、紺、緑、黄の4色を巧みに使い色彩に変化をつけ、200を超える中間色が作られています。
また、成形には「ろくろ」と「面取り」を併用し、多種多様な作品を作ることに成功しています。
三代目徳田八十吉の代表作は以下の通りです。
・黎明
・碧明燿彩九谷焼花瓶
・碧明耀彩「円」
・碧明燿彩壺「円心」
・飾壺「カイロス」
・彩釉花瓶
・彩釉壷
・耀彩壺
・碧明釉壺
・耀彩小紋香炉
・碧明燿彩香炉
・碧彩釉水指
・耀彩花生
上記の作品は特に人気が高いため、高額の買取が期待できます。
弊社でも徳田八十吉の作品を積極的に買取しておりますので、買取業者にお悩みの場合は一度お気軽にご相談ください!
鑑定経験が豊富な査定士が、お持ちの作品を丁寧に鑑定いたします。
九谷焼の発祥地は、石川県加賀市山中町九谷村です。
その始まりは定かではありませんが1665年頃に開窯創業したとされており、そこから50年の間に製造された作品は「古九谷」と呼ばれています。
1701年頃に一度閉窯してから約100年間の空白がありましたが、1806年に金沢の春日山窯にて再開し、そこからは若杉窯、吉田屋窯、飯田屋窯、永楽窯、小野窯、庄三窯と次々に開窯。
時が経つにつれ中心地も移っていき、現在の九谷焼の約80%は石川県能美市寺井町で作られています。
九谷焼(磁器)を売るにはどのような方法があるのでしょうか。
一般的に日常生活を送る上で九谷焼に触れる機会は少ないため、売却のイメージが湧きにくいかもしれません。
そこで、こちらの章では九谷焼の売却方法を詳しく解説します。
一番シンプルな九谷焼の売却方法は、買取業者に査定をしてもらう方法です。
買取業者には九谷焼に精通したプロの査定士が在籍している場合も多いため、初心者でも安心して鑑定を依頼できます。
買取業者での鑑定には、店舗鑑定、写真鑑定、出張鑑定、宅配鑑定があり、最近では時代に合わせてライン鑑定を行っている業者もあります。
弊社でも、様々な鑑定方法にて九谷焼の査定をお引き受けしております。
九谷焼の専門知識が豊富な査定士が丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください!
ヤフオクやメルカリに九谷焼を出品する方法もあります。
ただし、「古物商許可証」を必要とする場合があり、購入希望者への対応には専門知識を要する可能性があるため初心者には不向きでしょう。
街でよく見かけるリサイクルショップでも、九谷焼を売却することが可能です。
気軽に入店できるというメリットもありますが、リサイクルショップには九谷焼の価値に詳しい査定士が在籍していない事が多いため、適正価格よりも安く見積もられてしまうリスクがあります。
そのため、作品を適正価格で売却したい場合は、リサイクルショップは避けた方が良いかもしれません。
業者にて九谷焼(磁器)を買取してもらう場合、査定士はどのようなポイントを見ているのでしょうか。
こちらの章では、九谷焼の査定ポイントについて解説します。
三代目徳田八十吉の場合、一番人気なのが「黎明」で、高額で買取されています。
「黎明」は2009年に作られた鉢で、朝から夜までの移り変わりを耀彩特有のグラデーションで表現した晩年の傑作です。
その他にも、「円心」や「耀彩花生」等も高い需要があります。
三代目徳田八十吉の場合、若い頃の作品よりも晩年の作品の方が高い評価を受けており、高額買取の対象となりやすいです。
判断基準の一つとして、「正彦」の花押落款があれば若い頃の作品、「八十吉」の花押落款があれば襲名後の作品だということが分かります。
多くの骨董品と同じく、状態の良し悪しは査定額に大きく影響します。
ただし、欠け、割れ、変色などのダメージがあっても、買取対象となるケースもあるので諦めず一度査定をしてもらいましょう。
徳田八十吉の九谷焼を売るなら、できるだけ高額で買取をしてもらいましょう。
磁器の鑑定において、高値を付けてもらうにはいくつかのコツがあります。
通常、九谷焼には鑑定書、証明書、共箱(収納箱)などの付属品がついています。
それらの付属品があれば、本体と一緒に査定をしてもらいましょう。
特に、鑑定書や証明書は作品の真贋を見極めるために重要な判断基準となるので、併せて提示することで買取額が上がる可能性があります。
作品にダメージがあっても、自己流の修復等はせずにそのままの状態で査定をしてもらいましょう。
誤った方法で修復をすると、作品の価値を落としてしまいかねません。
また、作品の損傷を防ぐため、クリーニングは埃を払う程度に留めておきましょう。
必ず1社だけではなく複数の買取業者から査定をしてもらいましょう。
査定額を比較することで、一番高く買取をしてもらえる業者を選ぶことができます。
実際の買取実例を見ていきましょう。
三代目以外の徳田八十吉の作品価格についてもご紹介します。
なお、九谷焼の買取価格は人気や状態によって変動するため、あくまでも参考までにご覧ください。
・「古九谷意花鳥図手付鉢」
特徴:九谷正彦造(三代 徳田八十吉)
買取価格:8万円
・「深厚釉香合」
特徴:二代 徳田八十吉造
買取価格:4万円
・「香春」
特徴:四代徳田八十吉作、茶碗
買取価格:4万円
・「金銘」
特徴:三代徳田八十吉(正彦)作、九谷焼碧明耀彩花瓶
買取価格:15万円
・「花生」
特徴:三代 徳田八十吉(正彦)作 耀彩
買取価格:3万円
買取業者で九谷焼などの磁器を売却する際、必ず査定士から作品に関するヒアリングを受けます。
そのため、分かる範囲で問題ないので、売りたい作品についての情報(下記参照)を予めまとめておきましょう。
・サイズ
・購入時期
・購入場所
・購入額
・入手ルート(オークション歴、誰から譲り受けたか等)
・保存環境
・制作年代
・付属品の有無(鑑定書、共箱等)
徳田八十吉の作品を買取業者へ売却する際、その業者の「買取実績」を必ず確認しましょう。
買取実績の少ない業者は、専門の査定士が在籍していなかったり、査定の正確さに欠けている恐れがあります。
また、ブランド品や貴金属の買取ばかりをしている業者もあるため、買取実績の中でも「徳田八十吉の買取経験」が豊富かどうかに注目しましょう。
買取実績は通常、店舗や公式サイト上にて確認できます。
今回は徳田八十吉作品の買取について、基本情報や査定ポイント等を詳しく解説しました。
徳田八十吉(特に三代目)は、九谷焼の陶工の中でもトップクラスの人気があり、世界中にコレクターやマニアが存在します。
自宅や実家に徳田八十吉の作品が眠っている場合は、一度買取業者に査定をしてもらってはいかがでしょうか。
実際に売りに出さなくても、その価値を知ることができますし思わぬ高額買取になるかもしれません。
弊社には九谷焼に精通した査定士が在籍しており、徳田八十吉の作品も買取強化中です。
磁器の買取実績も豊富なため、お持ちの作品の価値を見落とすことなく鑑定いたします。
徳田八十吉の作品を売りたいとお考えの方は、ぜひ弊社にお任せ下さい!