2024.01.19
古道具
2024.01.19
囲碁の碁盤や碁石のいいものを持っていて売却をしたいと思った場合に、買取が可能かをどうかを迷う人もいるでしょう。どんなものが買取可能で、買取相場がいくらぐらいなのか、また業者選びのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
目次
木製の碁盤は木の材質や足付きなのかどうかや彫り方などで評価が分かれます。最高級と言われている「本榧碁盤」や足付き、鎌倉彫、蒔絵などについて、その価値を紹介しますので知っておいてください。
碁盤の中でも最高級と言われている人気の高い「本榧碁盤」は、「榧(カヤ)」の木で作られていて、キメが細かくて光沢があって淡い黄色をしているのが特徴です。艶があって、使い込むほどに渋い飴色になるため、一生モノの碁盤とも言われています。
特に日本産の「本榧碁盤」の宮崎県産の柾目は、数百万円以上の高値で販売されていて人気です。
・本榧碁盤の板目 1万~5万円
・本榧碁盤の板目足付き 20万円前後
・本榧碁盤の柾目
2万~40万円前後
・本榧碁盤の柾目・足つき7寸以上・国産 100万~300万円
碁盤は国産のものが高額買取となっていて、板目よりも柾目の方が高くなります。また、足付きの方が高く査定されます。特に宮崎県産で7寸以上の大きな柾目の碁盤は100万以上の高額査定となっています。碁盤のサイズも大きいほど買取が高額となるのが特徴です。
本榧、柾目、足付き以外にも、囲碁の碁盤が高く買い取られるポイントがありますので、知っておいてください。
・サイズが大きいものが高額
・厚みが厚いものが高い傾向
宮崎県産の本榧(カヤ)碁盤の魅力についても詳しく紹介しておきます。
宮崎県は、日向本榧の碁盤の産地であり、日本唯一の蛤碁石の産地でもあります。まさに囲碁セットを揃えるにはおすすめの場所と言えるでしょう。
例えば、「日向碁盤碁石株式会社」は、50年余りの碁石・碁盤の製作・修理・鑑定の経験があって有名です。
また、日向特産高級蛤碁石製造元「三枡碁石店」、日向産榧碁盤将棋製造販売店「みます碁盤店」があり、樹齢600年以上の「日向本榧」を使った碁盤などを製作。昭和2年創業以来、原料から最終製品まで 一貫生産体制で作っている会社です。
また、東諸県郡綾町にも「熊須碁盤店」という碁盤・将棋盤の製作、販売を行う店があります。榧原木の仕入れから、製作、販売まで一手に行っていて、5年以上完全乾燥された木材だけを碁盤に使っています。榧は、優れた弾力性がある木材で、碁石を打ち下ろした時などの衝撃を吸収してくれ、「一日中対局しても疲れることがない。」とプロ棋士から言われているのが特徴です。
さらに「熊須碁盤店」では、足にも手彫りを施している点などもあって凝ったものが揃っています。
本榧だけでなく、「ヒバ製」の碁盤も人気です。「ヒバ」の木で作られた碁盤は、腐りにくい耐朽性があり、耐湿性もあって高い買取相場ですが、「本榧碁盤」に比べると相場が低い傾向です。
・ヒバ製 2千円~2万円
「鎌倉彫」は、彫刻を施して黒い漆を塗って朱漆で装飾したものです。見ているだけでも美しく、工芸品としての魅力がありますが、碁盤としては少ししかありません。ただし、碁笥には鎌倉彫のものがあって高く買い取られるなど人気です。
・鎌倉彫の碁笥 3万~10万円
また、漆塗りした表面に、金・銀の蒔絵を施した碁盤は高く買い取ってもらえます。木の材質によっても異なりますが、有名な蒔絵師によるものなどはかなり高い評価です。
・本榧製の蒔絵碁盤 3万~4万円
・工芸品としての評価が高い蒔絵碁盤 15万~30万円
・大きな本榧製で有名作家物の最高級の蒔絵碁盤 80万~100万円
碁石も買い取ってもらえるのかどうかですが、碁石の場合は、プラスチックやガラス製の場合は買取できないことが多く、本蛤白石・那智黒石碁石の場合などは高く買い取ってもらえます。
碁石の買取相場は材質によりますので次を参考にしてください。
・瑪瑙(めのう)の碁石 千円~5万円
・メキシコ産スワブラ本蛤の碁石 1.2万~4万円
・国産スワブラ本蛤7~10mmサイズの碁石 1万~15万円
・未使用の状態がいいメキシコ産本蛤碁石 20万~40万円
・雪印碁石 20万~40万円
実用品的な碁石よりも、美しい碁石の方が高価買取となります。瑪瑙(めのう)の碁石もあり、瑪瑙(めのう)はジュエリーや数珠、アクセサリーなどに用いられる天然石です。半透明で光沢があり、硬度が高く、表面はツルツルしていてとてもきれいなため、買い取ってくれる可能性が高くなります。
また、縞目が美しい雪印の碁石なども高額査定が期待できます。
スワブラ本蛤はメキシコ産は多く出回っているために一般的に安い傾向です。国産のスワブラ本蛤があった場合には、希少価値があるため高く買い取られておすすめです。
囲碁の碁盤や碁石を高く買い取ってもらうための大事なポイントについても紹介します。
・碁盤と碁石の相性がいい美しい組み合わせである
・碁盤・碁石・碁笥などがセットで揃っている
・状態が良く見た目がいいものである
囲碁の碁盤や碁石などを売却する場合は、全て付属品を揃えて売却した方が高く売れるのがポイントで、いい状態のものを売るようにするといいでしょう。
碁盤や碁石を高く売るためには、保管方法も大切です。次のようなことに気を付けてください。
・碁盤は専用の桐覆いの箱をかぶせておく
・碁石は碁笥に必ず全部入れて保管する
・碁笥は桐ケースで保管する
碁盤は、温度や湿度に敏感です。木製のため、割れや反り、シミや変色を防ぐことが大切です。温度や湿度の変化が少ない場所、直射日光の当たらないところに置いて保管するようにしてください。
桐覆いの箱をかけておき、あまり使用しない時は、風通しをよくしてあげるといいでしょう。梅雨には注意し、カビが生えないように碁石とともに乾いた綿布で拭くのがいい方法です。
また艶がなくなった碁盤は、天板のみに食用油を塗ってその後乾拭きしておいてください。
本蛤の碁石の場合は、汚れが付着した際には水洗いのも可能です。こちらもしっかりと乾拭きしておくことが大切で、皮脂がついたままの場合、白石などは黄色くなる可能性があります。汚れている場合は、磨いて艶がある状態にしておくのがいい方法です。
碁盤などにキズやへこんだ部分ができた場合ですが、自分では修理せず、専門業者に依頼することが大切です。査定にも影響しますので、自分でいろいろしないように注意してください。
碁石を高く売る場合は、白石(180個)と黒石(181個)の数が全部きれいに揃っていることが大事です。揃っていないと買い取ってもらえないわけではありませんが、減額となりますので数も確認しておいてください。
割れていないのかなどもチェックも必要です。
また、碁盤や足の裏などに碁盤師名が記してあり、製造年などの記載がある場合は高評価です。碁盤の裏面に有名な囲碁棋士のサインが入っている場合も価値が上がります。使用された名人戦や立会人などの署名がある場合も高額査定が期待できるでしょう。
碁盤や碁石などを売却する場合は、買取実績のある業者や専門の買取業者を選ぶことが大切です。そうでないと、買い取ってもらえなかったり、低い査定になったりします。
次のような買取専門業者を選ぶのがポイントです。
・囲碁や碁石を古美術や骨董品として買い取っている専門業者
・「工芸品」として買い取っている買取専門業者
・囲碁や碁石にも詳しい古美術や骨董品などの鑑定士がいる買取専門業者
・ホームページなどに囲碁や碁石の買取実績などが公開されている業者
例えば、ある買取専門店のホームページでは、本榧碁盤天地柾目7.4寸、中国産本榧碁盤柾目7.7寸、日本産本榧碁盤7寸厚、日本産本榧碁盤天地柾5寸、中国雲南産本榧極上碁盤6寸3分厚、本榧碁盤一枚物追い柾2寸、本榧碁盤卓上天地柾目3寸、本榧碁盤板目3寸などを買い取った実績などが紹介されています。査定ポイントなども詳しくホームページに掲載されていますので、売却の参考することができていいでしょう。
買取可能かどうか迷った時は、買取専門業者のホームページを見て、どんなものが買い取られているのか、買取相場なども参考にしてください。需要が高い、人気のものなどを確認することができておすすめです。
囲碁の碁盤や碁石の買取について見てきました。買取相場がいくらぐらいかや高価買取が行われやすいポイント、おすすめの業者選びのポイントについても紹介しました。
囲碁ファンも多くいるために、碁盤や碁石は、古いものは骨董品としての評価も高く、いいものは需要も高くなっています。特にサイズが大きなものは高額の買取が期待できるでしょう。
ただし、自分ではなかなか相場の判断が付かないことも多いため、買取は骨董品や工芸品を扱う業者や、買取の実績のある専門業者に依頼してみるのがおすすめです。リサイクルショップや一般の買取業者よりも高く売れていいでしょう。
しっかり評価してもらえるように、例え遠くても囲碁の碁盤碁石の買取実績がある業者に依頼するのがいい方法です。
実績のある会社ならば、正当な値段で買い取ってくれる可能性が高くなりますので、ぜひ弊社のような専門業者にお任せ頂ければと思います。
囲碁の碁盤・碁石の買取依頼に悩んでいる場合には、弊社にお気軽にお問い合わせ頂ければ高額買取可能となりますので、せひご検討ください。