2024.01.19

白檀の扇子を売却する 「扇子」 「白檀」の魅力とは

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白檀の扇子を現在、買取して欲しいと思っている方々もいらっしゃるのではないでしょうか。白檀の扇子には、独特の甘い香りが漂い、かつ、木材の質感の魅力があります。

そのような白檀の扇子を持つことで、普段の生活がワンランクアップしたような、プチリッチ感に浸ることができます。

白檀の扇子は、専門買取業者に鑑定・査定してもらうことで、高額買取も期待することができます。

果たして、お持ちの白檀の扇子はどの程度の買取価値なのでしょうか。

また、「扇子」「白檀」にはどのような魅力があるのでしょうか。

この記事では、「扇子」とは何か、また、「白檀の扇子」についてより深く知ることができます。

そして、「白檀の扇子」をお持ちの方が買取をするにしても所持しておくままにしても、知っておきたい重要な情報をご紹介していきます。

ぜひ一読ください。

そもそも扇子とは

普段の生活では使用しない……という方々もいらっしゃるかもしれませんが、扇子(せんす)のことを知らないという方々は日本ではほとんどいないでしょう。

扇子(せんす)とは、本来あおいで、涼しい風を送り出すための道具です。複数の骨組みがあり、それを一点で固定し、また、風を送り出すための面を作るため和紙であったり、布などが貼られています。

普段折りたたんで携帯することができ、使用するときには、90度から180度まで開きます。

扇子の歴史

扇子の起源は、かつて古代中国の位の高い官人などが使用していた「翳(さしば)」にあります。

それは、鳥の羽であったり絹を張ったうちわ形のモノに長い柄をつけた道具です。位の高い官人たちが外出する時、または天皇の即位の礼などで顔を隠す時などに使用していました。

そのような意味合いでは、扇子以前にうちわが存在し、うちわが中国から伝わり、日本的に扇子として進化したとも言うことができます。

日本で扇子は、既に奈良時代の頃には存在していたと言われています。

ただし、その頃の時代、現在の風を起こす用途とはいささか違い、薄い木を重ねた「檜扇(ひおうぎ)」というモノであり、宮中行事などのシーンで作法のメモをとったり、顔を隠すための道具として使われていました。細い木片を閉じ合わせたもの(木簡(もっかん))が最初だと伝えられています。

そして、平安時代には和歌をしたためて贈ったりするような習慣もあったと言われています。

平安時代末期あたりになると、扇骨(せんこつ)に透かし彫りを施した透扇(すかしおうぎ)が登場しています。扇子は、もともと高貴な人たちが使用するような道具だったのです。貴族の方々であったり、僧侶、神職の人たちしか使用することができないものであり、庶民が扇子を使用することは禁止されていたというほどです。

鎌倉時代になって、扇子というものが禅僧などによって中国へと伝えられることになります。それまで扇子は、片面に紙が貼られた作りだけのモノしかなかったのですが、中国にわたったことで両面に紙が貼られた唐扇(とうせん)が作られるようになります。

その後、扇子は中国からヨーロッパの国々へと伝わることになります。ヨーロッパでは羽根がついた豪華なモノも誕生します。そのようなものを映画などで見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。

また、室町時代以降になれば、能であったり、茶道などにも使われるようになっています。

茶道具としての扇子の意味

茶道にも扇子は、必要不可欠な道具です。お茶をはじめることで、今まで無縁だった扇子がより身近な存在になったという方々もきっといらっしゃることでしょう。

茶道では、扇子は、人と挨拶をするとき、席に入るとき、道具を拝見するときなどのいろいろなシーンで使用されています。そこでも扇子は現在の風を作り出すための使われ方をしている訳ではありません。 

茶道の世界では、膝の前に扇子を置くことが作法のひとつにあたります。扇子を自身の前に置くことによって相手に対しての敬いの念を表現するという使い方がされていました。

また、 座って挨拶をするときには、胸元から畳んだままの扇子を自身の膝前に置いて、「境」にして相手に礼を行います。茶道の世界では、扇子の意味合いは、自分の領域と他者との領域に境界線を作り出すことだったのです。

私達の普段の生活では、扇子は開きあおぐためにあります。そのことを考えると、茶道での扇子の開かない使い方には、いささか不思議な気持ちにもなってしまうことでしょう。

茶道で使う扇子は「結界」を表します。 結界とは仏教の言葉であり、あの世とこの世を区切ることを意味します。 結界として役割をもつ扇子を自分自身の前に置くことによって、相手へ敬意を示すことができ、同時に自分がへりくだることができます。

多くの人たちが、扇子とは涼を取るものだという認識の仕方をしていることでしょう。扇子がそのような道具として使われるようになったのは江戸時代に入ってからのことです。江戸時代後期には、持つことすら許されなかった平安時代とは違い、扇子が庶民に深く浸透することになります。

扇子の魅力

扇子の発祥は、中国だと伝えられていますが、扇子は、日本に渡り独自の文化を作り出してきたのです。茶道における作法について紹介しつつご理解いただけたと思います。このため、扇子が日本の文化だと思っている方々も多くいることでしょう。もちろんそのような考え方も間違いではないのかもしれません。

扇子は、「末広がり」であるため、縁起が良いと考えられ、おめでたいモノとして結納や、結婚式、お宮参り、七五三などの儀式において必需品となりました。

そのような理由もあって、今日でも扇子は、日本人たちの暮らしの中に深く浸透し受け継がれているのです。まさに、扇子は脈々とつながる日本文化を伝える、豊かな情報量を携えたアイテムなのです。それゆえ、現在でも海外の方々がお土産として扇子を購入したいという声が止みません。海外からの需要が存在しているため、現在でも高額査定・買取がされているのですね。

扇子のこんな使い方はNG

今後も、扇子は日本文化を代表するものとして継承していく姿勢が大事なのではないでしょうか。そのためにも扇子の正しい使われ方を知っておく必要があります。

扇子をパタパタと音をたててあおいでいるような光景も見かけることがあります。夏の暑い時、ついそのようなあおぎ方をしてしまうことも理解できない訳ではありませんが……。しかし、それらの仕草は、扇子の持つ優雅さであったり、趣をかき消してしまうような行為です。ゆっくりとあおぐことが、まさに日本文化を継承することなのです。知っておくだけでもいいので、作法として学んでおきましょう。

また、開け閉めをがさつにすることも避けるようにしましょう。引っ張って開けたり、乱暴に閉じたりしないで丁寧に扱うよう心掛けてください。

あおぐときは、できるだけ顔の下の方であおぎます。男性の方々は、扇子を4本の指で握って、親指を立ててあおぎます。女性の場合、4本指をまっすぐにのばして親指で挟み、手の甲をお相手に見せるようにし、向こうから手前に動かしてあおぎます。

さらに、笑う際は、自身の歯がお相手から見えないよう扇子で口を隠したりすることも大事なポイントです。昔から、扇子は「隠す」という意図を優雅に見せる役割をもっていたのです。

白檀の扇子とは

扇子は現代ではほとんどの場合、あおぐために使用されています。なかにはあおいだ時、香りを楽しめるようなモノもあるくらいです。そのような扇子が欲しいという方々もいらっしゃることでしょう。白檀の扇子からは上品な香りが漂い、それは昔から気品のある高級品として扱われてきました。海外の方からも白檀の扇子が注目されています。

白檀の扇子とはどのようなモノか

白檀の扇子とは、香木である、「白檀(びゃくだん)」によって作られた扇子です。白檀は別名「サンダルウッド」と呼ばれる植物です。白檀科の常緑高木で、インド原産です。

白檀は希少性が高く、高級な香木として知られています。どうして希少価値がもたらされているのかと言えば、白檀の木が成長し、その特徴的な良い香りを放つまで数十年以上もの時間を要するからです。意図的に白檀の木を植えることがなかなか難しいことなども、理由として挙げられます。

白檀の扇子は、木材そのものが良い香りを放ち、はじめて嗅ぐ方もあの甘さのあるウッディ調の優しい非日常的な香りに、きっとうっとりされることでしょう。

白檀の扇子にはニセモノも多く出回っている

白檀の扇子は希少価値があり、買取業者に持ち込みをすれば高額買取してもらえる可能性が高くあります。しかし、いざ買取業者に白檀の扇子を持ち込みすれば、「これはニセモノで買取することができません……」と言われてしまうかもしれません。

白檀の扇子には、ニセモノも多く出回っているため注意が必要です。一般市場で白檀の扇子として流通している商品の中には、人工的に香りをつけたような粗悪な商品も多くあります。

ホンモノの白檀の扇子であれば、時間の経過にともないちょっとずつ香りが薄くなっていくことでしょう。しかし、ホンモノの白檀の扇子は木材自体から香りを放つことから、お手入れすることによって香りが復活します。適切なお手入れによって香りが長持ちするものこそがホンモノの白檀の扇子の証しです。

また、ホンモノの白檀扇子の香りはやや控えめ気味です。あおげば上品で自然な香りだと感じることでしょう。一方でニセモノの白檀の扇子の場合、香りには合成香料を使っているため、強めの香りである特徴があります。

お部屋一杯に広がるほどの香りであったり、逆にお手入れをしていても、その甲斐なく香りがなかなか戻ってこずに消えてしまうような白檀の扇子は、後から人工的に香りをつけている可能性があります。

白檀の扇子は希少価値が高いことから、ホンモノであれば価格帯は10~20万円あたりになります。しかし、それが合成香料を使用しているニセモノの白檀の扇子であれば、数百円~数千円あたりで購入できてしまうでしょう。白檀の扇子は希少価値があって、数少ないゆえに高級品なのです。そんな安易な価格で買えるものはやはり疑ってみるべきです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、扇子の歴史と題うって、高級品である白檀の扇子について解説しました。

ホンモノの白檀の扇子をもつことで、普段の生活にも優雅さがもたらされることでしょう。まさに、白檀の扇子は日本の誇るべき文化です。

日本の良き文化を取り入れたいと願う海外の方々からも白檀の扇子は注目されています。

現在、不要な白檀の扇子が箪笥に眠っているという状態であれば、一度買取・査定してもらうことを検討してみてはいかがでしょうか。

その時は是非、弊社の査定をご利用ください。



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