2024.05.23
作家名
2024.05.23
「絹谷幸二の絵画を高く売るコツが知りたい。」
「絵画の鑑定ポイントを知りたい。」
「絹谷幸二の作品を譲り受けたため、その価値を確認したい。」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
絹谷幸二の作品は近年人気が上がっており、セカンダリーマーケット(中古市場)でも頻繁に取引が行われています。
絹谷幸二は、2021年に名誉ある文化勲章を受章されたため、ニュース等で見かけた方もいるでしょう。
こちらの記事では、絹谷幸二の絵画を売るための方法や、実際の買取価格等を詳しくご説明します。
絵画の買取についての正しい知識を身につけ、ぜひ高額取引に繋げてくださいね。
目次
絹谷幸二は、現在も精力的に制作活動を続けている日本人画家です。
まずは絹谷幸二のプロフィール、作風、代表作などの基本情報をご紹介します。
絹谷幸二は奈良県出身の画家で、小学校1年生の頃から油絵を習い、芸術に親しんでいました。
東京藝術大学の大学院でフレスコ画を学び、卒業後、1971年にイタリアへ留学し「フレスコ古典画」に取り組みました。
帰国後、フレスコ画と日本画の技法を取り入れた新たな画法を確立し、「アフレスコ画」と称して制作しています。(「アフレスコ(affresco)」とは、イタリア語でフレスコ画を意味します。)
1974年には、歴代最年少で画家の登竜門とも言われる安井賞展安井賞を受賞しました。
その後、メキシコ留学なども経てアフレスコ画の制作をしていましたが、後にミクストメディアでの表現に切り替え、暖色系の華やかな作品を数多く手掛けています。
若手の画家の育成にも尽力しており、現在は東京藝術大学の名誉教授でもあります。
初期はアフレスコ画を中心に制作していましたが、現在特に人気があるものはキャンバスにミクストメディアで描いた作品です。
大胆な構図、そして鮮烈な色彩で躍動豊かに描く作風が魅力で、よく用いられるモチーフは「(富士などの)山」「薔薇」「人物」などがあります。
その華やかさを強調するように使用される金箔やプラチナ箔も特徴的です。
絹谷幸二の代表作は以下の通りです。
等
絵画を売るにはどのような方法があるのでしょうか。
絵の購入といえば画廊や百貨店のイメージですが、絵を売ることに関しては想像が付きにくい方も多いと思います。
そこで、こちらの章では絵画の売却方法を詳しく解説します。
一番シンプルな絵画の売却方法は、買取業者へ売ることです。
買取業者には「総合買取業者」から「絵画専門の買取業者」まで様々なジャンルがあります。
また買取業者での鑑定には、店舗鑑定、写真鑑定、出張鑑定、宅配鑑定などの方法があります。
最近では、より簡単に素早く買取が成立するよう身近なラインを使用したline鑑定を行っている業者もあります。
忙しく時間の無い方には、写真鑑定(作品の写真をメールや郵送等で送り、鑑定結果をもらうシステム)がおすすめです。
メルカリやヤフオクなど、インターネット上のフリマサイトやオークションに絵画を出品することが可能です。
ただし、こちらの方法では絵画についてのコメントの返答や梱包・配送を全て自分でする必要があります。
アート業界には専門用語があり、作品の梱包や配送にも専門知識が必要です。
そのため、絵画の売却やオークションに慣れていない場合は、少し難易度の高い売却方法かもしれません。
画廊でも絹谷幸二の作品を売却することが可能です。
ただし、日本画専門の画廊、洋画専門の画廊、版画専門の画廊など、ジャンルが多岐に渡るため、買取をしてもらえる画廊を探す時は注意が必要です。
絵画を鑑定する際、査定士はどのようなポイントを見ているのでしょうか。
こちらの章では、絵画買取の査定ポイントについて解説いたします。
同じ作家の絵画でも、人気のある作品とそうでないものがあります。
絹谷幸二の場合、一番人気なのが「富士」、次に「薔薇」、その後に「人物画」や「仏画」などがあります。
また「太陽」「月」「龍」の入った作品や、金箔を用いた作品も需要が高いです。
作品の出来栄えは、買取金額を大きく左右します。
出来の良さは、絵柄や色合い等によって判断されます。
絹谷幸二の場合、絵柄はダイナミックで、色合いは鮮やかな作品の方が高額買取の可能性が高くなります。
作家によっては古い時代の作品の方が高い評価となる場合がありますが、絹谷幸二の場合は2000年以降に描かれた近作が高額取引の対象となりやすい傾向にあります。
以前、絹谷幸二はフレスコ画を多く手掛けていましたが、その作風よりも現在のミクストメディア作品の方が人気が高いためです。
通常、絵画作品はサイン入りが多いですが、特に版画ではサインのない作品も存在します。
サインが無い作品はコレクターから敬遠されやすいため、評価は下がります。
絹谷幸二の原画の場合、以前はブラックを基調とした落ち着いたデザインの額を使用していましたが、近作では金彩を用いた鮮やかな色調の額で額装をしています。
そのため、額も近作かどうかを見分けるポイントとなっています。
また、額のダメージが大きいと買取額が下がる可能性があります。
作品にシミ、しわ、破れ、剥落、脱色等のダメージがあると、大きく評価が下がる可能性があります。
絵画はデリケートな物なので、保存状態が悪いと虫食いが出来てしまったり、カビだらけになることがよくあります。
作品の保存環境には気をつけましょう。
絵画を売るなら、できるだけ高額で買取をしてもらいましょう。
作品鑑定において、高値を付けてもらうにはいくつかのコツがあります。
買取業者の中には、ブランド品や金・銀などの取り扱いを得意とする会社があります。
そのような総合買取業者には、絵画の専門知識が豊富な査定士が在籍していない場合があります。
相場や価値を正しく理解していない査定士に当たると、安く見積もられてしまう可能性があります。
そのため、必ず絵画専門の査定士がいる買取業者を選びましょう。
通常、絵画は「黄袋」「差し箱」「かぶせ箱」の順に収納されています。
また「鑑定書」が付いていることもあります。
それらの付属品があれば、作品と一緒に査定をしてもらいましょう。
特に、鑑定書は作品の真贋を見分けるために重要な手がかりとなるので、鑑定書があると買取額が上がる可能性があります。
額や作品が汚れていたり、壊れていることがありますが、自己流で無理なクリーニングはしないようにして下さい。
作品にもよりますが、額にダメージがあっても額装し直せるケースがあります。
(ただし、原画の額は特別な物が多く、交換できないこともあります。)
誤ってアルコール等の強い薬剤を使ってクリーニングをしてしまうと、中の作品自体にもダメージを与えかねません。
作品のクリーニングは埃を払う程度で十分です。
実際の買取実例を見ていきましょう。
・「富士」
特徴:リトグラフ
買取価格:5万円
・「東京の太陽」
特徴:シルクスクリーン
買取価格:10万円
・「新世紀生命富士」
特徴:リトグラフ、シルクスクリーン
長嶋茂雄 共同制作
買取価格:20万円
・「旭ふる刻」
特徴:油彩
買取価格:100万円
・「愛を唄う二人」
特徴:ミクストメディア
買取価格:62万円
買取業者で作品を売却する場合、売りたい作品に関する情報(以下参照)を予めまとめておくと取引がスムーズになります。
確認が難しい項目もあるかもしれませんが、分かる範囲で問題ないので、事前に調べておきましょう。
絵画を買取店へ売却する際、その業者の「買取実績」を確認することが重要です。
買取実績の少ない業者は、専門の査定士が在籍していない可能性があり、鑑定経験が少ない分査定の正確さに欠けるケースもあります。
そのため、店舗内や公式サイト上にて絵画の買取実績を探しましょう。
どこにも記載がない場合は、業者に電話やメールなどで問い合わせれば教えてもらえます。
今回は絹谷幸二の絵画について、売却・買取の情報を詳しく解説しました。
絹谷幸二は、エネルギッシュで元気をもらえるような作品を多数制作しており、世界中にコレクターが存在します。
2021年に文化勲章を受章してから、以前にも増してファンが増え、セカンダリーマーケット(中古市場)でも需要が上がっています。
弊社には絵画に精通した査定士が在籍しており、絹谷幸二の作品鑑定もしております。
買取実績も豊富なため、お持ちの絵画の価値を見落とすことなく高額買取いたします。
絹谷幸二の作品を売りたいとお考えの方は、ぜひ弊社にお任せ下さい!