2023.12.05

珊瑚のネックレスは高く買取してもらえる? そもそも珊瑚とは

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珊瑚

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珊瑚のネックレスを現在買取して欲しいと思っている方々もいらっしゃることでしょう。

果たしてお持ちになっている珊瑚は、期待している通りの価格で買取してもらうことができるのでしょうか。

珊瑚のネックレスには様々な種類があります。買取してもらう前には、まずは珊瑚の初歩的知識を蓄えておくといいです。

今回は、珊瑚のことをあまりよく知らない……という方々のため、珊瑚のイロハについて解説します。ぜひ一読ください。

買取価値の高い珊瑚のネックレスには様々な種類がある

珊瑚(さんご)のネックレスは、買取業者に持ち込みすることで、高額買取が可能です。そこには、珊瑚の魅力があり、需要が存在しているからです。

そもそも珊瑚とは

珊瑚(さんご)とは、海が作り出した宝石とも呼ばれています。それはまさに、海からの美しい贈り物です。昔から珊瑚は、祈祷であったり装身具として使用され、また、富・権力、生命力のシンボルとして扱われてきた歴史があります。

珊瑚には、美しい色彩が存在し、ツヤやかであり、ジュエリー、ネックレスであったり、アート作品にも多く扱われてきました。

珊瑚のことを簡単にいえば海底で群体を成し生息している「生物」のことです。珊瑚は、植物では……と思っている人たちもいるのかもしれませんが、珊瑚は、刺胞動物門花虫鋼に属した生物なのです。

刺胞動物ということは、植物よりも動物に近い存在であり、クラゲであったり、イソギンチャクとも共通する存在です。

「宝石珊瑚」と「造礁珊瑚」

また、珊瑚の中には「宝石珊瑚」と「造礁珊瑚」があります。

宝石珊瑚と、一般的サンゴ礁を形成している造礁珊瑚はまったく別のモノとも思われています。

宝石となりうる珊瑚は、光がほとんど届くことのない深い海底で独立し生き、マイペースでゆっくりと成長していきます。また、宝石珊瑚は、宝石のようなとても硬い骨格をもっています。

一方で造礁珊瑚の場合は、浅い海の領域で珊瑚礁を形成し、成長スピードは、宝石珊瑚と比較して早めです。さらに、小さな穴が開いている軽石状の骨格をしています。

造礁珊瑚の場合、珊瑚によくありがちなボコボコした表面をしていますが、宝石珊瑚の場合、モース硬度3.5から4の頑丈な骨格をしています。3.5から4の数値はほぼ人間の歯と同じ程度の硬さです。

磨くことで、美しい光を放ち、かつ、独特の模様を浮かべ、宝石としての価値が高く、ネックレスなど装飾品としても重宝されています。

買取価値のある珊瑚ネックレスの種類

買取業者で高額買取してくれるものと言えば、ダイヤモンド、ルビーといった宝石をイメージする方々は多いでしょう。しかし、現在、宝石珊瑚に対しても高い買取需要があります。

宝石珊瑚には、様々な種類があります。

地赤珊瑚

地赤珊瑚は、日本の高知県近海の水深10から300メートルあたりに生息している珊瑚です。とても原木が小さくて30センチ程度の大きさです。

他の宝石珊瑚の場合、100平米に対して0.75郡体ほどが棲息していますが、血赤珊瑚は、100平米に対して、0.45郡体程度しか棲息していないため、成長スピードも遅めで、1年で0.15ミリ程度しか成長しません。そのため、非常に希少価値がある珊瑚と言われています。

また、地赤珊瑚は、血のような深く赤い色合いを持っています。その美しさは、宝石珊瑚の中でも最高級品として認められています。

「フ」とは、白い斑点や、模様のことを指します。地赤珊瑚は、原木にも、加工された宝石にも「フ」の模様ができます。

このような珊瑚をお持ちであれば、そうとう高価買取を期待することができます。

地赤珊瑚は、海外でも人気のある珊瑚であるため、大量に輸出され、現在、より希少価値が高まっている現状です。

地中海珊瑚

地中海珊瑚は、地中海沿岸のイタリアであったり、フランス、また、スペイン、チュニジアあたりの水深50から200メートル程の深さに生息している珊瑚です。

採取場所として知られているサルディニア島にちなみ、地中海珊瑚は、サルディとも呼ばれています。日本においては胡の国を経由して、シルクロードより渡って来たと伝わることから、胡渡珊瑚(こわたりさんご)とも呼ばれています。

地中海珊瑚の歴史はかなり古く、正倉院の宝物蔵に収蔵されている珊瑚は全部が地中海珊瑚です。

色合いは一般的に日本産の珊瑚と比較して劣るともいわれています。しかし、それでも地中海珊瑚には少量ですが、日本のモノに負けない濃い赤色のモノもあります。

地中海珊瑚には「フ」がありません。また、色が均一であるため、とても美しい仕上がりになります。

桃珊瑚

桃珊瑚は、小笠原諸島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺……と言った日本近海で採取されている珊瑚です。桃珊瑚は、水深200から500メートルに棲息しています。

色合いは赤っぽいものから薄いピンクのものまであり、様々な彩りを楽しむことができます。桃珊瑚は、薄めで、ムラのない単一のモノが高い価格で買取されています。

また、本ボケ珊瑚が一番高級な珊瑚と言われています。それは残念ながらもう採取されることもないため、幻の珊瑚とも言われています。

また、桃珊瑚は、大きさと、粘り気があり、彫りのある仏像であったり、帯止め、ブローチ……などと言った比較して大きめの彫刻物に加工されます。

白珊瑚

白珊瑚は、南シナ海や、沖縄近海、五島列島、長崎沖、土佐湾などと言った水深100~400メートルあたりの場所で採取されている珊瑚です。

白珊瑚は、まさに白い美しさがあります。純白の白珊瑚は、深海の底でゆったりと年月を過ごしています。

白珊瑚の学術名は、コラリウム・コーノジョイです。コラリウム・コーノジョイは、土佐湾でたまたま宝石珊瑚を釣り上げ、その後天保7年に珊瑚採取網を考案することになる戎屋幸之丞(エビスヤコウノジョウ)にちなんで名付けられました。

純白色のモノであったり、薄い桃色をしたモノ、また象牙のような色をした白珊瑚は、気品を備え、フォーマルな衣装にマッチし、需要の高い珊瑚です。

ネックレスなど買取価値のある珊瑚の用途

高く買取してもらえる珊瑚は、ネックレスだけではありません。

珊瑚は、以下のような様々なモノに加工されています。

原木

原木の珊瑚も高く買取されています。厚木は、小さめの3センチあたりのモノでも15,000円程度の買取価値があります。

また、5から6センチあたりのモノであれば40,000円程度の買取額、15センチもある珊瑚の場合、400,000円あたりで買取されています。

帯留め

珊瑚は、帯留めとして使用されることもあります。帯留めの珊瑚は、小さめのピンク珊瑚でできたモノであれば20,000円から30,000円あたりで買取されています。

また、血赤珊瑚であったり、しっかり装飾されているモノであれば40,000円程度の買取額です。

血赤珊瑚が使用され、細工であったり塗り物、パールが施されているモノであれば80,000円程度の価格になり、ピンク珊瑚の中でもキレイで細かい彫刻が施されているモノであれば300,000円以上で買取されています。

ブローチ

ブローチの珊瑚にも一定のニーズがあります。シルバー製のブローチで4ミリあたりの血赤珊瑚がついたモノは2,000円程度の買取額ですが、4ミリの血赤珊瑚が複数ついていて、ゴールド製でダイヤもついたモノであれば80,000円程度の額で買取可能です。

12ミリの血赤珊瑚で、小粒なダイヤが一面に施されているようなデザイン性の高いモノであれば200,000円~の価格で買取してもらうことができます。

また、キレイな深みをもっている血赤珊瑚で、薔薇が形どられたモノに対して、400,000円の買取実績があります。

仏像

観音像であったり、厨子入り仏像の珊瑚も高い買取価値があります。そのようなものは、数100万もの買取額になることも多くあります。精巧な造りだからこそ、買取価値も高め傾向です。

数珠

数珠の珊瑚は、買取価格は5,000円から300,000円~と幅が広めです。数珠は、カラーグレードであったり、珊瑚自体のグレードによって買取額は変動します。

かんざし

珊瑚のかんざしの場合、4ミリあたりの赤珊瑚のモノであれば、2,000円程度の買取額であり、ベッコウが施してあり、宝石珊瑚がいくつもついたものであれば、~100,000円程度の価格になることもあります。同じくベッコウでも、宝石珊瑚にデザインや彫りが入れば、150,000円もの買取価格がついています。

指輪

指輪の珊瑚は、安いものは5,000円~程度の買取価格ですが、高い物は1,000,000円~

の額になることもあります。

プラチナ製でダイヤが装飾され、直径が8ミリ程度の、ハートの形に加工された血赤珊瑚は、350,000円で買取されています。

ネックレス

そして、珊瑚のネックレスです。珊瑚のネックレスが欲しい……という方々も非常に多いため、現在、高い価格で取引されています。

小さいモノであれば、6ミリ程度であり、大きいモノであれば、2センチ程度の大きさとなります。また、球型の宝石がひとつ施されたものもあり、球型の珊瑚が繋がる真珠のネックレスのような形のモノにも需要があります。

安価なモノであればピンク珊瑚で3,000円あたりの買取価格です。また、血赤珊瑚でできたモノであったとしても小さいモノであれば3,000円あたり、8ミリほどの血赤珊瑚は、10,000から100,000円あたり、宝石が1センチ以上のモノは、300,000円~10,000,000円、6ミリから13ミリの宝石が繋がるモノであれば、10,000,000円以上もの買取額がつくこともあります。

高く買取してもらえる珊瑚のネックレスとは

果たしてどのような珊瑚のネックレスがより高額買取を期待することができるのでしょうか。珊瑚には、様々種類があり、カラーの違いがあります。

最も買取価値が高いとされるのはやはり赤色珊瑚です。赤いカラーの珊瑚の中でも、特に黒っぽい濃い色の珊瑚を、血赤珊瑚(チアカサンゴ)と言います。血赤珊瑚は、オックスブラッド(雄牛の血の色が由来となった赤色)という言葉が海外で使われているように、宝石としての需要を充分持ち合わせています。また、桃色珊瑚も、欧州で人気が高くあり買取需要があります。

珊瑚の価値を決めるポイントとしてフラクチャーがあり、見た目のコンディションが重視されています。珊瑚は、そもそも自然に生息するものであるため、傷、虫食い、ヒビ割れなどは避けられないものであるのかもしれませんが、それでもよりキレイなものが求められています。

特に、現在、赤珊瑚は人気があり、高額で買取り可能な赤珊瑚は色合いが濃いめです。赤珊瑚の中でも種類があり、黒色に近いSランクのモノで、5段階評価で最高ランクの評価を得ているモノはかなり高価買取を期待することができます。逆にDランクで色は1に該当してしまうものもあります。低い評価は、赤味が不足していたり、色ムラなどが原因です。

赤珊瑚の若干下のランクには桃色珊瑚があり、キレイなピンク色のタイプでムラも傷もないようなモノは、海外でも高い評価を得ています。また、ピンク珊瑚に分類される珊瑚は、女性を中心として常に人気で買取需要があります。一番高級なピンク珊瑚は、本ボケ珊瑚という種です。

珊瑚と言えば赤色系であったり、ピンク系を想像する方々が多いですが、そうではなく白珊瑚など白色系のタイプも現在買取需要は高いです。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、珊瑚のネックレスを買取して欲しいと考える方々のため、珊瑚の種類、珊瑚のおおよその買取相場について解説をしました。

珊瑚のネックレスを買取して欲しいと思うものの、それぞれ買取業者によって買取査定額は様々です。

ですから、ひとつの業者を見つけてそれで終了してしまうのではなく、複数の業者をあたり査定してもらうことがおすすめです。

ネットでは、無料一括査定も提供されているので、そのようなものも利用するといいでしょう。

珊瑚とは、自然の創造物です。現代を生きる人たちは、ときとしてそのようなモノに価値を見いだし、癒されることもあるのではないでしょうか。珊瑚のネックレスには、いつも一定の買取ニーズがあります。



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