2024.10.23
茶道具
2024.10.23
本記事をご覧の皆さまは、茶釜の処分を検討されているでしょう。
茶釜は種類によって重たいものもあって取り扱いに困った結果、処分に踏み切れないことも多いです。
茶釜の処分に関して、
などの疑問はありませんか。
今回は、茶釜の処分方法や処分以外の方法を紹介します。
また、茶釜の種類に関しても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
茶釜はゴミとして処分できますが、他人に譲る方法や買取に出す方法もあります。
専門の買取業者へ依頼することで、無料で査定ができる場合もあります。
ゴミとしての処分は、お手元の茶釜の価値を知ってからでもいいかもしれません。
もしかしたら、ご自身がお持ちの品物が「思ってもみなかった価値を携えていた!」なんてこともあるかもしれませんよ。
不要になった茶釜はゴミとして処分できます。
基本的に鉄でできた茶釜は燃えないゴミで捨てるのが一般的ですが、分別方法は地域により異なるため、お住まいの地域の分別方法に従いましょう。
ただ、純金製の茶釜などは金としての資産価値もあるため、処分よりも買取をおすすめします。
いずれにせよ、茶釜には骨董品的な価値があることも多いため、買取に出して価値のつかない場合や、譲り先がない場合の最終手段として処分を検討しましょう。
茶釜の処分方法には、他に必要とする人に譲る方法やNPO団体に寄付する方法があります。
贈与する場合には地元掲示板サイトを利用するのも効果的です。
ただし、贈与する茶釜の合計価格や、贈与相手の非課税枠が110万円を超える場合は贈与税が発生するため注意しましょう。
予期せぬトラブルを避けるためにも、事前に承諾を得た上での贈与が望ましいです。
寄付を希望の場合は、あらかじめ寄付する団体に連絡を入れ、詳細な取り決めや手続きを踏んでからにしましょう。
茶釜の判別に困った場合は、迷わず買取業者に依頼しましょう。
プロの鑑定士に鑑定してもらうことで茶釜の明確な価値がわかります。
また、鑑定結果に納得すればその場で換金でき、捨てる予定の茶釜が、実は高価なものだったということも珍しくありません。
出張買取を行っている買取業者も多いので、気軽に査定を依頼しましょう。
お手元の茶釜の価値がどれくらいか気になる方も多いでしょう。
現在は、以前ほどお茶会などの行事が盛んではないため茶釜の需要が減り、全体的に買取価格は低下傾向にあります。
しかし、骨董品的価値は依然として変わらず、国内外ともに根強い人気を誇ります。
以下より買取相場の例に関して詳しく解説します。
茶釜の買取価格は材質や有名作家の制作などにより変動します。
純金製などの材質は金相場の影響を受け、有名作家の作品は制作年月の影響を受けるためです。
例として、人間国宝の角谷一圭の作家物は高価買取されやすい傾向にあり、角谷氏の制作した茶釜は450,000円程度の金額で買取される場合もあります。
茶釜の買取価格は時と場合により変動することを覚えておきましょう。
本項目では、茶釜の買取方法について解説します。
茶釜は主に金属製のものが主流のため、大きさによっては自分で運ぶのが困難な場合もあります。
買取では破損などのリスクのない買取方法の選択が重要です。
本項目では、以下の項目に関して解説します。
これより、各買取について深く掘り下げます。
茶釜の買取方法には主に以下の種類があげられます。
自宅にいながら査定を受けられる出張買取や宅配買取は、重い茶釜の買取方法に向いているでしょう。
しかし、これにはいくつかの注意点もあります。
上記を踏まえて、各項目を見ていきましょう。
出張買取は、専門の査定員が自宅を訪問し査定・買取する方法です。
自宅で茶釜の査定が完結し、わざわざ遠くの店舗まで品物を持ち込む必要もないため、破損リスクも回避できます。
自分の都合に合わせて買取予定日を決められ、買取金額に納得がいかない場合は査定ポイントが直接聞けます。
茶釜のような破損リスクのある品物は、出張買取がおすすめです。
宅配買取は、宅配便で買取に出す方法です。
買取業者から送られる宅配キットを利用して、自身で梱包して郵送します。
宅配キットには梱包材なども同封されていますので、入念な梱包で破損リスクを最小限に食い止められます。
とは言え、100%安全でないことも頭に入れておかなければなりません。
また、付属品などがある場合は、査定額にも影響するためすべて同梱しましょう。
現在では、オークションサイトやフリマアプリの利用も有効です。
買取額に満足できなかった場合や買取できなかった場合に自ら価値をつけて売買できます。
ただ、市場価格を大幅に逸脱した価格では買ってもらえないため、適正価格を調べてから売りましょう。
初めからオークションに出すのではなく、査定を行った後の利用が望ましい方法です。
査定員の方からある程度の情報を得ることで、市場リサーチが共に出来るというのも、先に査定を行うメリットと言えるでしょう。
今回は例として出張買取の流れをあげます。
おおまかな流れは以下の通りです。
出張買取では他に売りたいものがあれば一緒に査定できますので、事前に用意しておくことをおすすめします。
本項目では、茶釜を高価買取するためのポイントに関して解説します。
茶釜は金属製のものが多く、サビや汚れがつくと査定のマイナスポイントになります。
以下に示す項目は、茶釜を高価買取するためのポイントです。
上記の点を踏まえて、各項目について詳しく掘り下げます。
茶器はなるべく綺麗な状態で保存しましょう。
綺麗な状態で保存するためには、普段の使用方法や手入れが重要です。
鉄製の茶釜はサビや酸化に弱いため、水に含まれる金属にも注意し水道水や井戸水を用います。
使用後は水分を十分乾燥させ、風通しのいい場所で保管しましょう。
普段の使用方法や手入れを心がけることで、買った当時の状態を維持できます。
付属品の有無も茶釜の高価買取に関わります。
共箱や鑑定書は、査定の際に非常に重要なものです。
特に共箱には作者の書き付けや落款などがある場合も多いため、作者が制作した証明ともなります。
高価買取を狙うには付属品の有無も重要ですので、茶釜と一緒に保管しておきましょう。
茶釜の買取は売るタイミングも非常に重要です。
時節の流行により、品物の価値も大きく変動するため、現在流行の作家や品物は逐一確かめておくといいでしょう。
高価買取には、売却するタイミングを見計らう必要もあります。
本項目では茶釜の種類について解説します。
ひとえに茶釜といえど、その種類は多岐に渡り、材質もさまざまで製法や形も異なります。
茶釜には主に以下の3種類があります。
上記にあげる茶釜の種類は非常に古い歴史を誇っており、日本を代表する釜の種類です。
以下より各項目に関して詳しく解説します。
芦屋釜は日本で最も歴史のある茶釜の種類で、現在の福岡県芦屋町周辺が発祥と言われます。
鎌倉時代初期から江戸初期まで制作されており、桃山時代以前に制作された芦屋は古芦屋と呼ばれ、高価買取の対象になります。
芦屋釜の特徴として、多くものが真形(しんなり)と呼ばれる形状をとり、さまざまな地紋が施された物が多いです。
鋳肌は美しく滑らかななまず肌で、胴部には羽の模様なども施され華やかな印象を受けます。
日本で最も歴史のある芦屋釜の作成には高度な技術が必要です。
天命釜は天猫釜とも表記され、芦屋釜に次いで歴史が古いです。
発祥は現在の栃木県佐野市周辺と言われています。
制作は鎌倉時代中期頃から始まり、桃山時代以前に制作されたものは古天命釜と呼ばれ、特に価値が高いです。
天命釜最大の特徴として、芦屋釜とは異なり文様がないことです。
また、鋳肌がなめらかな芦屋釜とは対極的に、天命釜はごつごつとした鋳肌をしています。
天命釜も貴重な釜のひとつのため、高価買取が期待できます。
京釜は京作とも呼ばれる茶釜の総称です。
鋳造業者の同業組合である京都の三条釜座を中心に室町時代末期から制作されています。
いわゆる茶人のオーダーメイドによる釜で、発注を受けて鋳造されるため多種多様な造形が特徴です。
また、別の特徴として芦屋釜や天命釜と異なり、釜座に在籍した作者を調べることで作者名が明確になります。
現在でも制作が続けられている、歴史のある工芸品です。
本項目では茶釜に関する質問について解説します。
茶釜に関する質問では、重くて処分できないという声も多いです。
処分する前に買取に出せないか検討してみましょう。
重くて運べない場合には、出張買取で依頼する方法もあります。
以下では、よくある質問に関して解説しています。
基本的に茶釜はゴミとして処分できますが、重くて運べない場合には出張買取を利用しましょう。
出張買取では、品物の査定を行い、そのまま買取して処分してもらうことが可能です。
わざわざゴミに出して処分料を払うよりも、買取に出して少しでもお金をもらえた方がお得です。
出張買取をおすすめしますが、他の人に使ってもらう場合は贈与する方法もあります。
茶釜の処分方法はゴミとして捨てるだけでなく、人に譲ったり買取に出したりする方法があることをわかってもらえたと思います。
茶釜は骨董品としての価値もあるため単にゴミとして処分するよりも、買取に出すことでお金に変えることができます。
また、処分の際の注意点には以下の項目があります。
茶釜の処分を希望されている方は、ぜひ本記事を参考に検討してみてください。