2024.01.22
買取のポイント
2024.01.22
美術品とは、美しい絵画や、書道、彫刻、工芸などのことを言います。美術品は、専門買取業者に持ち込みすることで高い買取価格がつくことがあります。
みなさんは「美術品」という言葉に馴染みがあるでしょうか。
美術品とは何か、という問いかけにすんなり答えることができるでしょうか。
今回この記事では、
について解説します。
ぜひご一読ください。
目次
芸術は、文芸、美術、音楽、演劇、映画等のカテゴリーに大別できます。
美術品とは芸術の一分野であり、書画・彫刻・工芸など、美術の作品のことです。
美術品には、
・絵画(日本画・洋画)
・浮世絵
・彫刻
・書道
・折り紙
・陶芸
・工芸
・華道
・写真
・建築
・庭園
などといった様々なジャンルがあります。
美術品は取引が盛んにおこなわれており、様々な価格帯の美術品が市場に流通しています。
美術品の魅力として、
・個人の嗜好品としての魅力
・希少価値
・投資価値
・美意識的判断力が養われる
などをあげることができます。
これらを詳しく見ていきましょう。
美術品の魅力のひとつは、ごく個人的な理由に関与します。この絵画が好きだから部屋に飾りたい、このアーティストがお気に入りだから手に入れたいと思っている人たちはたくさんいます。また、趣味としてコレクションされる方もいるかもしれません。
このような場合は、必ずしも価格だけでは判断できない価値が存在しているのではないでしょうか。
美術品には、歴史的価値や年代の古い作家も多く、それらには希少性がもたらされています。そういう価値のある美術品は手に入らないからこそ、欲しいという気持ちがより強くのでしょう。
美術品は希少性が存在しているからこそ、多くの人たちがお金を払って鑑賞し、高いお金を出してもいいからその美術品が欲しいと思っているのです。
買取市場でも価格が高くなるのは、その絵画を欲しいと思っている人がたくさんいるからです。
美術品にとって希少性とはとても大事な要素です。希少性があるからこそ、その絵画を手に入れて自慢したいと思う人たちもいます。そのような美術品を手に入れることで、購入者はステイタスを他者に示すこともできます。
美術品のさらなる魅力のひとつは、その逸品に投資価値が存在していることです。一般的には、投資と言えば、株や不動産といったものをイメージするのかもしれませんが、美術品や金なども投資の対象としてとても人気があります。
現在既に人気のある有名アーティストの作品はもちろんのこと、将来の人気が出るであろう可能性にかけて若手アーティストの作品を購入する方々もいます。
古くは中世の頃では芸術家や政治家の支援者という意味でパトロンという言葉が使われており、ヨーロッパに限らず、日本や東南アジアにも存在していました。
世界のエリートたちは、美意識を高めるトレーニングしていると言われています。ここでいう美意識とは、感情や直感を応用して、企画・開発を判断する能力のことです。
これまで企業経営などの世界では、分析力や論理と言ったものが重視されてきた傾向にありました。しかし、それだけでは今日のような乱雑化した社会において、適切な判断を下すことは難しくなっているかもしれません。
人々の価値観が多様化し続ける現代において、どのようなことに興味が集まり、どのようなモノが美しいとされ、どのようなものにお金が動くのか学び続ける姿勢が必要です。つまりビジネスの世界でも、美意識を応用し企画、開発を進めることが求められているのです。
例えばApple社を創業したスティーブ・ジョブズ氏は、製品開発の際芸術的な美を求めたと言われています。ジョブズ氏はプリント基板の設計図を見て、
・それは美しい
・それはラインがくっつきすぎていて美しくない
などといった、自身の美意識に基づいて判断をしたそうです。
製品をひとつの「作品」としてとらえ、難解なマーケティングを「価値観を伝えること」ととらえていました。
Apple社の発展のスピードや現在もなお業界トップを走り続けていることを踏まえると、このような考えがあることも知っておいた方がいいでしょう。
最近話題になった芸術作品と言えば「バンクシー」です。世界中でさまざまな「事件」を起こしながら、強いメッセージを発信し続けている謎の多いアーティストです。
バンクシーは、イギリスを拠点にして活動している匿名のアーティストです。しかし、その詳細なプロフィールは公式には公開されていません。そのため、彼がどのような人物なのかについて巷で語られている情報はすべて推測に過ぎず、その摩訶不思議な人物像が人たちの興味関心をかりたてていると言ってもいいでしょう。
そのような人々の興味関心が、バンクシーの作品により高い価値を与えているのでしょう。
バンクシーの作品に高い価値がもたらされているのは、社会風刺的な作品を描き、そこに強いメッセージを込め、それが評価されているからです。
バンクシーのアートには、パレスチナ・イスラエル問題や、児童労働、行き過ぎた資本主義、暴力、テロ、人種差別などと言った様々なメッセージが熱くこめられています。
バンクシーの作品を見た人たちは、気軽にそのアートを見ることで、実はいろいろな社会情勢に気づかされることでしょう。それだけバンクシーの作品には世界的価値・存在意義があるということができます。
その他にバンクシーが他のストリートアーティストと大きく違うのは、MoMA(Museum of Modern Art)や、メトロポリタン美術館、大英博物館、ルーヴル美術館なの著名美術館、博物館に、ゲリラ的に自分のアートを並べてきたことです。
それは、本来権威の高いはずの美術業界において、バンクシーの作品のアート性を認めさせる行為であり、同時に他のアートとも違う違和感を生み出す手段です。他のアーティストやアート以上に「特別なものである」という見方がされ、世界的に評価されるに至りさらなる価値を生み出したのです。
蔵に長く眠っていた美術品を買取査定に出したら、200万円で買取してもらうことができた!
オークションで何億円という高額で取引された。
などといった、美術品の高額取引に関しての話題はわりと頻繁に聞くことがあるのではないでしょうか。
美術品が高額買取されるのは事実です。しかし、すべての美術品が高く買取されるのかと言えばそうではありません。
美術品に高値がつくのは、「その美術品の価値が高い」と判断されたからです。
では、美術品の価値は具体的にどのようなポイントで判断されるのかも気になるところです。
ポイントとして、以下のようなことを考えることができます。
・アーティストによる価値
・希少性で判断
・作品の作られた年代
・技法で判断
・コンディションで判断
美術品の価値を判断する際、最初に問われるのは、どのアーティストが作った美術品なのかです。アーティストの知名度は、美術品の価値に直接関わることです。無論、有名なアーティストであったり、現在評価されているアーティストの作品ほど買取価値は高くなります。
また、「本物」か「贋作」かももちろん価値を決める基準のひとつです。買取専門店が鑑定・査定し、その作品が本物でないと判断すれば買取してもらうことができないこともあります。
既に解説していることですが、希少性は美術品の価値を決める大きな要素です。
人気のアーティストの作品でも市場に多く出回っているものであれば、その分希少性は低くなって、買取価値は低下します。逆に、作品の数が少なくて、希少性の高い美術品は、高額買取を期待することができます。
また、美術品は、いつの時代に製作・制作されたモノなのかということも大事な高額買取のポイントです。
基本的には作った年代が古い作品は価値が高くなる傾向があります。
たとえば、壺の場合、平安時代から室町時代にかけて作られた壺が高く評価されるように、それぞれ美術品には人々を魅了する作風であったり意匠、素材を備えた年代があります。
クオリティーの高い技術を駆使し作られた美術品も高額買取される可能性が高いです。
例えば「螺鈿(らでん)」とは、漆器などに施される装飾のひとつで、貝殻の内側にある虹色光沢を放つ真珠層を切り出した板状の素材を使用し、漆地、木地で彫刻された表面にはめ込んで作られます。このような技法は、貝の真珠層を切り出す作業だけでも、多大な労力が必要です。また、真珠層はとても脆い素材であるため、作品を完成させるのにはそうとう高い技術が必要です。よって、製作にはかなり時間を要するため、買取価値が高くなる傾向があります。
美術品を買取してもらうために、コンディションも大事な要素です。保存状態が良くなかったり、作品に傷が見つかったり、汚れ、破損していたりすることで、人気アーティストの作品であったとしても査定額は大きく下がってしまうことになります。
ですから、美術品を保管・鑑賞する場合も、いつか買取してもらうかもしれないということを前提として、いつも大事に扱うことが大切です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、美術品とは何か、美術品の魅力、高額買取のポイントなどについて解説しました。
高額買取される美術品には、希少価値が存在し、人々がそれに興味や関心を示しているのです。
その美術品をどうしても欲しい!という人がたくさん居て、競い合うことでより市場が発展し買取価格をあげていくことになります。
あなたのお持ちの美術品も、思わぬ買取価格になるかもしれません。ぜひ一度買取業者に鑑定・査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。