2024.01.22

洋画の買取査定の方法とは?良い買取業者を見つけるポイントもご紹介

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絵画

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「洋画の買取依頼をしたい時に、どのように査定されるのかを知りたい」「どんな買取業者がおすすめなのかを知りたい」という人は参考にしてみてください。洋画の買取査定について詳しく見ていきます。

洋画とは

絵画には日本画と洋画があります。日本画と洋画の違いは、日本画は日本古来の技術や道具を使って描かれた絵のことで、洋画は油彩や水彩といった西洋の技術を使って描かれた絵のことです。そして、洋画には、洋画の画材や技術で日本人が描いた洋画もあります。

また、洋画の特徴としては、風景や宗教を題材にしたものが多いことも挙げられます。日本画に比べて、構成などに余白をあまり取らず画面いっぱいに描かれることが多いのも特徴です。余白を活かす日本画とは異なるでしょう。

加えて、多くの洋画の中には世界的に有名な絵画も多くなっています。誰もが知っているという絵画も多くあります。

世界で買取金額が高い洋画ベスト10

ここで、有名な洋画の中で、オークションや個人取引で高額買取となった絵画も紹介しておきますので、参考にしてください。買い取り日と落札金額や買取金額などで、いつどんな洋画が人気だったかも知っておくといいでしょう。

・1位:レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」

2017年落札 約4億5000万ドル(約486億円)

ルネサンス時代の巨匠「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品がとても高額な買取となっています。2021年にサウジアラビアの皇太子が所有していたことがわかったことでも話題の油彩画となっています。

・2位:デ・クーニング「インターチェンジ」

2015年買取 約3億ドル(約324億円)

オランダ人画家で抽象表現主義の先駆者「デ・クーニング」の作品も高額買取です。油絵としては、当時とても高額で買い取りされました。筆をたたきつけたような独創的な力強いタッチが魅力となっている作品です。有名なアメリカの投資家、大手ヘッジファンド、シタデル創業者のケネス・グリフィン氏が購入しています。

・3位:ゴーギャン「いつ結婚するの?」

2014年 約3億ドル(約324億円)

後期印象派の代表し総合主義の創始者である「ゴーギャン」の絵も高額買取です。タヒチに赴いた初期の頃の作品で、タヒチでの二人の女性が描かれた作品です。ゴーギャンの作品は、メッセージ性の強い作品も多く、人気があります。

4位:セザンヌ「カード遊びをする人々」

2011年 約2億5000万~3億ドル(約270~324億円)

フランスの印象派画家で「近代絵画の父」と呼ばれる「セザンヌ」が晩年に描いた作品です。同テーマの5連作となっていて、2011年にカタール王室が購入しています。

5位:ポロック「Number 17A」

2015年 約2億ドル(約216億円)

抽象表現主義のアメリカの画家「ボロック」が、床にキャンパスを置いて絵の具をしたたらせながら描く「ドリッピング」という独特の技法で描いたものです。独自の世界観を描いているのが特徴となっています。こちらも、有名なアメリカの投資家、大手ヘッジファンド、シタデル創業者のケネス・グリフィン氏が購入しています。

このように、高額の買い取りが行われた洋画を見ると、有名な巨匠の作品、その時代の画風を代表するような画家の作品、また独創的な絵画作品が高額です。王室や投資家などによって買い取られることが多く、高額な金額となっていると言えます。

6位:ロスコ「No.6(すみれ、緑、赤)」2014年買取 約1億8600万ドル(約200億円)

7位:クリムト「水蛇Ⅱ」2013年買取 約1億8400万ドル(約198億円)

8位:レンブラント「マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像」2015年買取約1億8000万ドル(約194億円)

9位:ピカソ「アルジェの女たち(バージョンO)」2015年落札 約1億7900万ドル(約193億円)

10位:モディリアーニ「横たわる裸婦(赤いヌード)」2015年落札 約1億7000万ドル(約183億円)

世界的にも有名な洋画家の作品であれば、高額買取となると言えます。

日本で描かれた洋画で有名作品とは

次に日本で描かれた洋画についても紹介します。洋画が描かれ始めたのは室町時代後期からと言われています。キリスト教の布教からも様々な洋画が取り入れられていったと言えるでしょう。最初は、聖画像類や西洋風俗画などが多くなっています。

そして、江戸時代になると西欧絵画の写実の技法が学ばれ、油絵の絵具や岩絵具で風景画や静物画が盛んに描かれます。

この頃、日本の有名な洋画家も多く誕生。有名な洋画家として、次のような人物が特に有名で希少価値が高いため、高額買取となっていますので紹介します。

・浅井忠

洋画の写実を重視しながら情感あふれる風景画を描いたことから人気です。「春畝(しゅんぽ)」「収穫」などが有名作品となっています。

・小山正太郎

浅井忠とともに西洋画を学んだ人物で、代表作に「川上冬崖像」「仙台の桜」「牧童」などがあって有名です。

・黒田清輝

フランスに留学した後、日本で初めて印象派絵画を描き、白馬会を結成しています。「近代洋画の父」と評価されていて、「読書」「湖畔」「智・情・感」などが有名となっています。

・藤島武二

ロマン主義的な作風で知られていて、日本洋画壇で指導的立場にあった人物です。代表作に「芳蕙(ほうけい)」「東海旭光」「耕到天(こうとうてん)」などがあります。

これらの日本の洋画作品は、洋画が日本に普及していった時代のものであり、歴史的にも価値があり、希少価値がある作品です。有名作家の著名な作品が多いために高額買取となるでしょう。

洋画の買取はどう行われる?査定額の決まり方のポイント

洋画の買取はどう行われるのかについてもここで紹介します。洋画は、有名画家、人気のある作品の場合に高額買取されます。希少性があり、需要が高い洋画作品が高額査定となるでしょう。

洋画の査定額の決まり方のポイントとしては、次のようなことがポイントとなります。

・作家名

・作品の種類、ジャンル

・洋画のサイズ

・共シール(額装の裏に作家自身が描いたラベル状のシール)や鑑定書、サインの有無

無名の作家の場合はというと、価値があまり評価されないことも多くなる傾向です。ファンがいる場合は高く買い取りが行われる場合もありますが、無名作家の洋画の場合は安くなってしまうでしょう。

洋画の種類と買取査定額について

洋画の種類には、油彩や水彩、陶板画、水彩画、パステル画、テンペラ画、デッサンなどがあります。どのような手法によって描かれた絵なのかも、査定時にはポイントとなります。

人気作家の作品が高い査定となりますが、人気作家の場合でも制作時期やモチーフによっても買取査定が異なります。それぞれの作家で、制作時期によって作風が変わることも多いため、人気の作風があることも知っておくといいでしょう。

例えば、洋画で有名な梅原龍三郎ならば富士山やバラを題材としたもの、東郷青児なら美人画などが査定額も高い傾向です。特に高額買取となりますので、自分が持っている洋画が、どの作家のどんな作品に当たるのかを考えることもポイントです。

付属品の有無も買取査定に影響

また、洋画の付属品もあることが買取査定に影響します。

次のようなものがあると買取に有利になるでしょう。

・箱

・額縁

・保証書

・鑑定書

・共シール

以上のような付属品があると査定額が高くなるポイントとなります。

購入時から大事に保管しておき、依頼時に一緒に買取ってもらうのがおすすめです。

洋画はオークションや骨董市場などを考えて査定額が決まる

また、洋画は、オークションや骨董市場などで業者が販売することを想定した上で、いくらぐらいで売れるのかを考えて査定額が決められます。

そのため、需要が高いものが高価買取の査定額となります。その時々によって買取査定額が変動するのもポイントです。

洋画の買取におすすめ業者

洋画の買取業者を選ぶ際は、絵画の専門の鑑定士がいる所がおすすめです。特に洋画に詳しい鑑定士がいる所を選ぶといいでしょう。買取業者の中から絵画の買取を多く行っている業者、洋画の買取を多く行っている業者などをホームページなどから探してみてください。

また、買取の際は査定額が異なることがあるため、複数の買取業者に依頼するのがおすすめの方法です。それぞれの買取業者によって得意の買取ジャンルもありますし、在庫状況によっても買取を強化している洋画作品などがあります。需要によって買取価格が異なりますので、複数の買取業者に相見積もりをするようにしてください。

洋画の買取方法は3

絵画の買取方法としては、店頭買取、出張買取、宅配買取などがありますので、もしたくさんの絵画をまとめて売りたい場合は出張買取もおすすめです。どの買取方法も無料で行っている業者が多いため、依頼しやすい方法を選ぶといいでしょう。

まずはホームページなどで、同じような洋画を買い取っている業者を探し、電話やメールなどで買取の相談をしてみることがおすすめです。

まとめ

洋画の買取について紹介しました。特に洋画の買取査定はどのように行われているのか、疑問に思っていた人も多いでしょう。有名な作家の絵画などは高額査定となります。人気作家や希少価値のある絵は高額買取です。

歴史的な価値のある洋画も買取時に高額査定となります。作家、書かれた年代や希少価値などについても調べてみることが大切です。高く買い取りが行われる洋画は、どのような絵なのかを知っておくといいでしょう。そして、洋画の価値は流動的ですので、しっかり査定をしてもらうようにしてください。

また、無名絵画でも高く買い取ってもらえる可能性がありますので、洋画を専門とした鑑定士がいる所で査定してもらうといいでしょう。

洋画の買取査定と売却について悩まれる場合には、弊社は他で難しい作品なども高価買取ができる場合がありますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。弊社では洋画の専門的な買取をしていますので、ぜひお任せ頂ければと思います。



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