2024.11.22
作家名
2024.11.22
皆さんは「エドガー・プランズ」をご存知でしょうか。
ここ最近どんどん売値が上がり、どんな作品も個展前には入手困難となってしまうエドガー・プランズ。エドガー・プランズの作品は、可愛いキャラクターとラフな背景が合わさったポップな印象が特徴です。主にスペインで活躍しています。
本記事では、エドガー・プランズについて作品だけでなく経歴、査定・買取が可能かなど解説していきます。エドガー・プランズの作品をこれから買おうと思っている方や、エドガー・プランズに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
エドガープランズはキャンバス、スカルプチャー作品を中心に活動していますが、NFT作品も作成しています。
2021年7月9日〜22日に開催された世界の2大オークションハウス、クリスティーズオークションで落札額3位という結果を残しました。
予想落札額を大幅に超える結果となり、現在でも国内外多くの人を魅了しています。
キャンパスはもちろんペーパー、スカルプチャー、作品の大、小問わず大人気となっています。落書きのような背景と、ポップなキャラクターが描かれている作品は個性的で、忘れていた子供心を思い出させるような作品となっています。
エドガー・プランズは1977年スペイン・マドリードで生まれました。
彼は記憶のない小さな頃から、保育園の壁や歩道などに絵を描いていました。
彼が絵を描き始めた時の最初の記憶は、父がタイプライターで書いている間、兄弟で絵を描いていたことです。
1985年エドガー・プランズは学校に通い始めました。
しかし、妹が行きたかったという理由で入ったので、授業には興味が沸かず授業中はずっと絵のことを考えていました。
途中からエドガー・プランズは学校に通うことすら嫌になり、通っていませんでした。
そしてエドガー・プランズは15歳の時、多くの分野とテクニックを学ぶ必要があると感じ、ホセ・マリア・ラモスのスタジオで、絵画と絵を通して欲しいものを表現することを学びました。
2002年にthe University of OviedoにてBA(美術史)を取得します。
数年間屋根裏部屋で、絵を描き続けていました。今では大手オークションで高額落札されるような人気アーティストですが、売れずに屋根裏で絵を描いている時期もあったのです。
エドガー・プランズはこのようなオークションで高額落札の経歴を残しています。
2021年クリスティーズオークション落札3位。
2021年SBIオークション高額落札。
上記のように、国際的な美術マーケットでも高い人気を誇り、度々オークションレコードでは世間を騒がせています。エドガー・プランズの作品は、Contemporary Art Museum La Habana (キューバ)、Illuro Foundation, Barcelona (スペイン)、Museum of fine Arts of Asturias (スペイン)などに収蔵されているので見に行きたい人はぜひ機会があれば見に行ってみてください。
落書きや走り書きが点在するような背景に、多くの人が知っているゲームの「スペースインベーダー」に登場するキャラクターが描かれています。油絵、クレヨン、鉛筆、マーカーなど色々な画法を問わず描かれているのが特徴です。
どこかジャン・ミシェル=バスキアを思い出させる作品です。
エドガー・プランズの作品には「アニマル・ヒーローズ」と呼ばれるキャラクターたちが登場します。
バスキアを彷彿とさせるような殴り書きの文字を、描写に取り込んだラフなスタイルと、クリアなキャラクター描写というまるで真逆の表現が同一画面の中で混ざることで、絵画の中に独自の空間性が生まれています。
そうすることにより、見ているとまるでアニマル・ヒーローズがすぐそこの壁に落書きしているのを見ているかのように思わされます。
無邪気さの中にある残酷さや不安を表すと同時に賑やかな画面は子供の落書きのようなイノセンスをも同時に感じさせており、暗い影のあるポップさという両極性が特徴的でもあります。エドガー・プランズの作品はキャラクターのポップな印象とは裏腹に、人種問題、気候変動の問題などに立ち向かう意味が込められています。
「アニマル・ヒーローズ」は、エドガー・プランズの人気を不動のものとしている重要な要素です。アニマル・ヒーローズは、エドガー・プランズが自身の代弁者として画中に登場させています。
小さな英雄である彼らは、カラフルなマスクを被り、マントを羽織り、スプレーやチョークを手にそこら中の床や壁に落書きをして回っています。無邪気で可愛らしい様子だけではなく、どこか不穏さも感じられます。
プランズの絵は、ポップで軽やかな内容でありながら、描画手法としてはとてもドラマチックな技法を採用しています。中でもコントラスト表現は古典技法のキアロスクーロルネサンス〜バロック期に発展した明暗法を参照しているように思われます。
影という点から見ると「アニマル・ヒーローズ」の楽しげな様子とは裏腹に、壁面に伸びた大きな影がその影の主とは異なった少し恐ろしげな姿として描かれている作品もあります。
エドガー・プランズの代表作に無題「Artist」というものがあります。
この作品のコントラスト表現は上記の明暗法を参照している作品です。ポップで可愛らしいアニマル・ヒーローズとは裏腹に大きな影、たくさんの小さな絵が不穏さを醸し出しています。一つの空間にいながらにして、五人と二匹は視線を交わらせていないのです。副題に「Artist」とあるように、画中にも「Artist」と大きく記されています。これは、時にジャン・ミシェル=バスキアやトゥオンブリーらと比較して論じられることすらあるエドガー・プランズの、アーティストとしての孤独と成功のコントラストが内面化されているようにも思える作品です。
他に「Invaders」という作品があります。この作品では、油絵、クレヨン、鉛筆、など様々な手法を使って描かれています。鉛筆ではメモのような要素と落書きのような要素が描かれており、色鉛筆、クレヨンでは可愛らしいキャラクターが描かれています。題名の通り、画中にはゲームで登場するインベーダーや宇宙人、UFOが描かれており、子供心を思い出させるような作品の代表作となっております。
この作品の中には、油絵で描かれた大きな丸いものを持っているアニマル・ヒーローズがいます。このアニマル・ヒーローズは、子供ながらに夢、希望、そして不安もたくさん抱えていることを表現しているように思えます。ポップな印象のキャラクターと大きな影が相反する意味を持ち、その真逆の意味を持つもののバランスが、子供の頃に漠然と抱えていた黒いものと合致するように感じる作品となっています。
ここまで、エドガー・プランズの作品や経歴について詳しくご紹介致しました。
ここからは、エドガー・プランズの作品を所有してる人やこれから所有しようと思っている方に向けて、NFT作品も含む査定売却のポイントについて ご紹介します。
想像はつくかもしれませんが、査定買取は、作家や作品の知名度が高いほど査定買取が高額で取引されます。さらにその作品が発売直後であれば、メディアに取り上げられることにより、注目度が高まり、査定額も上がるといわれています。これはキャンバス作品でもNFT作品でも同じように言えます。
エドガー・プランズはとても人気のあるアーティストのため、発売直後で、かつ作品の状態がよければ十分納得のいく査定結果につながるでしょう。
さらに、人気芸能人や海外セレブが愛用することで、「急激に人気になる」といったことがあります。このような場合は、発売から時間が経過していても査定可能となるケースがあります。
エドガー・プランズは人気のアーティストのため、いつ売値が上がるかもわからないのでタイミングを逃さないよう、売却したい時も、購入したい時も、こまめにチェックする必要があります。
NFTは、仮想通貨などに使用される「ブロックチェーン」という技術を用いて動いています。
従来のデジタルの世界では画像のコピー自体は簡単で、著作権的にオリジナルであることを証明するのは簡単ではありません。
しかしNFT化の技術を使えばそれが証明でき、実物の絵画のようにそれを売って収入にしたり、自分が買取したものを売ることも可能です。
仮想通貨と同じような仕組みで動いているので、暗号資産が必要となっています。
NFT作品の査定買取は、まだ日本の企業で行っているところが少ないです。
主にNFT作品は、ネット上のNFTマーケットプレイスという場所で取引をします。
NFT作品を購入する際は、暗号資産取引所で口座を開設し、暗号資産を購入する必要があります。暗号資産を購入した後NFTマーケットプレイスにログインすると、作品を売買することができます。
本記事では、エドガー・プランズの経歴、作品の特徴、代表作、査定買取などについてご紹介してきました。スペインを主に活動していますが、今や発売後すぐに完売してしまうほどの、国内外で人気のエドガープランズ。
キャンバス、スカルプチャー、ペーパーなど様々な画法で今後もさらに注目度が上がり、それとともに人気度、知名度も上がっていくことでしょう。これからエドガー・プランズの作品を集めようと考えている方も、手放そうと思っている方も査定・売却したい方は、ぜひお気軽に弊社にお問い合わせくださいませ。