2024.11.22
作家名
2024.11.22
巷で話題のアーティスト「オートモアイ」をご存知ですか。オートモアイは、”匿名”をテーマに活動当初から"顔のない女性"を制作しており、モノクロドローイング(白黒の線画)の制作を中心に、油彩作品と立体作品など多彩な表現方法と、アノニマスな女性像をベースに非現実的な世界を描くアーティストです。
そこで本記事では、そんなオートモアイの作品の特徴や今までの経歴だけでなく、買取査定の基準やどんな思いで顔のない女性を描くようになったのかご紹介します。
オートモアイに興味がある方や、これからオートモアイの作品を集めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「匿名」をテーマに日本で活躍するアーティスト。
活動当初から、"顔のない女性"を描いており、そのアイデアは"消費されていく匿名の20代の女性"です。
若い女性というだけである程度価値があり、「SNSで若くて可愛い女の子が次から次へと出てくるが、気づいたらみんな消えていく」そういった女性をイメージしているそうです。
"顔のない女性"を描きだした経緯は自分でも分からないそうですが、顔を描いてしまうことで、見る人に「〜〜に似ている」といった親近感を与えてしまうことが嫌で、あくまでもドライなものにしたかったそうです。
作品には背景も描かれるので、そこへ顔も描いてしまうと情報量が多くなってしまいます。人というよりも、トイレの男女や信号機の人のマークと同じ「人という記号」を描いている感覚に近いそうです。
そして、オートモアイが作品の影響を左右しないようにするため、基本的に顔出しはしていません。
オートモアイは1990年生まれ、神奈川県在住のイラストレーターです。
高校入学後、デザイン系の専門学校でグラフィックやタイポグラフィ(文章を読みやすく見せるデザインの手法や、文字で1つのデザインを作る手法)などを学びます。2014年からイラストを描き始め、タンブラー(TUMBLR)というSNSに作品を上げ始めました。
初めは画材など何を使えば良いのか全然分からなかったため、ケント紙(硬くて表面が滑らかな紙)に水性マーカーやミリペン(ミリ単位の線幅が書けるペン)などで描いていたそうです。
創作活動を始めたきっかけは、「インフルエンザにかかりすごく暇だったから」とのこと。当初から「匿名」という制作上のテーマがあり、今もずっと変わっていないそうです。
創作活動をはじめた当初、自分が「何の特別さもない、たくさんいる人間の中の1人」だということを強く感じていて、そんな自分の目線の先にある世界の中に、”顔があるヒト”がいること自体イメージできなくなったそうで、それから代表的なモチーフでもある”顔のないヒト”を描き続けているそうです。
2015年には、モノクロドローイング(白黒の線画)の制作を中心にオートモアイとして本格的に活動を開始し、画廊を借りて個展も開催しました。
2018年からカラー作品とキャンバス制作も始めます。
2018年2月には、初の画集『Endless Beginning』を刊行し、2018年6月23日(土)から6月30日(土)までの一週間、半蔵門・ANAGRAにて個展「THIS CAN’T BE LOVE」を開催。
普段は会社員として、シューズの卸売りなどをする企業で働いているそうですが、2018年から2019年の秋冬コレクションとして、シュプリーム(SUPREME)にイラストを提供するという大きな話があったので、上司に報告して今はギリギリ公認されて、会社で働いているそうです。
会社員と並行して作品を制作することがかなりハードで、仕事から帰宅して疲れていても土日で一気に描きあげたり、クライアントワークでは9割方完成している作品を何案か出したりなど工夫して活動されているそうです。
オートモアイの周りの方も認めているように、いろんなものに多感で、気になるスピード感がすごく早いそうです。言っていることや、やっていることがコロコロ変わる性格だそうです。
また、オートモアイの「やったことがない事はできる限り挑戦していきたい」「自分にもっとハマるものがあるかもしれない」という発言から、向上心が人一倍あり、新しい自分をどんどん発見していける行動力がある性格だと言えるでしょう。
その後も急成長を見せたオートモアイは、2020年8月には、台湾の「MangasicK」で個展を開催し、2020年11月13日から同月29日に西麻布・CALM & PUNK GALLERYにて個展「Buoy」を開催した。そしてこのとき今までに無い新たな作品展開をしていて、油彩作品と立体作品を発表しています。
2021年Big Ass Beyond Mountains] (Gallery Ascend-香港)、また、2021年の春にはAndy Rementerと「PERSONAL LIFE」(everydaymooonday-ソウル)を開催しています。
2022年9月16日から同年10月8日まで、西麻布・TAV GALLERYにて開催された個展「名前を忘れることで距離をとっていた」
この個展のタイトルのように、生まれてから実の母を、文字通りに「母」と呼び続けているそうです。
2023年3月18日から同月21日の4日間渋谷区・sequence
MIYASHITA PARKにて開催されたアート展「AUGER ART ACTION」では、オートモアイが本展のために大型の新作を描き下ろしています。
そして、主な仕事としては、CDジャケット、グッズデザイン、イベントフライヤーなどがあります。
このように海外などでも個展を開催している事から、国内のみならず国境を越え活動の場を広げる現代アーティストで、今後もオートモアイの作品はどんどん価値が上がっていく人気のアーティストと思われます。
数多くの人気作品があるオートモアイですが、中でも2020年11月6日から同月29日に発表された「Anonymous」はオートモアイの代表作品といえます。
(画像引用元:【個展】匿名性をコンセプトに描く〜オートモアイ(AUTO MOAI)「Anonymous」B-GALLERY
この個展では、ブルーを基調にした作品が15点出品されました。展示作品は会場で、税抜き180.000円で抽選販売されたそうで、来場者からは高い評価を受けたそうです。
ここまで、オートモアイの経歴や作品の特徴について紹介してきました。ここからはオートモアイの作品を所有している人や、これから所有しようと思っている方に向けて、査定売却のポイントについてご紹介します。
結論から言うと、作品の買取価値は「時価」です。
作品の価値はその時々により変動するためはっきりとした値段はなく、その時の作品の状態をみて査定された価格が正しいということになります。
通常、査定買取は描かれた年代にも影響を受けるので、書かれた年代が昔であれば、希少価値も上がり、需要と供給のバランスも関係し、人気があって需要の高い作品であれば買取価格も高値がつきます。
買取価格と世界経済は、一見関係なさそうに見えますが、実は深い関わりを持ちます。世界経済が全体的に落ち込んで作品が売れなくなれば、その価値は低くなります。
そのため買取価格も下がってしまいます。
しかし、作家の作品数が少なく、出回っている作品数も少ないほど、作品の価値は高くなって買取価格も満足のいく査定結果につながりやすいでしょう。
海外セレブや、人気の芸能人が愛用することで、急激に人気が出るといったことがあります。
このようにトレンドとなった作品は、発表から時間が経過しているにも関わらず、査定可能となるケースがあります。
オートモアイは国内外問わず人気の高いアーティストですので、作品の売却を検討する場合は、タイミングを逃さないためこまめにメディアやニュースなどをチェックすると良いでしょう。
実は、作品の査定金額を相場より高くする方法は2つあります。どちらの方法も鑑定士に依頼する前に実践する方法なので、チェックしてみて下さい。
作品の買取を依頼する際、絵画を正しく評価し適切な買取価格をつけるには、豊富な知識や経験、見極める力をもった鑑定士が在籍する絵画取扱店を選んでください。
知識や経験もない人が作品を正しく評価することはとても難しく、誤った買取価格を提示されてしまう可能性があります。
このような事から、買取店を探すときはお店に「鑑定士在籍の有無」を確認してみましょう。
作品はとても繊細なものなので、傷がついてしまうと買取価格に悪影響を及ぼす場合があります。
そのため相場より少しでも高く売るためには、オンラインやLINEでの査定もオススメで、梱包する準備やお店に持ち運ぶ手間もなくなります。
傷がついたりする心配もなく、簡単に査定してもらえる事が魅力的ですね。
本記事では、オートモアイの経歴や作品の特徴、作品の査定と売却についてご紹介しました。
さまざまなブランドにイラストを提供したり、海外でも個展を開く「オートモアイ」は国内外問わず、今後もさらに知名度と注目度が上がり、今よりも人気が上がるアーティストと言えるでしょう。
これからオートモアイの作品を集めようと思っている方も、手放そうと考えている方も、作品を査定・売却したい方は、ぜひお気軽に弊社にお問い合わせくださいませ。