2024.01.24
人形
2024.01.24
キューピー人形と言えば、昔の人形ではないか……と思っている方々も多いでしょう。
しかし、いまだ多くの人たちに支持されているお人形です。
今回は、キューピー人形の買い取り情報とともに、キューピー人形の魅力について解説します。
ぜひ一読ください。
目次
日本人の方々にとっては、キユーピーマヨネーズでキューピー人形のことを知っているという方々もきっと多いことでしょう。
ひょっとしたらキューピー人形って新しいキャラクター?と思っているお子さんもいるのかもしれませんが。キューピー人形には相当古い歴史があります。
しかし、キューピー人形の歴史についてはあまり知らない……という方々も多いのではないでしょうか。
キューピー人形は、1909年にアメリカのイラストレーターであるローズ・オニールという女性が誕生させたキャラクターです。
キューピー人形のモチーフは、ローマ神話に登場する愛の神であるキューピッドです。まさに、キューピー人形は、私達を幸せに導いてくれる人形なのです。
オニールさんは、アメリカの雑誌「COSMOPOLITAN」にキューピーを発表しました。すると、瞬く間にアメリカで人気に火がついたのです。
日本では後追いするような感じで、大正時代、セルロイドのキューピー人形が大流行しています。
日本人の方々は、キューピー人形と言えば、マヨネーズの「キユーピー」をイメージする方々が多いことでしょう。
*キユーピー株式会社は(小さいュではなくユとなります)
その母体は、「中島薫商店」であり、創立者である中島薫一郎が若いころアメリカ留学時代にマヨネーズと出会って、1919年に食品工業株式会社を設立しています。
そして、当初とても珍しいものであったマヨネーズのブランド名として人気であったキャラクター・キューピーを採用しています。
キューピー人形のことはよく知っている……。そのような方々は、果たしてキューピーが男の子なのか女の子なのか知っているでしょうか。
モチーフになった愛の神キューピッドは翼を持った少年であります。だから、キューピー人形は男性ということになります。
ただし、実際にキューピー人形を見れば、男性器がありません。しかし、女性器があるのかと言えば、それらしきものもありません。
モデルになっているキューピットは、アートの中では幼い男の子or少年として描かれることが多いのですが、1909年にデザインされたキャラクターのキューピーはあえて性別をはっきりさせていないため、「どちらでもない……」ということになるのではないかと……。
セルロイド人形は、1860年代にアメリカのハイアット兄弟が制作したことがはじまりだと言われています。
「セルロイド」とは、歴史的に見てはじめての人工的に合成されたプラスチック素材のことを言います。
しかし、現代社会において、なつかしいセルロイド人形を除き、ほとんどその姿を見かけることがなくなってしまいました……。
セルロイドは歴史的に最初の人工樹脂であって、また、最初の熱可塑性樹脂です。熱可塑性樹脂は加熱することでやわらかくなり、型にいれ成形、冷却すると硬化するプラスチック素材です。
いままでは、セルロイドのように加熱しドロドロに溶かした素材を型にはめて成形する素材は存在しなかったことから、様々な工業製品に利用されるようになり、爆発的にニーズが高まることになります。
実際にキューピー人形が作られている工場など見学すると、型にはめられてタイ焼きのように大量生産される様子に、驚愕すら感じてしまうことでしょう。
セルロイドが最初に使われた商品はビリヤード玉の素材でした。それ以降は、1880年代後半から写真フィルムとして使用されています。
さらには、メガネのフレームや、万年筆の筒、洋服のボタン……などなどが作られ、そして、キューピー人形の素材としても利用されるようになりました。
セルロイドの魅力は、石油系プラスチックとは違う質感や、光沢、奥行感があることです。さらに、美しい独特の色柄を再現することができる魅力があります。また、吸水性があって、触り心地もいいです。
しかし、セルロイドは、可燃性が高く燃えやすい素材であり、170℃以上で自然発火してしまう危険性があり、耐久性も低く劣化しやすい……と言ったデメリットもあります。結果、現代社会にはおいてはなかなか順応できる素材ではなかったようです。
しかし、だからこそ、キューピー人形にはどことなくなつかしさが漂い、いつもストレスを溜めてイライラしている人たちの心を癒してくれるのです。
キューピー人形が今人気なのはキューピー人形のキャラだけでなく、セルロイド素材であることにも関与しています。
キューピー人形についていろいろ疑問・疑問をお持ちでしょう。
ここでは、それらの疑問についてお答えします。
キューピー人形は、いつも裸なのですが、なんで裸なのでしょうか。
つい、洋服を着せたい……という気持ちもわいてくるものです。そして、実際に洋服を着ているキューピー人形もその後次々と販売されています。
ただし、実際問題、キューピー人形はもともと裸です。ワンちゃんが服を着ることに違和感があるようにキューピー人形も服を着ることにはいささか違和感があることでしょう。
なぜ、キューピー人形が裸なのか……?
それは、キューピー人形には羽があるからです。
服を着るには、ちょっと羽が邪魔になってしまうからではないでしょうか。
しかし、大人であれば、やっぱり洋服を着てないことには恥ずかしいと思ってしまうのではないでしょうか。
では、キューピー人形の年齢は何歳なのでしょうか。
キューピー人形は、赤ちゃんだから洋服を着なくても恥ずかしくないと解釈したいのですが。それでも、キューピー人形は、100歳を超えているのでは……という見解が多くあります。だとしたら、キューピーは、相当童顔です。
キューピー人形のモチーフは、恋のキューピットです。
キューピッドとはローマ神話の愛の神様であって、ギリシャ神話のエロースと同一視されています。この神様の持っている弓矢は、射られた者を恋に落とすパワーを秘めています。
「恋のキューピッド」は、そのような愛の神に由来する言葉で、他者の恋愛成就を支援する人たちがこのように呼ばれてといます。
キューピー人形をちょっとしたプレゼントとして誰かへ贈ることで、その人に幸せがもたらされることでしょう。キューピー人形は、プレゼントとしてもかなり有効的です。
キューピーは、人形のイメージのおかげでかわいいイメージが日本人の方々にも定着してしまっているのですが。一方でギリシャ神話では「エロス」がキューピー人形なのです。
そんな見方をすれば、ちょっと、マヨネーズですら艶めいたものに見えてしまうのかもしれません……。
もちろん、マヨネーズでエロチシズムを感じたという方々は、誰一人おらぬことでしょう。
また、キューピーは、ローマ神話での名前は「クピド」です。
クピドとは、2種の違ったものを交配し、新しい生命を誕生させる重要な役割を担った創造の神様でした。
ただし、恋愛の神様であるアフロディーテ(ヴィーナス)の人気が高まるにつれて、次第に役目がかぶるクピドの存在は彼女の「おまけ」のようになってしまった……という神話の経緯があります。
クピドが幼児に姿を変えていったのは、性愛にうつつを抜かしているのは未熟な精神の現れに過ぎない……といったメッセージが込められているようです。
そもそもキリスト教においては、理性が絶対的に支配し、性愛程度のものはかなりランク落ちの扱いを受けてしまっていたのです。
サンドロ・ボッティチェッリ『春(プリマヴェーラ)』(1482年 ウフィツィ美術館所蔵)
では、目隠しをしたクピトが金の矢を放とうしている様子が描かれています。
人が一心不乱な恋に堕落するのは、目隠ししたクピドがランダムに放つ矢が刺さったからだ……という考えがここから浸透するようになります。
なんでクピドが目隠しをしているのかと言えば、クピドがとても悪戯好きだったからだと言われています。キューピットは金の矢と鉛の矢を持ち、金の矢が命中したカップルは親しくなることができますが、鉛の矢が命中すれば恋心が冷めてしまうことに……。
絵画の中にはキューピーが矢をランダムに使ってばかりいるので、監督者から激しく叩かれるシーンが描かれた作品も存在します。
目隠しをしたクピドが放つ矢は、「性愛(愛欲)」を指しているのです。「性愛(愛欲)」に対峙する言葉は、「聖愛」です。古代ギリシャ哲学では、愛はとても重要視され、人間の最も尊い感覚である視覚を経由し、精神に侵入するとされていました。
ですから、愛を司る神様が目隠しすること自体がありえないとも言うことができます。
クピドは、ほとんど仕事放棄で矢を放っていたのかもしれません。
しかしですね。建前として聖愛が尊いものだとしても、私達の世の中は、まさに堕落したエロスに満ち満ちているのです。いまさらエロスを放棄しろと言われても、それは私達から気軽な恋愛を奪い取るような行為ではないでしょうか。
聖愛とは、母性や、人類愛に匹敵するようなものではないでしょうか。そのようなものも私達が生きる上で大事なものですが、恋愛のほとんどはエロスなのです。また、打算的、行き当たりばったりの恋愛でも永遠性を見つけることはいくらでも可能です。そのような意味で、エロスに満ちたクピドが私達に幸せをもたらしてくれることも事実ではないでしょうか。
懐かしのキューピー人形。よく見ると愛らしい目。そして、きゅっとかわいらしい口元……。背中には羽がついてとてもチャーミングです。
現在、キューピー人形をお部屋のインテリアに配置している方々も大勢います。
ある人は、十二支キューピーを。まさに、アートチックなセンスが爆発しています。そして、どうやって飾ろうか悩んでいた時、以前ヘアアクセサリーを入れていたアクリルケースを見つけ、そこに並べる事にしました。小さなキューピー人形がたくさん。キューピー人形が配列すると、ちょっと異様で素敵な魅力があります。
また、ある人は、毎年恒例のハロウィン飾りに、ハロウィンキューピーを参加させています。
キューピー人形にハロウィン……。
こんなギャップが素敵です。
また、ある人は、ポーランド食器の牛のミルクピッチャーと豚の器にオリヅルランとポトスを水栽培……。そんな中に出しゃばらず、さりげなくキューピー人形が共存しています。
さらにある人は、テディベアとキューピー人形の共存。どちらもかわいいですが全くもって異質で妙です。夜中こっそりと喧嘩でもしているのではないでしょうか。
そして、横にはお気に入りのCDをたててみました。さらに、小さいクリスマスツリーを飾って、マヨネーズの小さな玩具を置いてみたりして……。なんでもありのミスマッチの調和が素敵です。
現在、キューピー人形をたくさん所有していて買い取り・売却査定して欲しい……と思っている方々もいらっしゃることでしょう。
近年はレトロブームであり、キューピー人形も高い買い取り価格がつく可能性があります。
キューピー人形 塩ビフィギュア。こんなもの買い取りしてもらうことができるの?と思っている方々もいらっしゃるようですが。意外や意外、想像している以上の高額買い取り額がつく可能性も充分あります。
現在、ペコちゃんや、鉄腕アトムやキューピー人形、また、月光仮面やデコちゃん……などなどのセルロイド人形を幅広く買い取り中です。
いかがでしたでしょうか。今回は、キューピー人形について、また買い取り情報について解説しました。
キューピー人形は、どこか既に懐かしくもあり、現代において、そのなつかしさが新しくも感じられるお人形です。
近年では、せかせかと時代の進化に流されていくことに疲れ、過去を顧みたいという方々も多くいらっしゃるようです。
そのような方々のおかげで、キューピー人形は高い買い取り額が充分期待することができます。