2024.01.24
宝石
2024.01.24
翡翠を集めている人もいるでしょう。翡翠は、宝石としてだけでなく、原石でも人気です。置物や標本で原石を持っている人もいるでしょう。翡翠の魅力や買取相場について紹介します。また、最近価格が高騰していて買取にもおすすめですので参考にしてください。
目次
まず翡翠とは何かですが、新緑で半透明をしているのが特徴の宝石です。特に中国などや中南米で人気が高く、古くから愛されています。中国では、他の宝石よりも高く評価されることが多く、ブレスレットなどの装飾品や器、置物など様々な美術品に多く加工されています。古い時代には玉(ぎょく)と呼ばれて珍重されてきました。
翡翠は、鉱物学的にはダイヤモンドやルビーなどの単一の鉱物でできた宝石とは違い、いろいろな鉱物が集まって作られたもののため、それだけ希少性があります。また、「硬玉(ジェダイト、ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト)」とに大きく分かれているのが特徴です。「硬玉(ジェダイト、ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト)」では、翡翠としての質が異なり、買取にも大きく影響します。
また、翡翠の色と言うと緑色が有名ですが、他にも白・淡紫・青・黒・黄・橙・赤橙などもあります。いろいろな鉱物が集まっているのが翡翠のため、翡翠と言っても鉱物組成によって様々な色があるのも特徴です。
日本でも翡翠は採れることが知られていますが、日本では橙・赤橙色などの翡翠はまだ見つかっていません。
翡翠は、中国で特に高い評価があり、不老不死や生命の再生の魅力を持ったものとして珍重されてきました。古代では貴人の遺体を、翡翠を付けたもので覆うことも行われてきました。
翡翠は中国では「仁・義・礼・智・信」の5つの徳を象徴する存在としても扱われ、昔から儀式やお守りに使われてきたものです。また、日本でもお守りに昔から使われているなど、不思議な魅力を持った宝石です。
様々な国で「奇跡の石」として愛され、中南米のニュージーランドやメソアメリカでも、まじないの道具として使われました。昔から多くの国々が翡翠の魅力に魅せられてきたと言えるでしょう。
高品質の翡翠は献上品にされたり、アクセサリーとして加工されたりしてきました。パワーストーンであるとともにブレスレットやネックレスなどに加工されることも多い翡翠です。また、大きな翡翠の原石の場合には、置物としてインテリアの一つとして飾られています。
翡翠の買取基準ですが、カラット(重量、大きさ)、カラー、透明度、艶が重要なポイントです。原石の場合は、濁りが少なく透明度があって、とろみを感じる艶のある宝石へと加工できるものが高く買い取られます。翡翠はサイズが大きくて色味が美しくても、濁りがあると安い買取となってしまう可能性があることも知っておくといいでしょう。
そして、色味が同じでも、色むらや処理によっては買取価格が大きく下がってしまいます。石のヒビや割れがある場合も低くなるでしょう。
翡翠の買取相場がどのように決まるのかについて、次に紹介します。翡翠にはランクがあり、最高品質と呼ばれている翡翠について知っておくことがおすすめです。
翡翠にはA貨、B貨、C貨の3つのランクがあります。宝石として価値があると評価されているのはA貨だけで、B貨とC貨は価値が下がります。
A貨の翡翠は、天然の翡翠で人工的な処理していないもの、またはざらつきをなくす無色のワックス加工だけがなされた天然の翡翠です。
B貨の翡翠は、人工処理で艶を出した翡翠のため価値が下がります。
C貨は、染色と漂白加工をしていて着色がなされているため翡翠としての価値はあまり高くありません。宝石としての価値があるA貨と価値があまりないC貨では、買取価格の違いは100倍以上にもなる可能性があります。
つまり、天然翡翠の価値がとても高く、人工的な加工をしたものは価格が下がる傾向です。
日本は天然の翡翠の産地としても有名です。特に日本の糸魚川産翡翠は、その地質上の構造から天然の翡翠が採れます。糸魚川地域は、「沈み込み帯」と呼ばれる限られた場所に当たるため、天然の純度の高い翡翠が見つかっています。糸魚川は、大地の裂け目とも言えるフォッサマグナの真上に位置するため、貴重な場所と言えるでしょう。
歴史的にも、糸魚川翡翠は古くからとても貴重なものとして扱われてきました。糸魚川翡翠を持っている場合は、買取業者に買取を依頼してみるといいでしょう。
世界的には最も有名な「硬玉(ジェダイト)」の産地はミャンマーです。ミャンマー産の天然翡翠で何も加工していない翡翠は高額評価となりますが、糸魚川翡翠も希少な「硬玉(ジェダイト)」が採れる産地として世界的に知られています。そのため、買取額も高額となります。翡翠は、産地や品質によって大きく買取価格が異なってきます。
どのような翡翠が高額買取なのかについても詳しく紹介します。希少価値がある翡翠が高額買取で、次のような翡翠を持っている場合は査定してもらうといいでしょう。
翡翠の「硬玉(ジェダイト)」の最高品質は「琅かん(ろうかん)、インペリアルジェード」と呼ばれるもので、数百万円の買取相場の場合もあります。
今では希少なものとなっているため、昔に購入した翡翠や先祖代々受け継いでいるような翡翠を持っている場合、エメラルドのような透明感があるガラス質の場合には、高額の可能性があるでしょう。
明度と艶があり、透明感が高いエメラルドグリーンのような美しい緑色をしたものが最高品質として買い取られています。
「硬玉(ジェダイト)」で、透明度の高い「琅かん」のものを持っている場合には最も高額買取となります。
また、緑色だけでなく、紫色が強く出た「ラベンダーヒスイ」も次に人気ですので、確認してみるといいでしょう。
「軟玉(ネフライト)」は「硬玉(ジェダイト)」に比べて買取額が低くなります。「軟玉(ネフライト)」の中では、白色の「羊脂玉(ようしぎょく)、マトンファットジェード」と呼ばれるものが最高品質評価です。古くからトルキスタンのホータン地域で主に産出される翡翠が最高品質となっていて、産出量が少ないため希少価値が高い翡翠となっています。
買取の際には、翡翠が本物かどうかも重要です。本物の翡翠の場合には熱伝導率が高く、持ったときにひんやりとします。手のひらで握っていても冷たいままならば、本物の翡翠の可能性が高くなるでしょう。また、表面はなめらかで、石鹸のようにしっとりしているのも特徴です。品質が高いものの場合は、ガラスのようにツヤツヤした質感となっています。
そしてもちろん、鑑定書を持っていれば本物の証明になりますので、しっかり見せて高く買い取ってもらうといいでしょう。
宝石も人気によって、買取相場が異なります。翡翠には不思議なパワーを持つと言われており、神秘的な魅力があると昔から思われているため、ファンが多くいます。
翡翠は、古くから中国で圧倒的な人気を誇っているため、中国では価値が上がる資産として尊ばれています。中国の富裕層からも翡翠は人気で、天然の高品質のものは高額買取の可能性が高くなっています。
中国の富裕層からの翡翠の人気が高く、買取相場も高騰しています。
特に日本の糸魚川産翡翠は、その地質上の構造から天然の翡翠が採れる産地として高評価を得ています。糸魚川天然の翡翠を持っている場合は、専門の買取業者に今の相場を査定してもらい判断してみるといいでしょう。
翡翠の買取を依頼する場合には、原石や翡翠のアクセサリーや置物などをこれまで鑑定したことがあるかが大事です。翡翠を見て、価値のある宝石なのかを査定できる鑑定士がいる所を探すようにしてください。
翡翠の買取業者を探すポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
・ホームページなどでこれまで翡翠の原石を買い取った実績を確認
ホームページの買取扱い品に宝石や翡翠があるかどうか、また原石の実績があるかなどを見て確認した上で、実際に鑑定をしてもらうのがポイントです。
・複数の他の業者に買取依頼をしてみる
複数の業者にも買取依頼をして、相見積もりを取ることも大切です。業者によって、査定額が異なることもありますので、比較してみるのがポイントです。
多くの原石を持っている場合などは、特に相見積もりを取ってみるといいでしょう。
翡翠の買取について紹介しました。翡翠は、古い歴史を持っている石で、昔から様々な国で愛されてきました。中国をはじめとして愛好家も多い宝石です。
不老不死や生命の再生などの石として珍重されてきました。そして、自然が作り出したいろいろな鉱物が混じった翡翠はまさに貴重な逸品ということです。
そのため、希少で高品質な翡翠は高額買取が可能です。宝石を買い取っている業者で、なおかつ翡翠や翡翠の原石の買取をしている業者を探してみるといいでしょう。原石の場合は、買い取って宝石に加工するような業者に依頼することで、高価買取も可能となります。
専門業者でないと、特徴や価値に気づかずに高く売れないことがあるため、買取業者選びが大切です。しっかり評価してもらえるように、例え遠くても骨董品や美術品の買取店、宝石を買い取っている専門業者に依頼するようにしてください。
買取に悩んでいる場合は、まずお気軽に翡翠の買取に実績のある弊社にお問い合わせ頂ければと思います。専門的に価値を評価いたしますので、一度お尋ね頂ければと思います。