2024.11.22
作家名
2024.11.22
みなさんは巷で話題の新進気鋭のアーティスト「今井麗(イマイウララ)」をご存じですか?今井麗は独特な作風が人気の若いアーティストで注目されてきています。
フランス人形をモチーフにした作品などに始まり、普段よく見る食べ物や動物のぬいぐるみなどを手掛けていますので、幅広い年齢層に人気があります。
日本を代表する油絵の現代アーティストである今井麗は、国内外問わず海外にも熱烈なファンが多いことで知られています。
本記事では、今井麗の経歴や作品の特徴を中心に、今井麗の作品の査定・買取の価格の目安や作品の価値について詳しく紹介していきます。
すでに今井麗に興味ある方だけではなく、これから新たに今井麗の作品を集めようと考えている方にとっても大変有益な情報となりますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
今井麗は、「独自の油彩画で注目されている人気の画家」です。
神奈川県に生まれ、美大を卒業後、フランス人形をモチーフにした作品が多かったようですが、次々と新しい作風を展開し、今もなお意欲的な創作活動を続けています。
今井麗の作品は、平凡な日常の中から、古典的な技法を使用しつつもエネルギーを感じさせるようなスピード感のある筆致に特徴があり、多くのファンを魅了しています。
油絵を中心に制作された作品は、油絵が持つ鮮やかな色彩と古典的なタッチを特徴としています。何気ない日常に存在するパンや果物、コアラ、チンパンジーなどを対象物としていながらも、今井麗の独特の作風を感じさせる作風に仕上がっています。
有名なところでは、「虎屋」の広告や植本一子のエッセイ『かなわない』の装画などを担当したこともあります。
また、2012年には、シェル美術賞本江邦夫審査員奨励賞を受賞しています。
今井麗は、絵画だけではなく、多くの人が目にする広告チラシ上に多くの作品が登場したことで、広く世に知られるようになりました。
他にも、鴻上尚史の小説「ジュリエットのいない夜」の装画を担当したことでも有名です。
今井麗は、1982年に神奈川県に生まれました。
今井麗は、生まれつきの難聴で、2〜6歳までは日本聾話学校に通っていたことで知られています。
そして、父は、油絵画家の「今井信吾」です。芸術家だった父の影響を受け、小学生の頃から油絵具に慣れ親しんできたというバックグラウンドがあったことは、彼女のその後の人生に大きな影響を与えています。
父の今井信吾は、娘が生まれつき難聴であったことを記録として残しています。
今井信吾の「宿題の絵日記帳」を読めば、娘との日常生活や通っていた聾話学校のことについて一般の興味のある方も知ることができます。
今井麗は、小学生ぐらいの年齢になると聾話学校には通わずに、一般の小学校に通うようになります。
そして、父の影響を大きく受けて、小学校1年生頃からすでに絵を描き始めました。油絵画家だった父の影響が強かったために、今井麗は必然的に画家を目指すような人生を歩み始めます。
初めて今井麗が画家になりたいと思ったのも中学生の頃だったそうで、早くから画家としての才能を発揮できる環境に恵まれていたと思われます。
今井麗は、大学は美術系の大学へ進学しています。
2004年には、多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業し、2009年には同大学大学院美術研究科博士課程を満期で退学しています。
画家としての本格的な活動を始めたのは、2006年頃でした。
父の今井信吾は、著名な油絵画家です。
1938年に兵庫県姫路市に生まれました。
多摩美術大学の名誉教授でもあります。
父の今井信吾は、東京藝術大学にて林武教室、同大学院では山口薫教室に学んでいます。
1968年には、独立美術協会会員となりました。
1976年に第11回昭和会賞を受賞した後、文化庁の在外派遣として一年間はパリとヴェネツィアで過ごしています。
1978年からは郷里の姫路市文化センターで2年ごとに作品の発表を意欲的に行っていました。
そして、1994年からは歴史あるグループ展・十果会へ参加しています。
同時に、2009年までは多摩美術大学で後進の指導にあたってきました。
今井信吾がライフワークとしているのは、裸婦像です。こうした人物像は単独ではなく、風景や静物などと一緒に描かれることが多いようです。
家族が描かれるようになると、絵画の印象がより明るくなり、よりアクティブに表現されるようになりました。描かれる人物の愛情や優しさに満たされた充実感へと絵画の印象も次第に変化していったということです。
美大での教員生活を終えた後は、「少しは自由な気分」で、絵を「描くたのしみ」として大切にしています。
今井麗は結婚しています。
夫は画家の西村有です。お二人には3人のお子さんがいます。
静物画に興味を持っており、食卓や果物、ぬいぐるみなど、室内にある身近なモチーフを描いた作品が多数存在します。
独特の作風を持ち、これらの作品は油彩以外では絵が描けないと公言しているほどです。
家の中でしか描けないような食卓の風景、おもちゃなどは、普通の人が普段よく目にする日常なのかもしれません。
また、近年では光の効果を追求し、モチーフとなる食材などが内側から光を放つような、堂々とした印象を与えるような作品を手掛けるようになってきています。
初期の頃はフランス人形などをモチーフにした作品を手がけていましたが、次第に焼きたてのトーストや新鮮な果物、動物のぬいぐるみなどへ作風にも広がりを見せバリエーションが生まれてきています。
画集「MELODY」出版前の展覧会では、「自分が本当に描きたいものを描くのが一番」というコンセプトを大切にしており、家の中でしか描けない食卓の風景やおもちゃなどをモチーフにするようになったとのことです。
日常の他愛もないひとコマを描いた作品であっても、古典的な技法を駆使しながらも、対象物に対する思いのこもった筆の勢いが感じられます。
また、作品に光を取り込んだ表現を始めてからは、モチーフそのものがまるで生きているかのようなほのかな息吹を感じているのかもしれません。
ポップなデザインでありながらも温もりのある色彩は、今井麗にしか描けない独特の世界観だといえます。
現代アートにも新しい風を吹き込み、若い画家やアーティストにも大きな影響を与えています。
近年は風景画への気持ちも熱くしており、静かでも明るさを採り入れた油絵を意識して描いています。
気になるモチーフは様々な角度からスマホでたくさん撮影し、お気に入りのベスト写真をプリントアウトして、構図を考えたうえで、下描きせずに一気に描き上げるのが最近の描き方の特徴です。
最新の画集「MELODY」に収められた作品は106点です。
コントラストの強い絵は、1度乾燥させた後再び丁寧に描いています。絵画が放つ空気感を変えないためにも短期間で一気に仕上げています。
絶え間ない工夫と努力を積み重ねながら、印象深い可愛さや愛嬌のある作品を生み出しています。
2021年に開催された画集『MELODY(メロディ)』の展覧会では、コロナ禍によって創作に対する気持ちに大きな変化が訪れています。
MELODYには、表紙にもなったバナナの上にクマが乗っている作品がありますが、最初は小さいサイズだったようです。
それまでは制作ではほぼ等身大のモチーフを配置した大作を描いていましたが、
「等身大のモチーフを大きく引き伸ばして描いてみたいと思うようになった」
と本人の展示物での説明があるように、モチーフを引き伸ばした大作を描くことを試してみたそうです。これが予想外におもしろかったようで、大きいサイズの絵を描くきっかけになったそうです。
また、コロナ禍でのステイホーム期間では、風景に注目するようになって、世界の見え方が変わり、風景画にも取り組むようになっています。
2021年の『MELODY』発表では、106点の作品が発表されています。
特に2020年に描かれた作品が中心です。
2020年には国内外合わせて展示が10回も開催されており、作品の制作数の多さはもちろんのこと、並行しながらコンスタントに作品や大作を発表しています。
そのため、今後は、今井麗の作品が世に数多く登場すると考えられ、多くの人が目にする機会が増えることも予想されています。
しかし、油絵中心の制作スタンスは変わることはないようです。版画やアニメーションなどで他のアーティストとのコラボなどが考えられるかもしれません。
装画
2011年 角田光代『曾根崎心中』リトルモア
装丁家の鈴木成一から依頼を受け、曾根崎心中の徳兵衛とお初を描いた作品。
2016年 植本一子『かなわない』タバブックス
2016年 椰月美智子『明日の食卓』KADOKAWA
装画のタイトルは「SUMMIT」
2017年 鴻上尚史『ジュリエットのいない夜』集英社
2019年 『暮しの手帖』2019年8-9月号 表紙
作品集
2018年『gathering』baci
2021年『MELODY』PARCO出版
広告なども手掛け、人気作品も多い今井麗ですが、毎年各地での個展、グループ展で作品を意欲的に発表しています。
若い世代からも圧倒的な支持を受けており、美術界にも少なからず新たな風を吹き込み続けることが期待されています。
現代アートの今井麗の作品は、モチーフ・図柄・サイズなどによって、数十〜数百万円の買取価格がつくことがあります。
ここまで今井麗の経歴や作品の特徴について詳しくご紹介いたしました。
ここからはすでに今井麗の作品を所有してる人やこれから所有したいと思っている方に向けて、査定売却のポイントについてご紹介していきます。
通常、査定買取はその作品や作家の知名度が高ければ高いほど、査定買取も高くなります。
またその商品が発売直後であれば、メディアで取り上げられる機会も増え、さらに認知度や注目度が高まり、査定額も大幅にアップする可能性が高くなります。
今井麗はすでに人気油絵アーティストの一人です。
過去に手掛けた作品を所有している場合も、状態が綺麗かつ発売直後であれば、満足度の高い査定結果になることが予想できます。
人気芸能人や海外セレブがアーティストの作品やグッズを愛用することで、「急激に人気が高まる」といったことがあります。
このように一時的にトレンドとなった作品なら、発売から多少時間が経過している作品であっても、再度注目が集まり、高額査定が可能となるケースがあります。
今井麗は国内外問わず人気の油絵アーティストですので、作品の売却を検討する場合は、タイミングを逃さないように、各方面での情報に敏感になって、こまめにメディアやニュースなどをチェックしてください。
本記事では、今井麗の経歴や作品の特徴、その作品の査定目安と売却時の注意点についてご紹介しました。
国内外で現代アーティストの最前線を走る「今井麗」は、今後もさらに注目を集め、安定した知名度を誇る人気油絵アーティストとなるでしょう。
これから良質の作品を集めようと考えている方も、別のアーティストの作品が欲しくなって手放そうと考えている方も、今井麗の作品を査定・売却したい方は、ぜひお気軽に弊社にお問合せください。