2023.11.06

井田幸昌の魅力に迫る!?世界中のファンを魅了する作品の買取についても

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井田幸昌は、日本の現代アート画家として世界中から高い評価を集めています。

より良い条件で仕事をし、制作環境を健全なものにしたいとういう想いで、2017年に株式会社IDA Studioを設立しました。代表取締役社長として絵画のほかに彫刻や版画作品も発表し、表現者としての幅を広げつつあります。

この記事では、世界各地にファンをもつ注目の井田幸昌の経歴や人物像・代表作品だけでなく、査定・売却を検討されている方へ情報をお届けします。

彼の作品について詳しくなりたい方は是非、最後まで目をお通し下さい。

井田幸昌の経歴

井田昌行は1990年2月18日鳥取県に生まれました。父親は彫刻家の井田勝己で、父の影響で幼い頃からアートが身近な存在でした。井田勝己は屋外彫刻を主に手がけているアーティストで「月に向かってすすめ96」が代表作品の1つです。高校生のときに父親からの勧めで油彩画と出会い、画家を目指すようになったとインタビューなどで語っています。

東京藝術大学へ入学後、在学中から個展を開催

進むべき道を見つけ「東京藝術大学」という新しい目標ができましたが、名門大学への道は平坦ではありませんでした。受験に何度も失敗し、1度は石材業界へ就職するものの芸術の道を諦めることが出来ず、再度挑戦した結果4度目の受験で合格します。

2016年には東京藝術大学油画専攻卒業、2019年に東京藝術大学大学院油画を修了しました。

在学中から個展やグループ展などを積極的に開催し、2016年には現代芸術振興財団が主催する学生対象アートコンペ「CAF賞」で名和晃平賞を受賞。

2017年には、ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオが自信の名を冠した環境保護財団「レオナルド・ディカプリオ基金」への募金を募るために開催したオークション「レオナルド・ディカプリオ・ファンデーションオークション」に最年少で招待され、他の有名なアーティストたちとの参加を果たします。

同年、大学を休学してニューヨークとロンドンに数か月滞在した際、大きなカルチャーショックを受けました。アートマーケットの市場が圧倒的に大きく力強さを感じ、海外のアーティスト達が自分で会社を経営している姿を目の当たりにしたからです。

それがきっかけとなり帰国後、株式会社IDA Studioを設立します。

日本を代表する現代アーティストへ

2018年には、フォーブス・ジャパンが主催するアワード「30 UNDER 30 JAPAN」の1人として選ばれ大きな話題となりました。

アートの領域にとどまらず、2021年にDiorとのコラボレーション「DIOR LADY ART」のプロジェクトに参加し、バックをキャンバスのように見立てて白・黒・赤・黄色などで彩り制作しています。このバックは高額のコラボアイテムとして公開されました。

また、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在する宇宙旅行を行った実業家・前沢友作氏が、井田幸昌の絵画作品「End of today-LAtelier du peintre-」を国際宇宙ステーションへ寄贈し世界的な注目を集め話題となりました。

井田幸昌の魅力に迫る!

井田幸昌の作品のテーマは一貫して「一期一会」です。

友人や旅先で出会った人など、身近な人々との出会いの瞬間を描きたいと思ったのが始まりです。「今この瞬間は一生繰り返されない」という信念のもとに制作しています。

これまでの人生で出会ってきた人への想いから、比較的多くの人物画を描いており、自身の感じたリアリティを日々、画面に残し二度とない「今」を表現し、作品の多くはペインティングナイフを使った独特な荒いタッチで描かれる油彩画です。平面の絵画作品においても、質感が美しく、細部まで丁寧に描きこまれている密度の高い作品は、独特の存在感を放っています。近年では、立体作品やシルクスクリーンの作品も手がけており、国内を拠点に海外にも活躍を広げ、各国のコレクターたちからも注目を集めています。

2022年には、ピカソ生誕の地であるスペインの美術館・Museo Casa Natal Picasoから依頼され、アジア人初となる美術館個展を開催しました。ピカソをトリビュートした描き下ろしの作品を40点以上展示し、現地で好意的に評価されたようです。

井田幸昌は、ピカソには作品というより常にチャレンジングな生き方にすごく影響を受けていて、ピカソのような『表現者』になりたいと語っていました。

さまざまなプロジェクトが控えてる井田幸昌から今後も目が離せません。

井田幸昌の代表作

身近な人や著名人などをモチーフにした「Portrait」シリーズです。

大胆な筆致と色使いで、抽象的でありながらも、それが誰を描いているのか伝わってくる絶妙な肖像画の数々。なかでも2019年に制作したアンディ・ウォーホルやパブロ・ピカソ、ジャン=ミシェル・バスキアといったアーティストを描いた作品は広く知られています。

そして2020年に発表された作品「箱庭-創造的な寓意」は約3年もの月日を費やして作成されました。前澤友作氏からの依頼で制作されたコミッションワークです。

前澤氏に「好きに描いていい」と言われ、クーベルの「画家のアトリエ」から着想を得て、この作品を制作し死者の世界と生者の世界を表現しました。自ら筆を入れようとしている画家は井田幸昌自身を表現しています。

井田幸昌の今後の活動

展覧会開催に先駆けて、2022年10月末ハロウィンで賑わう渋谷スクランブル交差点に大きく掲出された2枚の広告がSNSを中心に話題となりました。「絵なんてわかってたまるか」と書かれた大きなビジュアルがジャックしました。「わからない」ことを肯定し「わからない」からこそ楽しい、そして挑戦し人は前に進めることができるんだということを伝えていくメッセージです。

井田幸昌自身初となる国内での美術館展覧会「Panta Rhei パンタ・レイ-世界が存在する限り」を多くの方に対して届けたいという強い思いがあるようです。

また、井田幸昌はインタビューでこのように語っています。

“これまで「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に制作してきました。

移り行く時の中で存在する様々なもの・こと・ひとの存在。それらの関係性無くしてこの世界は成り立ちません。私たちが此所に存在し、ときに出会うことのできる奇跡。その一つ一つを拾い集め、自身の感じたリアリティを画面に残しています。”

今回、国内未発表作を含むこれまでの絵画作品、立体作品に加えて絵日記のように綴る”End of today”シリーズ、そして最新の作品まで一同に展示いたします。

これまでのキャリアの集大成であるとともに、新しい始まりでもあるという意味を込めているようです。

以下、「パンタ・レイ-世界が存在する限り」の開催概要です。

本展覧会は鳥取展と京都展になります。

鳥取展

会場:米子市美術館 (鳥取県米子市中町12番地)

開催日時:2023年7月22日(土)-2023年8月27日(日)

休館日:水曜日

京都展

会場:京都市京セラ美術館 本館  (京都市左京区岡崎円勝寺町124)

開催日時:2023年9月30日(土)-2023年12月3日(日)

休館日:月曜日 (祝日の場合は開館)

井田幸昌の作品は査定・売却は可能なのか

まず、高値で査定されるポイントとしては、オークションで高額落札されている作品かどうかです。それだけ高い価値あるというわかりやすい証拠でもあり、作品だけでなく、その作品を作った画家も合わせて評価されることがあります。

井田幸昌の名前は国内のみならず海外においても広く知られており、高い評価を得ている人気現代アーティストのため海外のオークションで高値で落札された作品もあります。

また、2021年に行われたDIOR LADY ARTのアイコンバックは参考価格913,000円という高額のコラボアイテムとなりました。

同年、サザビーズが台湾の人気アーティストでアートコレクターでもあるジェイ・チョウと共催しオークションを開催しましたが、このオークションで井田幸昌の『King of Rock』という作品が予想落札価格の3倍以上にもなる約3,900万円で落札されています。

それほどに話題で人気の画家、井田幸昌の作品は認知度や注目度が高い作品といえるでしょう。

そして需要の高いジャンルの作品として、現在アートは特に高値です。一般的に高くなりやすいのは、耐久性に優れた作品です。布に描かれている作品や高価な画材を使って描かれている作品などは長く持つため需要があります。その代表的なものとして油彩画は高値がつきやすいといわれています。

井田幸昌の作品を所有している人や、これから所有しようと考えている方はタイミングを逃さないようにチェックしてみてください。

本記事のまとめ

井田幸昌の経歴や代表作品、人物像がおわかり頂けたでしょうか。日本を拠点とし、自身の活動が対外的に評価され世界中の人々から注目を浴びている井田幸昌の個展には多くの現代アートファンが訪れることでしょう。作品を鑑賞したい方は、是非今年開催される鳥取・京都の『パンタ・レイ-世界が存在する限り』へ足を運んでみてはいかがでしょうか。展示する作品群は井田幸昌の生きた軌跡でもあります。点から線へ、線から面へと広がり、過去から未来への流れとなる『変わり続けるもの』・『変わらないもの』を同時に感じていただけるでしょう。この時、この場所でしか出会えない、力強い芸術を味わってみてください。2022年にパリで個展を開催し、海外の文化を知るきっかけになった彼は数年のうちにアメリカかイギリスに制作拠点を置く予定とのことで、ますます世界中のアートコレクターが注目する画家となるでしょう。



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