2024.01.19
古道具
2024.01.19
東京にお住まいの方々も、流行を追い続ける姿勢をいつも持ち続けることで、「疲れてしまった……」という気持ちになることがあるでしょう。
そのような人たちが、古道具屋などを見つけ、中に入るとほっとした気持ちになることがあります。
私達にとって、時として時代に逆行し、古き良きものに触れるというのもとても大事なことです。
そこで今回は、まだわからない……という方々のため、古道具、古道具屋の魅力について解説をします。
この記事では、
について知ることができます。
新旧混在もインテリアの魅力です。
ぜひ一読ください。
目次
最近は東京でモダンなお家に住んでいらっしゃる中にも、古道具を取り入れたインテリアに凝っている方々も多いです。
現代社会は、様々な文化様式を容易に取り入れることができる混在可能な時代です。古道具を新しいものの横に並べるというのでも、アンバランスからいいバランスが生まれることでしょう。そして、それが、自分自身の個性になっていくのかもしれません。
私達は、「古道具」という言葉を頻繁に聞くことがありますが、実際問題古道具はどう定義すればいいのでしょう。
古道具屋に直接聞いたところ、実際に古道具という言葉自体に決まった定義はないということです。
一方で骨董の場合は、作家であったり、歴史的価値であったり、また、アート的価値、希少性……などが加味されたものということができます。比較して、古道具は、昔の日用品や生活雑貨であると言っていいでしょう。
骨董品のことを、古道具と言ってしまう場合もありますが「骨董品でないものを古道具と言う」という独自ルールを作ってみてはいかがでしょうか。
古道具は、もっと日常に溶け込んで使われているものと解釈することができます。
おおかた骨董品は、産地であったり、作家がはっきりしているものを言います。
古道具は、農具であったり、食器であったりと、機能性のある庶民の暮らしのための道具です。つまり、世間的な評価がそれ程ないようなものも古道具に含めることができ、古道具屋に持ち込みをしても骨董品ほどの買取価値は見い出すことができないかもしれません。
時間があれば、東京の古道具屋巡りをしてみてはいかがでしょうか。
古道具からは、手仕事のぬくもり感が伝わってきますし、ひとつひとつ表情が違うことも魅力です。そこには、味わいであったり、使い込まれた温かみのようなものが存在し、触れる人たちをいつの間にか惹きつけてくれます。
また、古いものに触れていると、次第に「歪み」であったり「いびつさ」に惹かれるようになってきます。
それって、現代社会を生きる私達にとってなかなかない体験ではないでしょうか。私達の生活において、歪みやいびつさはNGであり、ことごとく排除してきたのでは……。
そして、私達の生活は、どんどんスリム化していくことになります。
そのような生活は、カッコウのいい生活であるのかもしれません。しかし、そのような生活スタイルは、表情が乏しい……と感じることもあるのではないでしょうか。
友だちのお家を訪ねて行っても、なんだか私のお部屋に似ている……という気持ちになってしまうかもしれません。
東京で古道具屋巡りをすれば、この古道具は「あの用途に使える!」と様々なインスピレーションをわかすことができます。
例えば、古道具屋で買ったザルやカゴに、マフラーやカーディガンなどを入れてみたり、ドライフラワーを飾ってみたりして、元々の用途とは全然違った形で使用するのも古道具の魅力のひとつです。
さらに、古道具屋で買った、小抽斗(こひきだし)にはアクセサリーを、茶箪笥には服をしまったり、梯子を見つけてハンガーラックにしたり……など、イメージはどんどん膨らますことができます。
東京で古道具屋巡りをすれば、捨てられるべきものに再び価値観を見い出すことができます。古道具の中には、現在はもう生産されていない……と言ったようなものもあります。
それは、既にニーズが存在しないからという言葉に置き換えることもできるのですが。
古道具を愛する気持ちって、いつまでもモノを大事にする意識なのです。新しいものが登場すれば、常にそれを欲しがるような時代、特にモノを大事にする意識って大事ではないでしょうか。今後もっともっと大事なキーワードになっていくはずです。それは、そのために流行についていくことができなくなったとしてもです。
流行についていくことができないと友だちの話しに合わないという事態も起きてしまうかもしれません。ただし、周囲の人たちもみなさんモノを大事にする意識をもつことで、もっと次元の違う共通の話題について触れることができるようになるのではないでしょうか。時には、地球環境についてなんとなく触れるというのもいいのではないでしょうか。
価値がないと思って捨てられるものを救いだしてあげる。
古道具を大事にし、次世代の人たちにもその魅力を伝えてあげる。
そんなことをそれぞれの人たちが出来るようになれば、私達はもっと精神的に裕福な暮らしを送ることができるようになることでしょう。
東京の古道具屋で購入した古道具をお部屋のインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
しかし、それってちょっとハードルが高いと感じる方々もいらっしゃるのかもしれません。
マンションという「新しい洋」に対して、「古い和」の古道具ってマッチすることができるか不安に思う方々もいるでしょう。
そこで、古道具をインテリアにするためのコツについて解説します。
どのような古道具をインテリアにすればいいか、まずは、可愛い古道具を取り入れてみてはいかがでしょうか。
古い・新しいでもなく、価値が存在しているか否かでもなく、単に古道具屋へ行って可愛いと思ったものを購入してみましょう。
東京で古道具屋巡りをすれば、色絵であったり、藍染めの豆皿であったりと、かわいいお皿がたくさん並んでいたりします。そこで、顔をしかめて難しい考えなんて何もする必要はありません。
いきなり棚であったり、机といった大型を狙うよりも、豆皿などと言った小さなものを購入する姿勢からのスタートです。
そのような古道具を一個置くだけで、お部屋にちょっと素敵な雰囲気がもたらされることでしょう。
このちょっとだけ……というのが大事なのです。古道具を取り入れてお部屋がド派手になってしまったというのは、出来る限り避けたいですし。そうするとすぐに飽きも来てしまうでしょう。
古道具とは長くふれあうことで、じわりじわりと幸せ感ももたらされることでしょう。仕事で疲れて帰宅してきた時でも我が家に帰ってきたという居心地の良さがもたらされることになります。
古道具の中で一番取り入れやすいのは食器です。東京の古道具屋には、大小様々なお皿、茶わん、そばちょこ……などと言った和食器が販売されています。
このような和食器を購入し、洋食を盛り付けてみれば意外にマッチするものですし、可愛い!ときっと感じてもらうことができるでしょう。
花鳥図が描かれた鮮やかな印判手のお皿を購入し、そこにパスタを。シックな藍色の染付皿を購入して、そこには子どもさんも大好きなオムライスなどを盛り付けすれば、インスタ映えもして、古民家カフェチックな出来栄えにすることができます。
また、古道具を購入するときには、色に注目してみましょう。特に大型家具を購入するときには、注意が必要です。
古い家具は、結構濃い茶色系統が多めです。ですから、よくある白っぽいフローリングには、ちょっと浮いた感じになってしまうかもしれません……。ですから、可能であれば床材部は古道具の色味に合った濃い茶色がおすすめです。
床材を変えるのは難しいでしょうけど、ラグを敷いてみたりするのも方法です。
また、白っぽい床にマッチした淡い色の家具を探すのも方法です。最近のことを言えば、古道具の塗装をはがす「塗装剥離(特別な溶剤、電動サンダーなどを使って塗装を研磨し落とす技術)」のものも登場しています。
木目自体が浮かび上がるシャビーな出来に仕上がって、洋風インテリアにもマッチしてくれることでしょう。
照明も古道具を引き立てる役目をもたせることができます。
蛍光灯のように白っぽい照明よりも、温かみを感じられる照明の方が古道具にマッチするのかもしれません。
また、おおかたシーリングライトの中で過ごしているという方々が多いですが。照明はシーリングライトだけではありません。 ブラケットライトなど様々なタイプの照明が販売されているので、いい機会なので、そちらにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
骨董品だけでなく、古道具も、古道具屋に持ち込むことで買取してもらうことができます。
こんなもの実際に売れるの……?と思ってしまう前に、自分で決めるのではなく、まずはお店のスタッフに査定してもらってはいかがでしょうか。
家具、家電、食器、茶道具、文房具、テーブルゲーム、釣具……など、古道具にはいろいろな種類があります。
ただし、すべての古道具が高く売れるとは限る訳ではありません。 古道具の買取価値は、作家物であるか否か、また、使用されている素材であったり、市場の希少性……などを基準として判断されます。
特に、「碁盤」、「碁石」、「将棋盤」、「将棋駒」、「麻雀牌」、「火鉢」などは買取価値があり、さらに希少性の高いものは高値がつきやすいです。
また、長い歴史性のある「岩谷堂」、「筑後民芸」などの箪笥は買取査定が高くなりやすいです。
江戸時代から昭和後期に作られている家具の場合、1万円~8万円程度の相場で現在取引されています。
さらに、レトロブームもあって「ちゃぶ台」にも3,000円から1万円あたりの買取実績があります。そのような古道具をお持ちであれば、自分で処分してしまう前に、古道具屋に買取依頼をしてもらってください。
「古道具の机」もニーズが高く、コンディションが多少悪い状態でも、5,000円から2万円あたりで買取してもらえる可能性があります。
また、シンガーやブラザー、ジューキ、ジャノメのような信頼されているメーカーのミシンも、部品を比較的調達しやすいという面もあって、高価買取される可能性があります。
また、照明器具は一般家電と比較して修理しやすいことも理由となり、壊れたものでも買取額は高めです。
昔の人たちの暖房器具である「火鉢」は、有名作家が作ったものであれば、10万円程度の買取額がつく場合もあります。
書道で使用する「硯」「硯箱」は、近年中国骨董の人気もあり、高額買取の実績があります。
いかがでしょうか。今回、古道具の魅力、東京の古道具屋巡りについて解説しました。
古道具屋巡りは、時間に逆行したような居心地のいい体験です。
日々せかせか忙しく過ごしている方々は、時としてこのような体験をして、リラックスすることが大事です。
また、ご自宅の使わなくなった古道具は、古道具屋に持ち込みすることで、思わぬ高価買取されることがあります。
古道具とは、そのような感じで、次世代の人たちとつながるあたたかみのある手段であると考えてみてはいかがでしょうか。