2023.11.27

金子國義の女性画と「不思議の国のアリス」の魅力と買取査定・売却について紹介

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金子國義は1936年に生まれた画家で、「不思議の国のアリス」の装幀や挿絵、着物のデザイン、写真なども手掛けていて有名です。油絵も描いていて、退廃的で官能的な画風で、世紀末的・デカダンスな雰囲気を漂わせる妖艶な女性の絵を得意とします。

個性あふれる絵を描いた金子國義の作品の特徴と魅力について紹介していきますので、詳しく知ってみませんか。

また、買取が可能なのか、売却時の買取査定についても詳しく見ていきますので、参考にしてください。

金子國義とは

1936年に埼玉県で生まれ、日大芸術学部在学中に舞台芸術家の長坂元弘に師事しています。

油絵は、その後、64年から独学で始めた人物です。翌年小説家、フランス文学の翻訳者、澁澤龍彦と出会って「O嬢の物語」の装丁と挿絵を描いたことからも有名になり、認められています。

また、「不思議の国のアリス」(新潮文庫)や自ら翻訳した絵本「不思議の国のアリス」(KADOKAWA/メディアファクトリー)にも表紙や挿絵を描いたことで有名です。

「不思議の国のアリス」は人気で、特徴的な絵のため、表紙などを見たことがあるという人も多いでしょう。

また、「婦人公論」(1971年~1974年)、「富士見ロマン文庫」(富士見書房)、「ユリイカ」(1988年~)など多くの書籍や雑誌の装幀画や挿絵も描いていますので、そちらで見たことがあるという人もいるでしょう。

また、画家としては、1967年に「花咲く乙女たち」で画壇デビュー。画風としては、世紀末的・デカダンスな雰囲気を漂わせる妖艶な女性の油絵が特徴です。

大きな眉、目、赤い唇が強調された女性を多く描いています。力強くも妖艶な女性となっているのが特徴です。

独創的な女性の絵のため、彼は何に影響されて、このような絵を描いたのかも気になる画家です。

金子國義の作品の特徴と魅力

金子國義は油絵を始める前には、ファッションデザインに興味を持っていた人物です。「それいゆ」という雑誌を愛読し、海外の洋服の作り方やパターンを見るのが好きだったと言います。そう言われてみれば、確かに彼の女性の絵はおしゃれでどこかモード感があると言えるでしょう。また、彼は、実際にファッションに関わる絵もいろいろ描いています。

そして、金子國義は、日本大学芸術学部卒業後に趣味で油絵を始めるようになります。

彼の初期の頃の油絵の代表作が「花咲く乙女たち」です。舞台芸術を学んでいた彼の芝居の一幕のような独特なシンメトリーの構図と世界観が魅力です。

代表的な「不思議の国のアリス」の挿絵の魅力

そして、海外での個展をきっかけに、「不思議の国のアリス」シリーズの挿絵を担当したことで、大きな転機を迎えます。

実は、金子國義は「不思議の国のアリス」を3回描いています。最初は1974年イタリアの事務機器メーカーオリベッティ社が制作した絵本「不思議の国のアリス」で繊細で美しく、妖艶な挿絵を描いています。しかし、この作品は社員に配られただけで広まっていないのが事実です。

そして、2回目は、1994年新潮文庫の「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」が出版された際に挿絵となり、広く日本で知れ渡りました。今でもこの挿絵は見ることができ、最初の頃のオリベッティ社の作品と違い、繊細な線と美しいカラーが印象的です。

そして、2000年にもメディアファクトリー発行で、「不思議の国のアリス」の著書と挿絵を担当します。つまり、彼は3回も「不思議の国のアリス」の挿絵を担当していると言えます。彼にとってライフワークのような作品と言えます。

金子國義自身も、「1994年くらいから何となく自分の感じになって、2000年のメディアファクトリーで完全に自分のモノになってきた。自由な感じです」と語っています。

彼の描く「アリス」は、多くの人を魅了してきました。「不思議の国のアリス」の世界観を多くの人に伝えたと言えるものでしょう。

「不思議の国のアリス」の挿絵は、金子國義の自由な発想と表現があったからこそ、生まれた作風とも言えます。

エロティシズムな表現の顔が特徴の女性の油絵

また、金子國義と言えば、エロティシズムな表現の女性画が特徴と言われます。1998年の「マダム・エドワルダ」という短編小説で挿絵を描いています。エロティックな描写と娼婦で有名な作品の挿絵を描いていて、そこから、彼のエロティシズムな作風が生まれたのではないかと思うでしょう。彼自身が、原作者のジョルジュ・バタイユに心酔していたと言われていますので、独創的な女性の描き方は、この頃から感じてしまうでしょう。

自由な女性画を描いているのが彼の油絵の特徴と言えます。特に顔のインパクトが強く、訴えてくるものが強くあります。

著名人の多くのファンを持つ金子國義

そして、官能的な女性を描いた画風や長きにわたって「不思議の国のアリス」の世界観を描いた金子國義には、多くのファンがいるのも特徴です。

2015年に78歳でこの世を去った金子國義ですが、現在も彼の作品は多くの人に愛されています。影響を受けた人物には、ミュージシャンのHyde(L’Arc〜en〜Ciel)や人形作家の四谷シモンやデザイナーのコシノジュンコ、役者の佐野史郎や中村獅童など多くの芸術家や著名人がいるのが特筆すべきことです。

こうした人々との交流も深く、関連したアルバムジャケットやゆかたなども制作しています。また、これらの芸術家や著名人を通じて、金子國義の魅力を新しく知る人も増えてきています。

金子國義の経歴を紹介

1936年7月埼玉県蕨市に織物業を営む裕福な家庭の四人兄弟の末っ子として生まれる。

蕨第一国民学校(現・蕨市立北小学校)入学。バレエ公演を観て憧れ、バレエを習う

1956年日本大学藝術学部デザイン学科入学、歌舞伎舞台美術家の長坂元弘に師事する

1959年大学卒業後、グラフィックデザイン会社に入社するも3か月で退社、フリーとなり独学で油絵に取り組む

1965年油絵「花咲く乙女たち」を制作

1966年澁澤龍彦翻訳の「O嬢の物語」の挿絵を手がける

1967年個展「花咲く乙女たち8」を開き画壇デビューをする

1971年ミラノのナビリオ画廊でも個展を開催

1974年イタリアの事務機器メーカーオリベッティ社が制作した絵本「不思議の国のアリス」の挿絵を担当

この頃「婦人公論」(1971年~1974年)「富士見ロマン文庫」(富士見書房)(1977年~1991年、「ユリイカ」(1988年~90年)、など多くの書籍・雑誌の装幀画・挿絵を手がける

1979年美術出版社から画集「金子國義アリスの画廊」が出版される

1980年バレエ公演「アリスの夏」「オルペウス」の構成・演出・美術も担当

1994年日本で新潮社から「不思議の国のアリス」が出版される

1998年神保町に画廊「美術倶楽部ひぐらし」を開設、「マダム・エドワルダ」のエロティシズムな挿絵を制作

2000年メディアファクトリー発行の「不思議の国のアリス」で著書と挿絵を担当

2011年「猫と少女」を制作

2015年78歳で逝去

金子國義の有名作品

・「O嬢の物語|1966年」(澁澤龍彦訳)装幀・挿絵

澁澤龍彦訳の小説の挿絵を描いた最初の頃の作品です。初めての鉛筆画を描いています。鉛筆画にはあまり見えないような世界観がある魅力的な作品です。装幀・挿絵を描き、最初に注目された作品となっています。

・「不思議の国のアリス|1994年、2000年」シリーズ 挿絵

日本で出版された1994年や2000年の挿絵などが有名です。

1994年のシリーズでも、柔らかく繊細な色使いが美しく、魅力的です。そして、2000年に描いたシリーズでは、また1994年のものとは描き方が異なってきているのが特徴です。

よりオリジナリティが発揮され、想像力が膨らんだ絵になっています。

作品が見られる場所を紹介

東京神保町「美術倶楽部ひぐらし」に金子國義が作った画廊があります。金子國義が描いていたそのままの場所も見ることが可能です。多くの作品が見られておすすめです。

京都祇園の老舗BARにも、金子國義の「真夜中の美術館」があります。金子國義の多くの絵画に囲まれた時空で楽しむダイニングバーとなっています。

金子國義の作品の売却は可能?買取査定はどのくらいなのか

「不思議の国のアリス」の挿絵で有名な金子國義の売却は人気のため、高額買取査定となっています。

油絵の場合の高額買取査定のポイントは、彼が描く女性の顔となっています。等身大や上半身の人物を描くことが多く、独特な顔立ちが特徴です。顔が細部まで美しい色合いなどで描かれているものは高額査定となるでしょう。

また、油絵は、とても美しく描かれた作品が多く、亡くなった後も再評価されています。ファンも多いために高額買取査定となることが多いでしょう。

また、版画は、油絵と比べると売却時も落ち着いた買取査定となっています。

例を挙げると、「不思議の国のアリス」の挿絵のリトグラフ「アリスの夢」は、25枚セットの1枚で、買取査定は3万円前後までとなっています。リトグラフ「悪徳の栄え」や銅版画「DE QUELQUES ANIMAUX」も同じ位の買取査定額です。

まとめ

金子國義の作品の特徴と魅力について紹介しました。金子國義は、「不思議の国のアリス」の挿絵として有名な作家です。「不思議の国のアリス」の世界観を見事に絵にして、自由に想像力を膨らませて描いています。「不思議の国のアリス」は、とても人気がありますので、売却時の買取査定にも困らないでしょう。

また、彼が描く油絵についても、女性の顔が特徴的で、強さと妖艶な女性が人気です。こちらも亡くなった後も再評価されるなど、根強い人気です。個性的な雰囲気があり、すぐに金子國義の作品だとわかるでしょう。

売却時も、高額買取となりますのでおすすめです。

金子國義の作品は、今、高く買取査定してもらえる所を探す方法も良い方法ですし、もっと高く売れる状況を待って売却をすることも可能です。

ぜひ、紹介した金子國義の魅力をよく知った上で、買取査定と売却について検討されることをおすすめします。

そして、買取査定と売却について悩まれる場合は、お気軽に弊社にお問い合わせください。

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