2024.01.19
古道具
2024.01.19
「一枚板の衝立(ついたて)」に魅了されている方々がとても多いのをご存じでしょうか。
果たして、一枚板の衝立にはどのような魅力があるのでしょうか。
一枚板の衝立には、唯一無二の希少価値があります。
また、一枚板の衝立は、買取が可能。かなり高い売却査定額も期待することができるでしょう。
今回は、そんな一枚板の衝立の魅力について解説します。
ぜひ一読ください。
目次
「一枚板」とは、百年~数千年という長い期間をかけて育った木から切り出し作られた板のことを言います。
どのような板もそのようなものではないか……と思う人たちもいるのかもしれません。
実際にはそうではなく、多くで見かけている木の板は、合板と呼ばれる素材であり、それら木の板は単板(ベニヤ)を何層も多層接着し作られています。
一枚板が切り出されるためには、巨木である必要があります。なかなかそのような木を見つけ出すこと自体簡単ではありません。
また、一枚板は、充分な高さであったり、幅、厚みを維持しているため、衝立だけでなく家具の材料であったり、ダイニングテーブル、また、居酒屋のカウンターなどにも使われています。
一枚板は、継ぎ目がどこにも見当たらないことを大きな特徴としてあげることができます。
合板であれば、多数の木材を多層接着し作られていくため、木と木の継ぎ目が断面に出てしまうことは避けられません。
また、合板であれば、継ぎ足すために細い木々であっても容易に作ることが可能です。
一方で一枚板の場合は、木々の幹はある程度大きさが必要であり、幹が大きいほど、幅や長さの広い一枚板を切り出すことが可能です。
そんな一枚板を切り出すための木々は、簡単には見つけることができない、また、切り出してしまったら木を育てていくために気の長くなるほどの年月がかかってしまうため、おのずと希少価値が生まれ、買取額も高くなる傾向があります。
あなたが所有している一枚板の衝立も、買取査定してもらえば驚くほどの価格である可能性もあります。
一枚板の衝立には、継ぎ目がなく、自然そのままを感じとることができます。お家にいながら自然の壮大なロマンに酔いしれることができることでしょう。
人間は、他の動物と比較しても長く生きる方なのですが、それでも木の方が私達よりもずっと長く生き、木は私達がひれ伏すべき存在なのです。
一枚板の衝立をお家に置くことで、自然をもっと大事にしていかなければならないという気持ちにもなることができるのではないでしょうか。
またそこにある一枚板の衝立は唯一無二の存在であり、他の人がその一枚板の衝立を見て自分も欲しいと思っても、同じものは買うことができません。
それでもどうしても欲しい!と思えば、所有している人を前にして、お札を積み上げ「どうしても売ってください……」という交渉をすることになります。
買取市場でも、一枚板の衝立の価値はこのような感じでどんどん上昇する可能性があります。
さらに、一枚板の衝立には様々な魅力を見つけることができます。
一枚板の衝立には、デザイン性を感じとることができ、アートチックにも感じられることでしょう。
それは、人が手を加え、加工し、何枚も同時製作できるようなものではないからです。
人々はひょっとしたらもう既に身近な人工的なものに対して飽き飽きとしていて、「惹かれるデザイン」とは呼びたがっていないのかもしれません。
一枚板の衝立に存在しているのは、自然そのものの、ありのままの、人間のイメージではとうてい構築できないデザインです。そのようなものをデザインとして日常生活に取り入れることで、自然と共存できたようなゆとりが生まれることでしょう。
デザインとはそのような意味では、現状の固定された日常生活に存在している価値観を否定するものであり、相反するものだと考えることができます。
かつ、私達の生活を裕福にしてくれるものです。
私達はパンと水があれば生きていくことができます。そこには、デザインなど何も関与しません。パンと水があれば私達は生きていくことができるけど、とてもそこには、奥行など何も感じることができません。裕福さとは、そんな生死と直結しない場所で語られるべきものです。
一枚板の衝立のあるちょっとした贅沢が、私達をリアルな概念からずっと遠ざけてくれるのです。
お客様に異種な、居心地の良い時間を体験してもらいたい思いから、高級料亭などでは一枚板の衝立が置かれていることがよくあります。
お客様には、そのような一枚板の衝立を見て、セカセカした時間に追われた日常生活から開放されたような気持ちになってもらうことができます。
一枚板の衝立は、買取価格も高いと同時に、購入しようと思えばそちらもかなり高額であり、あまりにも価格が高くてびっくりする人たちもきっといることでしょう。
もしも安価な価格で購入できる衝立があれば、やはりそこそこの年月しかもたないでしょう。一方で一枚板の衝立は、耐久性が高いことを魅力としてあげることができます。
実際に一枚板の衝立は一世代で終了してしまうものではなく、親から子どもの世代へと何世紀にわたり使用されるものです。
木材の性質として湿気による反りであったり割れ、また、ねじれが起こることもあるのですが、それらは塗装を行ったり、定期的メンテナンスを行ったりすることで個性のひとつとして楽しむことができ、育てていく楽しみも味わうことができます。
一枚板の衝立をデメリットの面から見てみたいと思います。
やはり大きなデメリットは、購入価格が高いことです。希少価値、さらにアート性が認められたものに対しては、クルマ一台分程度の価格になってしまう可能性もあります。
しかし、それは一枚板の衝立を今後買取してもらおうと考えている人たちにとっては大きなメリットとしてとらえることができます。
いま、一枚板の衝立を買取してもらうことで、驚くほどの売却査定額がつく可能も充分あります。
また、一枚板の衝立は、そのようなものを自宅に置こうと思ってもある程度の広さがないとやはり置くことができないことがデメリットです。
1枚の絵画であれば、ある程度の壁のスペースがあれば容易に飾ることができ、アートチックなお部屋に変身させることができます。一枚板の衝立は流石にそんな簡単にはならないでしょう。
六畳の一人暮らしの方が、一枚板の衝立を誰かからもらったとしてもどうしていいか途方にくれてしまうことでしょう。
やはり、一枚板の衝立が見栄え良く収まるためには、ある程度のお部屋の広さも要求されます。
そのような意味でも、なかなか若い人たちが一枚板の衝立がいいなと思っても、値段が高いのもそうですが、すぐに買えるものではなくなかなかブームとはなりにくいものなのかもしれません。
しかし、もちろんお金持ちの方々も世の中には大勢いるため、そのような方々から一定のニーズが存在していることも事実です。
一枚板の衝立とは、やや豪華なお家をより豪華に見せてくれるインテリアということができるのではないでしょうか。
そんなお家に一生のうち一回でも住んでみたいものですね……。
衝立とは、もともとは、「衝立障子」を略した言葉です。お部屋に立てて部屋を仕切ったり、また、目隠しをしたりするため家具のことを言います。
最近の言葉に置き換えれば、パーティションということになりますが。パーティションでは、機能性重視であってちょっと趣がない……と感じてしまうのではないでしょうか。
衝立と似たような言葉には「屏風(びょうぶ)」があります。
屏風は、縦長の長方形の木の枠に対し、紙や布を貼ったものを偶数枚つなぎ、角度をもたせ開き立たせることができるものを言います。
また、折りたためるものが屏風であり、よって屛風の数は収まりがいいように偶数枚となります。
元々、屏風という漢字には風を屏ぐという意味合いがあります。
屏風は、中国の漢の時代、既に風よけのための道具として存在していました。
そしてその後屏風は、贅沢な装飾品へと変化していくことになります。
また、日本に屛風が伝わったのは、7世紀の終わりだと言われています。
大きな屛風と衝立の違いは、屛風は折り畳むことができるものであり、衝立は折り畳むことができないものであることです。よって、一枚板の屛風というものは存在しないことになります。装飾という意味合いでも、屛風と衝立は全く別の道を進んでいくことになります。
ただし、「屏」という字自体は、辞書によっては「ついたて」と記してあるものもあり、屛風と衝立はごくごく近い親戚関係であるとも言うことができます。
既に解説していますが、一枚板の衝立が高いのは、一枚板は天然木だからです。
当然のことながら、木は何十年、何百年という時間を要して成長します。
衝立として使用される一枚板は、樹種にもよるのですが、何十年は当然のこと、何百年という気に遠くなるような樹齢の木が使われることも珍しくはありません。
また、高い理由は、一枚板の衝立には、仕入れの目利きが必要であるからです。一枚板を仕入れる際、形であったり、サイズ、また木の欠点を厳格にチェックすることは必須です。
商品化に至り、欠点は全部を補うことができないかもしれません……。欠点が少ないほど、当然の結果欠点の多いものよりも価格は上昇していきます。買取市場でも同じ原理です。
また、同じ樹種、同じサイズの一枚板の衝立であったとしても、仕入れたときのタイミングが違う……という理由だけで、価格が二倍も違ってしまうこともあります。だいたいの買取相場は決まっているというものの、その買取価格に必ず納まる訳ではありません。
一枚板の衝立は、原木から製材、原板から加工するにはそうとうな技術が必要です。同じものは二つと存在しないため、既製品のようには作業はすることができません……。
その木を見て、ひとつひとつ経験値のある職人さんが作業を行っています。ひとつひとつに手をかけているため、当然手のかけ具合も変わり、買取価格も計算機ではじき出すようにはうまくいくものではありません。
一枚板の衝立は既製品ではなく、自然が作り出したものであるからこその手間であったり技術が必要とするため、価格が高く、高額の買取価値になります。
いかがでしょうか。今回は、一枚板の衝立について解説しました。
一枚板の衝立は、簡単に木から切り出し作ることができないものであるため高額になります。よって買取も高額売却査定される可能が高いです。
一枚板の衝立ブームとはいかないまでも、いつでもある一定のニーズが存在しているため、まさにひと財産とも言っていいのではないでしょうか。
あなたももし不要としている一枚板の衝立があれば、買取査定してもらってはいかがでしょうか。