2023.12.04

観音像の買取は可能?

Category

Tags

観音さまとは?

人は観音像をみて、手を合わせます。

観音さまって、いったいなんでしょう?

「音を観る」と書いて 観音さま。

観音さまの「観音」は音を観ると書きますが、音を聞くことを示しています。

音には「人々の苦しみ」という意味が込められ、人々の苦しみを聞き、救いを施す菩薩のため 観音さまは 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)と呼ばれるようになったのです。

観世音菩薩は、人々が悩み・苦しむ時の救いの信仰対象として民衆や貴族にとても人気のある仏様です。

三十三の姿に変化する?!

観世音菩薩は、自分の心を自在にコントロールし あらゆる人々の苦しみや願いを聞くため「三十三の姿に変化する」とも言われています。

その姿は、老人や子どもなどの衆生だけでなく、政治家や僧侶に変わることもあり、時には鬼や天女など、人ではない姿に至るまで臨機応変に変化し、救いの手を差し伸べます。

どの姿も慈悲深く微笑を浮かべている顔が多く、その姿から女性ではないかと捉えられることもありますが、相手にあった姿に変化する事から性を超えた存在だと言われています。

仏様の中でも慈悲深く、人々の苦しみを除く存在として広く認識されるようになった観音さまは いつしか平和を象徴する仏様として「観音像」が制作されるようになりました。

仏教美術とは?

仏教美術とは、仏教を題材にした美術作品全般をいい仏像・仏画・写経・密教法具などがあります。

日本に仏教が伝わったのは、今から約1500年前の538年で、仏教が日本に伝えられると共に寺院が建てられ、お釈迦さまの姿や仏教の書物に登場する仏様の姿を表した像(仏像)が祀られるようになりました。

仏像の姿は、それぞれの時代や地域に生きた人々が求めた「信仰」の表れでもあるのです。

そして、仏像は信仰礼拝の対象としてだけでなく、芸術的・美術的な観点から鑑賞されるほかにも、今日では美術品としての価値も高まっています。

仏教美術としての観音像

戦後には、戦争死者の慰霊や地域の復興などを目的に、観音像は平和を象徴するモニュメントに姿を変えていき、ランドマークとなる巨大な観音像も建立されていきます。

近代以降に美術概念の影響を受け制作されるようになった観音像は、寺院や墓地のように従来から仏像が設置されてきた空間だけではなく、公園などの公共空間にもモニュメントとして建立されました。

仏像の種類と素材

また、仏教の教えにも変化が生じ、釈迦以外にも様々な種類の「ほとけ」が出現し、仏像の種類が増えていきます。

仏像の種類には「如来」「菩薩「明王」「天」「神」「肖像」などがあります。

 仏像には様々なお財や製作技法があり、素材も木彫りから純金製、銅製、金象嵌入り、象牙製、石造に至るまで実に多様なタイプが存在します。

高村光雲などの有名作家が手がけた彫刻品であれば、買取の際は高値も期待されます。

観音様と6つの世界

仏教では「輪廻転生」という思想が基本になっており、死んだ後も別の生命に何度も生まれ変わるという考え方があります。

そして、死後に生まれ変わる世界は6つあり、これを「六道」と言われています。

六道には苦しみの無い世界「天道」、我々が住んでいるこの世「人道」、怒りや争いが絶えない「修羅道」、人間以外の弱肉強食の世界「畜生道」、飢えと渇きに苦しむ世界「餓鬼道」、この世で罪を犯すと落とされる世界「地獄道」があります。

この6つの世界をめぐって、観音さまは人々や生き物を救済してくれます。

そして、六道それぞれに担当の観音さまがいるのです・・・学校の担任みたいな存在です。

観音菩薩の種類

天道には如意輪観音、人道には准胝観音、修羅道には十一面観音、畜生道には馬頭観音

餓鬼道には千手観音、地獄道には聖観音と、6種の「六観音」菩薩がいます。

そしてそれぞれの世界での役割と共に、修道者守護や無病息災・健康長寿・極楽往生など幅広いご利益があると言われています。

鎌倉期の傑作仏像

京都「三十三間堂」は、ほの暗い本堂内に整然と並んだ1,000体の千手観音像が黄金色に輝き、その幻想的な雰囲気が大人気のお寺です。

堂内には、中尊の千手観音坐像を中心に、左右に500体ずつ、計1,000体の千手観音立像が祀られています(全て国宝)。

腕が40本もある千手観音の腕は、まさに、あの手この手でありとあらゆる手段を尽くして一切衆生を救おうとする慈悲の象徴を表しています。

近代彫刻としての観音像の造形

仏像には様々な尊格がありますが「平和の象徴」となった観音像は、お寺や墓地などの仏像が設置されてきた空間だけではなく、公園などの公共空間にも「モニュメント」として建立されてきました。

また近代以降に制作された観音像の特徴として、聖母マリアと重なる「白衣観音像」が美術的な価値観を反映した「彫刻」として独自の展開を遂げています。

美術的価値観を反映した観音像

薬師寺に祀られている観音像は「聖観音像」であり、とても美しい姿として有名です。

像はしなやかな召し物をまとい、静かに下げた右手、やわらかな印象で上げている左手は気品にあふれ凛と立った姿も印象的であり、日本屈指の「美しい観音像」と言われています。

奈良県の法隆寺は、国内で初めてユネスコの世界遺産に登録された寺院でもあり、境内には国内最古とされる木造建築である「五重塔」を筆頭に、貴重な仏像が納められています。

法隆寺に納められている観音菩薩立像は大宝蔵院の中にあり、この中には「百済観音(くだらかんのん)」「夢違観音(ゆめたがえかんのん)」、「九面観音(くめんかんのん)」があり全てが国宝に認定されている貴重な仏像です。

特に夢殿に祀られている「救世観音」は日本最大級の木彫り仏で、全身の美しさは古代ギリシャ彫刻に迫り、神秘的な微笑はモナ・リザを連想させ、まさに東洋美術の最高傑作として評価されています。

平和観音の流行

「平和」を象徴するモニュメントとして、昭和期以降に全国各地に造られた巨大な仏像は多くが観音像でした・・・なぜ多様な仏像の中から「観音像」が選ばれたのでしょうか?

観音像の多くに共通する特徴は、女性的な顔立ちで、頭や肩を布で覆い、全身が白く塗られていることです。

その理由として、仏像が信仰の対象としてだけでなく優れた美術作品としても捉えられるようになったことが挙げられます。

西洋から絵画や彫刻のイメージが日本に入ってくると、観音は聖母マリアギリシャ・ローマの女神のイメージとマッチしたため、美術の題材として人気を集めたのです。

特にキリスト教が禁じられていた江戸時代には、聖母マリアをイメージした「白磁観音」が人気だったことも影響しています。

巨大な観音像

仏教を超越した「平和の象徴」として野外に建てられた巨大な観音像は、強烈なインパクトで信仰をもたない者にも、何かを訴えてくるようです。

巨大観音像は日本全国にあり、日本で一番大きな観音像は宮城県の「仙台大観音」で高さ100mもあり、胎内巡りで観音像の中に入れます。

また、50m~70mクラスの高さから、20mクラス以下の観音像は全国に無数にあり、それだけ観音さまは人々に広くしたわれている仏様といえます。

特にバブル時代には信仰心の厚い土建業者や、地方の実業家が私財を投じて観音像を建造することが盛んでした。

観音さまのお姿

観音さまは、宝冠をかぶっていて、手には蓮華の華を持っています。

王冠は貴族のシンボルであり、出家する前のお釈迦様をイメージしていて、蓮華は泥の中に咲く蓮の花のつぼみで「悟り」を象徴しています。

また人々を救済するためのアイテムとして、願い事を叶える宝珠知恵の水を手に持っていることも多いです。

美術作品としての観音像の広がり

近代以降の観音像は信仰の対象としてだけではなく、美術品としてや、平和の象徴として特定のメッセージを伴ったモニュメントとして存在するようになりました。

そして観音像は彫刻界の仏師などにより、身近におけるサイズで美術作品としての広がりをみせています。

仏像を作る職人は?

彫刻家の中で、特に仏像を専門に製作する職人のことを仏師と呼び、 仏師は古来より伝わる独自の技法を用いながら、仏像を作成していきます。

独自の技法には様々なものがあり、木彫仏、石仏、金銅仏などがあります。

観音像や、祈りの対象となるご本尊を彫り上げる仏師たちは、木地の中に人の肌や衣服、植物などの質感を見事に表現していきます。

鎌倉時代の仏師「運慶」と「快慶」は、ともに鎌倉時代を代表する仏師です。運慶と快慶は、国宝に指定されている奈良市の東大寺・南大門の「金剛力士像」など著名な仏像を手がけました。

仏師から著名な彫刻家となった高村光雲や、長崎平和祈念像を手がけた北村西望、各地の寺社彫刻を彫った牧田秀雲も多くの「観音像」を制作しています。

観音像売りたい

人々の心の働きを清浄にし、悟りに導いて数限りない仏を誕生させる仏教の真理が擬人化された観音様・・・一般家庭でも、その慈愛に満ちた「観音像」をコレクションする方も多く見られます。

ご自宅のリフォームや、相続などで先代が買ったもので価値が不明なものや、アンティークな骨董品は、もしかしたら価値のあるものかもしれません。

観音像買取

観音像売るなら、どこがいいのでしょう?

観音像が高値で売れる「買取店」を探すのって大変ですよね!

何も知らずにリサイクルショップやネットショップで売ってしまうと、買い叩かれてしまう可能性もあります・・・。

観音像査定ができる買取専門店を選ぶ!

仏像は作家の贋作や複製といったものが多々あるジャンルでもあります。

リサイクルショップなどでは、素人が観音像を査定するので、損をしてしまう可能性が高いです。

思い入れのある大切な観音像だからこそ、骨董品査定ができる資格保持者や査定員が在中している「買取専門店」を選ぶようにしましょう。

出張査定やキャンセル手数料が無料!

出張買取の査定や、観音像買取のキャンセルをしても手数料がかからない「買取専門店」を選ぶようにしましょう。

安心・安全・全国対応の専門店

観音像の買取でしたら、ネットワークが充実している「全国対応」、骨董品の知識が豊富で「親切丁寧な対応」「骨董品高価買取」の実績のあるお店にお任せください!

観音さまは、ご利益が叶う仏様とも知られています!

大観音像があるモニュメントの胎内には、千体仏や観音さまへの伝言帳があります。

観音さまの伝言帳に「宝くじ高額当選」のお願いを書いてみるのもいいかもしれませんね!



« »

この記事をシェアする

Category

Tags

この記事をシェアする

あなたにおすすめの記事

人気記事