2024.01.23
勲章
2024.01.23
「勲章ってどうやって売るんだろう?」「せっかく勲章を売るなら高く売りたいな」と家から出てきた勲章の売り方に戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
勲章は骨董品なので、売る方法や買取業者によって買取価格が大きく異なってきます。
今回の記事では、勲章を売る方法や勲章の種類と買取相場、高く売るためのコツなど について解説していきます。
家で眠っていた勲章を高い買取金額で売りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
勲章は、日本において明治以降に制度が整備されて授与されるようになりました。
天皇の名によって功績や業績のある特定の方に授与されるもので、中古市場で需要があって高い買取価格で取引されることがあります。
特に戦前や旧日本軍の勲章などは、授与数が少なく希少性があるため、コレクターから人気の高いアイテムです。
明治時代や大正時代に発行された勲章は、価値が高くて高額で買い取ってもらえる場合が多いので、持っている方は処分してしまわずに買取に出してみることをおすすめします。
勲章を売る時は、骨董品の買取専門業者に買い取ってもらうのがおすすめです。
フリマやオークションなどでも売ることができますが、適正な値付けや販売するための手間がかかります。
勲章を取り扱っている骨董品の買取専門業者なら、勲章の価値を正しく判断した上で適正な査定金額で買い取ってもらえるので安心です。
買取方法には、店舗に持ち込む店頭買取、自分で梱包して送る宅配買取、自宅まで査定に来てもらう出張買取があります。
ここからは勲章の種類と買取相場について詳しく解説していきます。
勲章の査定金額は、勲章の種類や希少性、等級によって決まってきます。
自分の持っている勲章がどの種類にあたるのかを、査定に出す前に参考にしてみてくださいね。
旭日章は、1875年に制定された日本において最初の勲章で、勲一等から勲八等まであります。
数字が小さくなるほど買取金額は高くなり、勲一等は20〜30万円程度の買取相場となっています。
等級別の買取金額は下記の通りです。
瑞宝章は1888年に制定され、公共団体や社会のために長い間従事した功労者へ授与されるようになりました。
瑞宝章の制定時には8等級までありましたが、2003年に栄典制度の改正によって6等級へと変更になっています。
瑞宝章はデザイン性が高いのでコレクター達から人気がある勲章です。
一番等級の高い瑞宝大綬章は約20〜40万円程の買取相場となっています。
金鵄勲章は1890年に制定されました。日本において軍人に授与される唯一の武人勲章でした。
第二次世界大戦まで、陸海軍人と軍隊に所属していた軍属に対して授与されており、7等級ありました。
戦争の終わった1947年には廃止されている勲章のため、希少価値が高くなっていてコレクター達から人気があります。
最も等級の高い功一級金鵄勲章は、100万円を超えるほどの買取価格になる場合があります。
宝冠章は、1888年に制定された女性に授与対象を限定していた唯一の勲章になります。
2003年の制度改正によって、宝冠章の他に旭日章や桐花章、菊花章なども女性が授与対象になりました。
そのため、現在は宝冠章を授与される方が非常に限定されているので希少価値が高くなっている勲章です。
勲一等宝冠章(宝冠大綬章)は、約60〜120万円程の買取相場となっています。
景雲章は、勲一等から勲八等まである旧満州国の勲章です。
日本の勲章における旭日章に相当し、満州ではなく日本の造幣局において製造されていました。
景雲章は13年半の間のみの存続だったため、授与された数はそれほど多くない勲章です。
また、現在では存在しない国の勲章であるため、歴史的な価値が高くなっています。
最も等級の高い勲一位景雲章は70万円〜85万円程の買取価格になり、等級が低い勲八等であっても1万円程度の買取価格が見込めます。
柱国章は景雲章の下に位置し、勲一等から勲八等までの8等級ある旧満州国の勲章です。
1934年に満州国の勲章制度が定められましたが、柱国章は1936年に追加されました。
柱国章は授与された方が少ないため、景雲章よりも買取価格が高くなる場合もあります。
勲一等の買取価格は100万円近くになることもあり、最も低い等級の勲八等でも2〜3万円程の買取価格となっています。
記章や記念章は、所属する団体や階級を示す印ですが、名誉や功労の意味を含む記念品として作られる場合もあります。
一般的に、記章や記念章は金属の材質ですが、なかにはプラチナ・純金・18金を素材としているものもあり、デザインの種類や製造された年代もさまざまです。
記章や記念章は、バッジやピンズなどサイズが小さいものが多いので収集しやすく、コレクターから人気が高いアイテムです。
買取相場は数千円から数十万円までと幅が広くなっています。
外国の勲章は高いデザイン性のものが多いため、コレクターから高い人気があります。
特にアジア諸国やヨーロッパの勲章は需要があります。
下記の勲章は人気が高く、買取価格が数万円〜数十万円になる勲章です。
せっかく勲章を買取に出すなら、少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
ここからは、勲章を高く売るためのコツについて4つ解説していきます。
大事にしまっておいた勲章を査定に出す時の準備の参考にしてみてください。
勲章の付属品がすべてそろっていると、買取価格が高くなります。
勲章を贈られる時は、漆で塗られた箱に略章や略綬などの複数の付属品が入った状態で授与されます。
付属品の中でも勲章の内容を証明する勲記は、買取価格に大きく関わってくるので重要です。
勲記は紙のため保管状態が整ってないと劣化してしまうので、額縁や筒などに入れて大切に保管しておいてください。
勲章を売る時は、無理のない範囲できれいに掃除することがポイントです。
勲章の状態が良いと高い査定価格で買い取ってもらえます。
目立つ汚れが付いてしまっている場合は、やさしくふき取って汚れを取り除いてください。
ただ、勲章を掃除する時にキズが付いてしまうと、せっかく高く買い取ってもらおうとしたのに価値が下がってしまうので気を付けてください。
きれいな状態で勲章を査定に出すことが一番望ましいですが、無理に掃除しようとしてヒビが入ってしまったり、キズがつかないようにしましょう。
勲章を売る時は、複数の買取業者に査定に出すことがおすすめです。
たまたま査定に出した買取業者に、勲章の価値について詳しい鑑定士がいない場合は、買取相場より低い金額で買い取られてしまうことがあります。
勲章の種類や等級によっては非常に高い買取金額になるので、複数の買取業者に査定してもらって勲章の適正な査定金額を把握するようにしてください。
勲章の価値を誤って見積もられてしまわないためにも、3つ以上の買取業者へ査定依頼に出すことをおすすめします。
勲章の買取には専門的な知識が必要となるため、勲章の買取実績がある業者を選ぶと安心です。
買取業者のホームページを見ると、買取実績が掲載されていることが多いのでチェックしてみてください。
勲章の買取実績が掲載されている場合は、勲章の買取に慣れている業者なので価値を正確に査定してもらえる可能性が高いです。
自分の手元にある勲章と同じタイプの勲章の買取実績が掲載されている場合は、査定金額の目安がわかりますね。
まったく勲章の買取を取り扱っている形跡がない業者の場合は、もしかしたら勲章の知識に詳しい鑑定士がいない場合があるので気を付けてください。
勲章を売りたい時に手軽に査定金額を知りたいなら、メール査定もおすすめです。
メール査定は、場所や時間に縛られずに、スマートフォンやパソコンから気軽に申し込めます。
メール査定の入力フォームに、査定に必要な項目を可能な範囲で構わないので入力していきます。
査定をしてもらいたい勲章を自分で撮影して買取業者へ送信し、後は査定結果が送られて来るのを待つだけです。
査定結果は、だいたい1日以内で送ってくれることが多いです。
勲章を撮影する時は、なるべくきれいに撮影すると高い査定金額となる場合があるので、丁寧に撮ってみてくださいね。
査定の手数料は無料になっているので、店舗に持ち込んだり、出張してもらったりする前にメールで査定してみるのも良いですね。
今回は勲章を売りたい方向けに、勲章を売る方法や勲章の種類、買取相場、高く売るためのコツについて解説してきました。
勲章の買取には専門的な知識が必要になるので、骨董品専門の買取業者へ査定依頼するのがおすすめです。
勲章は種類や等級、希少性、デザイン性の高さが高い買取価格になるポイントです。
少しでも勲章を高く売るためには付属品をそろえて、できる限り勲章をきれいな状態にして、複数の買取業者へ査定をしてもらってください。
勲章の買取実績のある業者を選ぶと、適正な買取価格をつけてもらえる可能性が高くなるのでおすすめです。
故人の功績を称えられた勲章を、ぜひ満足のいく価格で買い取ってもらってくださいね。