2023.12.04

【琴・三味線】買取専門店で和楽器を高価買取するためのポイント3選

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みなさまは、不要な楽器の処分に困ったり、遺品整理の際に目についた楽器などはないでしょうか。

もし、お手元の楽器を売りたいとお考えであれば、

「どうすれば高く売れるだろう。」

「どのように売ればいいかわからない。」

「どの買取業者を選べばいいかわからない。」

このような疑問を抱えていませんか。

そこで今回は、琴や三味線などの和楽器を高く売るためのポイントについて解説します。

この記事を読めば、琴や三味線を査定する際に重要なポイントや高く売るための方法がわかります。

ぜひ最後までご覧ください。

琴や三味線を高く売るためのポイント3選

本項目では、琴や三味線を高く売るための3つのポイントを紹介します。

なるべく早く売る

琴や三味線を高く売るためのポイントの1つ目は、購入してからなるべく早く売ることです。

和楽器は種類に合わせて、保管方法を変える必要があります。

例えば、琴であれば直射日光や高温多湿になる場所を避け、琴全体をおおう布製のカバーである琴袋に包んで保管することが一般的です。

保管方法やメンテナンスを怠ると、和楽器の劣化が進み、価値が下がる可能性があります。

和楽器の種類に合わせた保管が難しいと感じる方は、楽器の状態が悪くなる前に売るといいでしょう。

早めに売ることで、手入れにかかる時間やお金も削減できます。

付属品と一緒に売る

琴や三味線を高く売るためのポイントの2つ目は、付属品と一緒に売ることです。

付属品を一緒に売ることで高額買取につながります。

例えば、琴を床から浮かせる道具である猫足や三味線の撥(ばち)などです。

付属品に使用される材質が象牙や高級木材の場合には、1万円以上も買取額に差がつく品物もあります。

きれいな状態で売る

琴や三味線を高く売るためのポイントの3つ目は、きれいな状態で売ることです。

ホコリや汚れのある和楽器よりも、丁寧に管理されている和楽器の方が高価買取の可能性が高くなります。

汚れている箇所があれば、乾いた柔らかい布などで拭き取るだけでも効果的です。

ただし、分解して細部まで掃除するのは、楽器の破損につながる場合もあるため注意しましょう。

琴の買取額に差がつくポイント3選

本項目では、琴の買取額に差がつくポイントを解説します。

琴は大きく、場所を取るため処分を考える方も多いですが、もし高級な琴であれば高価買取が可能です。

琴は、時が経てば経つほど価値が高くなるものではなく、逆に長年放置することで、ひび割れなどの経年劣化が生じる可能性も高いため、見つけた時に売りに出しましょう。

自身で琴の価値が判断しかねる場合には、専門業者への依頼が必要です。

以上を踏まえて、琴の買取額に差がつくポイントを3つ紹介します。

弦の数

琴の買取額に差がつくポイントの1つ目は、弦の数です。

一般的に、弦の数は「十三弦」か「十七弦」に分けられ、買取相場に差が出ます。

日本国内で流通する琴は13本の弦ものが主流で、練習用や初級者品として安価なものが多いです。

一方、弦が17本の琴は低音演奏が可能で、プロ用として演奏会などで使用されます。

17本弦の琴はサイズが大きく、造りが豪華なため買取相場が高くなる傾向です。

木材の種類

琴の買取額に差がつくポイントの2つ目は、木材の種類です。

琴は、使用される木材によって買取相場が変わります。

使用される木材は「紅木(こうき)」「紫檀(したん)」「花梨(かりん)」と呼ばれるものが主流です。

木材の価値は、紅木が最も高く、次いで紫檀・花梨の順で下がります。

また、本体の木目流れがきれいなものも高価買取されやすいです。

理由として、高級品に使用される木材は木目の数が多いという理由があります。

査定においては、琴の細部に使用されている木材も重要で、上記の紅木、紫檀、花梨などの高級木材をはじめ、象牙など、どのような細工・装飾がされているかもポイントです。

「柏葉」「竜角」「雲角」「四分六板」の材質や細工、「竜舌」の素材や蒔絵の入り方はさまざまなので、査定の際に詳しく見てもらいましょう。

くり甲琴

琴の買取額に差がつくポイントの3つ目は、くり甲琴であることです。

琴は構造上の違いにより「並甲(なみこう)」と「くり甲(こう)」の2つのランクに分かれます。

並甲は本体の木をくり抜き、その上に裏板を貼り付けただけの構造です。

一方、くり甲は舟形にくり抜いた木の側面部分の内側を45度に切り、そこに裏板をはめ込むようにして、側面部分のつなぎ目を目立たないように加工しています。

くり甲はプロ使用の上級品に多く、外から見た美しさや上質なつくりが特徴のため、高価買取に繋がる可能性も高いです。

また、裏面の穴から見える内部の彫りも査定の対象部位となります。

琴の音色の反響を複雑にするため、内部にはノミで細かい細工が施されており、複雑で細かくきれいな彫りほど高価です。

中でもダイヤモンドのような「麻型彫り」は価値が高く、次いで「子持ち綾杉彫り」と「綾杉彫り」と続きます。

三味線の買取額に差がつくポイント3選

本項目では、三味線の買取額に差がつくポイントを解説します。

三味線は処分を考える方が多い和楽器ですが、もし高額な三味線であれば高価買取が可能です。

三味線には、津軽(つがる)・長唄(ながうた)・地唄(じうた)などの種類があります。

中でも、津軽三味線は最も人気があるため、全体的な買取相場も上がります。

津軽三味線は、棹の直径が29mm以上で、糸巻(系の張りを調節するパーツ)も他の三味線より太いです。

三味線の価値や買取価格は「糸巻きの材質」「棹(さお)の木材」「内部の彫り方」などの査定ポイントによって大きく変わります。

以上のことを踏まえて、三味線の買取額に差がつくポイントを3つ紹介します

糸巻きの材質

三味線の買取額に差がつくポイントの1つめは、糸巻きの材質です。

材質は「象牙」「黒檀」「アクリル」「紅木」などがあり、形状は「面取」「素六」「宇柄」「宇柄面取」に分類されます。

骨董品としては仕込みが難しいとされる「象牙」の価値が高く、演奏する上では「黒檀」が良いとされているため、象牙と黒檀の2つの材質を使用した三味線は高価買取される場合が多いです。

棹(さお)に使われる木材

三味線の買取額に差がつくポイントの2つめは、棹(さお)に使われる木材です。

まず、材質には「紅木」「花梨」「紫檀」があり、その中でも「紅木」を使用した三味線は特に高値で取引されます。

また、棹の太さや根元の形状、サワリの有無などによっても三味線の価値が異なります。

棹の根元部分が26mm以下を「細棹(ほそざお)」、26〜29mmを「中棹(ちゅうざお)」、29mmを超えると「太棹(ふとさお)」に分類されます。

太棹は有名な津軽三味線に多く見られる特徴です。

より高額査定に繋がりやすい形状なのは、棹を3つに分解した際に継ぎ手に金が埋め込まれている「二枚溝金細」で、糸巻きを差し込む部分が金製かどうかでも決まります。

棹全体の傷やへこみ、欠けやひび割れは音色にも影響するため査定時には要チェックの部分です。

内部の彫り方

三味線の買取額に差がつくポイントの3つめは、内部の彫り方です。

三味線の内部には何も彫られていない「丸胴(まるどう)」と、ギザギザした模様の「綾杉彫(あやすぎぼり)」があります。

特に「子持ち綾杉彫」といった内部の彫りや細工がより複雑で美しいものは、非常に高い価値を持つ三味線です。

練習用の安価な三味線は丸胴が大半ですが、プロ使用や演奏会用では内部に綾杉彫の加工がされた三味線が多く見られます。

棹を外した胴の穴から覗かれる内部の彫りが細かくきれいなものは高価買取されやすいです。

三味線は音の良し悪しと共に、つくりの状態も査定に大きく影響します。

琴や三味線を売るための方法3選

本項目では、琴や三味線を売るための方法を3つ紹介します。

専門業者へ買取依頼をする

琴や三味線を売るための方法の1つめは、専門業者への買取依頼をする方法です。

店頭買取

店頭買取は、品物を直接店頭で買取してもらう方法です。

お近くに店舗がある場合や車で来店される方に向いています。

予約不要で査定してもらえる店舗も多く、その場で換金まで済むため、琴や三味線をなるべく早く手放したい方や、取引を早く終えたい方におすすめの方法と言えます。

一方で、店舗までは品物を自ら運搬する必要があり、買取を断られてしまった場合や査定結果に納得がいかなかった場合には、再度持ち帰らなければいけません。

運搬中の傷つきや破損のリスクも高くなることを念頭に置いておきましょう。

宅配買取

宅配買取は、忙しくて出張買取による時間を取れない方や、自宅に鑑定士を呼ぶことに抵抗のある方におすすめの方法です。

品物を梱包後、宅配業者に依頼して運送してもらい、後日電話やメールなどで査定結果が通知され、買取金額が指定された銀行口座に入金されるという方式がとられます。

出張買取

出張買取は、専門の鑑定士が直接自宅に出向いて、査定や買取を行う方法です。

取引が成立すればその場で現金支払いが行われます。

査定結果に納得がいかない場合は、買取を断ることも可能です。

また、琴や三味線以外の不用品も買い取ってもらえる場合もありますので、他の不用品もまとめて売りたいという方や、楽器が大きく運べないという方におすすめの方法といえます。

フリマアプリやネットオークションを利用する

琴や三味線を売るための方法の2つめは、フリマアプリやネットオークションを利用する方法です。

近年、フリマアプリやネットオークションで、和楽器を売却する方が増えてきています。

フリマアプリやネットオークションを利用する際のメリットは自分で商品の価格を決められることです。

フリマアプリやネットオークションを利用して和楽器を売却すると、予想よりも高値で売却できる可能性もあります。

しかし、リスクとして、本当は価値のある和楽器でも、専門の鑑定士でなければ正しい価値がわからないため、適正価格より安い価格で売却してしまう危険性があることです。

また、落札者に和楽器を売るための梱包作業や送料、クレーム対応などもすべて自身で行わなければいけません。

専門業者で査定を行って、納得がいかなかった場合の最終手段として利用するのもひとつの方法です。

リサイクルショップを利用する

琴や三味線を売るための方法の3つめは、リサイクルショップを利用する方法です。

和楽器の買取を行っているリサイクルショップに買取・査定を依頼する方法もあります。

査定後、買取価格に満足できれば、その場で現金化できる点も魅力のひとつです。

しかし、和楽器専門の鑑定士がいないリサイクルショップでの査定では、細かい査定知識がなく、製造年や汚れなど、誰にでもわかるポイントで査定価格が決まってしまう場合もあります。

また、中古和楽器の購入を希望する人は、専門店を利用する場合が多いです。

そのため、リサイクルショップでは楽器類は売れず、在庫になってしまうリスクがあります。

査定の際に、販売リスクや店舗運営にかかる経費を買取価格から減額するため、高額買取はあまり期待できません。

専門業者での査定結果に満足できなかった場合の、最終手段として利用する方法がおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

琴や三味線をはじめとした和楽器の買取は、専門業者がおすすめであることがわかりました。

また、琴や三味線を高価買取するためのポイントとして、

  • なるべく早く売る
  • 付属品と一緒に売る
  • きれいな状態で売る

があげられます。

琴や三味線は骨董品とはいえ、経年劣化の心配もあるため、できるだけ購入当時の保存状態を保つことが重要です。

琴や三味線の売却を検討されている場合は、ぜひ参考にしてみてください。



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