2024.01.24
食器
2024.01.24
「錫食器を買取に出したいけど、いくらで売れるんだろう」「すごく古い錫食器でも売れるのかな」と錫食器の買取について興味をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
近年、中国茶や煎茶ブームの影響もあり、錫の茶道具などの買取を強化している業者もあります。
今回の記事では、錫食器の魅力や価値、査定ポイント、おすすめの買取方法、買取業者選びのコツなどについて解説していきます。
家に使っていない錫食器があって売りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
錫食器は、金属の一種である錫で作られている食器です。
人類の歴史上、最も早い段階で使用されていた金属の一種で、紀元前3000年頃には青銅の素材として使われていました。
錫は熱伝導性が高くて錆びにくく、軟らかくて加工がしやすいのが特徴です。
また、抗菌性もあるため、その特徴を活かして古くから食器が多く作られました。
特に、酒器や茶道具などが数多く市場に出回っていて人気が高いです。
茶筒・茶釜・茶壺(ちゃこ)・香合(こうごう)・水指などのさまざまな製品が製造されています。
また、錫はガラスと比べて飲み物が冷めにくい性質があるので、食器メーカーは錫でコップを作っているところもあります。
錫食器の魅力は、温かみのある素朴な風合いと使い込むことで使用者の手に馴染んでいく柔軟性です。
錫は時間の経過に応じて変化していく金属なので、使っていると光沢や色が変わったり、小さな凹みや傷がついたりします。
しかし、その変化が味となって錫食器の個性となり、特有の表情が見られて楽しめるのが魅力です。
また、錫は光沢が失われても、使用者の好みによって磨いて光沢を取り戻すこともできます。
錫食器は、使い込むほど愛着が増し、成長していくような食器として愛されています。
錫食器は、一般的に純度が高い純錫や時代の古いものほど価値が上がって高価になります。
また、中国由来の錫食器は希少性が高くなるので、日本製のものより高価格で買取される傾向です。
他には、製法や作家、ブランドなどによっても価値が異なってきます。日本では、秦蔵六や龍文堂などの茶道具や鉄瓶は人気が高いです。
海外だとマレーシア王室御用達のロイヤル・セランゴール社のメーカーが有名です。
錫食器は、金や銀などの金属と比べると安価なものが多いとはいっても、一定の需要は変わらずにあるので買取に力を入れている業者があります。
また、日本では長い間、各地で錫が採掘されていましたが、昭和40年代を最後として日本国内で採掘はされなくなったため、現在では古い錫食器の価値が上がっています。
続いて錫食器の査定ポイントについて6つ詳しく解説していきます。
査定における評価のポイントを押さえることで、手持ちの錫食器を少しでも高い買取価格で買取ってもらってください。
錫食器は制作された年代の古さが査定の重要なポイントです。
新しい錫食器の多くは贈答品であるため、高い買取価格になることはあまりありません。
錫食器は、中国古来のものだと美術品・骨董品としての価値が高くなり、中国での美術品市場でも取り扱われたりします。
錫食器が日本へ伝わったのは約1300年前といわれているので、代々祖先から受け継がれてきた古いものなどをお持ちの方は、高価買取になる可能性が高いです。
錫食器が純錫かどうかも査定のチェックポイントです。
手持ちの錫食器が純錫であるかの見け方は「純錫」の刻印が器に入っているかどうかです。
鉛などが混ぜられている合金素材だと「純錫」の印は刻まれていません。
器の全体が錫から作られている場合は、純金や純銀製品と同じように「純錫」と刻印されているので、査定に出す前にチェックしてみてください。
他の骨董品と同じく状態の良さも査定のポイントとなります。
しかし、古い錫食器はキレイな状態のまま保存されていることの方が珍しいので、多少のキズや変形などがあっても大きく査定額に影響しない場合もあります。。
家にあった錫食器に大きな凹みやキズがあっても諦めてしまわずに、まずは査定に出してみることをおすすめします。
錫食器の査定の際には、箱や証明書などの付属品が揃っているかどうかも大切なポイントとなります。
特に作家物の錫食器は、ほとんどのものが箱に入っているので、箱が見当たらない場合は探してみてください。
また、錫食器の茶托など複数の点数が入ってセットとなっているものは、全部揃っている状態で、買取に持って行くと査定価格が高くなります。
逆に1枚でも欠けてしまった場合は、残念ながら買取価格は少し低くなってしまいます。
錫食器は作家のものであると買取価格は高くなります。
作家物の錫食器は、箱の正面に作家名や作品名が記載されていることが多いです。
文字が少し崩れている行書体や、さらに崩れて読みにくい草書体で書かれていたりするので、買取業者に確認するのをおすすめします。
作家には、本間琢斎、山田宗美、香取正彦、十代中川浄益、大島如雲、金谷五郎三郎などがいます。
近年、中国茶や煎茶ブームで茶道具は人気が高く、買取が強化されています。
錫食器は、美術品のコレクターだけでなく茶道家たちからも求められているのです。
また、中国では文化大革命の事情から茶道具が姿を消していましたが、自国の文化を取り戻そうと、日本で眠る茶道具の需要が高まっています。
錫食器の買取価格は、古さや作家物かどうかで価格が大きく異なってきますが、平均で15,000円程度となっています。
先祖から代々受け継がれた古い錫食器や、中国で購入された錫食器などは買取価格が高額になります。
サイズが小さい錫食器でも、点数が揃っていると高い査定価格になるケースもあります。
錫食器の買取価格例は下記の通りです。
錫食器の買取方法は主に3つあります。
それぞれの特徴を押さえて、自分に一番適した方法で査定に出すための参考にしてみてください。
家の近くに買取店舗がある場合は、直接お店に持ち込んで査定してもらう店舗買取が利用しやすいです。
お店の雰囲気や、鑑定士の様子を直接見られるので安心感があります。
ただ、錫食器は軟らかいためキズや凹みが付きやすいので、お店に持って行く時は十分に注意して運んでくださいね。
査定金額に納得できれば、その場で現金で支払ってもらえるので、本人確認書類を忘れないように持って行きましょう。
錫食器は重くかさばって持ち運びにくいので、段ボールに詰めて発送するだけで済む宅配買取もおすすめです。
宅配買取は、スタッフや鑑定士と直接顔を合わせる機会がないので、対面でのやり取りが苦手な方には魅力的です。
宅配キットが家に届いたら、錫食器にキズがつかないように丁寧に梱包して、書類に必要事項を記入して発送します。
査定金額に納得できない時は、商品は返送してくれるので安心してくださいね。
出張買取は、買取業者が玄関前まで訪問してくれるので、査定してもらいたい錫食器を用意して待っていればいいだけで済むので便利です。
錫食器が大きかったり重くて持ち運びにくい時も運ぶ手間がかかりません。
訪問日時に合わせて、付属品や本人確認書類を用意しておきましょう。
目の前で査定してもらえて、査定金額に納得できなかった場合はキャンセルもできます。
買取成立となった場合は、その場で現金で払ってもらえますが、あまりにも高額になる場合は振込になるケースもあります。
とりあえず査定価格の目安を早く知りたい方には、気軽にできるメール査定もおすすめです。
メール査定だったら、自分で商品の写真を撮影して買取業者へメールで送るだけで済みます。
査定結果は早くて数時間、遅くても24時間以内に返信が来ることがほとんどなので、スピーディーに査定価格を知れるので便利です。
まずは、複数の買取業者にメール査定をしてもらい、査定金額を把握した上で本格的に買取依頼するのも、効率的に進められそうですね。
錫食器を査定依頼する際は、買取業者を選ぶのも重要なポイントです。
錫食器は、状態や成分、年式や作家物かどうかなど、専門知識が不足していると正確な鑑定をするのが難しいです。
知識不足の鑑定士に査定されると、安く見積もられてしまったり、買取を断られてしまうこともあります。
買取業者のホームページを確認して、錫食器の買取実績があるかどうか確認してみてください。
買取実績があれば、錫食器についての知識があるので正確に査定してもらえる可能性が高くなります。
今回は、錫食器を買取に出したい方向けに、錫食器の魅力や査定ポイント、買取相場、おすすめの買取方法、買取業者選びのコツについて解説してきました。
錫食器は、熱伝導性が高くて錆びにくく、軟らかいので昔から食器の素材として愛されてきました。
古いものや中国由来のもの、作家物は特に高価買取の可能性が高いです。
錫食器も他の骨董品と同じように状態の良さも査定ポイントではありますが、凹みやキズがあっても査定額に影響しないこともあります。
錫は軟らかい素材のため、買取に出す時はキズがつかないように丁寧に持ち運ぶようにしましょう。
買取業者は、錫食器について知識のある鑑定師がいる業者を選ぶようにすると、価値を正確に判断してもらえます。
家にずっとしまってある錫食器をお持ちの方は、まずは気軽に査定に出してみてくださいね。