2024.01.19

陶器の買取方法を紹介!買取相場や種類、査定ポイントなども徹底解説

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焼き物

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本記事をご覧のみなさまは、陶器の買取をお考えのことでしょう。

しかし、

  • 陶器の買取方法は?
  • 取り扱っている種類は?
  • 高価買取のポイントは?

などの疑問をお持ちではないでしょうか。

今回は陶器の買取方法に関して紹介します。

また、買取相場や種類、査定ポイントに関しても一緒に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

陶器の買取方法

陶器の買取方法は以下の通りです。

  • 陶器専門買取業者での買取
  • リサイクルショップでの買取
  • スクラップ業者での買取
  • フリマアプリ・ネットオークションの利用
  • フリーマーケットの利用

これより、各項目に関して詳しく解説します。

陶器専門買取業者での買取

専門業者の買取には、

  • 宅配買取
  • 出張買取

を行っている業者が多いです。

また、中にはオンライン上で査定するサービスを行っている業者もあります。

宅配買取

宅配買取は、買取希望商品を宅配便を利用して店舗へ送る方法です。

専門業者へ連絡依頼すると、業者専用の宅配キットが送られてくるので、自身で商品を梱包し必要事項とともに店舗へ送り返します。

商品の鑑定には数日かかりますが、直ちに送金が可能で家にいても気軽に利用できます。

出張買取

出張買取は、専門業者の査定員が自宅に訪問して査定や買取を行う方法です。

自分の都合の良い日程で買取査定ができるため、忙しい方でも予定をあらかじめ決めやすく、査定中も煩わしい作業は一切ないため気軽に利用できます。

また、陶器商品だけでなく、家にある他の商品も一緒に買い取ってもらえる場合もあります。

リサイクルショップでの買取

リサイクルショップでも陶器の買取ができます。

特にリサイクルショップは、買取品目が豊富で出張買取なども行っているため、専門店でないにしろ、買取には便利と言えるでしょう。

ただし、陶器専門業者ではないため、店舗によっては専門知識を有する査定スタッフが駐在していないこともあります。

スクラップ業者での買取

スクラップ業者では、銀製品や食器などの他にも陶器製品を取り扱っている場合が多いです。

ただし、スクラップ業者といえど極端に破損したものや傷のひどいものは買い取れないため、普段から手入れをしておきましょう。

フリマアプリ・ネットオークションの利用

近年では、スマホやインターネットの普及に伴い、中古商品のオンライン上での売買が可能となりました。

陶器製品も例に漏れず、フリマアプリやネットオークションの利用で売買が可能です。

しかし、専門スタッフなどの査定の過程を省略するため、あくまで自分の設定した価格帯での販売となります。

市場価格にそぐわない価格設定を行うと、売却できない可能性もありますので、一度専門業者で査定を受けて、価格に納得できない場合などに利用することをおすすめします。

フリーマーケットを利用する

地域の催し物で、フリーマーケットが開催されるようであれば、利用してみましょう。

オンライン上でのフリマアプリと同じ業態ではありますが、対面で行う分顧客とのやり取りができます。

基本的には不用品処分の名目が強くなり、極端に高額での販売は叶わないですが、顧客と売主の双方の同意に応じた交渉で理想に近づけることは十分可能と言えるでしょう。

陶器の種類(有名銘柄)

本項目では、以下の陶器の種類について紹介します。

  • 国内の陶器製品
  • 海外の陶器製品

陶器と言っても、国内外ともに種類や形状もさまざまです。

それぞれの査定ポイントや買取相場についても同時に解説します。

国内の陶器製品

国内の陶器製品は主に以下の陶磁器製品があげられます。

  • 日本六古窯
  • 六古窯以外の焼き物

上記に共通する査定ポイントは、

  • 歴史的価値
  • 有名な作家
  • 保存状態

となります。

歴史的価値とは、製作された年代の古さのことで、より古い年代に製作されたものは価値が高く、「古伊万里焼」などの名称で呼ばれます。

有名作家の例として、北大路魯山人や金重陶陽が有名です。

保存状態は言うまでもなく、より当時の状態に近いものが高価買取に繋がります。

日本六古窯とそれ以外の焼き物の種類と買取相場に関して解説します。

日本六古窯(ろっこよう)

日本国内で古くから焼き物の製造を継続している産地を日本六古窯(ろっこよう)と呼び、2017年春に日本遺産にも認定されています。

日本六古窯に該当する産地で製作された焼き物と買取相場は以下の通りです。

・瀬戸焼

瀬戸焼は愛知県瀬戸市周辺で、平安時代から生産が確認されています。

平安時代末期〜室町時代にかけて「古瀬戸」が生産され、六古窯で唯一の施釉陶器です。

買取相場はおよそ80,000〜1,500,000円です。

・常滑焼

常滑焼は、六古窯最大の生産地である愛知県常滑市周辺で生産されます。

釉薬を用いない「焼締」という技法を用いることが特徴です。

買取相場は10,000〜85,000円程度ですが、相場よりも高値で取引される場合もあります。

・越前焼

越前焼は、福井県越前町周辺で生産されます。

原料となる越前の土は鉄分を多く含み、耐火度の高い赤土です。

「焼締」や「灰釉」を用いることで素朴な作風を醸し出します。

買取相場は30,000円程度ですが、作品によっては3,500,000円など高額になる場合もあります。

・丹波焼

丹波焼は、兵庫県篠崎市周辺で平安時代末期より製作が開始されました。

「灰かぶり」と呼ばれる独特な技法による自然釉で仕上げます。

装飾は自然釉で生み出された偶然的なもののため、全く同じものはこの世に存在しません。

買取価格は2,000〜100,000円程度です。

・備前焼

備前焼は、岡山県備前市周辺で生産されます。

釉薬を使用せず、素朴なデザインが茶人にも好まれました。

「焼締」の技法により、堅く割れにくいことから茶器などに用いられることが多いです。

買取価格は20,000〜100,000円程度です。

・信楽焼

信楽焼は、滋賀県甲賀市周辺で作られます。

時代背景によって大きくスタイルが異なるのも特徴のひとつです。

現代では、タイルや建築用材としても用いられます。

買取価格は20,000〜150,000円程度です。

六古窯以外の焼き物

日本六古窯以外の焼き物と買取相場は以下の通りです。

・九谷焼

九谷焼は、石川県加賀市周辺発祥の陶磁器です。

本体は白を基調とし、上絵付けに「赤、黄、緑、紫、紺青」の色を用いた「九谷五彩」が最大の特徴です。

九谷焼の中でも元禄年間(1688〜1703)に生産された「古九谷」は芸術的価値や歴史的価値が高く、高価買取されます。

買取相場は5,000〜300,000円程度です。

・有田焼

有田焼は、佐賀県有田町周辺で生産されます。

伊万里焼とも呼ばれますが、明治時代以降は「有田焼」と「伊万里焼」は別物として扱うようになりました。

上絵付けの鮮やかな色使いやバリエーションに富んだ染付が特徴です。

買取相場は10,000〜130,000円程度です。

・伊万里焼

伊万里焼は、佐賀県伊万里市周辺で生産されます。

江戸時代初期〜後期のわずかな期間に生産された作品は「古伊万里」と呼ばれ、非常に希少価値が高く高値で取引されます。

伊万里焼の買取価格は20,000〜650,000円程度が盛んです。

・美濃焼

美濃焼は、岐阜県東濃地方で生産されます。

美濃焼には指定15品目と呼ばれる様式があり、それぞれ作風がまったく異なります。

明治時代以降、陶芸技術の発達から安価で大量生産が可能になりました。

全体的な買取価格は1,000〜150,000円程度です。

海外の陶器製品

海外の陶器製品では、リヤドロやマイセンなどの食器ブランドが製作した陶器人形の人気が高いです。

陶器人形は、一般的に「フィギュリン」と呼ばれ、インテリアとしても楽しめます。

フィギュリンの査定ポイントは以下の3点です。

  • 欠け
  • 褪色
  • 傷の程度

フィギュリンは査定において外観の美しさが特に重要で、上記の3点に当てはまると買取価格も低くなる傾向にあります。

そのため、付属品の箱や梱包の緩衝材は特に重要になるでしょう。

経年劣化による褪色を防ぐためにも、売却を決めたら早めに売ることが望ましいです。

フィギュリンの買取相場は最大60,000円程度です。

陶器の高価買取ポイント3選

陶器の高価買取ポイントは以下の3つです。

  • 付属品も一緒に査定してもらう
  • 状態を綺麗に保つ
  • なるべく早く売る

買取を決めたら、上記項目に従って買取査定を行うことで、高価買取が期待できます。

これより、各項目に関して詳しく解説します。

付属品も一緒に査定してもらう

付属品も一緒に査定してもらうことで、高価買取に繋げられます。

ブランドものの陶器やフィギュリン、有名作家の陶磁器などは箱などが証明書代わりとなっているものも多いです。

また、包んでいた布や紐なども付属品に該当しますので、捨てずに取っておきましょう。

できるだけ購入時の状態を保つことで高価買取が期待できるでしょう。

状態を綺麗に保つ

買取希望商品の状態を綺麗に保つことで、高価買取が期待できます。

状態が悪すぎると買い取ってもらえない場合もあるため、日頃のメンテナンスが重要です。

しかし、間違った手入れ方法はかえって傷や汚れの原因となりますので、適度に行いましょう。

ホコリを払ったり、軽く水拭きするだけでも十分なメンテナンスになります。

なるべく早く売る

品物の買取を決めたら、なるべく早い段階で買取に出しましょう。

年代が古いことで高い価値が出る陶器もありますが、大概のものは経年劣化による状態悪化が問題となります。

また、箱などの付属品の劣化にも繋がりますので、使用しない場合には早めに売ることで高価買取の可能性が高まります。

まとめ

陶器の買取方法は以下のものがありました。

  • 専門買取業者での買取
  • リサイクルショップでの買取
  • スクラップ業者での買取
  • フリマアプリ・ネットオークションの利用
  • フリーマーケットの利用

買取に際しては、保存状態や付属品の有無などが高価買取の要因としてあげられます。

陶器の買取をお考えのみなさまは、ぜひ本記事を参考にしてください。



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