2024.01.24
骨董品
2024.01.24
現在ご自宅にある壺は、買取専門店に鑑定・査定依頼することで、高額買取してもらえる可能性があります。
壺を売る場合、どの程度の買取額なのかも大変気になるところです。
この記事では、
について知ることができます。
お家に要らない壺があれば、まずはこの記事を確認し、処分の方法を検討するといいでしょう。
目次
実際にお持ちの壺を買取専門店に鑑定・査定してもらって、想像している以上の高額買取になったケースがあります。
以下は、実際に買取専門店で高額買取された壺の一例です。
・14代酒井田柿右衛門
・中国・朝鮮骨董品
・マイセンの壺
・染付古伊万里
買取専門店では、14代酒井田柿右衛門の壺が、30万円の価格で買取されています。
14代酒井田柿右衛門とは、やわらかな白い磁器の地肌に、赤を軸とした鮮やかな色絵が描かれた有田焼の代表格である「柿右衛門様式」の伝承者として知られています。
野に咲く草花などのリアルなスケッチを基にして、豪華に描かれるオリジナリティある作風で、色絵磁器のジャンルで国の無形文化財、「人間国宝」に認定されています。
骨董的価値のある中国・朝鮮の壺は、現在、高い買取額で売ることができます。
朝鮮・李朝時代に作られた白磁の大壺には、50万円もの買取実績があります。
中国・朝鮮骨董の壺には、いかにもアジアンチックな絢爛豪華な装飾が施されているモノから、いたってシンプルな壺まで、様々なバリエーションを楽しむことができます。
中国、朝鮮から入ってきた壺は中国観光客にとても人気があることから、高額査定を見込むことができます。
中国では偽物が多く出回っているため、中国人も自国ではなく、本物を多く販売している日本で購入するケースが多いと言います。ただし、日本でも偽物は出回っているため、買取専門店に持ち込みをしても売ることができないようなものもあります。
マイセンは洋食器でとても有名なメーカーです。名前を知っているという方も多いのではないでしょうか。
マイセンというドイツの磁器窯が手掛けた壺は、10万円以上で高額買取された実績があります。
また、中には超高額買取されているマイセンの壺もあります。アラビアンナイト、千夜一夜物語の花瓶・壺は、656,000円。庭師 ロココフィギュア 女性&男性と前に座る男の子は、640,000円の驚くような買取価格です。
マイセンの壺は、年代、装飾の豪華さによって買取相場はかなり変わってきます。壺など大きめの物であれば、数量限定の生産である可能性もあり、買取相場が高くなる傾向があります。
ドイツの小さな街にある「マイセン」で開窯して以来、既に300年を超え、多くの魅力的な作品を生み出し、マイセンは、ヨーロッパの国々の磁器製造技術に大きな影響を与えてきました。マイセンの黄金時代とも言ってもいい18世紀あたりには、原型制作師のヨハン・ヨアヒム・ケンドラーであったり、絵付師のヨハン・グレゴリウス・ヘロルドがおおいに腕をふるい、現在も大事に受け継がれている独特な造形・色彩を作り上げています。
伊万里焼の産地、佐賀県の有田(ありた)あたりで焼かれた磁器は、側の港の伊万里港から様々な場所に出荷されたことより「伊万里焼」と呼ばれています。「古伊万里」とは、江戸時代に焼かれた古い伊万里焼のことです。
伊万里焼がスタートしたのは、400年前のことです。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には、佐賀藩主が朝鮮半島から焼き物の職人を連れて帰ってきたと伝えられています。これは、それまでの期間、日本では硬くて薄い焼き物・磁器を作ることができなかったため技術を得ようとしたことが理由です。
染付古伊万里の蓋付き壺には、12万円の買取実績があります。
中には貿易で欧州へ輸出されるモノもあり、海外でも注目度の高い壺です。
果たして、どのような壺であれば、高く売ることができるのでしょうか。
そのポイントは以下にあります。
・骨董品としての価値が存在している
・有名なブランド
・海外のアンティークの壺
・作家物の壺
・素材が高額である
壺に骨董品としての価値が存在していれば、かなりの高額買取を期待することができます。
「古伊万里」「古備前」「古唐津」「古信楽・「古瀬戸」などがそれにあたります。そのような壺には、資料的・歴史的価値が存在し、古いほど高く売ることができます。
また、日本六古窯と呼ばれている「瀬戸焼」・「越前焼」・「常滑焼」・「信楽焼」・「丹波焼」・「備前焼」も、高額買取される可能性があります。
「マイセン」、「ウェッジウッド」などと言った、有名ブランドのメーカーが作っている壺であれば、高額買取を期待することができます。
中には驚くほどの買取額になるケースもあるため、一度査定してもらう意味はおおいにあります。
海外のアンティークの壺も、現在、高く売ることができます。
中国・朝鮮骨董や、西洋アンティークの壺をお持ちであれば、骨董品としての価値を見込むことができます。
昔は現在ほど確立された技術が発展していなかったため、逆に丹念に装飾をすべて手作業で時間をかけておこなうなど、生産性を度外視し技巧を凝らした作品も多くあります。
また、作家物の壺は、高く買取してもらえる可能性があります。
有名作家や人間国宝に認定されている作家など、名が知られている作家の壺ほど高額買取を期待していいでしょう。酒井田柿右衛門であったり、河井寛次郎などの著名作家の壺をお持ちであれば、ぜひ一度査定してもらうといいでしょう。
海外の作家も同様で、エミール・ガレやドームなどに対して現在高い買取需要があります。
もともと素材が高額である物は、かなりの高額で売ることができます。
壺は陶磁器モノが多いですが、中には金や銀、銅などの素材が使用されている物も見つけることができます。
そのような貴金属を使用している壺の場合、骨董価値にプラスα、素材の価値も加算されるため、より高い買取額になる可能性があります。
壺は、職人たちがひとつひとつ丁寧に作り上げているため、なかなか量産しにくいと言われています。よって、そこには希少価値があり、現存数が少ないため、高額で売ることができます。
壺を購入してお部屋に飾りたいと思っている方も多くいることでしょう。壺には、歴史的ロマンを感じることができ、豪華な気分を味わうことができるようなものもあります。
インテリアとして考えるのであれば、壺はただそこに置くだけでいいためとても受け入れやすいアイテムです。壺をお手入れすることにもそれ程苦労は感じないでしょう。
また、壺は、最近では投資、節税目的で購入されることが多く、そのような人たちからの購入ニーズがあります。
日本人にも、海外の豪奢な壺を購入してインテリアにしたいという方がいますし、逆に海外の観光客が、日本の古い壺をお土産に購入して帰る場合もあります。海外と交流が盛んな現在、壺のニーズはより高まったと言っていいでしょう。
せっかく高額買取される可能性のある壺なのですから、できるだけ高く売りたいですよね。
ちょっとしたひと工夫で、壺は、より高額で売ることができるかもしれません。
壺はヒビや割れ、欠けが見つかっても修繕はしないようにしましょう。
ヒビや割れ、欠けは鑑定・査定額に影響を与えることはあるのですが、素人が知識を持たずにしてしまうことには相当リスクがあります。
また、プロに依頼して、修繕に対してかなり費用がかかってしまえば、買取してもらうことができても、もとが取れません。
せっかく頑張ったのに逆効果になってしまうことも多くあるため、そのまま買取査定に出すことがおすすめです。
買取依頼するとき、キレイにして出したいという気持ちもわかりますが、洗浄することはNGです。
素人が洗浄すると傷をつけるなど劣化させてしまう恐れがあり、悪影響の可能性大です。
ホコリをやさしく落とすくらいのケアに留めておいて、洗浄するのは避けるようにしてください。
売る壺に、箱や鑑定書等の付属品がある場合は、必ず一緒に査定に出しましょう。
壺だけ売る場合よりも高額になる傾向にあるため、あらかじめ付属品も大事に保存しておくことが大事です。
買取専門店では、持込された壺を鑑定し、本物か偽物かを判別しています。よって、その壺が偽物と判断されれば、売ることができません。
鑑定のポイントは、以下にあります。
・作者のサイン
・素材
・年代物かどうか
落款や刻印などと言った作った人物のサインがあれば、作家自身が作った本物である可能性が高いです。
また、売る価値のある壺は、独自の原料、製法が使用され作られています。素材にチープなモノが使用され、耐久性やクオリティーが乏しい作りの壺はおのずと価値は低くなります。
さらに、年季の入り具合は、壺の美しさとも捉えているため、古いものでいい状態のまま残っていれば高い買取額になります。
壺の箱などに年代が書いてあるかなど、確認してみましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、買取価値の高い壺、高く売ることができる理由、高く売るポイントなどについて解説しました。
壺の買取額はピンキリですが、高額買取であれば、数百万円単位の価格で買取されることもあります。
数千円~数万円程度の買取額に落ち着くケースも多いのですが、それでもそのまま処分してしまうのは非常にもったいないため、一度鑑定・査定してもらうことがおすすめです。