2023.11.17

絵画とは 鑑定士の役割 何を鑑定しているのか?

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絵画

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絵画は、鑑定士が鑑定することによって、本物の絵画であるのか、はたまた偽物であるのかが判明します。

絵画が、買取市場に登場するためにも鑑定・査定はとても大事な要素です。

今回この記事では、

  • 絵画の鑑定とは
  • 絵画鑑定のチェックポイントとは
  • 絵画買取のポイントは、経験値のある鑑定士が在籍していること

について知ることができます。

鑑定士の仕事について知りたいと思っている方々は、ぜひ一読ください。

絵画の鑑定とは

絵画を鑑定するとは、まさに、その絵画の真贋を見極めることと言っていいでしょう。

ちゃんとした鑑定士がいないことには、偽物の絵画が本物のような顔をして、当たり前に市場に行き来してしまうことでしょう。それでは危険過ぎて、とても高い価格で絵画を購入しようという気持ちも起こりません。

そこで、鑑定士が本物の絵画であると見極めるポイントは、

  • サイン
  • 落款
  • 描かれた画材
  • 紙質
  • 絵自体の筆致

……などとなります。

有名なアーティストの絵画であるほど、ほとんど見分けがつかない程の偽物も多く出回ってしまうことになります。よって、専門の鑑定士であったり、鑑定機関が設置されていることがあります。

例えば、ピカソの作品鑑定機関には、パブロ・ピカソ・オートンフィケーションであったり、ルオーの鑑定には、ジョルジュ・ルオー財団、佐伯祐三の鑑定には、東京美術倶楽部鑑定委員会があります。

鑑定と査定は違う……

正確に言えば、鑑定と査定は意味合いが違います。

鑑定を、その絵画の真贋を見極めることだと定義すれば、査定の分野では、真贋のチェックであったり、美術的な評価などを包括し価格を提示します。おおかた、絵画を鑑定し、査定、買取価格が提示される流れです。

鑑定士の評価とは違い査定の場合は、買取時期の市場の傾向なども関与し、それぞれ業者によって結果、価格にも違いが出てきます。

ただし、おおかた、鑑定と査定は同じものであるという認識をしている方々が多数であるため、まとめてどちらかを使用することにも別に問題ではありません。

絵画鑑定のチェックポイントとは

絵画を鑑定する人たちは、様々な視点より絵画の真贋を見極めていきます。

サイン・落款

鑑定にとって大事なポイントは、サイン・落款です。サインは、署名のことであり、落款は刻印のことです。

サインは、それぞれアーティストによって書き癖であったり、デザイン、さらに右に下がっていたり、右に上がっていたり、全体の流れなどに違いがあります。

偽物のアートは、たとえ絵画自体を瓜二つにマネできても、サインまではマネしきれないことが多くあり、偽物を見破るためのひとつのポイントとすることができます。

一方で落款は、アート作品に押す本人を証明する印鑑のような役割を果たしています。

基本的に落款は作家自身しか所持していません。落款も、どれだけ精巧な偽物を作ったとしても、刻印自体、デザイン性、押した時の欠け具体、かすれ具合などに違いがみられます。プロの鑑定士はそのあたりのことをも絶対に見逃しません!

制作時期を推測する

また、署名であったり刻印というものは、どのようなアーティストも一生を通じて、全く同じものを使用し続けているということではありません。

制作時期によって使い分ける画家もいますし、署名は同じだけども時代時代によって刻印は違う、刻印は同じだけども、時代によって署名が違っている画家もいます。

鑑定士の仕事は、署名と刻印の組み合わせが不自然ではないか、刻印は似ているけど署名が変……、署名は似ているけど刻印は違う……と言った見極めを行うことです。

作品がアーティストの手によるものである証明が何よりも大事

絵画が適正な価格で市場に出るためには、このアート作品が作家本人の手によるものであるという証明が何より大事です。

署名や刻印の違いを見極める作業は、作家の特定という意味合いにおいてとても大事なポイントです。

それぞれ絵画の価値を決定づけるのは、

  • 作家自身
  • 作家の知名度

なのです。

作品の経歴

また、鑑定士が偽物と見極めるポイントには、作品の経歴があります。

作家自身の創作活動であったり、さらに、絵画を売買する人たちの存在や、絵画を保管している人たちの存在をしっかり抑えることができれば、今後もその絵画を安心して購入しようという人によってつながることでしょう。

価値の高い絵画とは、長くつながるものであり、突然どこからかわいて出てくるものではありません。 絵画が古いもの、価値のあるものほど、絵画を売買する人の存在であったり、絵画を保管する人たちの存在も厚みを増していくことになります。

そして、経歴をたどって、作家自身に到達できるかが鍵です。プロフェッショナルの鑑定士であれば、作家不明の作品であっても来歴から特定することができます。

鑑定士たちは、どこの画廊で取引されたかとか、購入者以前の持ち主を追求し、その結果、作家に近い友だちであったり、作家のパトロンのファミリーあたりに到達できれば、それは本物の絵画であると判断します。

また、作品の制作時期であったり、作風も鑑定のポイントになります。偽物の場合、この2点にズレや怪しい点を見つけることができます。

さらにこんな点も鑑定ポイントとなる

偽物の絵画は、どんなに精密に描かれていたとしても、制作時期と技巧的な性質が矛盾していることがあります。

鑑定士は、

  • 時期から導き出せばその頃稚拙なタッチであるはずなのに異様な描き込みがされている……
  • 枯れた味わいが出てきた頃の時代に、なぜか力量のある作風である

……などと言った視点で絵画を鑑定し、これは偽物の絵画だと判断します。

完全な偽物アートを創出するためには、画家の落款の入手、または完全偽造、画家が当時使用している材料・道具を手に入れる、さらに、画家が到達している技量、さらに、制作時期の画家の心身状態までをマネる必要があります。

とうてい偽物を作ろうと思っている集団が、全部を抑えることは無理です。必ずどこかで矛盾が生じてしまうものであり、プロフェッショナルの鑑定士は、そこあたりを見逃しません。

絵画買取のポイントは、経験値のある鑑定士が在籍していること

絵画の買取価値は、やはり専門家でない限り、なかなかわかるものではありません。

安易に買取店を見つけて持ち込みすれば、そこに売却査定する人がいなかったりして、高額買取可能である絵画に対して、相当安い価格が査定されてしまうかもしれません。

絵画は、描かれた手法や画家に対してのノウハウだけでなく、浮世絵や水墨画などの日本画の知識であったり、西洋画では宗教画などの知識も必要とします。このような知識を持ち合わせた鑑定士の力量なしに、正確に売却査定されることはほとんど無理と言っていいでしょう。

ひょっとしたら、知識のない鑑定士のところに絵画を持ち込むことで、安価な絵画に高い買取価格がつく可能性があるかもしれない……。そんなことも考えることがあるのかもしれませんが、疑いのある買取店ではほとんどの場合、できるだけ安く買いたたこうと思っています。

そのようなことを考えるよりも、絵画の価値が分かる専門家のいる買取業者を選ぶことによって正しい査定をしてもらうことを優先すべきではないでしょうか。

ネットに情報がないと不安になってしまう……

最近のことを言えば、ほとんどの方々がネット漬けになっていることでしょう。ですから、良さげな絵画買取業者を見つけるために、口コミ・評判などを参考にしている方々が多いです。また、公式サイトの情報を頼りにしている……という方々も多くいます。

ネットでリサーチすることは充分評価することができることなのです。しかし、一方では、あまりにもネット主体になりすぎてはいやしないでしょうか。実際問題、口コミ・評判がサクラかも……ということも疑わなければならないですし。また、公式サイトも、見た目がいい=いい買取業者ではありません。そのあたりの誤解がないように、買取業者を見つけてください。

ネット情報を頼るのも方法のひとつですが、最終的には、店舗の運営年数から買取業者を評価する方法を見ていきましょう。

絵画を扱う仕事というのは、想像以上に難しいものです。開業したのはいいものの、あっという間に倒産に追い込まれてしまう業者も少なくありません……。一方で長く運営しているほど、それだけ信頼されていて、レベルの高い買取業者である可能性が高いです。

店舗が長く続く理由は多数もありますが、多くのレベルの高い業者に共通することは、お客様に対して良心的であることです。良心的な業者であれば、一見さんのお客様でも礼儀正しく接してくれることでしょう。また、価値の低い絵画でも、適当に扱うことはありません。

レベルの高い鑑定士は丁寧に説明してくれる

また、レベルの高い鑑定士は丁寧に説明してくれます。どのような絵画であっても、ひとつひとつ丁寧に査定を行ってくれ、さらに、その買取価格がついた理由を納得できるように説明してくれます。

場合によっては、価格交渉に応じてくれることもあるでしょう。不当に安く買い叩くこともないので、お客様も安心して任せることができます。

おおかた鑑定士という方々は、鑑定士としての立場以前に、人間として正しい立ち位置でいるからこそ、多くの依頼人からの信頼を集めているのです。そして、その信頼度が、長く続く経営へとつながっていくことでしょう。

鑑定力があるから高い評価を得ている

長く営業を続けている買取業者は、売却査定に必要な、鑑定力が当然備わっています。

もちろん、ただ人物像がいいだけでは鑑定士がつとまる訳はありません。

鑑定士本来の仕事である鑑定をしっかりこなしているからこそ、長い期間にわたり高い評価を得ているのです。

鑑定士が本物と判断した絵画の買取実績

鑑定士がアートを鑑定し、次々と新しい時代にも、高い価値の作品が誕生しています。

草間彌生は、ドットペインティングによる絵画であったり作品を制作、世界的にも知名度のあるアーティストです。

2016年には米国「TIME」において世界で最も影響力のある100人に選ばれています。ここ最近価格が高騰しているアーティストのひとりです。

「かぼちゃのひるね」というシルクスクリーンの作品の価格もおおよそ20万円~200万円と10倍に跳ね上がっています。他の作品も5倍以上を期待することができます。

また、奈良美智の場合、2013年世界的なオークションハウス・サザビーズの香港のオークションにおいて、元銀行員が所蔵していた35点の作品に対して5億円以上もの落札額がつけられています。

また、初期の頃のドローイングに対しては数万円、ペインティングにも、数十万円だったものが現在50~80倍まで上昇しています。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は、絵画における鑑定について解説をしました。

鑑定士が絵画を鑑定する。
それがいかに大事なことであるか理解することができたのではないでしょうか。

また、いかに難しいことであるかもわかったはずです。
そのようなプロフェッショナルの鑑定士がいてくれるから、絵画に高い価値がつき、購入する人たちは、それを信用することができます。

絵画買取のポイントは、経験値のある鑑定士が在籍していることです。

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