2023.11.17

絵画を出張買取してもらう選択肢 利用時の注意ポイントとは?

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絵画

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絵画を査定・買取して欲しいと思ったときには、出張買取という選択肢があります。

出張買取であれば、いちいちお店に持ち込む必要もないため便利だと思う方々も多いことでしょう。

しかし、一方では注意しなければならないポイントもあるため確認が必要です。

今回この記事では、

  • 絵画を出張買取してもらうメリットとは
  • 出張買取以外の絵画売却方法は?
  • 絵画は、絵画専門出張買取業者に依頼するべき?
  • 絵画出張買取で高額買取のポイント
  • 絵画出張買取で注意しなければならないポイント

について知ることができます。

絵画を高額で売りたい……と思っている方々はぜひ一読ください。

絵画を出張買取してもらうメリットとは

絵画を出張買取してもらうメリットは、以下の通りです。

  • 交通費・発送料金などのお金を節約できる
  • 運搬にかかる労力は必要なし

交通費・発送料金などのお金を節約できる

出張買取を行う最大のメリットは、交通費や、絵画を発送するための費用がかからないことです。

実店舗での買取の場合、自宅の側にお店がなければクルマのガソリン代などの費用も高くついてしまうことでしょう。

宅配買取であれば、業者によって違いがありますが、自分で梱包材を用意する必要があります。また、高価な絵画を宅配で発送することにはいささか不安もあります。そして、もしも提示された査定料金に納得することができずキャンセルする場合、返送にかかる費用負担は依頼者であることも多いです。

出張買取を行っている業者のほとんどは、出張費無料で対応してくれています。

運搬にかかる労力は必要なし

自分自身で絵画を店舗に持ち込みしようと思えば、大型の絵画であれば、おおかたクルマでの移動が必要でしょう。

クルマがないという方々は、友だちに運転してもらう必要がありますし、絵画が複数あるとういう方々は、より大変な作業になります。

買取業者に持ち込みをして期待通りの買取額ではないというケースもあります。しかし、店舗に持ち込みした場合には、「せっかくここまで来たのだし、疲れたから売ってしまおう……」という気持ちになってしまうかもしれません。

出張買取であれば、そのような労力もまったくゼロです。

出張買取以外の絵画売却方法は?

絵画売却は、出張買取以外にも様々な方法があります。

  • 絵画専門の公開オークションに出す
  • 総合買取業者に依頼
  • 画廊、ギャラリー、骨董店に依頼をする

出張買取の方法が一番正しいということではありませんので、それぞれの方々にとって都合のいい方法を選択するといいでしょう。

絵画専門の公開オークションに出す

まず、絵画を売却する方法として、査定をしてもらい、オークションに出品する方法があります。

オークションでは高い価格で売却される可能性がありますが、逆にオークション会社が設定した額では買い手がつかない……こともあります。

また、それぞれオークション会社には、現代美術に強い会社であったり、近代美術に強い会社……などと言った、取り扱う絵画のジャンルに得意・不得意分野があることもあらかじめ知っておきましょう。

実際問題、お持ちの絵画をオークションにかけたとしても、おおよそ平均した落札率は70 から90%程度だと言われているので、落札されないでそのまままた戻ってきてしまうこともあります。

落札されない場合でも、会員登録料や出品手数料などが発生することもあるため注意が必要です。

さらに、実際に絵画が落札されたとしても、自身の手元にお金が入るまで、三カ月程度時間がかかることもあります。

総合買取業者に依頼

また、絵画を売却する方法には、総合買取業者に依頼する方法があります。総合買取業者とは、ブランド品であったり、貴金属、また、古物、着物……などと言ったものを総合的に取り扱っている業者のことです。

このような業者に持ち込みをし、絵画も買取してもらえる場合があります。

総合買取業者は店舗の数も多いため、比較的自宅の近くでも見つけやすいメリットがあります。また、絵画以外のものも一緒に買取もしてもらうことができるため、とても便利だと思うことでしょう。

しかし、そこでは絵画に特化した専門的業務を行っている訳ではないため、絵画特有の流通網も乏しくなり、期待通りの価格で買取してもらうことができないかもしれません。

画廊、ギャラリー、骨董店に依頼をする

また、画廊、ギャラリー、骨董店などに依頼する選択肢があります。

そのような場所は、専門性が高く、絵画の価値も正しく理解することができることでしょう。

しかし、例えば画廊すべてが買取業務を行っている訳ではありませんので、買取してくれるところを見つけること自体なかなか難しいことなのかもしれません。

また、売ろうとしている絵画に現在、ニーズが存在していれば期待以上の金額で買取してくれることもありますが、一概にすべてがそうとは断言できません……。

いったん作品を預け、売れたときにお金を支払ってもらう委託販売でお願いすることも可能ですが、その方法でもやはり売れないまま月日ばかりが過ぎてしまうこともあります。

また、画廊には、それぞれ得意分野があるため、なかなか所有している絵画に対し強みのある画廊を見つけること自体、素人目では難しいのかもしれません。

絵画は、絵画専門出張買取業者に依頼するべき?

絵画は、絵画専門出張買取業者に依頼することがおすすめです。

絵画を専門とする買取業者では、お持ちの絵画の正しい価格を把握することができる専門知識を保有しています。

隠れた価値をも見抜く力をもっているため、想像している以上の高い買取価格がつく可能性も充分考えることができます。

また、そのような業者は、幅広い販売ルートを確保しているため、高値で販売できる確率を格段と高めることができます。よって、買取額もおのずと高めることができます。

出張買取に対応してくれている専門業者を見つけることで、いちいち店舗に持ち込みをする労力も必要ありません。大きな絵画、また複数を買取して欲しいと思えば、出張買取がとても便利だと感じることでしょう。

また、専門買取業者が近くにない……という場合でも、出張買取であれば気軽に利用することができます。

絵画出張買取で高額買取のポイント

絵画出張買取での高額買取のポイントは以下となります。

  • 作者名がわかる
  • コンディションがいい
  • 鑑定書がある

これらポイントを抑えることができている絵画は、高い買取額を期待することができます。

また、出張買取査定で高く査定される可能性があるのは、現時点において注目を浴びている画家の作品です。作家が亡くなってから絵画の価格が上がるケースは稀と言っていいでしょう。

さらに、査定する時には付属品だけでなく、画家の名前であったり、絵画の名前、また、絵画の種類であったり、技法、大きさなどと言った情報があると、査定に有利に働くことがあります。

また、保存状態の良し悪しも大きく査定価格に影響します。油絵であれば、ヒビであったりカビ、日本画ならシミであったり、焼け、退色、また、破れ……などの状態は価格を下げるマイナスポイントです。

査定してもらう前には額縁を乾拭きするなどし、ほこりを落としておくなどキレイな状態を維持するといい印象を与えることができます。

しかし、上記ポイントを抑えていない絵画が高く買取してもらうことができないということでもありませんので、まずは出張買取に依頼をする姿勢が大事なのではないでしょうか。

傷んだ作品でも高い買取額がつく可能性はあります。

傷があったとしても、専門業者が介入することで、修復することができることもあります。

絵画売却のタイミングは……?

絵画買取に適したタイミングは……、景気とも連動しあうため、もっと前に買取してもらうべきだった……と後悔してしまうことが多くあるものです。

特に、新しいアート表現と評価される絵画にはそのような傾向が強くあるため、市場の動向などを見極めて売却することも大事なポイントです。

絵画出張買取で注意しなければならないポイント

絵画の出張買取はメリットだけでなく注意しなければならないポイントもあるので、あらかじめ理解しておくことが大事です。

注意ポイントは、以下となります。

  • 電話での勧誘、突然の訪問に注意
  • まとめていくらの査定を行う業者は避ける
  • 古物商許可証を確認する
  • 買取価格に満足できないのであれば断る気持ちも大事

電話での勧誘、突然の訪問に注意

いきなり買取業者から電話がかかってきて、「要らないものはないでしょうか……?」などと勧誘されることもあるのではないでしょうか。

大事にしている絵画であれば、絶対にそのような業者の勧誘を受けてしまうことがないようにしてください。

そのような業者は最初、家電、家具、着物などを買い取るという名目で勧誘し、最終的には絵画、貴金属……などの高価なものを売るように強要するケースが多いです。

適正価格で買取してくれるのならまだしも、二束三文の絵画であることを強調したうえで、良心的に安価で引き取ることをアピールしてきたりします。

まとめていくらの査定を行う業者は避ける

絵画買取の際、ひとつひとつを丁寧に鑑定、査定を行うのが通常なのですが、なかには「まとめて〇〇円でいかがでしょうか……」という査定を行う買取業者もあります。

依頼する方々も、査定に時間がかからないから都合がいいと思ってしまうのかもしれませんが、このような形でついた価格は、おおよそ適正価格とは言い難い極端に低価格である傾向が顕著にあります。

お宝の絵画がその中に混じっている場合にはそうとう損をしてしまうことでしょう。

引っ越しなどで「値段はいくらでもいいからとにかく早く処分したい……」と言った事情がない限り、まとめていくらという買取業者はできる限り避けるようにしましょう。

「古物商許可証」を確認する

骨董品であったり美術品は、盗品の売買防止と早期発見のために「古物営業法」の制度が設けられています。

古物売買の場合、所轄の都道府県公安委員会から営業許可を得ないと行えないルールがあります。ですから、買取業務などを行う際、営業許可がある証明である「古物商許可証」の提示が義務付けられています。絵画の出張買取を行うときでも、許可証を提示しなくてはなりません。

安価で買取する悪徳業者に引っかからないために、出張買取サービスを利用するとき古物許可証を持っているかチェックする習慣も必要です。

買取価格に満足できないのであれば断る気持ちも大事

絵画出張買取では、お家に業者の人間を通すことになります。

買取価格に満足することができないでも「せっかくお家に来てくれたことだし、その価格で受けよう」という気持ちがおきてしまうかもしれません。出張買取業者の方も、依頼人がそのような気持ちになることを狙っているのかもしれません。

そもそも出張買取でお家に訪問するのは、仕事なので何も遠慮する気持ちは必要ありません。また、そこではあくまでも売買交渉の場を設けるだけなので、交渉が決裂してしまうことはなんらおかしなことではありません。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、絵画の出張買取について解説をしました。
絵画出張買取は業者の方々が自宅に訪問して査定・買取してくれる方法のことを言います。

いちいち店舗に行かないで済むため、とても楽だと感じる方々は多いです。
もちろん出張買取でも、正当性のある査定を行い、高額買取を期待することができます。

絵画は熟練した鑑定眼も必要となるため、総合買取業者ではなく、専門買取業者に依頼をすることをおすすめします。

また、電話、訪問で勧誘しにきた業者を安易に受けてしまうというのではなく、自分自身でしっかりリサーチした上で出張買取業者を選ぶ必要があります。



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