2024.05.23
絵画
2024.05.23
家の代が替わり祖父の部屋を整理していたら、見慣れない絵が出てきました!?
前にテレビで見た「○○鑑定団」で、日本画にとんでもない値段がついていたことを思い出して、試しに査定してもらいたいけれど、一体どうすればいいの?
この絵 売ったらいくらになるんだろう?こんな時は、絵画の買取専門店へ依頼しましょう。
絵画の買取について、高く売るコツや注意点を解説します。
目次
見慣れない絵画を手にして売りたい時、絵画についての概要や予備知識を紹介します。
絵画は旧石器時代の「洞窟絵画」から始まって、現在までは長い歴史があります。
洞窟壁画として代表的なものは約6万4000年前のものとされたスペインの「アルタミラ洞窟」やフランスの「ラスコー洞窟」で、描かれたのはイノシシや牛・馬といった動物が中心で狩りの成功や獲物となる動物たちの繁殖を願う気持ちが込められていました。
それから長い時代を経て、西洋では14~16世紀に革新的な美術様式である「ルネサンス美術」がヨーロッパ全域に興りました。
ルネサンス絵画では、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチによる「モナ・リザ」も制作されています。
日本の美術そのものは縄文時代からスタートしていますが、絵画に焦点を絞ると日本に仏教がもたらされたのは6世紀頃で、教えの普及に大きな役割を果たしたのが絵画でした。
平安時代は空海や最澄によって密教が伝えられ、それに従って曼荼羅が多く描かれるようになり、奈良時代には源氏物語や鳥獣戯画など、物語を楽しむための絵巻物が数多く現れました。
鎌倉時代には武士の「似顔絵」が盛んに描かれるようになり、室町時代には水墨画が流行し、狩野派の祖である狩野正信による華麗な障壁画が描かれました。
桃山時代を経て江戸時代になると、浮世絵の登場によって絵画も庶民の娯楽として普及しました。
そして、幕末から明治・大正・昭和時代には、激動と葛藤の歴史の中で生み出された数多くの傑作があります!
絵画は使う材料によっても分類され「岩絵具」など伝統的な顔料を使用する日本画の材料はかなり特殊で、習得するにも時間がかかります。
他には油絵、水彩画、日本画、版画、屏風、リトグラフ、シルクスクリーン、浮世絵、モザイク画、現代アートなどがあります。
また、描かれた対象で分類されることもあり、人物画、風景画、静物画、宗教画などです。
絵画には多くの種類があり、技法や流派によって作品のテイストは大きく異なります。
日本画とは、日本人が書いた伝統絵画の総称のことで、明治時代に西洋から入ってきた油彩画と区別をするために日本画という名称が誕生しました。
日本画は水墨画と彩色画に分けられ、旧来の日本の伝統的な技法や様式の上に育てられた絵画を指します。
日本画に対して「洋画」は、西洋で生まれた材料や西洋的表現技法に基づく油彩画、水彩画、パステル画、鉛筆画、ペン画、銅版画、などの総称です。
特に油彩画だけをさしても洋画という場合もあります。
現代絵画とは現代芸術とも呼ばれ、現代を生きるアーティストが新しい表現を提案、構築する絵画で、鑑賞者とアーティストとの対話と作品に疑問を持つことで完成するアートです。草間彌生や村上隆など、人気作家の作品は高値で取引されています。
ニュースを見ると、オークションで落書きのような ”こんな絵が?” に、何十億円の落札金額がついた作品があり・・・”こんな絵にそんな価値があるの?”と疑問を抱くことがあります。
アート市場には「価値」を決める明確な基準がなく、優れた作品でも高額とは限りません。
絵画の価値は作品や作家、年代、保存状態などにより様々です。
特に絵画初心者からしたら、何をもって良い作品なのか、どこに価値のある作品なのか分かりません。
実はアート作品の市場には、独自の売買の仕組みと評価の仕方があります。
アート作品を評価するときの3つのポイント。
人気作家の作品は価格が高騰し、オークションの場では一つの作品に対し2人以上が入札を競り合うことで、公的な世界での落札記録として残り、その後の相場の指標となります。
ズバリ!その作品には人を惹きつける「強さ」があり、鑑賞せずにはいられないほどの
要素がある作品と言えます。
現代アートのスーパースター「ゲルハルト・リヒター」の作品は、モチーフがまったく分からない抽象画でありながら、作品数も少なく世界中の美術館やコレクターがリヒターの作品を入手したいと願いオークションでは高額落札が相次いでいます。
アート市場では、作品の値段を決める2つの市場があります。
一次市場は「プライマリーマーケット」と呼ばれ、主に画廊や百貨店でアーティストが新作を売る市場のことで、新人作家とコレクターの出会いの場にもなっています。
その時に買った無名画家の数万円の作品が後に有名になって、価格が何十倍にも膨れ上がる可能性があります。
二次市場は「セカンダリーマーケット」と呼ばれ、絵画の所有者が画廊に買い取ってもらったり、委託してオークションや市場で転売されます。
「セカンダリーマーケット」には世界の富裕層のコレクターが参加しており、アメリカのザザビーズとイギリスのクリスティーズの2大オークションハウスがあり、オークション会場では「あの作品を必ず手に入れたい」という熱気に満ちています。
絵画の価値を調べる際、重要なポイントが作家物かどうかです。
ズバリ!有名作家の絵画は非常に高価です。
作家の評価は、作品の独自性や著名な芸術祭への出品歴、美術批評家による評価などから総合的に判断されます。
そして作家物の判断基準として、必ずと言っていいほどその作品のどこかに「サイン」があるのでそれを確認しましょう。
竹久夢二やルノワール、ピカソなど非常に有名な作家はもちろんの事、絵画の作家のサインや落款は非常に読みづらい字体のものも多いので、専門家に見てもらう必要があります。
年代ものか!?
絵画の価値は古ければ古いほど、昔の画家が描いた絵画ほど高い可能性が上がるといえます・・・その理由は「希少性」が問われるからです。
年代別に見て、現存している数が少ない絵画の方が当然少ない為、希少性が高い、つまり絵画としての価値が高いことになります。
しかし「古ければ必ず高い価値がある!」とは一概に言えませんが、古い絵画だと保存状態が心配です。
有名な作家の作品の絵の具が剥がれていたり、ひび割れ、黄変の状態では価値が下がります。
特に素描や版画など髪を使っている作品は、油絵に比べて日焼けや、シミ、カビなどが起こりやすいです。
絵画や版画などで複製画も多く見られますが、複製画とは原画のアーティストに許可を取ってプリント技術などで複製した絵画です。
複製画でもシリアルナンバーが入っていると限定部数のみで販売されるので、美術品としての価値が高くなります。
また本物を偽って制作された贋作や模倣品は違法であり、買取りの対象にはなりません。
ここまで絵画についての概要や予備知識を紹介してきましたが、今お持ちの絵画の売却を検討するときの方法は主に4つあります。
絵画の査定には、贋作や作者・制作年代など高い専門知識や鑑定技術がなければ一般の方では見極められないポイントが多くあります。
そのため、お持ちの絵画を適正な価格で買い取りしてもらう為には、美術品に関する専門知識と査定技術を持った実績のある買取り業者でなければなりません。
インターネットオークションでは、度々アートが高額落札されます。
しかし、自ら絵画をオークションに出品するという事は、出品する絵画の正しい価値と商品詳細を理解した上で商品について文章で的確に説明する事が絶対に求められます。
そもそもその絵画の価値が分からなければ、相場を超えたという判断すらできません。
ご自身でヤフオクといったオークションに出品してみるのも一つの選択肢ですが、膨大な手間がかかりますし、リスク回避も踏まえると大変面倒ですので買取依頼の方がよいかと思います。
オープンマーケットでのオークションに絵画を出品する際は、オークション会場の専門スタッフが商品の鑑定から出品価格の設定まで全て行ってくれます。
その為、知識が一切ない素人でも絵画をオークションに出品し販売する事は可能です。
ところが、そのような本格的なオークションに出品する事は無料ではなく、カタログ掲載料や、落札後の手数料が必要になりますし、落札手数料を差し引いた上で利益が出せるかどうかは計算しなければ、逆に赤字になりかねないなどのリスクがあります。
個人が絵画を売ろうとした時に、美術商や画廊に作品を預け、買い手を探してもらうというのが委託販売です。
委託販売のメリットは買取と比べて、希望の価格で売却することが可能で、手元に入る金額が高くなる可能性が大きいです。
買取の場合、作品によっては業者が売れないというリスクを考えてしまうので、
買取価格を低く設定しがちなのです。
また委託販売はいつ売れるのかを予測しにくく、長く待った末に結局売れないという可能性もあります。
絵画を委託販売する場合は、実店舗のある画廊や、最低限「古物商許可証」を所持しているかをチェックするようにしましょう。
2015年にスイス在住の絵画収集家がポール・ゴーギャンの1892年の油絵「いつ結婚するの」を、絵画史上最高額の約3億ドル(日本円で約360億円)で売却しています。
この収集家は、祖父の代から絵画を集めゴッホやピカソなどの作品を所有していました。
日本では1987年にロンドンで行われた競売で、保険会社がファン・ゴッホの「ひまわり」を約58億円で落札し、当時は絵画史上最高の落札額で話題となりました。
絵画が好きな方は、有名な作家の作品を「コレクション」する傾向があります。
いま、その絵の横におもむろに入ってっている絵画も調べてみてはいかがでしょうか。
○千万もする貴重な作品かもしれませんヨ!
”もしかして「ひまわり」の絵がありませんか!?”
絵画売却の際は 専門家に相談するのが、おススメです!