2023.11.21

中国の唐硯と日本の和硯の買取について知っておきたい!

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中国の唐硯は歴史があって、有名で骨董品的な価値が高いものです。また、日本の和硯も貴重なものは高額買取となっています。

中国の唐硯と日本の和硯の魅力は、中国と日本の風土の違いから材料の石の異なる魅力がそれぞれにあります。

それぞれの硯の魅力と買取について紹介しますので、参考にしてください。

中国の硯とは

中国の硯は骨董品として価値があり、高く買い取られることを知っていますか。日本にも愛好家が多く、歴史がある硯のため、とても価値があります。

中国の硯は、素材の石によっても価値が大きく問われ、貴重な中国の石で作られているため、骨董品としての価値が高い傾向です。色や紋様などにも様々な特徴があり、中国の硯は種類が豊富なのが魅力です。

特に有名なのが「端渓石」という中国の地方で採れる石で、他に「松花江緑石」や「紅糸石」「黎渓石」などが使われています。

また、中国の硯は彫刻なども素晴らしいものがあり、龍の彫刻が行われている硯などは美術的価値のあると言えるでしょう。

これらの中国の硯は、骨董品店での買取が可能でおすすめです。歴史のある古い中国硯などは種類も多く、高額査定が付きます。

骨董品の価値がある「中国の四大名硯」について

中国硯は「唐硯」とも呼ばれ、産地によって「端渓硯」「歙州硯」「歙州硯」「澄泥硯」といわれ「中国の四大名硯」として有名です。これらが骨董としての価値がとても高いため、それぞれの特徴と魅力を紹介しますので、よく知っておくといいでしょう。

中国の四大名硯

・端渓硯(たんけいけん)・・・広東省で採れた石を使い、鋒鋩の粒子が均一で細かく、紋様も多彩な硯が特徴です。

・歙州硯(きょうじゅうけん)・・・ 江西省で採れた石を使って、非常に硬くて紋様が綺麗な硯が特徴となっています。

・歙州硯(とうがりょくせきけん)・・・甘粛省で採れた石で作られていて、墨の発色が非常に良いのが特徴です。川の氾濫で砕石場所が不明になったため、現在入手はほぼ不可能となっているため貴重な硯です。

・澄泥硯(ちょうでいけん)・・・山西省(諸説あり)が産地で、石製のもの、泥を固めて焼いたものもあります。

「端渓硯」が最もポピュラーで、20種類以上の紋様があって、お手頃価格から高額なものまで豊富です。また、学校や教室でよく使われるのが「細羅紋硯(さいらもんけん)」で値段も安くてかつ使いやすい硯となっています。

日本の和硯で有名な5つの硯は高額買取

日本の硯、和硯として、有名なのは「赤間硯」「雄勝硯」「雨畑硯」「土佐硯」「那智黒硯」の5つの有名な産地で作られた硯です。これらの硯ならば高額買取も可能ですので、紹介します。

赤間硯・・・山形県宇部市が産地の赤みを帯びた紫色・茶色をしていて珍しい硯です。墨を削る歯の役割を果たす「鋒鋩(ほうぼう)」がみっしりと立ち、よく墨を磨くことができ、発色が良く、早く墨がすれし、さらっとのびの良い墨汁となります。

・雄勝硯(おがつすずり)・・・宮城県石巻市が産地の黒・暗い藍色をした硯で、中国の四大名硯「端渓硯」と性質が似ていて、きれいな墨が磨れるのが魅力です。

・雨畑硯(あめはたすずり)・・・山梨県早川町で作られる蒼黒、淡青、紫色の3色の硯です。石の粒子が細かく墨が磨りやすいのが特徴となっています。

・土佐硯・・・高知県幡多郡の硯で、青黒く墨が鮮やかになります。金星といった紋様が見られるのも特徴です。

那智黒硯(なちぐろすずり)・・・三重県熊野市が産地で、石の粒子がきめ細かいのが特徴となっています。鮮明で美しい墨色となります。

この中でも、国の伝統的工芸品に指定されているのは、100年以上の歴史がある「赤間硯」と「雄勝硯」です。しかし、「雄勝石」は東日本大震災の影響で影響を受けたため、残念ながら現在生産が停止している状況となっています。

有名作家の硯も高額買取

有名作家の硯も価値が高くなり、高額買取の可能性があります。硯の作者名は、共箱があれば共箱に作者の落款(サイン)が書かれていることが多いため、自分でも確認してみるといいでしょう。

ただし、偽物の場合もありますので、買取の際に鑑定や査定をしてもらうことが大切です。

しかし、とても古い硯の場合には、共箱に落款が入っていないことも多くなります。その場合は、落款がなくても高額買取となりますので、一度見てもらってください。

次の作家は、日本の有名作家として、お店での販売価格として60万以上のこともある人気の作家となっています。

・「名倉 鳳山」

・「日枝 陽一」

・「日枝玉峯」

・「髙原祐二」

その他の有名作家もいて人気です。これらの作家の落款があれば高額となる可能性があるでしょう。

・「名倉 達了」

・「宮川英明」

・「雨宮 彌太郎」

・「堀尾 信夫」

中国唐硯と日本の和硯の買取相場

高額買取が可能な買取相場を紹介します。

中国唐硯

・唐硯 「端渓硯」           30,000~50,000円

・「端渓有眼硯」(翡翠条)    箱無し  15,000 ~29,000円

・「端渓硯」              箱有   110,000 ~160,000円

・獅子彫装飾「端渓硯」     箱有   160,000 ~250,000円

・唐硯 「澄泥硯」           20,000~40,000円

・「澄泥硯」              在銘    22,000 ~46,000円

・阮元                   5,000~80,000円

・林佶 漢佶 漢詩                          5,000~80,000円

・ 李朝後期 日月硯           20,000~80,000円

日本の和硯

・和硯 赤間硯              40,000~60,000円

・青磁硯「三浦小平二」作  在銘/共箱有  28,000 ~41,000円

・信楽焼硯「 細川護熙」作  共箱有        21,000 ~35,000円

・陶硯「加藤卓男」作          50,000~70,000円

・海鼠釉硯 「河井寛次郎」作 鑑定箱有     42,000 ~59,000円

硯の高額買取をしてもらうポイント

高額買取をしてもらうには、硯の買取を専門にしている業者に買取を依頼するのがおすすめの方法です。骨董品を扱う骨董品店や美術品店などに依頼するのがいい方法です。

硯について詳しい鑑定士がいる所をホームページなどを参考に探してみるといいでしょう。

硯の高額買取をしてもらうポイントについて見ていきますので、参考にしてください。

①    古くて骨董品の価値がある硯かどうか

骨董品的な価値のある硯ならば、数万円で売れる場合があります。素人ではよく価値がわからないため、一度鑑定してもうことが大切です。硯が買取可能かどうかは、見せてみないとわからないことが多くなります。

よくわからない時はメール査定やLINE査定もおすすめ

見せるのが面倒な場合や、よくわからない硯で見せるのも不安な場合は、メール査定やLINE査定をお願いしてみるのもいい方法です。気軽に査定してもらえておすすめです。無料で行え、必ず買い取ってもらう必要もありませんので、価値を知るいい方法です。

②   硯に共箱があるかどうか

硯も木の共箱に入っていて、表に筆で作者や作品の名前が書かれていることがあります。作品が作られた年代などもわかっていいでしょう。

また、共箱があることで、買取価格が高くなりますので、共箱も大事に保管しておいてください。買取の際に必ず一緒に出すことで、数万円高くなることがあります。査定をしてもらう際には査定の基準になりますので、一緒に出して見てもらうのがおすすめです。

また、「共箱がある書道具」というだけでも高い価値を持っている確率が高くなります。また「硯箱」なども一緒に持っている場合は、硯箱も骨董品として高く買取してくれることが多くなります。

③   有名作家の硯かどうか

有名作家の硯は人気がありますので、作家物かどうかを確かめることもポイントです。

「落款(サイン)」があったり、「共箱の墨書き」で作家名が確認できたりします。まれに鑑定の書付が付いている場合もありますので、大事にしておいてください。

ただし、これらのものがなくても、古い硯、素材のいい硯は数万円で売れる可能性があっておすすめです。作家物でない場合でも一度見てもらうのがポイントと言えます。

④   硯の素材と技法に注目

また、石や陶器でなくても「珊瑚」や「象牙」「翡翠」などの珍しい高級素材の硯もあります。素材自体の価値が高いだけでなく、高級素材を加工して硯にしている職人の技術、技法にも高額査定が付きます。

職人の技術が凝っていると思われるものは高額買取となります。

⑤   硯を入手した経路

硯を入手した経路や場所がわかり「古いものである」「中国のものである」「価値がある」などとわかった場合、骨董品的価値が高まります。

次のような入手経路が高額買取となるでしょう。

1.骨董品収集家のコレクション

2.オークションや骨董品店で高い金額で購入

3.先祖代々伝わる歴史のあるもの

4.裕福な人、著名な人からもらった

硯を高く買い取ってもらうためには、硯の入手経路をできるだけ細かくたどっていくことが大切です。「どこで入手したのか」「なぜ入手したのか」「どの位古い時代に入手したのか」などをたどります。「歴史的人物や政治家から祖先がもらった」などといった硯は、なかなか流通しない、貴重なルートで入手したもののため高額買取です。縁故や先祖代々などといったものは、価値が評価されることが多いでしょう。

まとめ

中国の硯(唐硯)と日本の和硯について紹介し、買取について見てきました。中国の四大名硯や日本の5つの有名硯は人気があります。古い硯や有名作家の硯は、高額買取になる可能性が高くなります。

高額買取のポイントを詳しく知って高く買い取ってもらうといいでしょう。

硯は、歴史的価値があるもの、素材、装飾、模様、有名作家によって高額買取となる可能性があります。

自分ではなかなか判断が付かないことも多く、偽物や贋作も多いために、買取は中国硯や日本の和硯の買取実績のある専門業者、骨董品・古美術品などに依頼するのがポイントです。リサイクルショップや一般の買取業者よりも高く売れるためおすすめです。

硯は、専門業者でないと、特徴や価値に気づかずに高く売れないことも多くあります。しっかり評価してもらえるように、例え遠くても買取に実績のある業者に依頼することをおすすめします。

硯の買取に実績のある会社ならば、正当な値段で買い取ってくれる可能性が高くなりますので、ぜひ弊社のような専門業者にお任せください。

弊社にお気軽にお問い合わせ頂ければ高額買取可能ですので、ご検討頂ければと思います。



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