2023.11.22

河嶋淳司とは?これまでの経歴や主な作品の特徴、査定買取で注意することやお役立ち情報!

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河嶋淳司(かわしま じゅんじ)は、東京都出身の日本画家です。

伝統技法を自ら取り込み、なおかつポップアート風に創り出した「動物」をモチーフにした優れた作品が多く、国内外で高い評価を得ています。

そして、これまで制作してきた作品も高値で査定・買取されています。

河嶋淳司が注目される日本画家として知られるようになったのは、江戸初期の画家、宗達などの伝統絵画を学んだことで、日本画素材とも真剣に向き合って取り組んでいるからです。

一方で、ユング心理学などに関しても勉強してきたことで、人の心の働きや意識のコントロール、さらに認識を超えた無意識の動きなどにも注目しており、人間の内面的な部分にも働きかける作品を多数制作しています。

河嶋淳司の作品は、メディアでも取り上げられる機会が多いため、すでに多くの人が目にしています。

河嶋淳司は、新しい作品が発表される度に、これからも注目され続ける現代アーティストの一人です。

個展や展覧会での出品が増えるにつれて、河嶋淳司が制作した作品を探している方が年々増えています。

世間で話題になれば、高価買取の可能性が高まります。

河嶋淳司が直接手掛けた作品なら、美術品としての優れた価値もありますので、安定した多数の売買実績があります。

日本を代表する日本画家である河嶋淳司は、国内のみならず、海外にも多くのファンがいます。

本記事では、河嶋淳司の経歴や作品の特徴を中心に、河嶋淳司の作品の査定・買取価格の目安や作品の価値についてご紹介します。

すでに河嶋淳司に興味のある方はもちろん、これから河嶋淳司の作品を集めたい、と考えている方にとっても有益な情報を提供していきます。

河嶋淳司とは

河嶋淳司は、東京都出身の日本画家です。

1957年に東京都に生まれ、現在に至ります。

東京藝術大学では、稗田一穂に師事していました。

その後、1981年に、東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業し、同大学院の博士課程も修了しています。

1985年になると、海外のシカゴアートフェアにも出展し始め、国内だけではなく、国外での活躍の場が増えます。

1985年より、ギャルリー・ワタリ(東京・外苑前)での個展の開催を始めました。

その後も毎年自身の個展の開催を継続しています。

また、1994年には、高島屋コンテンポラリー・アート・スペース(東京日本橋)、長野東急、川崎所沢西武などでも個展を開催し、日本国内での認知度がさらに向上しました。

個展以外では、グループ展にも意欲的に参加しており、1987年からは北辰画廊(東京銀座)で毎年「三人展」を開催しています。

さらに河嶋淳司は、国内外における展覧会にもよく選ばれて出品しています。

例えば、彼が出品した代表的な展覧会には次のようなものがあります。

  • 「今日の日本画展」(山種美術館)
  • 「両洋の眼-現代の絵画展」(東京三越など)
  • 「現代日本の屏風絵展」(デュッセルドルフ・ヴィルト美術館など)
  • 「現代絵画の一断面-日本画を越えて」(東京都美術館)

河嶋淳司の作風の特徴を一言でいえば、主に動物を被写体として、琳派とポップアートを融合したようなイメージです。

河嶋淳司は、このような新たな日本画を創出したことが評価されています。

作品の制作にあたって、自身でユング心理学を学んでおり、内面的な精神の高揚を追求しながら作品作りに取り組んでいます。

河嶋淳司の経歴

河嶋淳司は東京都生まれ

河嶋淳司は、1957年に東京都に生まれました。

東京藝術大学・同大学院へ進学し卒業・修了する

そして、1981年には東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業しています。

その後、1983年、東京芸術大学大学院修士課程、1986年には同大学院美術研究科博士課程を修了しました。

当時は、稗田一穂氏に師事していたことが知られています。

個展の開催

河嶋淳司は、大学院在学中から、すでに活発に自らの作品の発表を行っていました。

例えば、1985年のギャルリー・ワタリ(東京外苑前)での個展を皮切りに、毎年個展を開催しています。

また、1994年には、高島屋コンテンポラリー・アート・スペース(東京日本橋)、長野東急、川崎所沢西武などでも個展を開催しています。

グループ展への参加

河嶋淳司は、1987年からは、北辰画廊(東京銀座)にて毎年「三人展」を開催し、グループ展にも意欲的に参加しています。

展覧会への出品

河嶋淳司は、「今日の日本画展」(1987年と1989年:山種美術館)、「両洋の眼-現代の絵画展」(1990年~1992年、1994年、1995年:東京三越など)、「現代日本の屏風絵展」(1990年:デュッセルドルフ・ヴィルト美術館など)、「現代絵画の一断面-日本画を越えて」(1993年:東京都美術館)など、国内外における著名な展覧会にも選ばれて出品しています。

河嶋淳司の作風

河嶋淳司の作品のモチーフとなっているのはカラフルな「動物」です。

日本古来の伝統技法である「琳派」と現代流行している「ポップアート」を融合したような作風が非常にユニークな印象を受けます。

河嶋淳司の描く動物を初めて見た人は、鮮やかで強烈な記憶として残るようになっています。

専門家の評価によると、「琳派」特有の金箔をふんだんに使用した華やかな背景の中に、草花などの抽象化しデザイン化された対象物を、その空間に置くような手法を世襲しているのではないかということです。

琳派でも河嶋淳司と同じような動物を描いた画家・伊藤若冲がいることから、伊藤若冲に何か通じているような部分があります。

全く異質なモノ同士である「何か」と「何か」を単純に融合させることは、非常に難しい業とされていますが、河嶋淳司が描く作品はどれも唯一無二の完成品として仕上がっており、決して陳腐な作品で終わっていない点に優れた評価が与えられています。

本家の琳派に比べると、かなり現代風なアレンジが施されていますし、当時の江戸時代には無かった色を使用した色彩豊かな表現力によって、老若男女問わず楽しめる作品に仕上がっていることが、多くの人に受け入れられている彼の作品の人気の秘密です。

全く知らない人が見ると、伝統的な「琳派」の技法を踏襲しているとは思えないはずです。

2006年には、世界的な知名度を誇るブランド・カルティエ「パンテール」とのコラボレーションCMに河嶋淳司の作品が採用されたことで、ファッション業界にもその名が知られるようになりました。

河嶋淳司の作品

河嶋淳司の買取価格情報の一部が公開されていましたので、参考情報として紹介しておきます。

河嶋淳司は、現在も第一線で活躍を継続しています。

もちろん、各業界の専門家からも高い評価を与えられています。

存命の作家に関しては、必ずしも相場が安定しているとはいえませんが、逆に予想よりも高い査定がつくこともあります。

河嶋淳司の作品の買取に際して注目すべきポイントは、何よりも現代アートとしての「ポップさ」が重視されている点です。

様々な種類の動物を描いており、その種類の豊富さに驚かされますが、モチーフの違いによって、作品の評価には大きな優劣がないことを知っておいてください。

それよりも、作品自体の見た目の「ポップさ」を重視しており、伝統的な技法よりも、あくまでも現代的な華やかさの度合いで判断して、査定に反映しています。

また、河嶋淳司の場合も日本画と版画では評価方法が異なります。

次に簡単に解説しますので、美術品の査定・買取時の知識として知っておいてください。

日本画の場合

河嶋淳司の場合、動物をデザイン化して作品を描いたものがほとんどです。

動物の種類や色合いなどが、ある程度作品の評価に影響を与えます。

また、河嶋淳司は金箔やプラチナ箔を多用していますが、金属であることから、制作後年数が経つにつれて酸化して黒くなっていくという性質があります。

それも作品の味わいだとか、楽しみの一つだ、と肯定的に捉える場合もありますが、美術品の専門店での査定や買取の場合は、作品の経年劣化よるダメージとして認識されることがありますのでご注意ください。

版画の場合

こちらも様々な動物をモチーフにしたユニークな作品を多数制作して発表しています。

相場が安定していて、落ち着いた買取価格になる傾向があります。

しかし、作品の一部にシミ等のダメージが発生していることがわかると、当然ながら評価額は下がってしまうでしょう。

河嶋淳司の作品は、日本国内のみならず、世界中でも高い評価を受けています。

近年ますます知名度も向上していますので、今後も高額査定のつく可能性の高い作品が多数登場するのではないかと予想されています。

河嶋淳司の作品は査定・売却は可能なのか

ここまでで河嶋淳司の経歴や作品の特徴について分かる範囲でご紹介いたしました。

ここからはすでに河嶋淳司の作品を所有してる方や、これからの所有を検討している方に向けて、高値査定や売却のポイントについて解説していきます。

作品の発売直後

美術品等の査定買取において、作品や作家の知名度が高いと、査定買取も高くなるといった関係があります。

発売直後の作品も、メディアで取り上げられる機会も増え、認知度や注目度が高まります。

こうした理由から、一時的に査定額がアップします。

過去に手掛けた作品を所有している場合でも、保存状態が綺麗かつ発売直後の状態を維持していると判断されれば、査定結果にも反映されます。

メディアで注目されると高値査定になることがあります

人気芸能人や海外セレブがアーティストの作品やグッズを愛用している情報が流れてくることがあります。

こうした何気ない情報によって「突然人気が高まる」ことがあります。

過去にトレンドとなった作品でも、発売から長期間経過し、再度注目が集った時に査定を行うと、高値がつくことがあります。

作品の売却を検討する場合は、各方面での情報に敏感になることが重要です。

一見関係のない情報であっても、メディアやニュースなどをチェックしながら、売却の時期を判断するようにしてください。

河嶋淳司の作品は、直接手掛けたものが少なく希少価値の高い作品ばかりです。

もちろん、作品のサイズや作品の内容によっても買取金額は大きく異なります。

もし、河嶋淳司作品のお持ちで、今現在売却をご検討の際にはぜひ弊社にもお声掛けください。

まとめ

本記事では、河嶋淳司の経歴や作品の特徴、その作品の査定価格の目安と売却時の注意点について詳しくご紹介してきました。

「河嶋淳司」は、国内外で高い評価があり、専門家にも一目置かれる存在です。

日本画家としての知名度や実績も抜群のものがあります。

これから河嶋淳司の良質の作品を集めようと考えている方も、別のアーティストの作品が欲しくなって手放そうと考えている方も、河嶋淳司の作品を査定・売却したい方は、ぜひ弊社にお問合せください。



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