2023.11.26

友沢こたおは、現在、個展を開催すれば即作品が完売すると言われている超・人気アーティストです。

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友沢こたおのアートでは、スライム状の物質と有機的なモチーフをマッチングさせたオリジナリティーにあふれた人物像が描かれています。

一見グロテスクにも見えますが、質感であったり、透け感、やわらかさが写実的に描写され、アートには無関心……という若い人たちの心にも突き刺さるアートを創造しています。

友沢こたおの経歴

友沢こたおは、1999年、フランスのボルドーに誕生します。5歳までパリで過ごしています。

2019年には、久米桂一郎賞を受賞しました。

2020年には藝大アートプラザ大賞に入選し、まさに若いながらも地位を不動のものにしようとしています。

また、2020年、友沢こたおは、個展「Pomme d’amour」を初めて開催しました。

彼女は、東京藝術大学美術学部を卒業し、東京藝大大学院美術研究科修士課程に合格しています。年齢も23歳、まだまだ今後のりしろを残した期待のホープということができます。

友沢こたおのこたおというのは本名のようです。タイに「コ・タオ」という島があって、その島に観光で訪れたお母さんとお父さんが島の美しさに感動し、この島のような子になってくれればいい……とその名を付けたということです。

友沢こたおのアート

友沢こたおの母親は、イラストレーターの友沢ミミヨです。友沢こたおは、2019年、友沢ミミヨとのアートユニット「とろろ園」を誕生させていることも話題となりました。

とろろ園において、作品の原案はお母さんが行い、お母さんが描いた下絵に対し、友沢こたおが色付けの作業を施しています。

それにしても、とろろ園とはいかにも不思議な命名です。

また、親と子がタッグを組み、自由なアートを創造するというスタイルもまさに現代的と言っていいでしょう。

友沢こたおのものづくりの根底に存在しているものとは一体なんなのでしょうか。

それを、追求したい気持ちも収まることがありません。

スライムをモチーフとしたアート

スライムがモチーフとなっているアートは友沢こたおの特徴としてあげることができます。

友沢こたおのアートには、スライムをかぶっている人間の顔が多く登場しますが、友沢こたお曰く多くは自画像であるということです。

実際に彼女自身スライムをかぶった体験があると言いますが、そのとき、スライム越しに見えた景色であったり、鼻に入ってきて息ができなくなる息詰まる感覚、また、口の中の入ってしまったスライムの味などは神秘的な体験だったということです。

その体験は、自分自身が体験してこそ初めて意味があると感じたそうです。

また、彼女は、自分で自身を描くという行為を面白がっている一面もあったと言います。もう1人の自分自身を作り出すということは、まさに子どもが誕生するかのような本能的感覚であったということです。

スライムをかぶった狂気的体験

大学に入学したばかりの頃、精神的にとても窮地に追い込まれていた時があり、そのときはじめて彼女自身、スライムをかぶったという狂気的体験をしています。

スライムをかぶった時、生きている実感がしてとても気持ちがよかった……。

それが友沢こたおの作品に存在している原風景です。

友沢こたおのアートは、一見、グロテスクで奇妙です。死の予感を感じさせることもあります。しかし、その死を予感するギリギリの状態こそが、生きている実感を人間が感じとることができる唯一の瞬間なのかもしれません。

「精神的に追い詰められている」

それは、生きている感じがしないのではなく、その瞬間こそが、生が側に寄り添ってくれている確かなる実感です。普段当たり前過ぎて、生の在り処などどこに感じていたのでしょうか。私は生きているという実感は、単に口をそろえた満足感に過ぎないのかもしれません。そうではなく、生は、理解不能な死(深淵)と隣接してこそ、在り処を明確にするものなのです。

赤ちゃん人形の「ルキちゃん」

友沢こたおのアートに度々登場する赤ちゃん人形は「ルキちゃん」と言う名前で、彼女

は我が子のように可愛がっているということです。

しかし。まだ赤ちゃんだというのに、かわいそうなことにルキちゃんにもスライムが顔一面覆っています。

これは、許されない虐待ではないのか……。という気持ちもない訳ではありません。

 

こんなアートを許していいものかという意見もどこかにはあるのかもしれません。

しかし、まさに窒息しそうな瞬間にこそ、生きている実感を感じとることができます。この赤ちゃんは、死にかけているのではなく、他の赤ちゃん以上に生きているのです。

友沢こたおが発信したコメント

友沢こたおは、展示会を開けば作品は即日完売するという人気のアーティストです。

それに対して友沢こたおは、このようなことをコメントしています。

アートが即売れるということはてもうれしいことだけど……、アートを売るということを意識してしまうことで、アートを描く手が止まってしまう危機を感じています。

そして、アートを描くときには値段については考えないようにしている……と。

逆に、友沢こたおは、売れるアートを描くことからなかなか意識を切り離すことができないで苦労をしている様子です。

彼女が、無理に停止したところで、アート=売るという構図は、決して彼女のアートスピリットから抜け落ちるものではありません。それは、人間は食うための生き物であると言っているのと同じで真理であるからです。食べなければ死んでしまうでしょう。そして、食べるためにはお金が必要です。アートが何かを語るにしても、やはりお金の二の次の問題です。

売るためのアートが悪いということではないのですが、段々とアートをお金の価値で測定する目線が高まってきた感じもあります。彼女はそのようなアーティストではありたくないと願ったのです。

彼女が影響を受けたアーティスト「楳図かずお」「花輪和一」

友沢こたおがもっと現代的アーティストと言える証拠となるものは、彼女が影響を受けたアーティストが、「楳図かずお」であることです。

楳図かずおと言えば、「へび少女」「漂流教室」「まことちゃん」など作品を描いている漫画家です。

友沢こたおは、お母さんがそのような漫画を読んでいたので、気軽に読める環境にあったと話しています。

楳図かずおの漫画で育ったお母さんもまだまだ現代に属する人間であり、友沢こたおのアートの根底を探れば、楳図かずおを愛するお母さんとつながっていることも、決して無視してならないポイントです。

もう一人、友沢こたおが影響を受けた漫画家は、「花輪和一」です。花輪和一は、1971年、「ガロ」に「かんのむし」が掲載され、漫画家デビューを果たします。

花輪和一の初期のころの猟奇画も、楳図かずおとは全くイメージは違いますが、無関係とはいいがたい一面もあります。

花輪和一は、その後「刑務所の中」も生み出しています。実際に彼は、銃刀法違反容疑で刑務所生活の体験もあるようです。

フランシス・ベーコン(Francis Bacon)の影響

友沢こたおが、単に花輪和一や楳図かずおに影響を受けたというだけでは、そのまま漫画家を目指していったのかもしれません。

しかし、友沢こたおをぐっとアートに引き寄せたのは、フランシス・ベーコン(Francis Bacon)の影響があったからです。

フランシス・ベーコン(Francis Bacon)は、20世紀を代表する英国人アーティストです。激しくかつ、大胆な筆致、また生々しくもあり不穏ムードなイメージが特徴としてあり、観るものに不安感であったり孤独感を与えることで注目されているアーティストです。

十字架像であったり、教皇の肖像、また、自画像、親しい友人の肖像などの人物画の多くはごくごく抽象的に表現され、雑然とした平面的な背景で創造されています。

友沢こたおは、フランシス・ベーコンに、絵画を通し人間に存在している根源性を表現できることを教えてもらったということです。

それは、人間が社会的に生きるうえでありがちな、これはこういう理屈だからいいとか、悪いとかいう判断思考よりも、私は生きているといった身体の神経で感じとることができるものであったり、動物的感覚に依存するアートです。

色に対しての深い拘り

友沢こたおのアートには、また、色に対しての深い拘りがあります。

彼女は、泥水に潜らせたからこそ美しく見える色彩が存在していると語っています。

まさに、それは、心の叫びを聞き取ることができる色です。

普段、私達はもっと何げない色に反応し、美しいとか鮮やかと言った感想をもつことになりますが、得てしてそのようなカラーには、人生の深みを描くことはできません。

深みをどう演出すればいいか、それはまさに友沢こたおのアートの根源にあるテーマであり、おざなりにできぬものであるゆえ、納得できる色を創りだすためにかなり時間を要してしまうことになると言います。

こたおミックスという自分オリジナルのカラーを見つけ、その絵具を使いアートを作り出すことができればとても楽なのですが、友沢こたおはそうではなく、色を創り出す経過が大事なのだとも語っています。

友沢こたおのアートを売却査定して欲しい

友沢こたおのアートを現在所有していて、売却査定して欲しいと思っている方々もいらっしゃることでしょう。

アーティスト自身が手がけるオリジナル作品は、大量に流通不可であるため評価が高くなる傾向があり、高額買取に繋がりやすいです。

友沢こたおの場合、赤子の人形であったり、ポートレートの顔に分厚いスライムが覆いかぶさる作品はインパクトが強く、かつ立体感があり、とても人気です。

【slime xcix】

スライムを被るという発想自体が奇抜でオリジナリティーに満ち満ちています。身体全体をスライムで覆われてしまっているのに、かすかに見える顔はあたかも笑っているかのようです。

slime xcixの買取相場は30万円~35万円前後となります。

【SLIME XXXVI】

SLIME XXXVIにおいてもスライムを顔にまとった人物が与えるインパクトは絶大です。また、SLIME XXXVIは、スライムによって反射している光が、リアリティーを増幅させています。

SLIME XXXVIの買取相場は20~25万円前後です。

【slime cxxviii】

描かれた人物に対しては、赤いスライムがかぶさってしまい、赤ちゃんということしかわかりません。この赤ちゃんは一体誰なのでしょうか。

なんで赤ちゃんがスライムを……?

私達はあえて「隠されていることで想像する」ということも感じさせてくれる作品です。

slime cxxviiiの買取相場は30万円~35万円です。

まとめ

人々は、なぜグロテスクアートを求めてしまうのでしょうか。どこかには怖いもの見たさもあるのかもしれません。

そのようなグロテスクアートをお部屋に飾ることで、寒気を感じ、夏場を涼しくしてくれるのかもしれません。

また、人たちは、あまりにもマンネリ化してしまったものに対し、やがて見向きもしなくなってしまうことでしょう。飽食の時代、最後に求められたものがグロテスクアートなのかもしれません。

ただ、友沢こたおのアートはそれだの意味だけでなく、窒息しそうな瞬間にこそ、生きている実感を感じとることができることを教えてくれています。

生きるという実感を普段みなさんは感じ取っていることでしょうか。

生きるという体験もどんどんマンネリ化してなんだかわからなくなってしまうものです。そのようなとき、友沢こたおのアートに癒されるという方々も多くいらっしゃることでしょう。

まさに、飽食の時代、友沢こたおは、生きる人たちに求められているアーティストです。

今後も、高い売却査定額を期待することができます。

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