2024.11.22
作家名
2024.11.22
大津英敏(おおつひでとし、1943年~)は熊本県出身の洋画家。東京藝術大学在学中に洋画家・山口香に師事し、独立美術協会を中心に活動する作家。日本芸術院会員に選ばれています。
パステルカラーと柔らかなタッチで女性や少女を表現した作品が代表作。登場人物の表情が特に特徴的で、物思いにふけっているような印象を与えます。心の興味がキャンバスではなく別の場所にあるような不思議な感覚があり、そこから見る人が自分の物語を紡いでいくことができるような気がします。
美術界で確固たる地位を築いている巨匠です。
目次
学生時代に山口香氏に師事。1970年代には「森シリーズ」と呼ばれる素晴らしい作品を生み出しました。1979年に渡仏後、二人の娘をモデルにした「少女シリーズ」を描き始めます。彼は風景画の制作を続けていますが、彼の絵画の多くは淡い色調で、彼の家族に基づいています。 彼の作風はバルテュスの影響を受けていると言われています。また、渋谷駅構内にはステンドグラスを使用した壁画作品が設置されています。
パリの風景や少女の肖像画を描く人気洋画家、鎌倉市在住の大津英敏さん(70)の引退記念個展も多摩美美術館(東京都多摩市)で開かれました(多摩美術大学教授)。代表的な油彩画、水彩画、新聞小説の挿絵など99点を並べ、これまでの作品を振り返るとどれも庶民的色調で和めます。
1979年に絵の道を志すため家族とともにフランスに渡り、1981年に帰国後、娘をモデルに少女の肖像画を描き始めました。1983年、長女を描いた作品で新人洋画家の登竜門とされる安井賞を受賞。 3 人の子供が成長した後は、自宅近くのパリや鎌倉の海など、思い出に残る風景を制作しています。1989年から同大学で後進の指導に携わり、3月末に退職しました。
同展では、2009年から2010年に神奈川新聞に連載された堺屋太一さんの小説「三人二代目」の挿絵や、太一さんの娘たちがモデルとして着用していたフランス製の衣装なども展示しています。
「孫が生まれたので、また家族を描こうと思っています」
「25年ぶりにベルギーを訪れる」
1979年4月に家族とともにパリに住み始め、帰国後約25年間、娘や息子たちを描き続けました。
フランス滞在中、彼は妻と幼い子供たちとともに、パリから約300キロ離れたブルージュやゲントにも旅行した。2003年秋、スケッチのため四半世紀ぶりにベルギーを訪れ不思議と感動したようです。
1971年 第39回アンデパンダン展にて独立賞受賞(1972年)
1973年 独立美術協会会員となる
1979年 家族とともに渡仏、パリ在住を経て、ベルギー、イタリアなどヨーロッパを巡る。81年に帰国
1983年 第26回安井賞展 安井賞受賞
1988年 大津英敏展「沈黙の愛の詩」(東京、大津、福岡、大牟田、札幌、日本経済新聞社主催)開催
1993年 第11回宮本三郎記念賞受賞。 受賞を記念した展覧会を開催
1996年 大津英敏展「筆・夢・愛」(高島屋/東京・京都・大阪・横浜)開催
黒井千次氏の連載小説『夢時計』のイラストを担当
2000年 地下鉄南北線白金台駅ステンドグラス制作
2003年 「新フランス物語」大津英敏展(高島/東京、横浜、名古屋、京都、大阪)開催
2004年 辻井喬の連載小説『果てからの旅』原画展(高島屋/東京、高崎、京都、大阪、横浜、名古屋ギャラリー、小倉井筒室)開催
2005年 福岡アジア美術館「日韓現代美術展」(西日本新聞社主催)に出品。 ソウルへ旅行しました。第28回損保ジャパン東郷青児美術館賞受賞
独立美術協会会員、多摩美術大学教授
1943年 熊本県熊本市生まれ。その後、福岡県大牟田市に移住し、高校卒業までそこで過ごした。
1962年 福岡県立三池高等学校卒業
1967年 – 東京藝術大学美術学部油画科卒業
1969年 東京芸術大学卒業(山口香教授)
1971年 – 第39回アンデパンダン展にて独立賞受賞
1973年 – 独立美術協会の会員となる
1979年 – 家族とともにフランスへ渡る
1981年 – 帰国
1983年 – 第26回安井賞受賞(『KAORI』)
1988年 – 大津英敏展開催
1989年 多摩美術大学教授に就任
1993年 第11回宮本三郎賞受賞(『そらそら』)
2005年 第28回損保ジャパン東郷青児美術館賞大賞受賞
2007年 日本芸術院賞受賞。 日本芸術院会員となる
2014年 多摩美術大学退職。 名誉教授
2022年2月16日(水)より、日本橋三越本店では3年ぶりとなる大津英敏の個展を開催。大津氏が感銘を受けた芸術の都パリの街並みや、愛する家族との絆を感じさせる家族の姿を、温かみのある色彩と繊細かつ柔らかなタッチで独特のタッチで表現しています。
1943年熊本市生まれ、福岡県大牟田市在住。現在、大津氏は独立美術協会の中核会員、日本美術院会員として美術界をリードする人物である。
学生時代に洋画家・山口香を師と仰ぎ、多大な影響を受ける。卒業後、故郷の福岡県大牟田市に来て、仰向けになってボールを蹴るサーカスを見た。
その後、新たなテーマを求め、制作環境を変えるために二人の子供とともにパリへ移住。 パリでは画家バルテュスの作品に影響を受けました。彼は「実際に見たものをただ模写するだけではなく、頭の中で再構成して描くことができる」と教えられた。
帰国後、何をテーマにしようかと考えたときに、「私の人生の最大の基盤は家族とパリで暮らすことであった」と気づきました。自主展に出品し安井賞を受賞。作家に近い人物を背景に、現在まで続く代表的なシリーズとして定着しています。
「風景は人々が共感できるものです。彼は自分が住んでいた場所の風景を描きたかったのです。」
風景を描いても、娘を描いても、大津さんの内面がとても強く表現されており、家族への愛情の繊細さがにじみ出ています。 以来、かつて住んでいたパリや訪れたヨーロッパ、そして在住の鎌倉や湘南の風景を中心に風景画を制作し続けています。
実際に住んでいた場所だからこそ描ける、その土地の雰囲気、色、雰囲気があると思います。最初からどこを描くかは決めず、日々歩き、生活する中で見つけたポイントを独自の視点で描いている。また、季節や天候によって風景が変わるため、どこを描くかを研究することに多くの時間を費やしており、繊細で明るい色彩と軽やかなタッチによる親しみやすい作風が魅力です。
パリを旅行されたことのあるお客様は、この優しい色合いも含めて、写真とはまた違った懐かしさを感じるかもしれません。
サイズ:6号、金額:198万円
サイズ:10号、金額:330万円
サイズ:15号、金額:440万円
サイズ:6号、金額:198万円
『風景画の道’22 大津英敏展』では、前回の個展に比べ、大津の原点ともいえるフランス・パリの風景画を多く取り上げています。作家自身のこれまでの軌跡を表現した大小約40点の展示です。
作家評価 昭和から現在まで活躍した洋画家。娘の誕生後、娘をモデルに描き始め、淡い色調で家族を題材にした作品が多い。
技術評価 作品の奥深さを感じられる手描きの作品は大量に流通できないため、評価が高く高価買取につながりやすいです。 特にオリジナルプリントは高価買取につながりやすいです。
デザインの評価 特に顔がかわいくてタッチが明るい作品は高価買取につながりやすいです。
大津は二人の娘をモデルにした「少女シリーズ」の制作を始めます。以来、成長するにつれて娘たちと家族をテーマにライフワークとして描き続けている。純白のカーディガンを着た可愛らしい女の子です。彼女は座って、小さな手でひよこを優しく抱きます。遠くを見つめる 彼女の視線の先には何が見えますか? 幼い心に小さな命の重みと尊さを感じさせる素晴らしい作品です。大津は注目の作家であり、今後の市場価格の上昇が期待できるため、高価買取査定となっています。
春の静かな時間、チューリップを手に浜辺に佇む少女の何気ないシーン。 娘の成長を見守る家族の温かい視線が感じられる素敵な作品です。 鮮やかなバラ柄の衣装を着た、あどけなさの残る女の子の姿がとても愛らしいですね。 家族愛を感じる幸せな柄です。 ファンに愛されている作品なので高額査定が期待できます。
花を手に持った女の子が視線を落としてポーズをとっている。 その表情からは、彼女が長い間モデルをしており、少し退屈していることがわかります。 そんな子どもの心を見事に描いた絵です。
「かほり」シリーズの帽子をかぶった女の子を題材にした作品。大津英敏の作品は静的なものが多いですが、この作品は動きのある作品です。優しい笑顔が印象的な作品です。
この瞬間が過ぎれば、すべては過去になります。積み重なると遠い記憶になる。娘をテーマにした絵は、大津英敏の家族への愛を感じさせる作品です。
彼がパリに旅行した際に記念に描いた絵と言われています。
大津英敏の作品の買取価格については、作家の知名度や立場の割には二次流通での評価は良くないのが現状です。残念ながら作家の知名度と購入価格は必ずしも比例しないことを体現しています。
大津英敏は洋画家、日本芸術院会員です。
1943年熊本市に生まれ、少年時代を福岡県大牟田市で過ごす。東京芸術大学に学び、大学院卒業後、アンデパンダン展などで作品を発表し、美術界から注目を集める。1979年、彼は家族とともにフランスを旅行し、2人の娘をモデルにしました。「少女シリーズ」を手がけるようになる 以来、成長する娘や家族をテーマにした作品をライフワークとして描き続け、近年は新たなテーマとして風景画も取り上げています。
日本芸術院会員、独立美術協会会員、多摩美術大学造形学部長などを歴任。