2024.01.19
勲章
2024.01.19
「勲章ってどうやって処分したらいいのかな」「遺品整理をしていたら勲章が出てきたけどどうしよう」と勲章の処分方法にお困りの方もいるのではないでしょうか。
勲章は天皇の名によって功績を称えられたものなので、買取業者へ買い取ってもらうことができます。
今回の記事では、勲章の処分方法や勲章の種類と買取相場、勲章を高く売るためのコツについて解説していきます。
勲章の処分方法にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本における勲章は、明治以降に制度が整備されました。天皇の名によって勲章は授与され、個人の功績や業績に対して表彰される章飾です。
特に旧日本軍や戦前などの古い勲章は、等級が高くて授与数が少ないので希少性があります。
名誉の証として歴史的な意味合いも強いので、需要が高くてコレクターズアイテムとなっているものもあります。
明治や大正の時代に発行された勲章は、希少性が高いので高額で取引されることが多いです。
勲章は親族の栄誉の証なので、どのように手放せばいいのか迷ってしまいますよね。
ここからは勲章の処分の方法について3つ詳しく解説していきます。
勲章は処分してしまうよりも買取業者へ査定依頼をして、買い取ってもらうことがおすすめです。
勲章は特定の方にしか授与されないものなので、コレクターが存在しているため中古市場での需要があります。
種類や等級によっては、非常に高い値段で買い取ってもらえる場合があります。
勲章の価値を知らないと適正な金額を付けてもらうことが難しいので、勲章の価値を見極められる鑑定士に見てもらうことが大切です。
勲章の買取方法は、店舗に持ち込む店頭買取、出張買取、宅配買取があるので、自分に合ったスタイルを選んでみてください。
勲章はNPO法人などに支援寄付をすることもできます。故人が授与された勲章を廃棄してしまうのは忍びないですよね。
勲章の寄付を受け付けている団体へ送付すると、勲章を換金して社会をより良くする活動へ活かすための資金に使ってくれます。
家で眠ったままの勲章が、価値を存分に発揮して社会貢献できるのは故人も喜びそうですね。
勲章の処分方法に困った時は、勲章を必要としている親族がいないか確認してみることもおすすめです。
自分では取り扱いに困ってしまった勲章でも、家に飾っておきたい親族もいるかもしれません。
故人に対して強い思い入れを持っている方は、家に飾っておいたり形見として持っておきたい方もいるかもしれないので、まずは確認してみてくださいね。
勲章の評価は勲章の種類と等級によって決まってくるので、詳しく解説していきます。
お手元にある勲章がどの種類にあたるのか確認してみてくださいね。
旭日章は1875年(明治8年)に制定された日本で最初の勲章です。
旭日章のデザインは、日章を中心として旭光があり、章を下げる紐の綬と章の間に付ける飾りのつまみである鈕には、桐の花葉が付いています。
勲一等から勲八等までの8等級があり、ランクが高いほど査定金額が高くなります。
旭日章の最上位の勲一等旭日大綬章は、およそ25〜35万円の買取相場です。
瑞宝章は1888年(明治21年)に制定され、公共や社会のために功労がある人に授与される勲章です。
瑞宝章が制定された時は、勲一等から勲八等までありましたが、2003年の栄典制度改正によって等級は6種類へと改正されています。
勲一等瑞宝章(瑞宝大綬章)は、およそ20万円前後の買取相場となっています。
大勲位菊花草は日本の最高位の勲章で、旭日大綬章と瑞宝大綬章より優れている功績がある方に贈られる勲章となっています。
授与の対象となる方は、内閣総理大臣や衆議院・参議院長、最高裁判所長官を務めた方なので非常に希少な勲章です。
大勲位菊花章は2種類あり、第1位に大勲位菊花章頸飾、第2位に大勲位菊花大綬章です。
非常に限定的な勲章のため高い価格での買取が期待できます。
桐花大綬章が成立した時は、最上位にあたる旭日章の勲一等旭日桐花大綬章として制定されました。
しかし、平成15年の制度改定によって旭日章からは現在では分離されています。
桐花大綬章のデザインは、旭日を表している七宝と周りを囲んでいる紫色の桐の花です。
買取相場は数万円〜数十万円となっています。
宝冠章は1888年(明治21年)に、女性を授与対象に限定された唯一の勲章です。
2003年の栄典制度改正によって、旭日章、桐花章、菊花章が女性も対象に授与されるようになったので、現在は授与される方が激減しているため希少価値が高い勲章です。
勲一等宝冠章(宝冠大綬章)の買取相場は、60万〜120万円となっています。
金鵄勲章は1890年(明治23年)に制定され、陸海軍人と軍隊に所属する軍属に授与された勲章です。
日本においては唯一の武人勲章で7等級あり、終身年金が付いています。
日清戦争から太平洋戦争までの間で約83万人に授与されましたが、戦後の1947年(昭和22年)に廃止されているため希少価値が高いです。
最上級である功一級金鵄勲章では、買取金額が100万円を超える場合があります。
景雲章は、旧満州国の勲章で13年半の期間しか存続しなかったため、授与された勲章はそれほど多い数がありません。
景雲章は8等級あり、勲一位から勲八位までありました。
日本の勲章においては旭日章に相当しており、満州国ではなく日本の造幣局で製造されました。
一番等級の高い勲一位景雲章の買取価格は70万円〜85万円です。
柱国章は、1936年に旧満州国において制定され、勲一位から勲八位まで等級があります。
満州国の勲章制度は1934年に定められましたが、柱国章は後から追加されました。
授与数が少ないので勲章のコレクターから人気があり、買取価格が高くなっています。
勲一位柱国章は買取相場が60万円〜100万円程となっています。
文化勲章は、芸術分野や科学技術などの文化の向上や発展において功績のある方に授与される勲章です。
1937年の文化勲章令によって制定されました。文化勲章には階級がなく、単一級の勲章となっています。
記章・記念章は、所属している団体や階級などを表す印です。
しかし、名誉を示すための記念品として作られることもあり、功労賞や名誉賞の意味合いも含まれています。
材質は金属が一般的ですが、プラチナや純金、18金を使ったものなどもあり、デザインや制作された年代などもさまざまで、大変多くの種類があります。
記章・記念章の形状はバッジやピンズ、メダルなどで、サイズも小さいのでコレクターが多い人気のアイテムです。
買取相場は幅が広く、数千円のものから数十万で買い取ってもらえるものもあります。
外国の勲章は、デザイン性に凝ったものが多く、コレクターから人気があります。
特に人気が高いのは、戦前のドイツや中国の勲章ですが、ロシア・ソ連やイタリアの勲章も需要があります。
外国の勲章は種類が大変多いので、すべてが高い価格で買い取ってもらえるわけではありませんが、人気の高いものは数万円〜数十万円となっています。
ここからは、勲章を買い取ってもらう時に高く売るためのコツについて解説していきます。
栄誉の証である勲章を適正な価格で買い取ってもらうためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
勲章は、保存状態の良さが買取価格に大きく影響を与えます。勲章の汚れが特に目立つ場合は、やさしく拭いて取り除きます。
勲章はきれいな状態で買取に出すことが一番好ましいですが、無理にメンテナンスをしてキズが付いてしまうと価値が下がってしまうので十分に気を付けてくださいね。
落としてしまって勲章にヒビが入ったりすると、買取金額が大幅に下がってしまうので丁寧に取り扱うようにしましょう。
勲章の付属品が揃っていると査定金額は高くなります。
勲章が授与される時は、漆で塗られている箱や略章、略綬などの複数の付属品が一緒に贈られます。
特に勲記は、勲章の内容を証明するものなので、そろっていると買取相場より高い金額で買い取ってもらえることがあるのです。
紙でできている勲記は、経年劣化の影響で状態が悪くなってしまうことがあるので、筒や額縁などに入れて保管しておくのがおすすめです。
勲章を買い取ってもらう時は、複数の買取業者に査定依頼することがおすすめです。
勲章の価値について精通していない鑑定士に査定されてしまうと、勲章の価値を誤って買取金額が低くなることがあります。
勲章によっては非常に高い価格が付くものがあるので、複数の買取業者で査定してもらって、適正な査定金額を把握した上で買い取ってもらってください。
勲章の買取実績がある買取業者だと、勲章の査定に慣れている鑑定士がいるのでおすすめです。
今回は、勲章を処分したい方へ向けて、処分の方法、勲章の種類と相場、高く買い取ってもらうコツについて紹介しました。
勲章の種類は多く、等級によって買取価格も大きく異なってきます。
希少価値の高い勲章はコレクターも多いので買取金額は高くなります。
付属品はなくさないように揃えた上で、なるべくきれいな状態で査定に出すことが高く売るためのポイントです。
勲章は故人の栄誉の証なので、価値のわかる買取業者に査定を出して買い取ってもらってくださいね。