2024.05.23
絵画
2024.05.23
絵の買取を依頼したいと思っている場合に、どのくらいの買取金額になるのかがわからない場合も多いでしょう。多くの絵の種類がありますので、絵の種類による買取のポイントについて紹介しますので、参考にしてみませんか。
目次
絵の種類は様々な種類があります。技法によって次のように分かれますので、詳しく特徴や魅力、代表する有名な絵をそれぞれに紹介します。
古典的な美術から現代アートまで、多くの油彩画(油絵)が描かれていて人気です。モネの「睡蓮」やゴッホの「ひまわり」、ルノワール「春のブーケ(春の花)」など有名作品が多くあります。
アクリル樹脂の絵の具で描かれた絵です。水彩画のような透明感がありつつ油絵のように塗り重ねることもできるのが魅力です。紙や布、木など様々なものにも描けるのも特徴なため、現代アートもよく描かれていて、実験的な作品も多くなっています。
透明感があり軽やかなのが水彩画の魅力です。繊細なグラデーションなども描くことが可能です。風景画や肖像画、スケッチなどが多く描かれることが多くなっているでしょう。ターナーの「トラファルガーの戦い」、デューラーの「野ウサギ」、サージェント「ゴンドラでの昼寝」などの有名作品があります。
天然の鉱石を砕いた「岩絵の具」や貝殻から作られる「胡粉」、水干絵の具や顔彩の4つで描かれる絵です。繊細な美しさが魅力です。
和紙や絹の天然素材に筆で描かれることで、深みのある色彩と質感を生み出すことができ、日本らしいわびさびの魅力があって人気となっています。現代の感性で描かれた日本画作品もあり、古典と現代が融合した世界観も魅力です。
伊藤若冲の「菊花流水図」、伊東深水の「吹雪」、森山知己の「牡丹」などが有名です。
ペンで描かれる絵画やイラストは、繊細な線と緻密さが魅力です。モノクロでも、画家の技術や感性が表現されやすくて人気があります。
Joseph Clement Coll「A LEGACY IN LINE」、伊藤彦造の「忠臣蔵」、光宗薫の「刑天」などが有名となっています。
異なる素材や画像を切り抜いて、組み合わせて制作する技法です。新聞や雑誌の切り抜き、写真、布など既存の素材を活用して、新しい表現ができる魅力があります。デザイン性の高いものが多く、アパレルや広告デザインとしても活用されています。
ラウル・ハウスマンの「美術批評家」、リチャード・ハミルトン「一体何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力あるものにしているのか」、河村康輔の「no title」などが有名作品となっています。
彫刻された板や石、金属などを版にして、複数のプリントを作るのが特徴です。版画は手作業で制作されるため、微妙に一枚ずつ違います。
木版画や銅版画、石版画(リトグラフ)などの種類があります。
浮世絵もこの技法で作られていて、歌川国芳の「相馬の古内裏」、葛飾北斎「富嶽三十六景」、
棟方志功の「門世の柵」などが有名です。
版画の一種の技法で、網目の細かいスクリーンを通して転写する技法です。鮮やかで均一な色彩が出せ、多色刷りや複雑なデザイン、多彩な色合いが魅力です。
商業用にも多く使われています。アンディ・ウォーホルの「キャンベルスープ缶」、草間彌生「かぼちゃ」、村上隆「flower」などが今も人気です。
コンピュータやタブレットを使って作成される絵画です。多様なブラシやエフェクトが使え、油彩画、水彩画、鉛筆画など様々な技法の絵画が描けるのが特徴です。
動的なものも作れ、新しいアートの形態や表現が生まれています。
イラストから、コンセプトアート、アニメまでいろいろあり、Beeple「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」、MAD DOG JONES「REPLICATOR」、村上隆の「お花」などが有名作品です。
絵の種類によって、買取の依頼先を検討することも大切となります。骨董品や美術品として価値が高い絵、有名で歴史のある絵は、骨董品店や美術品店で売ることもおすすめです。また、最近の絵で人気のある絵は、オークションなども行っているような所に売る方法もいいでしょう。
そして、絵の種類にかかわらず、一般的に次の条件のものが高額買取となりますので、買取のポイントとして知っておいてください。
また、有名画家でも水彩の場合には安い傾向となったり、画風や題材で人気があまりなかったりする場合もあります。有名画家でも、その画家を代表するような特徴的な絵がよく高額査定となる傾向です。独創性も大事になっています。
そして、版画やリトグラフなどは比較的安い傾向ですが、画家によっても価格が異なり、有名画家の場合には、高額のものがあることも参考にしてください。
例えば、リトグラフでは、次のような画家の作品が高額買取相場となります。
絵の買取のポイントとしては、オークションなどにかけて高く買い取りが可能かどうかでも決まります。そのため需要があるかどうかが大きなポイントです。
以前は需要があっても、今は人気がないという絵もあります。また、これから人気が出そうな絵もあります。そうした需要を考えた上で、買取が行われるのがポイントです。
最初の購入時の価格だけでなく、買い手の市場の動きもよく見て決められるのがポイントです。
買取依頼時の具体的な6つのポイント
買取依頼時のポイントを具体的に6つ挙げると次のようになります。
また、絵は同じ画家のものでも、大きさによっても一般的に価格が異なります。絵の大きさは、号数で言われています。一号がハガキサイズ程度で、六号がA3、百号がふすま一枚半程度の大作となります。
絵の価格は、画家本人または契約画商と話し合って決められ、それぞれの号数当たりの単価に号数を掛けて計算されます。
例えば、号数の単価が5万円の画家の場合には、6号で30万円、10号の絵は50万円などと計算されます。4号以下の場合は割高の計算がされ、15号以上の大作になれば大きさの割に割安な設定が一般的です。
例えば、有名な横山大観の絵は数十万円からあり、大作で希少価値がある場合には高額となり、1,000万円の場合もあります。需要があれば、大きくても高く売れます。
無名絵画は買取可能かどうかも気になる人も多いでしょう。無名の絵画の買取を依頼するポイントについても紹介します。無名絵画の場合は、需要があるようなもの、好まれるようなものならば売却することが可能です。
最近では、様々な絵を好む場合が増えているために、無名の絵でも売れる可能性が高くなっています。
無名の絵で、日本画ならば本画(肉筆画)かどうかも大事です。また、買い取りが可能かどうかは、業者によっても異なりますので、できるだけ鑑定士がいるような業者に依頼する方法がおすすめです。似たような絵を買い取っている実績のある業者を探してみるのもポイントです。
絵画の買取を依頼する際には、絵だけでなく、付属品も大事です。共箱や額縁などで、画家のサインや描かれた年代がわかることもあります。額縁や共箱にも価値があって、絵の評価を高めてくれるため、大事にしておくことが必要です。
また、絵の状態も大切で、保管状態が良く、退色や変色、破れやヒビ、またカビやシミなどがない絵は高額査定となります。
保管する時には特に湿気や日光に注意し、暑い夏や冬は特に気を付けることが大切です。絵の表面が汚れないように、ガラス入りの額に入れることもおすすめです。
また、絵が傷んだからといって、勝手に修復しないようにしてください。自分で修復するとどんなに小さな修復でも価値を大きく下げてしまいますので、注意してください。そのままにしていた方が、価値が高い場合もあります。
絵の種類をたくさん紹介しましたが、様々な種類の絵がありますので、買取依頼をする場合は、絵に詳しい鑑定士がいる専門業者に依頼するのがおすすめです。古い絵画であれば、骨董店や美術品店などで鑑定してもらうのもいい方法です。価値をきちんと評価してもらえる所を探すようにしてください。
ホームページなどで絵画の買取実績を多く紹介している所、実際に買い取った買取相場を公開しているような所だと安心できるでしょう。売却時の価格の参考にもなっておすすめです。同じような種類の絵、同じ作家の絵の買取実績があるかどうかを確認してみてください。同じ作家の絵の場合、高く買い取ってもらえる可能性が高くなっておすすめです。
絵の買取を依頼する際に考えたい、絵の種類による買取のポイントについて紹介しました。高く買い取りが行われる絵は、どのような絵なのかを知っておくことが大切です。有名な画家の作品や独創性のある絵画、人気で多くのファンがいる作品は、高額買取となる可能性が高くなります。
また、絵の価値は流動的です。買取のポイントをしっかり知っておくことが大切です。
そして、無名絵画でも高く買い取りしてもらえる可能性がありますので、鑑定士がいる所で査定してもらう方法がおすすめです。
絵の買取査定と売却について悩まれる場合には、弊社は他で難しい作品なども高価買取ができる場合がありますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。様々な絵の種類を専門的に見て買取をしていますので、ぜひお任せ頂ければと思います。