2023.11.30

ペルシャ絨毯を売ることを検討中の方必見!ペルシャ絨毯の売却と買取について解説

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 「ペルシャ絨毯」、おそらくその名前は聞いたことがあるという人は多いでしょう。ペルシャ絨毯は、現代のイラン(旧ペルシャ)で手織りされてきた、歴史ある伝統的な織物で、ペルシャの象徴と言っても過言ではありません。現在確認されているもので、現存している最古の絨毯は約2500年前に製作されたと言われており、その起源はさらにそこから1000年以上前まで遡ることができるとも考えられています。ここでは、ペルシャ絨毯の歴史とその売却に焦点を当ててその魅力を紹介していきます。ペルシャ絨毯を売ることやその価値に興味をお持ちの方、必見の内容です!

ペルシャとイラン

 ペルシャ絨毯は現在のイランを中心に作られています。ではなぜ、「イラン絨毯」ではなく「ペルシャ絨毯」と呼ばれているのでしょうか。そこには、現代のイランやその周囲一帯の地域の歴史が関係しています。ペルシャとイランは、同じ地域を指す異なる名称です。

「ペルシャ」とは、古代文明であるペルシャ帝国を指す言葉で、この帝国は紀元前6世紀から紀元前4世紀にかけて栄えました。ペルシャ帝国が治めた地域は広大で、多くの異なる文化や民族を包括していました。また、ペルシャ語がこの帝国で使用され、ペルシャ文化が栄えました。

「イラン」という名称は、20世紀初めに国名として採用されました。これは、イランの政府が国名をペルシャから変更した際に起こりました。この変更は、国際的なコミュニケーションにおいてもっと一般的な名称を求めた結果です。従来の「ペルシャ」は地理的な特定性を持っていましたが、新たな「イラン」は民族的な特定性を持つ名称として採用されました。

 つまり、「ペルシャ」は歴史的な名称であり、古代ペルシャ帝国やその文化を指します。一方、「イラン」は現代の国名であり、国全体を指します。この国は多様な文化、言語、宗教を抱えていると同時に、数多くの歴史的な遺産を有しており、ペルシャ絨毯もそのような歴史ある伝統的産業の一つです。

ペルシャ絨毯の産地とデザイン

 

ペルシャ絨毯は、イラン全土で生産されており、多くの異なる産地が存在します。その産地は数十か所とも、小さな村の工房のようなところも含めると数百か所とも言われています。国内のいろいろな所で生産されているため、具体的にいくつの産地があると断定することは難しいものの、これらの産地は、地理的、文化的、歴史的な特徴を背景に、それぞれ独自の生産方法やデザインなどを持っています。

ここではペルシャ絨毯の主要な産地を、5つ紹介します。

カシャーン(カーシャーン)(Kashan)

 カシャーンはイランの中央部に位置し、ペルシャ絨毯の主要な生産地の一つです。ウールを使用した絨毯が主流で、その耐久性にも定評があります。伝統を重んじる地域であり、昔ながらの色使いや構図、ペルシャ絨毯と聞いて、誰もがイメージするようなオーソドックスなデザインが特徴です。

 典型的なデザインは「メダリオン・コーナー・デザイン」と呼ばれるもので、中央に大きなメダル型文様(メダリオン)と各コーナーにメダリオンの4分の1のパターンが施されたデザインです。また、「オーバーオール」という絨毯一面に花柄やアラベスク文様が施された総柄デザインもあります。アラベスク文様とは、イスラム美術で多く用いられる文様で植物の葉やつる、幾何学的な図形などでが、左右対称に連続して描かれる文様です。

イスファハン(Isfahan)

 イスファハンは歴史的な都市で、絨毯の生産とデザインにおいて重要な役割を果たしています。イスファハンは、かつて宮廷職人が王室に献上するための絨毯を生産していたこともあり、最も伝統を重視する地域だと言われているとともに、高い技術力を誇る産地です。伝統的なメダリオン・コーナー・デザインが主流です。ほかに、絵画のような絨毯の生産も行われています。ペルシャ地方では、古くから「ミニアチュール」と呼ばれる細密画が描かれてきました。それらの細密画を絨毯にも再現したデザインは、ただの絨毯ではなくアート作品そのものだと言えるでしょう。

タブリーズ(Tabriz)

 タブリーズはイラン最大の都市の1つで、現在多くの近代的な絨毯工房があり、その品質も高いと評価されています。地理的にもヨーロッパやトルコと近く、古くからシルクロード交易の拠点として栄えたことも相まって、昔から積極的に新しいデザインを取り入れてきました。その結果、デザイン開発が進み、今日ではバラエティ豊かなデザインの絨毯を生み出しています。

ナイン(Nain)

 ナインにおけるペルシャ絨毯の生産は、その歴史においては比較的新しく、19世紀末ごろだと言われています。ナインは、名所旧跡が残るような歴史的町ではなく、小さなオアシスの町として、かつては毛織物を生産していました。ヨーロッパとの交易が栄え、安価なヨーロッパ産の機械織り製品がイランに進出し始めたのを機に、イスファハンの指導のもとで絨毯生産が始まりました。ベージュやクリーム色など、淡い色彩が特徴的で古典的なメダリオン文様や唐草文様などが主流です。この独特の色調は第二次大戦の頃に登場した、ナインの一人の絨毯作家の存在が大きく、「ナイン絨毯の父」とも呼ばれる彼の作品がロンドンで高く評価されたことがきっかけだと言われています。 

ケルマーン(Kerman)

 

 ケルマーンはイラン中部、世界自然遺産にも登録されているルート砂漠南西部に位置する産地です。砂漠の乾燥した荒涼地帯で生み出される絨毯は、まるで自然への憧れを表すかのように、色とりどりの美しい花々が散りばめられた繊細なデザインが特徴的です。緑が少ない地域だからこそ発達してきた意匠だと言われています。特にラバーという町で制作された絨毯は、「ケルマンラバー」と呼ばれ、現在では入手困難とされています。また、ケルマーンの絨毯は、糸を紡ぐ前、原毛の段階で染色する「先染め」という手法が用いられており、深く、均等に染まります。やさしい発色で、色褪せせず、時間とともに美しい色合いに変化していくのも魅力的です。

ペルシャ絨毯の価格と産地

 一般的に、カーシャーンやイスファハン、タブリーズ、ケルマーン、ナインなど、上記に挙げたような産地や有名な産地で作られた高品質なペルシャ絨毯は、他の産地の絨毯より、高値で取引される傾向にあります。ただし、ペルシャ絨毯が取引される価格帯は非常に幅広く、さまざまな要因によって複合的に決まるため、ペルシャ絨毯を売ることを検討している場合、その価値を正確に評価してもらうことができる適正な専門家や専門業者を見つけることが大切です。

ペルシャ絨毯の価格とは

 ペルシャ絨毯の価格を決める要素は、産地のみならず、多岐に渡ります。たとえば、産地のほかに、デザインや芸術性、ノット数、サイズ、材質、に加えて年代や希少性などがペルシャ絨毯を売るときの価格の判断材料となります。

デザインと芸術性

 ペルシャ絨毯は、世界でただひとつ、「踏むことを許された芸術品」と言われています。絨毯である以上、床に敷かれて踏まれることは当然とも言えるかもしれません。しかし、ペルシャ絨毯の面白いところは、踏めば踏むほど、味わいが出て、美しくなっていくと言われていることです。使い込むことによって、色が変わり、輝きを変化させ、その魅力を増していくのです。その一方、芸術品と呼ばれるだけのデザイン性やアート性も兼ね備えています。加えて、本物のペルシャ絨毯は手織りで、同じ絨毯はこの世に2枚と存在しないのです。歴史的に価値のあるペルシャ絨毯は、ルーブル美術館をはじめ、世界各地の美術館にも所蔵されています。日本でも、ペルシャ絨毯をテーマにした展覧会が開かれており、その芸術性はペルシャ絨毯を評価する上で非常に大切な要素と言えるでしょう。

 また、産地によって、デザインや絵柄も異なり、その地方独特の特徴が表れます。人気のある色やデザインは高値で売ることができるかもしれません。ペルシャ絨毯は美しく緻密な図案が特徴で、中には織物であることが信じられないほど複雑なデザインもあります。そのようなデザインは、高い技術もさることながら、制作に膨大な時間を要するため、価格も高い傾向にあります。ペルシャ絨毯を売ることを検討している場合には、その絨毯のデザインがどのようなものであるか、まずは知っておく必要がありそうです。

ノット数とサイズ

 絨毯の織り目は「ノット数」で数えられます。ノット数が多ければ多いほど、目が詰まっていて、高品質、さらに丈夫な絨毯です。ペルシャ絨毯は美しさだけでなく、その丈夫さ、耐久性の高さにも特徴があります。2500年も前に作られた絨毯が発見されていますが、それほどでなくとも、手織りのペルシャ絨毯は数十年、丁寧に手入れをしたり取り扱ったりすれば100年以上使えるとも言われており、世代を超えて受け継がれるようなものなのです。またノット数が多いものは高密度で、表面の汚れを拭き取りやすいという長所もあります。

 また、ペルシャ絨毯の価格はそのサイズとも比例関係にあることが一般的です。ペルシャ絨毯の制作には、織りだけでなく、染色や天日干しなど様々な工程があり、1枚の絨毯の完成までには年単位の時間を要します。織りの工程に関しては、1日に数ミリしか織り進むことができないサイズやデザインもあるほどです。したがって、サイズが大きければ大きいほど、価格も高くなるわけです。

 ペルシャ絨毯を売る場合には、その絨毯のノット数とサイズも価格に関係する重要な要素です。

売る前にチェック!状態とお手入れ

 あらゆる美術作品や骨董品に共通して言えることですが、いくら本来の価値が高くても、保存や使用状態、手入れの仕方が悪ければ、その作品が本来持っている価値に見合う価格で売ることはできません。ペルシャ絨毯は、きちんと手入れをし、丁寧に使えば、その使用年数に伴って美しさを増し、いくら古くても高額で売ることができるかもしれません。

 素材がウールの場合は、湿気や虫に気をつけ、一般的な絨毯のように掃除をすれば、特別大がかりな手入れは不要と言われています。しかし素材がシルクの場合、ウールよりデリケートなため、使用に際してはより丁寧に手入れをしたり、取り扱ったりする必要があります。

まとめ

 ペルシャ絨毯は、絨毯という日用品でありながら、芸術性を備えたアート作品でもあります。同じものが2枚と存在しないという点も、その希少性を高めます。もし、お手持ちのペルシャ絨毯を売ることをお考えの場合には、上記の産地やサイズ、デザインの特性などを参考に専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

 弊社でもペルシャ絨毯の買取を行っております。ペルシャ絨毯を売ることを検討している方、売ろうかどうか迷っている方は、ぜひ一度、お問い合わせください。



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