2023.12.04

鉱物や原石には買取価値が存在している?

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宝石

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現在、鉱物であったり、原石を所有していて買取して欲しいと思っている方々もいらっしゃるでしょう。

宝石であれば、高い価格で買取してもらうことができるのかもしれませんが、果たして鉱物や、原石にどの程度の買取価値があるのでしょうか。

結論を言えば、鉱物・原石は、買取価値が存在しているもの、そうではないもの様々です。

水石であったり、梅花石、鍾乳石などに対しては、かなり高い買取価値を期待することができます。

そこで今回は、

  • そもそも鉱物・原石とは何か?
  • 鉱物や原石に買取価値が存在しているのか
  • 買取価値のある鉱物・原石とは

について解説します。

気になる方々はぜひ一読ください。

<h2>そもそも鉱物・原石とは何か?</h2>

実際問題、鉱物という言葉は非常に良く聞く言葉ですが、漠然としたイメージでしか理解していなかった……という方々もいらっしゃることでしょう。

正確に言えば、一定の地質から産出された、天然由来の単体結晶系の物質を有したものを「鉱物」という言い方をしています。

また、それらの複数体の結晶形によって成立している集合体を「岩石」という言い方をします。

そして、「鉱物」と「岩石」を総称して「天然石」と言います。希少的価値が存在し、美しい「天然石」が「宝石」です。さらに、加工される以前の「宝石」が原石です。

<h2>鉱物や原石に買取価値が存在しているのか</h2>

ダイヤモンドやエメラルド、ルビー、サファイア……、このようなものをお持ちであれば、自信をもって高く買取してもらうことができると考えることでしょう。宝石といえば、希少価値のある美しいものであり、まさに高価なものの代名詞と言ってもいいのかもしれません。

しかし、一方で鉱物や原石はどうなのでしょうか。

宝石にはすごく関心があるけど、別に鉱物・原石には関心がない……という方々は多くいます。また、鉱物・原石に高価な価値が存在しているとはあまり思わない方々も多いです。

少なくとも、宝石と比較して、鉱物や原石は、希少価値がそれ程ある訳ではありませんし、手に入れようと思えば、様々な種類を山や川辺から、自身で採集することができます。また、そのような素材は、薬石として温泉やエステで安易に使用されていたりもします。

<h3>鉱物・原石は重宝されるプチ宝石?</h3>

しかし、鉱物・原石に買取価値がない訳では決してありません。たとえば、天然石やパワーストーンはお守りやアクセサリーとして、京都や浅草など各地の観光名所でお土産用として販売され、購入する方々が大勢います。

鉱物・原石にはこのようにして、お守りであったり、アクセサリーとしての需要があります。アクセサリーという意味合いでは、充分宝石に通じるものがあるのですが、宝石と比較して安価で手に入れることができることが逆に鉱物・原石の人気の要因です。

ダイヤモンドなどの高価なアクセサリーがあってもいいのですが、もっと庶民向きの低価格のアクセサリーがあってもいいのではないでしょうか。例えば、宝石が「ヴィトン」であれば、鉱物・原石は「ユニクロ」です。

ユニクロは、低価格で購入することができるアパレルですが、誰がユニクロを否定することができるでしょうか。ユニクロは、まさに、ロゴを自信をもってちらつかせることができる魅力のあるブランドです。イコール、鉱物であったり原石にもそれ相応の魅力があり、需要が存在します。

<h3>パワーストーンになる原石とジュエリーになる原石は実際には違う</h3>

原石と言えば、ジュエリーになるものも原石であり、パワーストーンになるものも原石です。しかし、パワーストーンになる原石とジュエリーになる原石は同じかといえば、そうではありません。ダイアモンド、ルビー、エメラルドにサファイアなどと言った高価なジュエリーに加工することができる原石はほんの一握りのものであり、希少価値のある原石です。

宝石にすることができない原石であれば、ダイヤモンドではなく、それ以外の別物に生まれ変わっていくことでしょう。それがパワーストーンなのかもしれません……。それでも一応パワーストーンも宝石のジャンルになるため、高価なものがあっても不思議ではありません。しかし、パワーストーンの場合、装飾品と違い、貴金属を使用しないですし、職人による難易度の高いカット技術も必要ありません。その分加工賃も浮かすことができます。

<h2>買取価値のある鉱物・原石とは</h2>

鉱物や原石は、アクセサリーとしてだけでなく、鑑賞用としての需要も存在しています。

「銘石」とは、日本の各地で産出された石のことで、協会が定めた規定に基づき銘石リストに登録されたもののことを言います。「産地」、「歴史性」、「色合い」、「構造」……などなど、世界的に共感できる、石としての総合的な魅力を持つ鉱物のことであり、そこに存在しているのは希少価値です。

実際にそのようなブームもあったのですが、現在は、そのブームはやや下火です。当時、十数年前のことですが、石のブームが到来したことで、全国にある河川の銘石が採りつくされてしまった……という問題が発生していたようです。

しかし、下火になった今でも、鉱物や原石をお部屋に飾りたいという方々はいます。そのような方々の需要によって、鉱物・原石の買取価値がもたらされているということができます。

また、現在ブームは下火ですが、再びブームに火がつくことも決してありえないことではありません。なぜなら、鉱物・原石には、ジュエリーに匹敵するほどの魅力が存在しているからです。ネットオークションでも頻繁に鉱物や原石が取引されることがあり、ブームが過ぎ去ったことで、よりレベルの高い鉱物・原石を求めるニーズが高まったともいうことができます。

鉱物・原石の魅力とは、パワーストーン、水石、梅花石、鍾乳石……などと言った様々な種類を楽しむことができ、それぞれに魅了される奥深さが存在していることです。

<h3>水石(すいせき)とは</h3>

水石(すいせき)とは、室内で石を鑑賞する文化のことを言います。自然石を台座であったり水盤に砂をしき、配置し鑑賞します。実は、ブームは去ったというものの、最近になってアメリカでは、日本にある美しい石を鑑賞する水石文化が流行しているという話しを聞きます。海外では、現在、錦鯉のブームも起きているため、もしかしたらそのブームが影響しているのかもしれません。

そこには、単に配置する観賞石とも違って、水石ならではの魅力があります。水石では水辺の風景を表現し、静の中に動を感じ取ることができ、丁寧に選別された美しい石は、まさにアートです。

<h3>パワーストーンとは</h3>

パワーストーンの場合、クオリティーは大きく価格に影響します。グレードが高いパワーストーンは色味が鮮やかで且つ、クリアなものが多数あり、買取価格も比例して高くなります。

ただし、買取価値の高いパワーストーンが必ず効果が高いとは言える訳ではありません。パワーストーンにとって大事なのは自身が石に対して感じることができるエネルギーの方です。

また、価格帯ではなく、自分自身の目的であったり、願いに叶った石を選ぶことが効果的な使い方です。

パワーストーンは、天然石の種類や、大きさ、クオリティーによって価格が大きく変動します。一般的には、数百円~数万円までと幅広い価格帯です。

アメジストであったりローズクォーツあたりは、比較して安価な買取価格です。

ブレスレットは、石の種類、数、デザインによって買取価格が違います。一般的には、3000円~20000円程度が相場です。

<h3>化石の観賞石とは</h3>

琥珀の中に「蟻」や「蚊」などと言った虫が混入している鉱物・原石は高額な値がつく可能性があります。

かつて太古に存在した昔の生き物が、そのまま琥珀の中に閉じ込められたものを鑑賞すれば、まさに時間を超えた壮大なロマンを感じ取ることができるのではないでしょうか。

アンモナイトなど古代生物の化石が混入する観賞石であれば、数十万円以上もの買取価値であることもあります。

しかし、これは絶対に高価な買取価値があると思っているものの、そうではないことはざらにあります。鉱物や原石の価値を自分自身で正しく判断することはなかなか難しいため、やはり買取してもらおうと思えば、専門家に査定してもらうことが必要です。

<h3>梅花石(ばいかせき)とは</h3>

梅花石(ばいかせき)とは、福岡県の天然記念物です。まるで梅の花のようなデザインが可愛らしくもあり美しくもあります。それは、おおよそ3億年前、古生代石炭紀のウミユリという生物の茎にみえる部分の横断面です。また、このウミユリは植物ではありません。ウニやヒトデの仲間の棘皮動物というグループに属する動物です。

梅花石は、希少価値が存在し、それほど状態が良くないものであっても数万円程度の買取価値があります

<h3>鍾乳石(しょうにゅうせき)とは</h3>

鍾乳石(しょうにゅうせき)とは、鍾乳洞の中で自然に作られた二次生成です。洞窟の壁であったり天井からつらら状に垂れ下がり、つらら石、または氷柱石という言い方もします。

鍾乳石も、現在所有している方々がいらっしゃれば、お店に持ち込むことで、高い価格で買取してもらうことができる可能性があります。

クリーム色であったり、ブルーなど、見た目が美しい鍾乳石は数十万円の買取価格がつくこともあります。また、比較して頻繁に見かける茶色い鍾乳石は、価値が下がりあまり高い査定は期待することができないこともあります。

<h3>アメジスト(紫水晶)の原石とは</h3>

アメジスト(紫水晶)の原石は、現在、それ程ニーズは存在していません……。よって、高額買取がされたとしても、10,000円程度となります。

ジュエリーやパワーストーンでもお馴染みのアメジストです。しかし、パワーストーンとしてのアメジストは現状ほとんど買取価値はつかない状況です。

<h3>蛇石(じゃいし)とは</h3>

蛇石(じゃいし)とは、岩脈が蛇のように見える石のことです。蛇の化石かも……と想像してしまうほどリアリティーがあります。

蛇石の場合、おおよそ買取相場は、30,000円~程度です。

<h3>菊花石(きっかせき)とは</h3>

菊花石(きっかせき)とは、観賞石の最高峰と呼ばれることもあり、かなり高い買取額を期待することができます。菊の花のデザインがとっても魅力的な銘石です。

状態やデザインの大きさ、色合いなどのバランスによって、1,000,000円以上の査定額になることもあります。

<h2>まとめ</h2>

いかがでしょうか。

今回は、買取価値の存在している鉱物・原石について解説しました。

実際に買取価値があるというものの、種類であったり産地あたりが不明の銘石・観賞石であれば、やはり買取価格がつかないことはあります。また、買取してもらうことができたとしても、500円~2,000円程度だったということもよくあることです。

ただし、お持ちの鉱物・原石が、〇〇万円になったということも決して珍しいことではありません。

ですから、買取価値を確認するためには、まずは一度査定してもらうことをおすすめします。

一時期の鉱物・原石のブームは去ったと言われていますが、まだまだ、鉱物・原石に魅了されている方々が多くいます。そのような人たちは、本当の意味で、鉱物・原石を愛している人たちです。そのような人たちによって、鉱物・原石の価値は高められていくことでしょう。



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