京都にお住まいの方々で、現在骨董品を買取して欲しいと思っている方々も多くいらっしゃることでしょう。

果たして、お持ちの骨董品は、どの程度の買取額を期待することができるのでしょうか。

残念ながら、お持ちの骨董品を店舗に持ち込みをして「買取することができません……」と言われてしまうかもしれません。

果たして、どのような骨董品に対して買取価値が存在しているのでしょうか。

今回は、骨董品を買取して欲しいと考えている、京都にお住まいの初心者の方々のために記事を書きました。

ぜひ一読ください。

<h2>京都買取店舗で買取されない骨董品とは</h2>

骨董品を売ろうと思えば、京都にお住まいの方々もある程度の骨董品に対しての知識は必要になってくるのではないでしょうか。知識を持っていれば、この骨董品は、この程度の価格で買取してもらえるだろう……という推測もすることができます。

何も根拠なしに、骨董品イコール高額買取してもらえるものと思えば、まったく期待外れに終わってしまうかもしれません。骨董品であったとしても、買取してもらうことができないようなものもあります。

それは以下のようなモノです。

・有名な作家を偽った贋作

・買取価値が存在しないと評価された作家の骨董品

・著名な作家の初期作品

・希少性の存在しない骨董品

・保存状態が良くない骨董品

・生活習慣と無縁の骨董品

<h3>有名な作家を偽った贋作</h3>

買取してもらうことができない骨董品とは、まさに有名な作家を偽った贋作です。贋作とわかっていて、誰が買取しようと思うでしょうか。（＊贋作にも価値を見出されることはあります。それは、一定以上のクオリティがある作品に対して、本物か偽物かは大した問題ではなくなってしまうこともあるからです）

著名な作家程、ニセモノも多く出回っているため相当な注意も必要です。

<h3>買取価値が存在しないと評価された作家の骨董品</h3>

また、価値が存在しないと一般的に評価されている作家の骨董品も、買取されないかもしれません。

しかし、そのような作家の骨董品が、突然脚光を浴びるということもありうることです。

<h3>著名な作家の初期作品</h3>

また、著名な作家だからと全部の骨董品が高価買取される訳でもありません｡たとえば、初期に制作したモノは、不出来だからと言った理由で、買取してもらうことができしたとしても相当価格が下がる可能性があります。

<h3>希少性の存在しない骨董品</h3>

また、骨董品の価値は、希少性によってもたらされているのです。よって、希少価値の存在しない骨董品は、買取価値がつかないことがあります。

似たような骨董品でも、古い時代の方が必然的に希少価値はもたらされることでしょう。比較的新しいものは多く流通していて、買取されない可能性があります。

また材料に対してもです。金や銀、翡翠が使用しているものに対しては、希少価値が存在しているため高く買取される可能性があります。

<h3>保存状態が良くない骨董品</h3>

さらに、京都にお住まいの方々が買取業者に持ち込みをして買取してもらうことができない可能性があるものは、保存状態があまりよろしくないものです。

骨董品は、古いものであるゆえ、いくらでも汚れたり、傷がついたりしていいものかと言えばそうではありません。できるだけキレイな状態の骨董品が求められているのです。

汚れであったり傷も、骨董品の価値をかなり下げてしまう要因であるため、いつも骨董品を丁寧に扱う意識が大事です。それほど著名な作家の作品ではなくても、保存状態が良ければ骨董品としての価値を充分認めてもらうことができることもあります。

<h3>生活習慣と無縁の骨董品</h3>

また、その骨董品のジャンルを使用する習慣が現代に既になくなってしまっている場合には、買取されない可能性があります。

例えばですが「仏壇」であったり「ひな人形」などと言ったものは、有名作家の作品のものであったり、希少価値のある材料が使われていない限り、ほとんど価値がつかないことがあります。

また、火鉢、箪笥なども、現在の住宅事情にそぐわないため売れない……という事情があります。石灯篭なども、現在、日本庭園が減っている背景があり、昔ほど買取されない傾向があります。

<h2>京都でも買取需要の存在しない骨董品がある</h2>

京都という地域においても、買取しづらい骨董品はあります。

それは以下のようなモノです。

・骨董品としての需要が存在していない

・売買が法律によって規制されている

・贋作

・盗品

<h3>骨董品としての需要が存在していない</h3>

骨董品が買取しづらい大きな要因は、需要がそれ程ないことです。骨董品は、欲しい人がいてくれるからはじめて需要が生まれ、買取してもらうことができます。

ただ、京都に骨董品売りたい人がいても、欲しい人がいないことには、古美術商では買取しても損をしてしまうだけです。

新品であればまだ売れやすいと言っていいのかもしれません。骨董品だから難しいということもあり、古くなればなるほど価値は下がっていくものもあります。

骨董品の中でも人気の掛け軸だとしても、住宅事情であったり生活スタイルの変容によって、最近京都でも売れにくい現象が起きています。有名作家の作品であれば、買取価値は温存しているのかもしれません。

<h3>売買が法律によって規制されている</h3>

また、買ったり売ったりすることが法律で規制されている場合も、買取しづらいです。

ワシントン条約で規制されている、絶滅のおそれのある野生動物の取引などが対象です。

例えば、ワシントン条約が制定された後、象牙などは販売する時に証明書が添付されるようになりました。それがあれば売買は可能となります。ウミガメの甲羅も同じく規制があります。

<h3>贋作</h3>

京都にお住まいの方々が、いくら骨董品を大事に保管していたとしても、その骨董品が贋作であれば、買取はしづらい状況です。プロの鑑識眼は、偽物（フェイク）を見逃すはずはありません。

レプリカ（模型）モノも、量産されているなどと言った理由で価値が存在しなければ、買取はしづらいです。

素人目で有名作家の作品と同じように見えても、無名作家、素人の作品は価値がないと判断され買取しづらいです。

また、買取額がつけられないような骨董品を、無料で引き取ってくれる業者と、引き取りもしてくれない業者があります。

<h3>盗品</h3>

その京都在住の方々が大事にしている骨董品が盗品であれば、買取などしてもらうことができるはずはありません。盗品を持っている意識がなくても、実は知らず知らずに盗品を買ってしまっていた……ということもあり得ます。

盗品を安易に買取してしまえば、本来の所有者が気づき返還を要求した場合に無償で所有者に返還しなければなりません。それは、買取業者にとって非常にリスキーなことです。

<h2>京都で骨董品を買取してもらう方法</h2>

京都で骨董品を買取してもらうにはどのような方法があるのでしょうか。

骨董品を買取してもらう方法は、ひとつということではありません。

<h3>ネットオークション・フリマアプリを利用する</h3>

京都在住の方々で、近くに古美術商など買取業者がないというケースもあるでしょう。

そのような方々も、ネットオークションやフリマアプリを利用することで容易に骨董品を売ることができます。実際問題慣れない方々もいるのかもしれませんが、方法もそれ程難しい訳ではありません｡　

ネットオークションやフリマアプリを利用すれば、サイトの利用手数料であったり、配送料などを引いた額全部を自身の利益とすることができます。ただし一方で、出品手続きや、取引相手とのやりとり、また、金銭や配送トラブルになった時も対応は全部自分で行わなければなりません。

そして、買い手がすぐにあればいいのですが、実際にやってみて全然つかない……ということもあるでしょう。骨董品を買おうと思っている人たちにも、直接触れずに購入することに、いささか抵抗があるのかもしれません。

<h3>古美術商で買取してもらう</h3>

京都にお住まいの方々に、一番おすすめしたいのは、古美術商で買取してもらうことです。

古美術商には、骨董品の価値を見極める鑑定士がいます。さまざまな視点から骨董品を鑑定をし、適正な価格を提示してくれるため、どなたも安心して売却依頼することができます。

また、出張買取を行っているお店であれば、自身で頑張って骨董品を持ち込む必要がありません。提示された額に納得することができれば、その場で現金化できることがほとんどです。

あまり手間をかけたくない、不要な骨董品をすぐに売りたい……という方には、即古美術商に依頼するといいでしょう。

古美術商は買取業者のことですが、リサイクルショップとはタイプが全然違います。

京都の街にもリサイクルショップが一杯あって、そちらの方が一般的だと思うのかもしれません。しかし、そのようなお店は、骨董品を鑑定する力まで持っていないことがほとんどです。一方で古物商には、骨董品を正しく見極める鑑識眼をもった鑑定士がいます。

また、古美術商が主催するオークションに出品するというのも方法のひとつとして考えることができます。まずは、骨董品を査定してもらって、買取するか、また、オークションに出品するかを選択します。実際問題、オークションは随時開催されているわけではないので、出品までに相当時間がかかることがあるのを理解しておいてください。

<h2>京都でも買取価値の高い骨董品の魅力とは</h2>

京都は、まさに骨董品にあふれた街です。骨董品に関心を持っているという方々も多くいらっしゃることでしょう。

骨董品には美術品や工芸品、武具、装身具、生活用品、家具……などいろいろなジャンルがあります。さらに、希少価値が高い骨董品であったり、そうではないもの、精緻な装飾が施された骨董品、簡素な作りだけど実用的であるものなど、見た目や価値観もいろいろです。しかし、骨董品は、どれも、長い時間を経ているモノであるという共通点があります。

おおかた骨董品の分野では、時間を経過したことによって起こる必然的変色であったり、見た目の変化を劣化とは考えないで、深みが出てきたとか、味わいが増してきた……という考え方をします。

この深みや味わいは骨董品ならではのものであり、京都の町の色合いにもしっくりくるものではないでしょう。それは、京都は、古き良きものをしっかり守ろうとする意識のある町だからです。

新しい品には備わっていない現在に存在しない「美」が、骨董品の最大の魅力で、京都の魅力とも言っていいでしょう。

骨董品は、長い期間、多くの人たちの手に渡り、それぞれ方々の人生であったり、生きた時代を見つめてきたモノです。そのため、この骨董品はどのような思いで作られたのか……とか、どのような流れで、どのような人たちの手に渡ったのだろう……などと言った、骨董品の抱え込んだ時間性を想像して楽しむことができます。

小さな傷がついた鍔に触れて、傷を嫌うこともなく、この傷は合戦でついたものだろうか……と想像することで、歴史ロマンにも酔いしれることができるでしょう。

古い骨董品であればあるほど、その骨董品には多くのドラマが隠されていると言っていいでしょう。やはり基本的に骨董品は古いほどいいのです。また、古いから骨董品なのです。

古いから人気があり、希少価値ももたらされるため、買取業者は高い価格でそのような骨董品を買取します。

今となっては、入手困難である素材で作られた骨董品や、再現不可能な技術で作られた骨董品、また、一点ものなど希少価値がより高いモノは、今後時代が経過することで買取価値はさらに高くなる可能性があり、投資対象として注目している方々も多くいらっしゃることでしょう。

<h2>まとめ</h2>

いかがでしょうか。今回は、京都在住の方々のための骨董品の魅力や買取価値について解説しました。

この骨董品は高く買取してもらうことができるだろうか……という思いは期待以上になることもありますが、残念ながらそうではないこともあります。

骨董品と言えども全部が高価買取される訳ではありません｡　

どのような骨董品に買取価値が存在しているのか、なかなか素人目で判断することは難しいため、やはり京都在住の方々も古美術商など専門家の鑑定・査定してもらうことがおすすめです。

骨董品には、なかなか買取できないようなモノもあります。そのようなモノもあらかじめ知識として頭に入れておくといいでしょう。