2024.01.23
象牙
2024.01.23
査定買取に関する
役立つ情報を届けるメディア
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このようにお考えの方に向け、今回は象牙の買取に関する基本情報や、具体的な売却方法を徹底解説します。
象牙製品と言うと「お金持ちの嗜好品」というイメージがありますが、昔から代々引き継いでいる一本牙や知人から譲り受けた象牙製の工芸品など、意外と多くの方々が所持しています。
いざ、必要が無くなった象牙製品を売ろうと思っても、象牙についての知識が無いために心無い業者に安く買い叩かれてしまうケースもあります。
そのような問題を回避するため、象牙を安全に売る方法や買取における査定ポイントなど、象牙売却に必要となる全ての情報を丁寧にお伝えします！
目次
象牙製品は「高級品」のイメージがありますが、購入者はどこに魅力を感じているのでしょうか。
こちらの章では、象牙の魅力について詳しく解説します。
象牙の魅力の一つは「加工しやすさ」にあります。
象牙は柔らかすぎず硬過ぎない硬度があり、加工性・耐久性に優れているため古くから日用品や様々な彫刻作品の素材として利用されてきました。
象牙を用いた加工製品の中で代表的なものに「印鑑」があります。
象牙は加工性も然る事乍ら、吸湿性にも優れているため印鑑素材としてメリットが多く、重量感もあることから象牙製の印鑑は最高級品として売買されています。
また、象牙独特の柔らかさのあるアイボリーホワイトの色味も愛されている理由の1つです。
プラスチック製品にはない質感、風合い、輝きがあり、世界中で嗜好品として重宝されています。
以前より、象牙を目的とした象の乱獲が問題になっており、1990年には絶滅の恐れのある野生動物を保護するため、ワシントン条約により象牙の国際取引が禁止されました。
一時的に、自然死した象の牙の輸入が解禁となった時期もありましたが、それ以降は現在に至るまで象牙の輸出入は行われていません。
そのため、国内にある象牙の数には限りがあり、以前よりも希少性の高い貴重品として扱われています。
象牙の有名な作品には「牙彫藤原鎌足像（げちょうふじわらかまたりぞう）」（島村俊明作）や「面打牙彫根付（めんうちげちょうねつけ）」（法實作）などがあり、歴史的価値が認められています。
これらの作品以外にも、まだ眠っている貴重な象牙作品が数多く存在していると言われています。
もし家の押し入れや倉庫などに象牙作品が置いてある場合、それが驚くような価格のつく高級品である可能性があります。
弊社でも象牙作品の買取を積極的に行っておりますので、買取業者にお悩みの場合はぜひお気軽にご相談ください。
象牙に関する専門知識と鑑定経験が豊富なスタッフが丁寧に査定いたします。
象牙製品はいつからどのような流れで人々に愛用されるようになったのでしょうか。
象牙の歴史について重要な出来事を解説します。
人類が初めて象牙を利用したのは旧石器時代の頃だとされています。
厳密に言うと象ではなくマンモスの牙が採取され、木や石等と同様の用途で狩猟道具や彫刻作品等として活用されていました。
マンモスが絶滅してからは象が増加したため、代わりに象の牙が注目されるようになりました。
紀元前には、すでにヨーロッパ各国や中東の国々など世界の至る所で、加工しやすく便利な象牙は人気を博していました。
日本では、飛鳥時代以前から象牙が使われており、色調鮮やかに装飾された儀式用の品物である「紅牙撥鏤尺（こうげばちるのしゃく）」は現在も東京国立博物館に所蔵されています。
その後も象牙の人気は衰えることなく、江戸時代には時代劇でもよく見かける「印籠」が象牙で作られたり、高度成長期には多くのサラリーマンが象牙製の実印を所持していました。
印鑑として象牙を多用していた日本は象牙の輸入大国でしたが、牙のために象が大量に捕獲され処分されるという深刻な問題が発生していました。
絶滅危惧種の保存という観点から、1990年に締結されたワシントン条約にて象牙の国際取引が禁止され、それ以降は例外を除いて象牙が輸入される事は無くなりました。
現在も象牙が海外から輸入される事は無いため、希少性がとても高く貴重な高級品として扱われています。
象牙が家にあったとしても売却するにはどうすれば良いのか分からず、お困りの方も多いでしょう。
象牙の売却や買取に関する基本情報をまとめました。
1本牙と分かる象牙の売買には、自然環境研究センターが発行する登録証が必要となります。
彫刻等、加工されている象牙でも「全形を保持している」場合は、登録証無しに売却することはできません。
登録証をお持ちでない方は、一般社団法人・自然環境研究センターに申請し登録証を入手しましょう。
象牙を売却するには以下のような方法があります。
象牙売却の初心者でも踏み出しやすい1番シンプルな方法は、プロの買取業者に売却することです。
買取業者には象牙に関する専門知識が豊富な査定士がおり、重い作品でも出張鑑定、宅配鑑定、写真鑑定等にて査定をしてもらえるのでとても便利です。
一方、インターネット上のフリマサイトやオークションサイトに象牙製品を出品する方法もありますが、象牙を扱うための事業登録が必要な場合があるため、初心者には不向きでしょう。
買取業者が象牙を鑑定する際、以下のポイントをチェックして査定しています。
1本牙の場合は店舗によってキロ単位で価格が設定されており、重さが重要なため、詰め物等が入っている場合は除去作業後に重量を計測し価格を決定します。
加工作品の場合でも作家が同じであれば、より大きな物の方が高値で買取されます。
なお、割れ、欠け、摩耗などのダメージがあったとしても素材として買取対象となることもあるので、諦めずにまずは買取業者に相談しましょう。
業者ではどのような象牙製品がどのくらいの金額で買取されているのでしょうか。
こちらの章では、象牙製品の買取金額と共に買取実例をご紹介します。
なお、買取金額は状態、人気、時期によって変動しますので、参考までにご覧ください。
・象牙棗
特徴：茶道具、割れあり
買取価格：5万円
・象牙彫刻ネックレス椿
特徴：荒巻秀美作、専用箱とサインあり
買取価格：2万5千円
・象の置物
特徴：サインなし、状態良し
買取価格：8万円
・象の彫刻
特徴：一本牙、専用箱及び台付き
買取価格：2万円
・象牙布袋
特徴：付属品なし、状態良し
買取価格：2万5千円
こちらの章では「象牙製品を高く売却するコツ」を解説します。
以下の内容を参考にして、お持ちの象牙製品をできるだけ高く買い取ってもらいましょう。
象牙はとてもデリケートな性質のため、押し入れや倉庫などに保管している間に破損してしまう恐れがあります。
象牙は素材としても流通しているため、壊れていても買取をしてもらえる可能性がありますが、やはり価格は下がります。
そのため、家にある象牙を売却すると決めた後は、なるべく早く買取業者に査定をしてもらいましょう。
自己流の修復やクリーニングをしてしまうと、象牙にダメージを与え兼ねないため、埃を払う程度にしてそのままの状態で買取業者に査定をしてもらいましょう。
象牙を買い取っている業者は全国に数多く存在します。
中には「象牙製品は今後売買できなくなる」といった理由を付けて、適正価格よりも安く見積もるような業者もあるため、買取業者を探す際はいくつかのポイントに注意する必要があります。
まず、象牙の売買をするには「特定国際種事業者」という事業登録が必要となるので、買取業者にその有無を確認しましょう。
特定国際種事業者の登録が無い買取業者は、違法に象牙を取り扱っている可能性があります。
また、総合買取業者でもブランド品ばかりを扱っていて、象牙製品を多く買取していないケースがあります。
事前に象牙の買取実績が豊富かどうかを確認しておくことで、優良買取業者を見つけることができるでしょう。
まとめ
今回は象牙の買取について、基本情報から買取業者の選び方まで幅広くお伝えしました。
象牙には、1本牙だけでなくアクセサリー、三味線のバチ、仏像、置物、茶道具など様々な
製品・作品があります。
ワシントン条約により厳しく象牙の取引が制限されている中、国内にある貴重な象牙製品の希少価値は高まっています。
自宅にある使用していない象牙製品が、思わぬ高額で買取をしてもらえる可能性もあります。
弊社でも象牙製品の買取を積極的に行っており、全国で買取が可能ですので、買取業者にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
経験豊富な査定士が丁寧に大切な象牙製品を鑑定いたします！
