2024.01.24
刀剣
2024.01.24
現在、日本刀を売りたいと思っている方々もいらっしゃることでしょう。
果たして売りたいと思っている日本刀はどのような刀なのでしょうか。
日本刀は、現在、海外からも高く評価されているため、今が売り時であるのかもしれません。
今回は、日本刀に高価値がつく理由を解説します。
この記事では、
について知ることができます。
ぜひ一読ください。
目次
日本刀とは、武器としての価値だけでなく「美」が備わるものであり、祭神具であったり、贈答品、また、家宝などとして扱われてきた歴史があります。
日本刀の切れ味の良さであったり、使い勝手などに対して良い評価がされる一方では、アート的評価も備わり、売りたいと思っている日本刀に思わぬ査定価値がつくことがあります。
日本刀の中には、5億円もの査定価値がつくものもあります。
現在、最も高価だと言われているのは、岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館に保存されている国宝の「太刀無銘一文字(山鳥毛)」です。
売りたいと思っている日本刀が、そのようなものに匹敵するものであれば、仰天!するほどの買取価値がつけられることでしょう。
太刀無銘一文字は、鎌倉時代中期に作られたと言われる「備前福岡一文字派」の名刀であり、上杉謙信が所有していたこともあり、また、上杉家で代々受け継がれていた日本刀です。鳥の羽のような豪華な刃文が特徴、まさに、戦国時代を代表する日本刀とも言っていいでしょう。
売りたいと思っている日本刀の買取相場は、青天井とも言っていいでしょう。既にお話しした億単位で取引されている日本刀もあります。
日本刀は、他の骨董品と比較しても高値で取引されている傾向があります。
売りたいと思っている日本刀に高値がつく理由として、現在、武器としてではなく、宝飾品のひとつとして扱われていることを理由にあげることができます。
もしも、依然日本刀が武器としての役目しか持っていないものであれば、当然、日本では、戦争は行われていないでいすし、敵を見事に斬り倒すことができる有能な日本刀であったとしても、宝の持ち腐れということになります。
そのような武器として日本刀を有効的に活かすことができる時代にもなって欲しいとは思わないのですが、なったとしても、もはや日本刀で戦うということはありません……。世界には、もっと日本刀よりも優秀な武器が開発されているためです。
現在ある日本刀は、宝飾品としての立ち位置です。日本刀は、今でもきらびやかな輝きを放ち、ジュエリーのようにキラキラ輝いています。ダイヤモンドよりも日本刀がいいと言えば、ちょっと不思議な感じもしてしまう方々がいるのかもしれませんが、もしかしたら日本刀の輝きは、それにも勝るものであるのかもしれません。
日本刀は、武器としての役目は既に終了してしまったのですが、武器であることから100%乖離してしまった訳ではありません。 それは紛れもなく、人を殺すための凶器であり、その日本刀の美的な輝きの中にも、武器を隠した特殊な輝きを感じ取ることができるのではないでしょうか。
それは、瞬間にして、人の運命を変えてしまうことができる、神をも超越した美的価値です。果たして、ダイヤモンドにそのような超越した美が存在しているのかと言えば、そちらは単に一面的な美の概念に留まっているのみです。
日本刀を所有して床の間に飾りたいと思っている方々は、日本刀を所有していることで、人の運命を簡単に変えてしまうことができる偉い管理者になったような優越感にひたっているのかもしれません。
戻れば、日本刀は人を斬るための道具であり、どうバッサリと斬ることができるか、様々な刀匠たちが日本刀に関わり、熟練した技術がそこに集結しました。効率よく斬るために、柄や鍔(つば)、鞘(さや)など細部に至るまでキメ細かな工夫が施され、武器を内在したフォルムを現在、私達はアート的に美しいと評価しているのです。
日本刀は、一本一本を丹精込め作っているため、大量生産もとうていすることができません。数は限られてしまうため、おのずと希少価値をもち、より価格が上がっていくことになります。
売りたいと思っている日本刀が、歴史的価値のあるものであれば、より高い買取額を期待することができます。
日本刀とは、美しいだけでなく、歴史的価値も存在しています。
その日本刀が作られてから既に何百年もの時間が経過しているにもかかわらず、現在なおその輝きを失わないのは、まさに、刀匠の技術が集結したゆえです。
なかでも国宝級とされる刀匠が作った日本刀は、世に流通しているものも極めて少なく、それだけ価値も高くなります。
インバウンドの影響もあって、現在、海外の人たちが日本に多く観光で来ています。日本の空港は様々な世界の空港と結ばれ、気軽に日本に訪れることができるのも人気の理由です。
日本に海外からの多くの注目が集まり、比例して、日本刀も海外の方々から高く注目されるようになりました。
日本刀がとても人気になっている背景には、日本という国自体の魅力が高まっていることをあげることができます。
日本家屋であったり、食、さらには日本人の生活スタイルなども次第に世界中に馴染み、違和感なく浸透するようになり、積極的に取り入れようとする方々も増えてきました。
その過程で必然的に日本刀も受け入れられていると言っていいでしょう。日本刀には技術が集結し、精巧に作られたものであるゆえ、ここで日本刀が除外視されるはずはありません。
日本以外にも刀剣は存在しますが、日本ほど緻密に作られたものではありません……。海外の剣をコレクションしている方々などは、やはり、日本刀のことを知れば、日本刀の方が優れていることをどうしても実感してしまうことでしょう。
刀の刃自体の切れ味だけではなく、持ち手の部分に対しても、使う人の気配りが施されているあたりも、海外の人たちを魅了させる要因のひとつです。
持ち手部分は柄と呼ばれ、木製で製造されているものがほとんどとなります。柄を覆う柄糸、または柄巻と呼ばれるモノも、やわらかな生地で巻かれて、手が傷つきにくいよう最善の繊細な配慮がされています。
それを巻くことによって、滑り止め防止の効果も期待できるため、まさに知恵に導かれた合理的発想です。
また、刃と柄の境界部を「鐔」と呼ばれるもので分けています。このようなことによって、刀を振り絞る際、無理しない力の配分で刀を振ることができます。
日本刀と言えば、どうしても刀の部分に注目がいってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。しかし、日本刀すべてに技術が集結しているからこそ、日本刀はずっと魅力的な輝きを放っているのです。
昔から刀を扱っている店舗は数多く存在しており、その中でもたくさんの種類を扱っている老舗に注目が集まっています。
また、通販でやりとりできるお店も増加傾向にあり、気軽に検索したり、注文を行うことができます。
通販においても、名前だけでなく、刀の長さであったり、何年モノか……ということがわかりやすく掲載されているサイトが多くなってきています。さらに言えば、英語に対応しているお店もあるため、海外の方々も安心して刀剣のインターネットショッピングを楽しむことが出来ます。
日本文化に触れたいと思っている海外の方々が増えた一方では、このような感じで、日本刀にたやすく触れることができる機会が多く提供され、海外の方々は、日本の文化=日本刀の文化だと思っているのかもしれません。
イコールではないにしても、それ程間違ってはいないのではないでしょうか。
もちろん実店舗に行き、自分自身の目で確認してから購入することもOKです。気に入ったものを見つけることができれば、気兼ねなく相談できる環境も整っています。英語でやりとりできるお店もあるため、海外の方々でも決してハードルは高くはありません。
日本刀を売りたいと思えば、どこで売ればいいのでしょうか。
私は刀剣好きだという方々は自身で探して個人間売買という選択肢もあります。また、リサイクルショップに持ち込む方法もあります。
日本刀を売りたい方々におすすめしたいのは、刀剣を取り扱っている刀剣商です。その中も「刀剣評価鑑定士(とうけんひょうかかんていし)」が在籍している刀剣商をインターネットを使って検索することです。
刀剣評価鑑定士とは「全国刀剣商業協同組合」が創設している刀剣商の専門資格のことです。刀剣は、古物であることより「古物営業法」によって古物営業の許可を得た古物商でなければ売買はすることができません。
ただし、古物商であれば刀剣の売買が可能であるため、それ程価値がわからない古物商もおり、不当に扱っている状態も散見することができます。そこで、古物商の中でも差別化し、刀剣評価鑑定士の資格制度が誕生しています。
このような刀剣評価鑑定士が在籍している刀剣商であれば、刀剣を売却するのにふさわしい、安心できる専門店であると言うことができます。
あなたが大事にしている大事な日本刀を売りたいと思えば、近くのリサイクルショップに持ち込みするのではなく、ぜひ、インターネット検索してみましょう。
「売却 刀剣評価鑑定士」そして、「あなたの家の最寄り駅」などが、おすすめのキーワードです。
いかがでしょうか。
今回はお持ちの日本刀を売りたいと思っている方々のため記事を書きました。
日本刀は、現在、海外からもニーズがあるため、今が売り時であるかもしれません。
しかしどのお店でも、正しい評価で日本刀を買取してくれるのかと言えばそうではありません。
日本刀を売りたいと思えば、その価値を正しく鑑定することができる刀剣評価鑑定士が在籍している業者に鑑定・査定依頼することがおすすめです。