2024.01.19

刀剣の鑑定書について!鑑定機関や鑑定の種類についても解説します!

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刀剣

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本記事をご覧のみなさまは、刀剣の鑑定書についての情報をお探しのことでしょう。

刀剣の鑑定書にはさまざまな種類があるため、

  • どれが鑑定書?
  • 鑑定書の種類は?
  • 鑑定書と登録証の違いは?

などの疑問はありませんか。

今回は刀剣の鑑定書について解説します。

また、鑑定期間や鑑定の種類に関しても一緒に解説しますので、最後までご覧ください。

刀剣の鑑定書について

本項目では、鑑定書にまつわる以下の事項について解説します。

  • 刀剣の鑑定書とは
  • 鑑定書と登録書の違い
  • 国の鑑定書
  • 日本美術刀剣保存協会の鑑定書
  • 日本刀保存協会をはじめとする民間機関の鑑定書

刀剣の鑑定書とは

刀剣の鑑定書とは、刀剣が正しく本物であることの証明書です。

各鑑定機関による詳細な鑑定の末に初めて発行されるもので、発行には真贋の精査や状態の確認が徹底して実施されます。

鑑定書の種類によっては、美術品としての価値や保存状態の高さを評価する証明書ともなりえます。

鑑定書と登録書の違い

鑑定書は、各鑑定機関が刀剣を鑑定して発行する証明書です。

証書の種類により、刀剣の完成度や保存状態、美術品としての価値の高さを評価するものもあります。

対して登録証は、教育委員会が発行する、銃・刀剣などの所持や売却の際に必要となる証明書です。

登録書には、刀の種別やサイズといったデータの詳細が記載されています。

国の鑑定書

国の鑑定書には以下のものがあります。

・国定指定書:国定指定書は、国宝に指定されたものに発行される

・重要文化財指定書:重要文化財指定書は、重要文化財に指定されたものに発行される

発行はいずれも文化財保護委員会が行います。

日本美術刀剣保存協会の鑑定書

日本美術刀剣保存協会の鑑定書は以下の3種類です。

・認定書:貴重刀剣、特別貴重刀剣、甲種特別貴重刀剣および刀装・刀装具

・鑑定書:保存刀剣、特別保存刀剣および刀装・刀装具

・指定書:重要刀剣、特別重要刀剣および刀装・刀装具

ただし、認定書に関しては昭和25〜57年(1948〜1982年)まで作成されましたが、認定書制度の廃止に伴い現在は作成されていません。

日本刀保存協会をはじめとする民間機関の鑑定書

日本刀保存協会をはじめとする民間の鑑定機関でも、独自に設定した鑑定基準をもとに刀剣の鑑定を実施したのち、鑑定書を発行しています。

刀の鑑定機関と区分

各鑑定機関では刀剣の鑑定を行い、設定した基準に則って刀剣の価値を判定し区分しています。

それぞれ見て行きましょう。

日本国が指定する鑑定区分

日本国も重要な鑑定機関のひとつで、日本の歴史的文化の保存に尽力しています。

国が設ける鑑定区分は以下の通りです。

・重要文化財:刀剣が該当し、文部科学大臣が重要と判断したものは「重要文化財」に指定される

・国宝:重要文化財のうち、特に文化史的に価値の高いものが指定される

・重要美術品:1933年に制定された「重要美術品等の保存に関する法律」により認定を受けた美術品

重要美術品の保存に関する法律は、1950年の「文化財保護法」の制定とともに廃止され、重要美術品の指定を受けた美術品の多くは重要文化財へと繰り上げられました。

法改正に伴い、繰り上げられなかったものは現在でも重要美術品と呼ばれます。

日本美術刀剣保存協会による鑑定区分

日本美術刀剣保存協会は国内で最も信頼性の高い機関です。

国内で唯一、文部大臣の認可を受けた機関で、刀剣類などの鑑定業務のほか、刀剣類の所在を明らかにし、刀剣にまつわる整備や刀剣に関する相談などを行います。

日本美術刀剣保存協会が設ける鑑定区分は以下の通りです。

・保存刀剣:江戸時代までに制作された在銘の刀剣。傷や補修があっても美観を損なわないもの

・特別保存刀剣:保存刀剣のうち特に保存状態がよく、完成度の高いもの

・重要刀剣:平安時代〜江戸時代に製作された刀剣のうち、特に完成度が高く保存状態にすぐれるもの

・特別重要刀剣:重要刀剣のうち特に完成度が高く、保存状態にすぐれたもの

現在では認定書の制度が廃止されたため、鑑定区分は上記の4つです。

認定書付きの刀剣を所持している場合は、再度正しい評価が必要ですので再鑑定をしましょう。

日本刀の鑑定ポイント

日本刀の鑑定では、以下項目を確認します。

  • 在銘・無銘の確認
  • 刀装の確認・ランク付け
  • 茎(むかご)の確認
  • 刀剣の外観確認

刀剣専門店では無料鑑定を行っている店舗もありますので、所持している刀を知るいい機会になるでしょう。

以下より各項目に関して詳しく解説します。

在銘・無銘の確認

はじめに刀に銘があるかを確認します。

銘を見れば誰が製作した刀剣なのかがわかり、刀剣の価値を決める重要な要素です。

銘は、刀を上向きにした中央部分や柄に入った茎(なかご)に入れられていることもあります。

在銘の場合:銘の真偽確認

在銘の場合は銘が正確なものか確認します。

製作者の作風や時代にそぐう作柄かを審議するために、銘に記された作者名や製作された地域、流派を調べる作業です。

無銘の場合:銘の特定作業

無銘の場合は銘をつきとめる作業を行います。

1596年以前の古刀期に制作されたものであれば銘がないことも多いため、1596年以前の古刀期、以後の新刀期に分けて刃紋を確認します。

銘の特定は製作された地域や流派、作者を推定するための重要な作業です。

刀装の確認・ランク付け

刀装の確認も鑑定には重要な作業のひとつです。

刀装とは刀剣の柄や鞘などを指し、保存状態や制作年代などを加味し「保存刀装」「特別保存刀装」「重要刀装」「特別重要刀装」の4つの中からランクを決めます。

茎(なかご)の確認

刀身の柄に入った部分である茎(なかご)には作者や作成された地域によって特長が異なります。

また、茎を確認することで流派の推定も可能です。

刀剣の外観確認

日本刀は作成された時代により形状が異なり、地域や流派によっても作風が異なります。

外観確認は刀剣を判別するための重要な作業です。

鑑定が付かなかった場合の対処法

刀剣の中には無銘のものも少なからず存在します。

無銘の刀は一般的に価値が低いと評価されるため、買取においても高値は望みにくいです。

しかし、古い刀剣では無銘のものも多くあります。

本項目では、相続などで譲り受けた刀剣が無銘で鑑定が不可能だった場合の対処法を紹介します。

登録証の有無を確認する

まずは、銃砲刀剣類登録証の有無を確認する必要があります。

登録証の有無により、今後の対応が変わりますので、以下より「登録証のある場合」と「ない場合」の2つのケースを解説します。

登録証のある場合

登録証が確認できた場合、登録証の内容と刀剣が一致しているか確認します。

稀に登録証自体が改ざんされているケースもあり、再登録や登録証の再交付が必要です。

登録証には、刀剣の種類やサイズなどの詳細なデータが記載されているため、刀剣の特徴と照合しましょう。

登録証のない場合

登録証がない場合は、銃砲刀剣類登録証のない刀は銃刀法違反となるため所持や売買ができません。そのため、直ちに再発行または新規発行の必要があります。

 
状況に応じて以下の対応が必要です。

【居住地域の教育委員会が発行した登録証の紛失】

居住地区の教育委員会の指示に基づき、刀剣の鑑定を受ける必要があります。

すでに登録済みと確認されれば登録証が再交付されます。

再交付手数料は3,500円です。

【居住地域でない都道府県の教育委員会が発行の登録証を紛失】

発行した都道府県の教育委員会に連絡し、指示に従い再交付の手続きを行います。

 
すでに登録済みのものと同一であることが確認され、再交付手数料を納めれば登録証が再交付されます。

【紛失した登録証の発行都道府県が不明の場合】

現在の居住地域の教育委員会に申告しましょう。

教育委員会は刀の鑑定結果を全国の教育委員会に照会依頼します。

登録された教育委員会が判明した場合、判明した教育委員会から登録証が再交付されます。

登録した教育委員会が判明しない場合、新規登録と同じ扱いになるため注意が必要です。

【新規登録の場合】

以下の手順で登録を行います。

  • 所轄の警察署へ連絡
  • 登録審査会への参加
  • 登録証の発行

身元不明の刀剣を発見した場合は、まず居住地域の警察署へ連絡しましょう。

刀剣の鑑定書に関する質問

本項目では、以下の刀剣の鑑定書に関する質問を紹介します。

Q.特別貴重刀剣認定書は昭和50年前後のものは怪しいと聞いたのですが…

結論から言うと、必ずしも怪しいとは言い切れません。

認定書はあくまで美術品としての価値を証明するためのものですが、品物が確かに本物であるかは作成した本人にしかわからないためです。

認定書制度は昭和57年に廃止されており、昭和50年前後は制度の廃止直前の年代と言えるため、確かに効力としては薄いと言えるでしょう。

実際には、実物を見なければわからないことの方が多いため、書類はあくまで証明書として考えた方がいいです。

Q.刀剣の鑑定書と認定書の違いはなんですか?

結論から言うと同じもので、どちらも美術品としての価値を定めるものです。

ただし、認定書制度は昭和57年を以て廃止されており、現在では鑑定書がメインとなります。

Q.ネットオークションで販売されている鑑定書付きの日本刀は偽物でしょうか?

必ずしも偽物とは限りません。

鑑定書が100%信頼できるものとは言い切れませんが、ひとまずは美術品としての価値は保証されていると言えます。

ネットオークションなどのWeb媒体では、専門業者を介さないことから不審に思う方もいるかもしれません。

そのため、購入の際は刀の専門店を利用するなど安心できる方法を選択しましょう。

まとめ

刀剣の鑑定書にはさまざまな種類があります。

以下にあげるものが、主な鑑定書です。

  • 国の鑑定書
  • 日本美術刀剣保存協会の鑑定書
  • 日本刀保存協会をはじめとする民間機関の鑑定書

あらゆる鑑定機関による鑑定区分に分けられ、刀剣は厳格に鑑定されます。

鑑定書に関する情報をお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。



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