2024.11.15
掛軸
2024.11.15
相続や遺品整理などで故人が大切にしていた掛け軸が出てきたら、目利きのできる美術品の査定士に正確な査定を依頼してください。
掛け軸の価値がわからないまま、粗大ごみやネットオークションなどで処分してしまうことも多いため、貴重な美術品や骨董品が失われてしまうことがあります。
掛け軸の贋作も多いことから、ご自身で判断せずに、掛け軸に詳しい専門家や査定士に見てもらい、相場の値段で買い取ってもらったほうがいいでしょう。
もちろん、数多くの掛け軸をコレクションしている方も、より目利きのできる買取専門店で査定を依頼し、できる限り高い値段で買い取ってもらうべきです。
この記事では、お持ちの掛け軸をできる限り高く買い取ってもらうための上手な売却方法や査定・業者選びに関する注意点について解説します。
掛け軸は、購入時より高く買い取ってくれることも多いため、ご自身だけで値段を判断したり、そのまま廃棄処分したりせずに、専門家に査定を依頼して正しい価値を調べる必要があります。
今回は、下記のようなお困り事のある方への情報提供になっています。
「掛け軸の現在の価値を知りたい」
「高値で売れる掛け軸とは?」
「引っ越しや片付けで見つかった掛け軸の処分」
「掛け軸買取業者の正しい選び方」
本記事では、掛け軸をスムーズに買い取ってもらうために必要な情報提供を行っています。
具体的には、おすすめの売却方法の解説、買取相場や査定時の注意点、買取業者の選び方のアドバイスなどです。
目次
掛け軸とは、床の間に飾っている掛物です。
掛け軸は、洋風の建物にはなく、日本家屋の中でしか見られない日本文化には欠かせない品物です。
この章では、掛け軸とはどのようなものなのか?その価値やなぜ売れるのか?といった疑問について解説します。
掛け軸は、紙だけでできているわけではありません。書画を布や紙で表装し、竹木などの軸をつけて、和室の床の間などに掛けて飾るように仕立てたものです。
つまり、掛け軸は室内装飾のひとつ、今風にいえばインテリアです。
また、掛け軸は、魔除け、運気を呼び込むなどの意味合いもあり、古来から重宝されてきたようです。
古くは日本の飛鳥時代にまで遡り、当時の仏教を飾るために中国の隋や唐から伝来しました。
主に書画の観賞用として使いますが、巻くとコンパクトになり、巻物として保管することができます。
都市部では、和室が少なくなってきています。そのため、床の間ではなく、板の間に掛け軸を掛けるケースも増えています。
掛け軸にもいくつかの種類がありますので簡単にご紹介しておきましょう。
この章では、同じように見える掛け軸でも見る人によって価値が異なることから、本当に価値のある掛け軸の見分け方について簡単に解説しています。
ただし、買取業者や査定士により、値付け方法は大きく異なりますので参考情報としてご利用ください。
有名作家の掛け軸が本物なら高価査定がつきます。
よくわからない場合は、掛け軸に書かれた落款やサインを確認してください。
落款(らっかん)とは、落成款識(らくせいかんし)の略です。
たいていは、書画を制作した後に、記名、識語(揮毫の場所、状況、動機など)、詩文などを書いたものが残されています。その文言を款記とし、捺した印章が落款印(落款)です。
代表的な有名作家の掛け軸作品
古い掛け軸ほど希少性が高く、高く評価されています。
日本の掛け軸の伝来は、飛鳥時代(600年頃)であることから、それより古い掛け軸も存在し、高額査定がつきます。
贋作が多い掛け軸ですが、相続や遺品整理などで見つかった場合は、購入した本人ではない人の手に渡ってしまうため、どのような経路で入手したのかがわからなくなってしまいます。
しかし、有名作家の作品なら、入手経路がはっきりしていることが多く、誰から譲り受けたのかまでがわかることがあります。
例えば、骨董品のコレクターや著名人などです。場合によっては、入手経路が真作の決め手となって高額査定がつくこともあります。
掛け軸の買取相場はいくらぐらいなのでしょうか?
掛け軸の種類毎に一般的な買取相場を見ていきましょう。(有名作家は除く)
この章では、比較的簡単にできる買取業者を利用した掛け軸の売却方法の種類について解説します。
掛け軸を専門とする買取専門業者に買取を依頼するのがベストです。
高度な専門知識や査定技術を持った査定士が在籍しており、納得できる買取価格を算出して提示してもらえるでしょう。
掛け軸の知識がなくても、本来の価値に見合った適正価格での売却が可能です。
掛け軸の買取業者選びのポイントは次の通りです。
掛け軸を取り扱う業者は多いため、業者ごとに査定結果がわかれてしまいます。
そのため、複数の専門業者への見積もりを行い、査定額やサービス内容をよく比較検討してベストな業者選びを行いましょう。
オークションやフリマサイトでも、掛け軸の売却が可能です。
こうしたネットサービスは、誰でも気軽に売買に利用できますが、注意すべきこともあります。
出品にあたっては、品物の情報や画像を自分で用意しなければなりません。
また、値付けもご自身で行う必要があります。
ご自身の判断による値付けは、相場よりも安い価格を設定してしまうこともあります。
本来の価値と価格に大きな乖離が生まれてしまい、損をしたり、全く売れなかったりします。
さらに、トラブル発生時は後処理が大変です。
このようなデメリットを踏まえたうえで、利用するかどうかを判断するのがよいでしょう。
例えば、買取専門業者に査定を依頼して値段がつかなかった場合に限り、インターネットオークションを活用するなど、割り切った利用方法がおすすめです。
掛け軸の買取相場についてはすでにご紹介しましたが、さらに相場よりも高く売るにはどうすればよいか、そのコツについて見ていきましょう。
この章では、掛け軸を相場より高く売るコツについて解説しています。
掛け軸は、紙や布などの自然を使った素材でできています。
他の骨董品や美術品に比べると、耐久性が低く、長期保管することが難しい品物です。
保存状態が悪ければ、サインや落款が見にくくなって、鑑定が難しい場合があります。
査定額にも大きな影響を与える部分であるため、状態を保つための保管には細心の注意が必要です。
古い時代に制作された掛け軸は傷んだ箇所も多くなります。
そのため、美しくきれいな状態で残されている古い掛け軸は、大変貴重なため高値がつきやすいといえるでしょう。
掛け軸の付属品として重要なのが、保存のために用意されている木箱です。
木箱も掛け軸の付属品として査定の重要なポイントになっていますので、査定前には木箱が傷んでいないかしっかりと確認しておきましょう。
また、木箱には箱書きといって、作家の名が記されていたり、古い時代に所有していた人の名前も同じように記されていたりすることがあります。
木箱のデザインや箱書きなども、掛け軸が本物であることを証明することになり、査定額がさらに上がると考えていただいていいでしょう。
絵画などと同様に掛け軸にも鑑定書が重要視されており、鑑定書があるだけでも本物であることを証明でき、売買の話もスムーズにまとまります。
有名な作家や歴史的人物による掛け軸は、人気も希少価値も高いため、高額な値段がつくことに便乗して贋作も多数制作されている恐れがあります。
このケースでは、信頼できる鑑定機関による鑑定書が付属するなら、掛け軸の来歴や真贋を保証できます。
そのため、買取業者への査定の際には、鑑定書も忘れずに掛け軸と一緒に査定に出すのが鉄則です。
本記事では、掛け軸の買取は可能?おすすめの売却方法や買取相場、高値査定がつく条件とは?と題し、初めての人にもわかるように簡潔にご説明いたしました。
古い掛け軸は、日本古来からある貴重な美術品です。
古くから日本文化にも馴染んでおり、数多く流通していることから、相続や遺品整理などで大量に発見された掛け軸もそのまま廃棄するのではなく、査定を依頼すれば思わぬ高値で買い取ってくれる専門業者も数多く存在します。
信頼できる掛け軸の買取業者を探して、査定を依頼してみましょう。
有名作家が手掛けた掛け軸なら、高額買取のチャンスがあります。
また、お持ちの掛け軸の査定・買取を検討しているのなら、ぜひ弊社にもご相談ください。