2023.11.22

Ly(リー)のアートとは 買取は可能?

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Ly(リー)とは、「ホワイト」と「ブラック」、様々な「グレー」を自在に使いこなし、海外で訪れた街並み、幼い時からイメージしていたストリートや街並みを描き続けてきたアーティストです。

Ly(リー)のアートのほとんどには、黒い謎のモンスター“LUV”(ルーヴ)が登場します。

今回は、Ly(リー)のアートを通し、現代アートを深堀します。

Ly(リー)の経歴

Ly(リー)は、小さいころからアートスクールで絵画を勉強してきました。しかし、一緒に通っていた友だちに圧倒的レベルの差を見せつけられて、挫折する体験もしています。

実際に、絵を描くことは好きだけど、デッサンは下手だし、美大には進学はできない……と、早々進学をあきらめてしまうことに。

Ly(リー)は高校の時にストリートアートと遭遇し、ミューラルペイントなどを通してストリートアートの魅力を知ることになります。

Ly(リー)の追い求めるアートとは

Ly(リー)のアートには、「ホワイト」と「ブラック」、そして、何十種類もの「グレー」が使われています。

最初、Ly(リー)の思いには、ホワイトとブラックだけでアートを描こうという気持ちがあったということです。

それは、彼女の幼少期の体験がアートに影を落としていることが理由にあります。

部屋の壁紙やランドセル、文房具すらもが全部黒一色だった……。

12色のクレヨンがあっても、ブラックばかりで絵を描き続けていた……。

18歳のころあたりは、ブラックの服ばかり好んで着ていた……。

Ly(リー)は、小さいころからブラックに愛着をもっていたから、アートと向き合うときもブラックをほとんど使用していたのです。

何故ブラックを好み続けているのかと言えば、そこには、他者に開くことができない心の闇が存在しているせいであり、ブラックこそが、自分は絵が下手であるということをごまかすことができるカラーだったためです。

また、イマジネーションの世界では、どんどん他者に披露するほど成熟しているというのに、技術の方が追い付いていない彼女の苛立ちがブラックという色に投影されています。

いろいろな意味でもLy(リー)のアートは決して明るいアートとはいいがたいのかもしれません。

グレーを使うようになった

Ly(リー)は、ある個展を開催したことをキッカケとして、広い世界観を描くために、ブラックとホワイトをつなぐ、様々なグレーを使用するようになりました。

それは、Ly(リー)の心が少し他者に対して開かれた兆しであったのかもしれません。

グレーを何種類も使用することで、Ly(リー)のアートは、表現方法がオープンになり、アート領域の幅も広げることになります。

不思議なことに、ここにきてLy(リー)の世界に登場した様々なグレーは、カラフルな色使いをするアート作品よりも、より色彩豊かに見えることもあります。

黒いモンスター“LUV(ルーヴ)”の登場

Ly(リー)のアートを語る上で欠かすことができないものとして、黒いモンスター“LUV(ルーヴ)”の存在があります。

Ly(リー)は、黒いモンスター“LUV(ルーヴ)”を通じて、自分自身の心の内部にある気持ちを表現し続けてきました。

LUV(ルーヴ)は、Ly(リー)のアートに2017年頃から登場するようになりました。

身体は当然のごとくブラック。そして、目は人工的に作られた窓がつながっているようであり、目の向こう側は近代的コンピューターを駆使する操作室があるかのようにも見えます。

全体的にはやはり明るいキャラという感じではなく、暗いイメージです。

LUV(ルーヴ)のイメージは、Ly(リー)の小さいころから頭にあったということです。

まさに、LUV(ルーヴ)は、Ly(リー)が頭の中で誰にも知られず育て続けてきたキャラクターなのです。

いつか、このキャラをアートに引っ張り出してこなければ私のアートは成立しない……と思い始めたのでしょう。

LUV(ルーヴ)は、Ly(リー)の心の投影であり、怪しい存在だけど、思い切りこれから悪さをする感じではありません。

まるで、世間の様子に興味津々で様々なことを知りたがっているかのようです。

それは、自分自身は別に他者のことなんて気にしてないというふりをしていながらも、潜在意識が他者に関心をもち、様子をうかがっているような感じです。かつ、目線は鋭く、LUV(ルーヴ)の内部でコンピューターによって計算されているかのような、様子をうかがっているからには徹底して、覗き込んでやろうという目線です。

しかし、LUV(ルーヴ)が情報を収集したところで、Ly(リー)が伝えられた情報をうまく活用できるかと言えばそんな雰囲気でもなく、世間の情報を知ることによってLy(リー)は、ようやく安らかな人間らしい眠りにつくことができる……という感じでしょうか。

LUV(ルーヴ)は謎の存在であり、正しい答えがここにある訳ではありませんが……。 

更に言えば、LUV(ルーヴ)は、コミュニケーションを求めているけど、奥手でなかなか自分から他者へ積極的に声掛けは絶対にできなさそうです。

それも、結局はLy(リー)自身のことなのかもしれません。

Ly(リー)が、ミューラル(壁画)アートと向き合う理由

Ly(リー)は、ミューラルアートを描くアーティストとして知られています。

ミューラルアートとは、壁面に描かれた絵画のことをいい、現代人が気軽にアートと向き合うことができる手段です。

Ly(リー)がなぜ、ミューラルアートを求めていったのかと言えば、まずは、大きい絵を小さいころから描きたいと思っていたからだということです。

そして、彼女は、できるだけLUV(ルーヴ)を実寸で描きたいと思ったから、ミューラルアートを求めたということです。

つまり、頭の中に存在していたLUV(ルーヴ)は、元から巨大なキャラだったということです。

ミューラルアートといえば、アーティストが勝手に許可を得ないで描くケースが多く、慌てて描いたようなものも多くありますが、Ly(リー)のミューラルアートの場合、しっかり持ち主に許可を得ているため、時間をかけて、丁寧に作品に取り組んでいます。

しかし、Ly(リー)にとって通行人に見られながら描くことに恥ずかしさはあったのかもしれません。また逆に言えば、ミューラルアートを描くことで、背中に通行人を感じて段々と閉鎖的性格が解消されてきたのかもしれません。

そして、ミューラルアートこそが、街にささやきかけるコミュニケーションツールなのです。Ly(リー)は、コミュニケーションを求めているアーティストなのです。

しかし、不器用ですぐに挫折してしまうかもしれません。

そして、挫折してしまうから、いつもコミュニケーションを求め続けているのです。

個展「LUV STORIES」において

本のある景色がテーマとされているLy(リー)の個展「LUV STORIES」では、当然のようにLUV(ルーヴ)が登場し、かつ本にまつわる様々な情景を描く15のアート作品と、15の短文が関連し合う独自の世界が創り出されています。

絵本に添えてある言葉のような短い文と、アートを重ね、本を読むようにして鑑賞する展示方法が仕組まれています。

【They Wandered Into The Story】

They Wandered Into The Storyは、「ステートメントのはじまり深い深いグレーの森に迷い込んだ」の短文と一致します。

二人のLUV(ルーヴ)が向き合い、一人のLUV(ルーヴ)は地図をもち、もう一人のLUV(ルーヴ)は、スケートボードをもち、何か話をしているようです。

おそらく、この絵から物語がスタートしていくのでしょう。

LUV(ルーヴ)は、深い深いグレーの森に迷い込んでしまったようです。もう一人のLUV(ルーヴ)は、スケートボードをもち、案外、気楽に森を行き来しているのでしょうか。

LUV(ルーヴ)も地図を手にし聞く姿勢をもつことで、つながりをもつことができたのです。

ブラックは閉鎖性の表象であるけど、グレーは、ひらけたコミュニケーションの表れです。単にグレーだというのに、Ly(リー)のアートの中のグレーは、様々な色彩をもっているかのようにも感じとることができます。

コミュニケーションの第一歩、それは、わからないことがあれば誰かに尋ねることなのかもしれません。

森で道に迷えば、当然誰でもそうするでしょう。

【First Art Book】

First Art Bookでは、LUV(ルーヴ)が一人で歩きだし、手にはスケートボードと本があります。風景も森ではなく、街のようです。

短文「読書とスケートは最⾼だ」も意味を紐解く鍵です。

「スケートボード」と「本」。ここには、対立するふたつの意味があります。スケートボードは、ストリートをイメージさせるアイテムであり、ストリートアートから歩んできたアート活動の流れを表現しています。まさに、それは外に開かれた世界であり、逆に本は、情報を心に抱き内に向き合う世界です。

外へどんどん開けていくことも大事なことだけど、全開きはどうなのか……。それでも人間とは、いつも心に本を抱いて生きていかなければならないのではないか。そんなメッセージが感じ取れます。

【In My Story】

In My Storyではグレーの街中に、ポツンと、ワンちゃんと一緒にたたずんでいるLUV(ルーヴ)の姿があります。

街にいるのだけれど、人はいなくて、LUV(ルーヴ)は一人、孤独を感じています。

そう、人間は、コミュニケーションを求め街へ出てきたとしても孤独であるということは多々あります。

あまりにも、コミュニケーション依存症になってしまうこともどうなのか……と言っているかのようです。

そんなときは、ワンちゃんくらい側にいてくれれば、心の慰めにもなってくれるのかもしれません。

しかし、ワンちゃんは、LUV(ルーヴ)からそっぽを向き「オレは知らん……」と言っている感じです。

このアートは、短文「待っている間に読む本を家に忘れてきた」と重なるようです。

つまりLUV(ルーヴ)は誰か人を待ち続けているようです。しかし、人はなかなか来てくれず。本でも読んで待とうと思ったら、本をもってくるのを忘れてしまった……。

【LUV’S BOOKS】

LUV’S BOOKSでは、「LUV’S BOOKS」と書かれた本屋の前で、LUV(ルーヴ)が背を向けて体育座りをしています。

短文「もう50分も外で待っている」に一致するアートです。

本をもってこなかったから、本を買おう……。だけど本屋が開いていません。

LUV(ルーヴ)は、本屋の前で待ち続けているのです。

あまり、外へ外へという意識をもっていったばかりに、本を忘れてしまい、あげくに本も買うことができず本にも裏切られてしまったのかも……、どうしようもなく塞ぎこんでしまっている感じでしょうか。

Ly(リー)のアートを売却査定して欲しい

現在、Ly(リー)のアートを所有していて売却査定して欲しいという方々もいらっしゃることでしょう。

Ly(リー)の真っ黒なモンスターLUV(ルーヴ)の絵柄は、いつもニーズがあり、評価が高く高額売却査定につながりやすいです。

「Our Eyes Met LUV」は、LUV(ルーヴ)がずっとこっちを見ているアートです。

過去300,000円の買取実績があります。

「LUV’s street station」は、LUV(ルーヴ)がスケボー片手に颯爽とストリートを歩んでいます。

こちらには、650,000円の買取実績があります。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、Ly(リー)のアートについて解説しました。

色彩溢れる現代において、結構Ly(リー)のシンプルな色彩のアートに新鮮な色合いを感じる方々が多いです。

Ly(リー)のアートの方がよっぽどカラフルという印象もあります。

現代社会の色合いが段々と魅力を失ってしまうのは、そこに人間の心が投影されていないせいなのかもしれません。

Ly(リー)の描くグレーは、心が外の世界を求めた結果のつながりの表象です。

日常にある色合いにちょっと飽きた感があれば、いったん立ち止まり Ly(リー)のアートの色合いに注目してみてはいかがでしょうか。

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