2023.11.22

有元利夫とは?経歴や作品の特徴に加えて査定買取につい て解説

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みなさんは、独特の油彩技法と素朴な画情を持つ作風で知られる画家の有元利夫をご存じですか。画家の有元利夫は、日本の現代美術の第一人者として知られています。彼の作品は、色彩豊かで独創的な抽象画で、感情や思想を表現しています。また、日本だけでなく海外でも多くの展覧会や受賞歴があり、国際的な評価を得ています。

本記事では、有元利夫の経歴や作品の特徴だけでなく、査定・買取が可能かについて ご紹介します。有元利夫に興味のある方や、これから有元利夫の作品を集めようと考えている方 は、ぜひ参考にしてみてください。

有元利夫とは

有元利夫は、日本の現代美術家で、抽象的な絵画や木彫、版画を制作しています。彼の作品は、色彩や形態、空間の関係性を探求し、観る者の感覚や想像力に訴えかけます。有元利夫は、東京芸術大学で美術を学び、国内外で多数の展覧会に参加してきました。

また、有元利夫は、日本の洋画界に新しい領域を拓くものとして期待されていました。1978年に最初の銅版画集「7つの音楽」を刊行し、1983年には第2回美術文化振興協会賞を受賞しました。彼は1985年に肝臓がんで死去しましたが、彼が日本の洋画界に残した功績は計り知れません。

有元利夫の経歴

有元利夫の幼少期

有元利夫は、1946年9月23日に岡山県津山市小田中で生まれ、有元吉民さんと琴子さんの4人兄弟の末っ子でした。彼は生後3か月余りで東京の谷中に戻り、有元家では貸家業を営んでいましたが、戦争の被害により、ほとんどが消失してしまったため、文房具店を開業しました。

1953年に台東区立谷中小学校に入学しました。彼は小学校低学年の頃からゴッホに強い興味を抱いていました。彼の両親が文房具店を営んでいたため、彼は小学校の頃から油絵を描き始め、画家を目指すことは自然な成り行きだったかも知れません。

有元利夫の学生時代

有元利夫は、1962年に私立駒込高等学校に進学しました。2年生の終わり頃からは、当時東京藝術大学の大学院生だった版画家の中林忠良が美術の時間講師として教鞭を取るようになりました。この中林忠良との出会いは、有元利夫を芸術家への道に進ませる大きなきっかけとなりました。

高校卒業後、浪人を経て1969年に東京藝術大学美術学部デザイン科に入学しました。在学中の1971年にヨーロッパを旅行し、イタリアのフレスコ画に深い感銘を受けました。1973年に東京藝術大学を卒業し、卒業課題である「私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ」は同大学が買い上げました。

イタリア旅行での経験

前述でも少し触れましたが、有元利夫は大学在学中にイタリアへ旅行に出かけています。イタリア旅行を経験したことが、自分の芸術観をさらに深めたと語っています。イタリアの美しい風景や建築、歴史や文化に触れることで、色彩や構図、表現力に新たな発見があったと語り、イタリアの名画や彫刻を鑑賞するだけでなく、現地の画家とも交流しました。

その中で、イタリアの芸術家たちがどのように自分の感性や思想を作品に反映させているかを学びました。有元利夫は、イタリア旅行が自分の創作活動に大きな影響を与えたと感謝しています。彼は、今後もイタリアの芸術に触れ続けたいと話していました。

有元利夫の作品の特徴

学生時代のイタリア旅行を経て、大学卒業後に広告代理店に入社した有元利夫。イタリアルネサンス期の画家ピエロ・デラ・フランチェスカ、フレスコ画、カタコンベなどの影響を受けた彼の作品は、塑像や木彫、版画、水性絵具による素描などの種類があります。

有元利夫の作品は、イタリアのフレスコ画と日本の仏画を融合させ、フレスコ画で用いられる岩絵の具や顔料を取り入れ、絵画の劣化とともに風化していく味わいが特徴です。また、有元利夫の作品は、女神を思わせる人物像が多く、加えて雲、花弁、トランプ、カーテンなどがあります。

そのほか、1985年に肝臓がんで亡くなるまでに制作された作品は370点ほどと言われており、その作品数の少なさから高い希少性があります。

有元利夫の代表作と受賞歴

画家の有元利夫は、日本の現代美術の第一人者として知られています。彼の作品は、抽象的な形や色彩を用いて、人間の感情や社会の問題を表現するものが多く、国内外で高い評価を受けています。ここでは、彼の代表作をいくつかご紹介します。

1978年「花降る日」安井賞特別賞

安井賞とは、日本の美術賞で美術部門における芥川賞と位置づけられています。

同年21回安井賞展に「花降る日」「古典」を出品し、この年のみの特別賞となった安井賞選考委員会賞を受賞しました。塔の前に佇む女性が描かれた作品は、有元利夫の作風が多く盛り込まれており、どこか暖かみを感じる作品となっています。素晴らしい印象を与えてくれる「花降る日」は、東京都千代田区にある三番町小川美術館に所蔵されています。

1981年「室内楽」第24回安井賞

1981年には、安井賞展に「室内楽」「厳格なカノン」を出品し、「室内楽」が第24回安井賞を受賞しました。テーブルに腰掛ける裸の女性がひと際目を引く作品で、やはりここでも有元利夫の独特の世界観を感じることができます。有元利夫の代表作といえる「室内楽」は、東京国立近代美術館に所蔵されています。

1983年「第2回美術文化振興協会賞」

美術文化振興協会賞とは、1982年に創設された賞で、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・デザイン・写真などの分野から毎年1〜2分野を対象に、数名が評価されるものです。この賞は、伝統文化に基づく創作活動を助長し、美術文化の育成と振興を図ることを目的としており、有元利夫は1983年に受賞しています。

銅版画集「7つの音楽」

有元利夫は、1978年に初めての銅版画集「7つの音楽」を刊行しました。この銅版画集は、有元利夫が版画を担当し、田鎖大志郎さんが作曲を担当しました。田鎖大志郎さんは、1942年生まれの日本の作曲家です。

この銅版画集の発刊を記念して、77ギャラリーで展覧会が開催されました。77ギャラリーは、東京都中央区銀座にあるギャラリーです。有元利夫はバロック音楽を好み、自身でリコーダーの演奏もしていました。

そのほかの出版物

有元利夫は、版画、彫刻、陶芸にも才能を発揮し、1978年に最初の銅版画集「7つの音楽」を刊行したのをはじめ、「一千一秒物語」(1984年)など銅版画集をいくつか出版しました。

また、有元利夫の作品集として「有元利夫全作品 1973~1984」が新潮社から1991年に出版されています。この本は、1973年の卒業制作から亡くなる前年の1984年までのタブロー371点、版画130点を収録した魅力的なカタログ・レゾネです。

ほかにも、有元利夫さんの著書として「有元利夫 女神たち」(美術出版社, 1981年)や「THE WORKS OF TOSHIO ARIMOTO 1979-1984」(弥生画廊, 1984年)などがあります。

有元利夫 査定・売却

有元利夫は日本を代表する現代美術家の一人で、多彩な表現手法を駆使した作品で国内外で高い評価を得ています。有元利夫の作品は市場でも人気が高く、オークションやギャラリーで高額で取引されることが多いです。

しかし、有元利夫の作品を売却する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。ここでは、有元利夫の作品を売却する際の査定のポイントを紹介します。

一般的には作品の芸術性や表現力、作者の評価などによって価値が高まります。それを踏まえた上で、作品の数が少数であればあるほど希少性があがり、さらに価値を高めます。価値があがることにより査定買取が可能になっていきます。

これから所有していきたいとお考えの方は、いち早く情報を入手し価値が高騰する前に手に入れることが重要となります。逆の考え方としても価値があがるのかどうかを見極め検討する必要があります。

需要と供給のバランス

有元利夫の作品数は、わかっている範囲でも370点ほど存在します。現在は、インターネットの普及により様々な形で作品を知ることができます。特にSNSでの効果は高く、ひとつのきっかけで一気に作品の需要が高まるケースがあります。常に最新の情報を知ることが最も重要で、これは売却を考えている方、購入を考えている方、両方に言えることとなります。

また有元利夫は、既に亡くなられていることを踏まえると、今後、作品数が増えることがないので作品を所有したいと考えても、既にどこかの美術館に所蔵されていたり、個人で所有していても手放す機会が無ければ入手は困難と言えるでしょう。

オリジナルのサインや証明書

そのほか、これから所有を考えている方に注意点を説明します。有元利夫の作品は370点ほど存在しますが、作品の価値があがればあがるほど偽物が出回ってしまうのが、これら美術品の宿命でもあります。

所有を考えている方は、作品の証明書やオリジナルのサインがあるかどうかを確認する必要があります。また、正規の販売店で購入することも重要になります。売却を考えている方は希少性や作品の状態とともに正規品である証明書やサインがあると尚よいでしょう。

まとめ

本記事では、有元利夫のプロフィールや経歴、作品の特徴などについて紹介してきました。

日本の現代美術家として抽象的な絵画や木彫、版画を制作してきた有元利夫。彼の作品は、国内のみならず海外からの評価も高く、観る者の感覚や想像力に訴えかけます。

有元利夫は、東京芸術大学で美術を学び、国内外で多数の展覧会に参加してきました。世界的な活躍、評価がある有元利夫の作品は今後も価値が上がっていくと考えられます。

世界的な美術家である有元利夫の作品をこれから集めようと考えている方も手放そうと考えている方も査定・売却は、ぜひお気軽に弊社にお問合せくださいませ。



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