2024.05.23
作家名
2024.05.23
写真ではないかと見間違うようなリアルな質感を感じる女性を描いているのが木原和敏の魅力です。女性の肌の質感やぬくもりを感じるような絵をたくさん描いています。
木原和敏が描く油絵や水彩は、女性の内面を描いているような作品が多く、その空気感を大事に描いています。
そんな木原和敏の女性画には多くのファンがいます。
木原和敏の魅力を紹介しながら、売却ができるのか、買取査定はどのくらいなのかを紹介しますので、参考にしてください。
目次
木原和敏は、1958年広島市生まれの画家です。現在も多くの女性画を描き続けています。
日展などで多くの賞を受賞していて、写実主義でリアルな女性を描いているのが特徴です。まるで、本人がそこにいるような女性画をたくさん制作していると言えるでしょう。
そんな木原和敏が描く女性には、透明感があるのが大きな魅力です。女性の肌の質感、透明感がぬくもりを感じさせてくれる作品が多くなっています。
また、木原和敏が描く女性画は、若いある年齢層を描くことが多い傾向と言えるでしょう。若い年代の女性のさりげない仕草を描きながら、その心の動きを描いている作品がたくさんあります。
木原和敏の有名な作品には「ひととき」や「たたずむ」や「Room」などといった作品があり、まさに日常の女性の姿を写実しています。
また、木原和敏が描く女性は、真正面に向いていることは少ないのも特徴の一つと言えます。いつも視線を斜め下にしていることが多く、どこか一点を見つめているため、女性の内面を感じさせるような魅力があります。
そんな木原和敏の作品の魅力について詳しく紹介しますので、売却や買取査定の参考にもしてください。
木原和敏は、現代写実絵画の第一人者として評価が高い画家です。日展でも多くの賞を獲得しています。女性を多く描く画家として評価されていると言えるでしょう。
木原和敏は、2020年1月号の雑誌「美術の窓 」で、改めて女性美の表現について特集をした際に、現代を生きる女性たちをテーマに描いている画家の一人として挙げられています。
これまでも様々な女性画を描く画家は多くいたでしょう。ヌードを描くなど、いろいろな女性の描き方がありますが、木原和敏の場合は、日常の今を生きる、現代の美人画を描き続けているのが特徴です。
昭和に生まれ、平成、令和と生きる木原和敏ですが、常にリアルな時代に生きる女性、その女性の心の根底にあるものを描き続けています。そのため、男性にも女性にも共感できる、魅力のある美人画を作ってきたと言えるでしょう。
また、木原和敏が描く美人画には、背景の室内の家具やカーテン、窓辺に至るまで、その陰影が見事に描かれています。本当にそこに実在するかのような描かれ方が魅力となっています。コントラストを上手に活かし、外の景色なども見事な遠近法が取られ、まさに写実主義の第一人者と言える描き方です。
木原和敏の作品には、イタリアの街を描いた「2月のマテーラ」という風景画もありますが、人物を描き込まずに制作した木原和敏の作品群の中では貴重な1枚とも言える作品でしょう。
彼は写実の素晴らしさで評価されていますが、そのもとは、やはり彼の高いデッサン力にあると言えるでしょう。鉛筆画のデッサンの時点から完成された描写力があります。精密描写ともいえるもので、髪の毛の一本一本がリアルに描かれていて、艶のある美しさが描かれています。髪の毛の流れや柔らかな質感が感じられるのが魅力です。
肌の透明感、髪の柔らかな質感と、まさにリアルなイメージを伝える絵画が魅力になっています。
そして、木原和敏の作品は、斜め下を見つめる女性の構図が多いのも一つの特徴です。一点を力強く見ている姿、女性の瞳に何かを感じる人も多いでしょう。女性の視線には芯の強さも感じ取ることができます。
こうした女性の内面まで描き出しているのも、確かなデッサン力の賜物です。
また、女性の肌にしろ、洋服にしろ、木原和敏の絵の透明感のある色合いは、大きな魅力です。木原和敏の描き方は、寒色の上に暖色をグラッシュする技法となっています。色を重ねることで透過して見せる技法が使われています。透き通るように見える透明感は、静謐に色を重ねながら描いた作風と言えるでしょう。
そうした手の込んだ描き方をしている彼の作品は、女性がまとう洋服のしわや質感まで感じて楽しむことができます。女性が斜めに座る、斜めに立つことによる、洋服のしわの質感、空気感まで計算して、見事に描かれていると言えます。
1958年 広島県広島市生まれ
1983年 東京セントラル美術館油絵大賞展入選。
1987年 画廊宮坂(東京)において個展開催(以降、現在まで)
1991年 津田画廊(京都)において個展開催(以降、現在まで)
1993年 第69回白日会展に初出品、入選 (以後、毎年出品)
1995年 第71回白日会展において会員に推挙される
1997年 第29回日展に初出品、入選 (以後、毎年出品)
1999年 第31回日展において「ひととき」により特選を受賞
2006年 第38回日展において「たたずむ」により2回目の特選を受賞
2010年 第42回日展審査員となる
2011年 第87回白日会展において「Room」により内閣総理大臣賞を受賞。日展会友から昇格して日展会員となる
木原和敏の作品には、同じような若い女性をモデルにした作品が多くあります。それぞれに、「ひととき」「かなた」「惟る」「思い」「たたずむ」「Room」「moment」「ほどく」「そっともう」「心ほどいて」などタイトルが付いていて、女性の情景描写のタイトルが付いたものが多くなっています。
女性のそれぞれの時間を切り取ったような作品を見ることで、共感するものや惹き込まれる作品が多いでしょう。
日展で特選を受賞した作品です。ある一点を見つめて斜めを向いて座る女性が描かれています。落ち着いた色彩の中で、女性の足元に至るまでリアルな仕草が描写されています。
バックの塗り重ねたような背景も、その場の雰囲気を良く演出しています。
日展で2回目の特選を受賞した作品です。屋外の建物の前でたたずむ女性が描かれています。静かで凛とした表情の女性がリアルに描かれ、顔や首、腕の陰影もリアルです。バックの建物の壁の遠近法や緑の生き生きとした美しさなどが女性を惹きたてています。
日展で内閣総理大臣賞を受賞した作品となっています。こちらも斜め下を見る女性のリアルな描き方、足元の質感、部屋の遠近感、そしてカーテンからの光など、部屋の空気感も伝わってくる作品です。
木原和歳の作品が見られる場所としては、千葉市の「ホキ美術館」があります。日本初の写実絵画専門美術館となっていて、写実主義の作品も多く集められています。
また、木原和敏は広島市出身のため、広島県廿日市市にある「公益財団法人ウッドワン美術館」にも作品が所蔵されていておすすめです。展示方法にも工夫がされている美術館ですので、見学してみるといいでしょう。
また、北海道常呂郡置戸町にある「置戸ぽっぽ絵画館(おけとぽっぽかいがかん)」にも作品が所蔵されています。
その他、千葉県流山市では、風景画や人物画の油絵を多く所蔵している「森の美術館」に作品があります。鹿児島県出水市 の施設美術館「鶴の来る町ミュージアム」でも現代写実絵画を常設展示しているため見ることができます。
また、「木原和敏GALLERY」https://kihara-works.jp/の作品紹介ページでは、Web上で多くの作品が紹介されていますので、木原和敏の画風に一気に触れることができておすすめです。
木原和敏の作品の売却が可能かどうかですが、女性をモチーフにした写実主義のリアルな作品がとても人気です。落ち着いたトーンで描かれているものが多く、構図もリアルなものが多い傾向です。
風景や静物を描いたものもありますが、女性を描いた作品の方が人気が高く売却しやすいでしょう。
若い女性を細かな描写で描いた作品は、画力の高さが評判となっていて人気です。また、主役の女性の内面を表現している点でも、魅力にあふれた作品が評価されています。
売却時、高価買取となる作品の傾向としては、やはり女性を描いた絵が高額買取となります。同じような女性をモデルにして描くことが多いのですが、買取査定は数万円~数10万円まであり、高額のものもあります。
また、デッサンも売却時に人気が高く、技術力の高さを体感できる作品となっています。デッサンだけでも完成された作品ですので、人気が高くなっていると言えるでしょう。
木原和敏の作品の特徴と魅力について紹介してきました。
若い女性を多く描いている木原和敏です。とてもリアルで、肌の透明感まで感じることができる作品が多くなっていて人気です。また、下を向いている女性を描くことが多く、女性の内面までもよく表現しているのが魅力です。
木原和敏のデッサン力の技術の高さ、そして、色を重ねることで、透明感を出すという技法には目を見張るものがあるでしょう。
油彩、水彩とあり、多くの作品にリアルティがあり、惹き込まれるためファンも多い画家です。
日展でも多く受賞をしていて、現在も精力的に活動している画家ですので、今後も買取査定額が高くなる可能性があります。
今、高く買取査定してもらえる所を探す方法も良い方法ですし、もっと高く売れる状況を待って売却をすることも可能です。
ぜひ、紹介した木原和敏の魅力をよく知った上で、買取査定と売却について検討されることをおすすめします。
そして、買取査定と売却について悩まれる場合は、お気軽に弊社にお問い合わせください。