2023.11.26

名和晃平とは?経歴や作品の特徴に加えて査定買取について解説

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みなさんは「名和晃平(なわこうへい)」をご存知でしょうか?名和晃平は京都を拠点として国際的に活躍するアーティストです。主に彫刻を手がけ、アナログとデジタルが融合する独自の世界観が国内外で人気を集めています。

本記事では、そんな名和晃平の経歴や作品の特徴だけでなく、査定・買取が可能かについてご紹介します。名和晃平に興味ある方やこれから名和晃平の作品を集めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

名和晃平とは

名和晃平は一般的に想像する彫刻家とはひと味違います。名和晃平の作品は唯一無二といっていいほど個性的で、繊細な魅力が詰まっています。軸となっている概念が「PixCell(ピクセル)」です。これはオブジェクトを透明な球体で覆った作品で、Pixel(画素)とCell(細胞・器)を融合させた造語として名付けられました。

その中でも特に彫刻の「表皮」に注目してアーティストとして、高い評価を得ている彫刻家です。皮膚しかり、表皮は感覚に接続するインターフェイスであり、そこに着目しました。

その結果として、オブジェクトの形は成しているものの、見た目として非常に特徴的なものが多数あります。

使われる素材もさまざまで、どれも実験的で見る側としては不思議な感覚に陥るものがあるのが特徴的です。

名和晃平の経歴

名和晃平は1975年、大阪府高槻市に生まれました。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻を卒業後、交換留学で英国立美術大学院へ進み、学びを深めていきました。

1年間の交換留学ののち、京都市立芸術大学の美術科研究科博士課程彫刻専攻へ進み、2003年に修了。2000年には京都府の「ギャラリーそわか」で個展「アニマズモ」を開くなど、在学中から本格的にアーティスト活動を開始していました。

名和晃平は見聞を広げるため、2005年にアジカン・カルチュラル・カウンシルの日米芸術交流プログラムにてニューヨークに滞在し、翌2006年にはダイムラー・クライスラー・ファウンデーション・イン・ジャパンの芸術支援活動プログラムにてベルリンに滞在していました。

またその年の東京都のアートギャラリーでは個展「GUSH」を開催し、注目を浴びるようになりました。

2009年、名和晃平は創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を、京都伏見区にあるサンドイッチ工場跡を利用し立ち上げました。SANDWICHはスタジオ、オフィスとして利用できるうえ、キッチンや宿泊施設も備わっています。

SANDWICHは現在も多くのアーティストやクリエイターがお互いに影響、刺激を与え合いながらプロジェクトを進めるプラットフォームとして利用されています。

また、2010年の釜山ビエンナーレ、第14回アジアン・アート・ビエンナーレバングラデシュでは最優秀賞を受賞し話題となりました。

名和晃平にとって初めての美術館での大規模個展である「名和晃平ーシンセンス」が2011年に東京都現代美術館で開催されました。ちなみにタイトルとなっている「シンセンス」とは「合成」を意味する言葉です。

この展覧会はキャプションや解説を極力省いたユニークなものとなっており、大きな空間の中を繰り返し回遊しながら大小さまざまな作品を合わせて鑑賞できる作りとなっています。この展覧会は多くの人からの賞賛を受けました。

名和晃平はこれを機に国内外の多くのプロジェクトや展覧会に参加し、精力的に活動を続けています。

2022年9月20日、青森県の十和田市に十和田市地域交流センターが開館しました。これを記念し、十和田市現代美術館では同年6月18日から、十和田市地域交流センターでは10月1日から、個展「名和晃平 生成する表皮」が開催されました。

この「名和晃平 生成する表皮」には名和晃平自身が大学院生時代に制作したドローイングから当時の注目の最新作「Biomatrix(W)」も展示されており、名和晃平の世界観を肌で感じたい多くのファンが訪れました。

そんな、名和晃平は現在京都を拠点として活動しています。

帰国後も目覚ましい活躍を見せており、2007年には京都府文化賞の奨励賞を受賞しています。

また2008年には六本木クロッシングの特別賞を受賞しました。ちなみにこの「六本木クロッシング」は3年に一度、現在のアートシーンの代表となる日本のアーティストを選定するために開かれているものです。この名誉ある賞に選ばれたことにより、名和晃平の名前が広がった側面もあると言えるでしょう。

多方面に展開する名和晃平の活躍から、今後も目が離せませんね。

名和晃平の世界観

名和晃平は、アナログとデジタルの融合を独自の世界観で表現する彫刻家です。

素材の特徴と最先端の技術を掛け合わせた「PixCell(ピクセル)」シリーズ・「SCUM(スカム)」シリーズ・「Trans(トランス)」シリーズは特にファンを魅了しています。

それぞれのシリーズについてですがまず、「ピクセル」シリーズにはモチーフの表面を無数の透明なガラスや水晶といった球体で覆った「ビーズ」、プリズムシートを使用してモチーフを虚像として彫刻化し観る人を翻弄する「プリズム」、水やシリコーンオイルなどを用いた特殊な液体に泡を発生させる「リキッド」があります。

次に「スカム」シリーズは灰汁(あく)が浮き出てくるようにブクブクと増殖する表皮を表現しています。この「スカム」シリーズは第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010で最優秀賞を受賞しています。

もう一つのシリーズ「トランス」の作品は人体を3Dスキャンしてさまざまな加工を施して作られる造形作品です。名和晃平はトルソーとして発表しています。単に3Dスキャンしてマネキンのようなオブジェクトを作るのではなく、波立たせるなどのエフェクトを施すことにより、ヒト型の不思議な造形を作っています。

他にも「Black Field」というパネルに油絵具を塗った状態で展示した作品もあります。絵の具は空気に触れた部分から酸化がはじまり、硬化していきます。すると画面が収縮し、表皮の一部は裂けていきます。裂けた場所からは油絵具が現れ、また新たな酸化が始まります。これは展示期間中に成長していく作品であり、パフォーマンスとしての側面も内包しています。

名和晃平の最新作の一つ「White Code」。絵画のような彫刻作品となっています。作り方が面白く、粘土を調整した白い絵具が滴り落ちる下にキャンパスを秒速1cmで何度か通過させて、ある種の偶然性に任せて制作をしています。

その結果、絵の具は粒状となったり、線になったりします。使う素材は絵の具なのですが、乾いたソレは粘土のようにも見えます。絵画と造形の間のような実験的な作品です。

名和晃平は彫刻だけでなく、ドローイング作品も手掛けています。彫刻だけでなく、バラエティ豊かな作品が生み出す不思議な世界は名和晃平の魅力のひとつとも言えるかもしれませんね。

名和晃平の個展や展覧会

名和晃平の個展や展覧会は定期的に開催されています。気になる方に向けて過去の展覧会をご紹介します。

2011年「名和晃平ーシンセシス」

6月11日~8月28日まで東京都現代美術館で開催されていた個展です。大規模な個展としては初めてで「PixCell」シリーズをはじめ、代表的な作品が一斉に展示されました。インスタレーションチックな試みがあったことも含め、非常に実験的な個展となりました。

2013年「あいちトリエンナーレ2013」

愛知県で開催されたものでテーマは「揺れる大地」であった。このテーマに合わせ名和晃平は「フォーム」という作品を出品しました。真っ黒な空間に白く光る泡が存在しています。発想のもととなったのは学生時代にしていたボールペンでのドローイングだそうです。

この「フォーム」自体はこの後も継続的に発表しており、サンパウロやパリの展覧会では青い光のものを作っていました。

名和晃平の代表作品

名和晃平の代名詞でもある鹿の剥製を使用した作品を含め、代表作品を少しご紹介していきます。

まずは、PixCellシリーズの中でも特に人気のある、鹿の剥製の表面に大小さまざまなガラス玉で覆った「PixCell-Deer」。この「PixCell-Deer」は名和晃平の代名詞ともいえるものです。ちなみに「PixCell」とは名和晃平自身が、”Pixel(画素)”と”Cell(細胞、粒、器)”を掛け合わせて作った造語です。

大きさの異なる大小の透明な球体を通して鹿を観ると、視点がずれることによって(観る場所によっても)レンズの中の像(鹿)が移り変わります。まるでデジタルの画面を通して観ているかのような「見えそうで見えないもの」や「触れられそうで触れられないもの」が観る人たちを魅了しています。

次に「Metamorphosis Garden(変容の庭)」という作品は名和晃平のインスタレーション作品で、

瀬戸内海の犬島にある「Biota (Fauna/Flora)」という作品を発展させて生まれた作品です。

この「Metamorphosis Garden(変容の庭)」は生命と物質、またはその境界にある曖昧なものが共存する世界をテーマとしています。まるで雲海のようなオブジェの中にたたずむ大きな白い鹿は、混沌から生じる新たな生命の象徴といわれています。

この作品には少し仕掛けがあり、「ARxART」アプリをかざすと振付家ダミアン・ジャレとのコラボレーションによるARパフォーマンスを楽しむことができます。

最後の「Throne(玉座)」は高さ10メートル以上にも及ぶ黄金色の立体作品です。ルーブル美術館の象徴であるガラスのピラミッドに設置され、日仏合同プロジェクト「ジャポニスム2018」の公式企画の一環として2018年7月13日から2019年2月18日まで展示されました。

権力を象徴する作品でありながらも、”誰にも座ってほしくない”という名和晃平の思いが込められています。作品の中央に子どもが座れるような小さなスペースが設けられたこの作品名は「空の玉座」です。

名和晃平の作品は査定・売却は可能なのか

ここまで名和晃平の経歴や作品の特徴についてご紹介してきました。ここからは名和晃平の作品を所有している人やこれから所有しようと思っている方に向けて、査定売却のポイントについてご紹介します。

商品の発売直後

通常、査定買取はその作品や作家の知名度が高ければ高いほど、高額で査定買取が可能とされています。またその商品が発売直後であれば、メディアで取り上げられることで、さらに認知度や注目度が高まり、査定額もアップすると言われています。

名和晃平は人気アーティストであるため、作品の状態が綺麗かつ発売直後であれば、満足のいく査定結果に繋がりやすいと言えるでしょう。

メディアで注目されたとき

人気芸能人や海外セレブが愛用することで、「急激に人気になる」といったことがあります。

このようにトレンドとなった商品は、発売から時間が経過しているにも関わらず、査定可能となるケースがあります。

名和晃平は国内外を問わず人気のアーティストですので、作品の売却を検討する場合はタイミングを逃さないよう、こまめにメディアやニュースなどをチェックすると良いと思われます。

まとめ

本記事では、名和晃平の経歴や作品の特徴、作品の査定と売却についてご紹介しました。

日本を代表する現代アーティスト、その中でも最前線をいく「名和晃平」は、国内外を問わず今後もさらに注目度と知名度、そして人気が上がっていくアーティストと言えるでしょう。

これから作品を集めようと考えている方も手放そうと考えている方も名和晃平の作品を査定・売却したい方はぜひお気軽に弊社にお問い合わせくださいませ。

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